人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版のレビュー・感想・評価
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足跡の凄さと飄々した人柄
山野井さんの足跡の凄さと飄々した人柄が魅力たっぷりに表現されている、とても良い作品です。
伊豆の岸壁にも、ヒマラヤやアルプスにもーーもちろん準備にかける時間やお金は違うのですがーー同じ根源から湧き出る情熱をかけてるんだろうななあと思わされる。
静かに熱く溢れてくる行動力、登りたいという衝動に感動する。
90年ころから今の撮影技術があったらすごい映像が撮れたんだろうなあと思っちゃう。でも蛇足だ。
素晴らしいドキュメンタリー。
世界的に唯一無二な方
奥様の妙子さんも物凄いキャリアの方ですが、山野井さんもまた空いた口が塞がらないほどの物凄い方です。クライマーという余り一般的ではない世界の神様のような存在であり、一直線に人生を歩む人で、夭折することもなく現在もご活躍されているといった信じられない奇跡的かつ半ば伝説となっている方です。余りの飄々とした雰囲気に呑まれてしまいますが、本物の天才とはこういう人だと感じる。奥様もやはり天才的な人ですから、二人の天才が共に生活しているのが不思議にも思える。凡人から見たら常軌を逸している生き方も、天才にとっては当たり前のことであり、反対に「何故、そこに止まっているのか?」と問われているようで不甲斐なさを覚える。「あなたは天才だが、私はただの凡人でしかない」認めざる得ない事実を認めて、素直な賞賛と拍手を送りたい。
山野井泰史という奇跡の人
山野井泰史さんを知ったのは、沢木耕太郎氏の『凍』だったが、それ以来、ドキュメンタリー番組やノンフィクション作品、ご本人の著書、ブログなど密かに追いかけてきた。
自分自身はクライミングをするわけでもなく、単にとんでもない才能に感動して憧れるだけなのだが、それでも昨年のピオレドール生涯功労賞を受賞された際も、さほど話題になっていなかったのが個人的にはとても残念だった。
今回、こうして一本の映画作品になったことで、更に多くの人に知られることになると期待している。山野井さんの生き方が、きっと誰かの人生にも良い影響を与えてくれると思うから。
長年、関係を築いてきてくれた監督に、感謝申し上げます。
それにしても、山野井泰史さん本人はそれはもうもの凄い、人間離れした奇跡の人なのだけれど、その人の側にずっと居続けてくれる、妙子さんが更に凄い、と思うのは私だけではないと思う。
独歩、そして二人でゆく
その指先に信念が宿る、永続的な情熱を捉えた人生録。私は、クライマーでは無い為、テクニカルな視点では何も論じ得ない。ただ、彼が挑戦を単独に拘る姿勢、己の領域を把握するが故、入念な準備とトレーニングを怠らない“対策の人”である姿は、困難に直面する全ての人へ、それぞれの人生における“登頂”への指南役となって迫るはずだ。眼差しの優しさに裏打ちされた根拠のある自信は、虚勢では到底太刀打ちできない巨壁と対峙してきた生き方があってこそだろう。後悔など1ミリも滲まない前向きな姿に、素直に心が涙していた。
紺色の宇宙に近い色の空に向かって登る。サイコーの景色。ソロの魔力。
映画館で観るのはいいなあ。と思いながら観た。
迫力ある映像や、登場するクライマーたちの壮絶さ。観客席に座っていた皆さん、息をのんで同じスクリーンをみつめていたと感じたから。
奥さん、妙子さんがすごい。ステキすぎ。
芯があって、可愛いのに…。
18本と鼻の頭って……
それでも、ギョーザ作ってるし。山登ってるし。
して、この夫婦、魚釣って、庭仕事楽しんで、子供みたい。そして、崖を攻めて、一緒に厳冬期の山に登って…
『死がせめぎ合うときの命の手触り』
ほんものを観た、というのが一番の感想。
岡田准一さんのナレーション、秀逸。
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