破戒のレビュー・感想・評価
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今見ることに意味がある
島崎藤村の不朽の名作を令和版として落とし込んでおり、現代にも存在するあらゆる差別について考えさせられる作品です。
間宮祥太朗さんは丑松が静かな佇まいの中に隠している慟哭を見事に表現されていました。対照的に常に暖かく時に熱い好青年の銀之助を矢本悠馬さんが好演、石井杏奈さん演じるお志保さんの透明感と芯の強さにも好感が持てました。そして眞島秀和さん演じる猪子先生の存在感、その覚悟、使命感、内面から滲み出る凛々しさに惹きつけられました。
差別という原作のテーマを現代にも通じるように細部に配慮した脚本も、音や光、間やカメラワークなどにこだわった見せ方も良かったです。
重いテーマではありますが、どんなに遠くにいても誰もが簡単に世界に向けて差別的発言や誹謗中傷できてしまう現代だからこそ、多くの人にこの映画を見てもらって考えるきっかけにしてほしいと思います。
7/12追記
上記の私のレビューがほぼ丸パクりされてインスタに投稿されていました。ところどころ言葉を変えたり情報を付け足したりされてましたが内容は丸パクりでした。結構ショックを受けるのでパクるのはやめてくださいm(_ _)m
今に通じるメッセージ
帝一の國からの間宮ファン。
今回の難役をどう演じるのか
たのしみに完全披露試写会で鑑賞。
作品もさることながら
表情、視線、発声、所作‥
ご本人の心のきれいさから
滲み出る主人公の生きざまと心情
私、こういう間宮祥太朗を
観たかったんだと。
教え子に隠していたことを詫びる丑松。
一人ひとりがおどろきながらも
一生懸命受けとめようと聞き入る。
親友銀之助との関係性も
次第にお互いの立場を
想像した会話や表情に
変わっていくさまに
触れるたび、涙でした。
出自は謝ることではないのに。
並大抵では乗り越えることが
困難だったであろう時代。
苦悩、激情を抑えつつ、
生徒には真摯でありたい丑松。
原作は被差別部落出身の主人公の
葛藤が描かれる。
人を思いやること、
相手の立場を受け入れる大切さを
丁寧に描く上質な映画だった。
氷室ローランドもあたり役だったけど
間宮くん、ほんとうに大人になったなぁ。
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