「40年振りの今日的問いかけ」日の丸 寺山修司40年目の挑発 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
40年振りの今日的問いかけ
初めのうちは、しっかり観ようと思っていたが、同じようなテンポでインタビューが繰り返され、時代が変わっても似たような、どちらともとれる回答しか返ってこないので、いつのまにか寝入ってしまった。第2章になり、取り組みを振り返る姿勢が出てきて、少し緊張感が得られた。日本人の範囲でない女性のインタビューにはそれなりの意義はあったと思ったが、少し冗長に感じられた。1967年当時のインタビューアーの一人に取材し、もう一人はどうなのかと思ったら、意外な傷を残していたことがわかった。企画者たちの証言から、寺山修司氏の意図と技法の意味がわかってきた。エンドクレジットが終わってから、今日的問いの映像が加わっているので気が抜けない。
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