劇場公開日 2022年7月8日

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破戒のレビュー・感想・評価

全70件中、41~60件目を表示

5.0素晴らしい映画

2022年7月19日
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泣ける

難しい

幸せ

感動しました
切ない苦しい方達の思いが伝わった!
差別はよくない!

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もも

5.0恥ずかしながら原作未読ですが、

2022年7月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

島崎藤村の名作が原作ということですが、恥ずかしながら未読です。なので、脚色があるようですが映画でこの名作を知れて良かった。
演出、カメラワーク、音楽などすべてがとても丁寧に作られていて、俳優陣の演技も素晴らしく、感動しました。
観るのをオススメというより、多くの人に観てほしい映画です。
差別のない世の中、平和の世の中を作るためには、やはり正しい教育が大切ですね。

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光陽

4.0答えはシンプル。子どもたちの目を見ればわかる。

2022年7月18日
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予想以上に良かった。
設定を原作の中学校から小学校にしたのも大正解!
子どもたちの演技力も素晴らしかったが、それを受け止める間宮祥太朗の演技がまた素晴らしい。
こないだまでドラマでヤンキーをやっていたのに七変化する俳優だ。
子どもたちはちゃんと先生の人柄を見ている。
出自で人を判断するのは心の弱い大人だけなのかもしれない。
矢本悠馬演ずる友人の教師の粋な計らいも良かった。
部落差別は大変重たいテーマたと思ったけど、複雑に考えなくていいんだ。答えはものすごくシンプルだ。
観ればわかる。
こんなに爽やかな気持ちで映画館を出ることになるとは思わなかったなー。

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momo

4.0良かった

2022年7月18日
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評価が高いので見に行きました。多くの客がキングダムやミリオンに流れる中で、県で破戒を上映してるのはここだけだったので祝日の席はほぼ満席でした。正義とは何か、不条理とは何か、歴史の中で正しい信念を貫こうとした人たちに感動します。ただ、原作と違いラストが現代に受けるように変わっていること、登場人物が増えて善人と悪人が明確に役割分担されていたことには物足りなさも。悪でもそれに至る背景があるわけで、その背景を変えていくことが社会の進歩かと思います。

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蘇我馬子

4.0部落差別の話ですが

2022年7月18日
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現代のあらゆる差別の問題と同等。
とても大切な基本的なことを子供の頃に教育する必要性あると思います。
前向きな良い作品です😄

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asgy213

4.5差別は無くなったのかな?

2022年7月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

幸せ

原作もこれ以前の映画もドラマもは知りません。
100年以上前の物語。
今の世は差別は無くなったのかな?

間宮祥太朗は好きなので観ようと思いながら、昭和(正確には明治)の映画もというイメージでした。観るか迷っていましたが、とても高評価なのでやっぱり見てみることに。とても良かったです。

迷っている方がいれば是非オススメです。

千葉県唯一の公開で1日1回の公開ということで、劇場は1/4くらいは埋まっています。
最近では珍しい。アニメ映画やアニメ原作以外で埋まってるのは良いことですね。
ただ、なんでこんなに公開している劇場が少ないのか、、、「カメラを、、」の方が多いなんて。

やはり観客は大人中心なので、さらに不安に。見始めると、もちろん明治の終わりの話なので、時代劇と近代劇の間くらいですが、演出や演者がとても良く、古さは感じません。説明しにくいですが、とても見やすかった。
また、後半の名シーンはかなり良く、涙です。

私は40代半ば
「部落」という言葉は知っていますが、「集落」という意味で、差別的なイメージはありません。
「穢多」という言葉に至っては聞いたことも無く、オープニングで、穢多は病気の名前なのか、身分の名前なのかも分からない状態でした。
とても勉強になり、こんな酷い差別が日本にもあったのだと衝撃です。

よくネットで、「部落出身の芸能人」とか見かけますが、意味がようやく分かりました。

100年後の現在は、この頃に比べると日本は良くなったと思います。が、「在日朝鮮人」「性的マイノリティ」などの差別はまだありますね。

「差別は簡単には無くならない」と、まさにそうかもしれません。「差別はしない」と思っていること自体が差別だったりするので。
それでも、部落とか穢多とかの差別は無くなりつつあると信じたいです。
少なくても、劇中のように「差別はさらてもしかたがない」という世の中ではなくなったので、進歩していると思います。

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だるまん

5.0多くの人に観てもらいたい

2022年7月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

原作未読
閉塞感のある現代、多くの人に観てもらいたい映画
間宮祥太朗が素敵、涙が綺麗
矢本悠馬は「君の膵臓をたぺたい」から主人公を支える役は最適
個人的に好きな石井杏奈も健気
眞島秀和の演技は流石

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haitanio

4.5余韻が残る映画

2022年7月17日
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鑑賞方法:映画館

主演の間宮祥太朗が静かな存在感を放ち、明治後期の時代設定の中に溶け込んでいる。「最近テレビドラマでヤンキー役をやっていたな」という認識の人が本作での文学的な佇まいを見たらかなり驚くだろう。

原作との相違点は許容範囲内だと思われるが、人によっては話の展開をやや綺麗に感じてしまうかもしれない。
静かで丁寧な演出のため、主人公の丑松の苦悩から自己の解放に至るまでの心情に寄り添って観ることができた。
鑑賞後は、丑松だけではなく親しい同僚の銀之助や互いに惹かれ合う志保、丑松が傾倒する思想家の猪子、教え子たち、そして丑松を追い込む側の人物の心情までも考えてしまった。
また、差別や偏見の意識が自分自身の中に存在していないだろうかと自問自答した。

原作が執筆されてから100年以上経っても部落差別が存在していることや、差別する者・される者が常に変化して差別自体はなくなっていないことは悲しいことだが、本作は困難な状況の中でも希望を持つことの意味も描いている。

原作の空気感が表現されつつも、現代風にアレンジされているため、原作を読んだことがない人にもおすすめできる。
映画館で観て、余韻に浸り、何かを考えるきっかけになる体験ができる作品。残念なことは上映館が少ないこと。

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sk

4.0映像で学ぶ近代文学入門

2022年7月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

タイトルと作者は知るこそすれ、内容等は全然…だったので、張り切って鑑賞。「人間は愚かではなく、弱いから差別する」などの台詞を筆頭に言葉が刺さる、刺さる。流石は3度目の映画化である。名作とはこのようにして語り継がれるものなのだ。

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印刷局員

4.0人間はなぜ、同じ人間に対して差別をするのか......

2022年7月17日
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鑑賞方法:試写会

今までにも映画やドラマとして、何度か映像化されてきた名作「破戒」が60年ぶりに映画化。1世紀以上前の原作でありながら、「破戒」の中で描かれる人間の愚かさや弱さは、未だに変わっていない。

インドにおけるアウト・カースト(カーストにも属さない)のような、身分による差別がかつての日本にはあった。それはえた・非人と呼ばれるものだ。時代は変化し続け、新たな文化や価値観が世界を変え、日本も変わっていく中で、四民平等、人間は同じ存在であると言いながらも、えたの人々は差別を受け続けた。

石を投げられ、塩をまかれ、人間ではない汚らわしいもののように扱われていたのだ。今作の冒頭や全編にわたっても、そういった描写がされている。

平等であるはずではないのか……。平等とは言いながらも、その平等からは外れたものを差別する。そんなものは平等ではない。つまりこの世界には平等なんてものは存在していないのだ。

主人公の瀬川丑松 は、えたであることを隠し教員の職業についているが、生徒たちには差別のない未来を築いて欲しいと心から願っている。しかし、自身がえたであることを隠し通さなければならないという、信念との矛盾に葛藤する日々が描かれながら、脳裏から離れないのは、父の身分を隠せという言葉だった。

ことあるこどに、その父の言葉が蘇ってくる演出が、少し『タイガーマスク』の「虎だ、お前は虎になるのだ」みたいで、やりすぎな演出にも思えるものの、それほど、身分を明かす恐れと事実を隠すもどかしさが瀬川を悩ませていた。

そんな中で東京から赴任してきた新たな教師・勝野が波風を立てる。この勝野という男は、新たな文化に寛容であり、女性の社会進出を後押しするようなリベラル的な思想を持っていると表では思わせておいて、実は差別主義者である。女性差別はないのかもしれないが、別の差別意識は持っているのだ。 しかも厄介なことに、この勝野という人物は一般的に見て、非常に多い人物像なのである。

人間が差別をするのは、愚かであると同時に、弱いからである。自分と違う存在を恐れているのだ。ひとつの差別がなくなっても、また別の差別が生まれる。 そしてそれを認識していないのも問題なのだ。

そんな人間が差別を繰り返すサイクルというのは、無くなるものではない。「差別など絶対無くせる、人類は平等だ」なんて言うのは偽善でしかない。しかし、立ち止まって、改めて考えてみることは誰にでもできるはずだ。

そんな一度立ち止まる機会を与えてくれるのが今作であるといえるだろう。舞台設定は確かに古いが、人間が差別をしてしまう構造というのは、昔も今も、外見上の形やきっかけが違うだけであって、全くであるのだから。

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バフィー吉川(Buffys Movie)

5.0現代の私たちは胸を張れるだろうか。

2022年7月17日
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鑑賞方法:映画館

生まれながらに差別を受ける人達がいる。時は明治。新しい時代が到来してもなお、人々の心から差別は消えない。そしてそれは令和においてもきっと続いている。いわゆる部落、同和と言われる地域。当時はその土地出身者を“穢多”と呼び、あらゆる暮らしの隅へと排除していた。

土地を離れ長野で小学校の教壇に立つ丑松。子供達からも慕われ、誰にも素性を明かすことなく静かに日々を過ごしている。しかし新しい出会いを通して、出身を偽り続ける事への葛藤が大きくなってゆく。自分は穢多であることを恥じているのか。子供達が差別のない平等な未来を歩く為に、今、最後の授業が始まる。

紛れもない傑作で、本当に観て良かったです。差別がテーマですが、罵詈雑言が飛び交い、激しい暴力を受けるとかではなく、もっと心の部分にフォーカスをあてています。美しい言葉遣いと清んだ景色、そして人は平等であるべきだという思想。まるで純文学でも読んでいるかのような凛とした映画でした。

間宮祥太朗がめちゃめちゃハマリ役で、淡々とした丑松の微妙な変化を見事に表現していて本当に素晴らしかったです。和装も似合ってました。

いつの時代も人を貶めることで自らの評価を上げようとする連中がいます。それに比べ幼い頃から重いものを背負い歯を食いしばって生きてきた人達は心が強かったです。世界から差別がなくなりますように。まずは自分自身に問いかけてみようと思います。

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はるたろう

4.5差別はなぜ起きるのか? それは人間が弱いから

2022年7月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

この映画は全編人間の弱さに満ちています

この映画を観ることは、そうした弱さと真摯に向き合うことの出来ない自分という人間を改めて知るいい機会でもあります

世間体ばかり気にして後悔したりしてませんか?

他人の目を過剰に気にするのも人間の弱さじゃないですか?

ちなみに傍観することも個人的には人間の抱える弱さだと考えます

ああ、強くありたいなぁ・・・強く。

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ちゆう

4.0間宮祥太朗さん、すばらしい演技です!

2022年7月13日
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鑑賞方法:映画館

矢本悠馬さん、眞島秀和さんよかったです。
最後、2人が結ばれてよかったです。
小学生のみんなもいい演技でした。

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かん

5.0原作を読んだことはありませんが 映画で読書の代わりができるなんて素...

2022年7月13日
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鑑賞方法:映画館

原作を読んだことはありませんが

映画で読書の代わりができるなんて素敵と思い、見ました。

見て良かった、本当に。

映画に詳しくないのでイメージで書きますが

配役も脚本も演出も何もかもが良かった感じ。

もちろん原作ありきで。

もっともっと話題になって、

もっともっと沢山の映画館で上映して、

沢山の人に見て欲しい映画でした。

もう一度【私のはなし、部落のはなし】を見たいと思った。

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jung

4.5上映館増やして

2022年7月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

画像もとても美しいし、「静寂」がとても効果的なので、映画館で観ないといけない珍しい?邦画かと思います。そして映画館では是非マナーを守って鑑賞してほしいですね。静かな作品ですからね。

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persimmon orange

3.5原作は知らず鑑賞

2022年7月13日
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すごく心がかき乱されるとか感情が高ぶるとかではなく、鼻の奥がツンとしてじわじわくる作品でした。

時代は明治で、あ〜こんな時代もあったんだと思う一方で、今も変わってないな…と思うところもありました。
当時の社会情勢、差別や偏見の中で苦しみながらも生きていく様、主人公の心の動きや苦悩がよくわかりました。

差別や偏見の不条理にやり切れない思いになりますが、最後に友と伴侶と子供達の存在に救われた思いがしました。

蝉の声、ピアノの音色がよかった。
無音になる場面があって、その時は映画館の中がシーンとなって一瞬時が止まったかのような感覚になります。
劇場まで足を運んでよかったと思えました。

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UKmimiko

4.5明治29年の小説の意味を現代人に問う、改めて今観るべき価値のある映画。

2022年7月12日
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鑑賞方法:映画館

今回、令和の時代にあってどうしてこの時期にと思ったが、「全国水平社創立100周年記念映画製作委員会」というクレジットがあり、節目の年ということだったのだ。
私は、原作の島崎藤村「破戒」(明治29年(1906))を昨年読み、昭和37年の市川崑監督、主演市川雷蔵の映画「破戒」も観た。これは原作の進行通りではなく、特にインパクトの強いところを独特の映像美で重苦しい主人公の心の中を表現していたように思う。

今回は、市川崑監督のとは違い、原作のストーリ展開に沿った形でより現代の我々に受け入れられる作りになっていると思う。役者もよく、本当に涙が出るところもあった。
出自の秘密を隠し通すように言われて育ち小学校教諭にまでなった主人公ではあるが、部落民差別を当然のごとく主張し横暴な態度の同僚の教諭の出現によって事態は大きく動いていく。政治がらみもあり、100年以上も前の原作を映画にしたこの作品は、現代に生きる我々にとってもどこか根深いところでその本質が脈々と流れているのではないかと、考えさせてくれる映画であった。
どんな境遇にあれ、社会を正すために立ち上がる人間に対して、自己の地位・利益を保持し続ける上から目線の人間が当然のごとく罵倒する。一見、部落民という表立ったものはないかもしれないが、貧困や職業、病気など様々なところで社会から見放された人がいる。
今回、平日の昼頃の上映であったが30人ほどの観客がいた。若い人たちにも是非見てほしい映画である。主役の瀬川丑松(間宮祥太朗)とその同僚の銀之助(矢本悠馬)の二人のゆるぎない信頼関係に心打たれた。

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M.Joe

3.0キャストと演技は素晴らしい!

2022年7月12日
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この映画が、どの程度の史実に基づいているかはわからない。また、原作も読んだことがないため、どこまで原作に忠実かもわからない。
キャストと俳優陣の演技は素晴らしく、この映画の見応えをつくり出している。

現代の日本では身分制度はないが、職業や学歴や家柄などで、人間というものは優越感を持ちたい生き物かもしれない。
時代背景から考えると、江戸時代から時代が変わったとはいえ、現代より差別意識は、より強かったことは確かだろう。
反戦についての思想は、現代にかなり寄せているようにも感じられる。

やはり、こういった作品は原作を読んで、時代背景を確かめないと評価は難しい。
興味のある方は映画館で、自分の目で確かめてみてほしい。

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caduceus

3.5破戒の意味

2022年7月11日
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鑑賞方法:映画館

原作は未読。
部落出身というだけで宿泊していた宿屋から追い出され、宿の畳を全部張り替えると言われ、挙句の果てに石まで投げつけられるという冒頭。時代感を描写する凄まじい始まり方だった。
その後も描かれるのは部落出身者の状況の過酷さ。そこまでひどい扱いだったのかと思わせるのに十分な展開だ。でも、本作のメインテーマは破戒(戒めを破る)ということ。自分が何者か、また何者かを明かすかどうかはとても大事なこと。アイデンティティを確立しようとするその姿はとても勇気をもらえるものだった。100年以上前の話だけど、現代にも通じる内容だった。とても重いがしっかりと受け止める必要がある。
唯一気になったのは言葉遣い。この時代の設定だと仕方ないとも言えるが、仰々しい感じがしてしまう。時代劇とは違うし、現代の言葉とも違う。昔の日本映画でも感じてしまうことだが、若干戸惑ってしまう。

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kenshuchu

4.0被差別部落出身の教師の葛藤

2022年7月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

島崎藤村の破戒を間宮祥太朗主演で60年ぶりに映画化したとの事。
亡くなった父から自身が被差別部落出身である事を隠し通すよう強く言われていた瀬川は、地元を離れ小学校の教員として働いていた。言葉使いも丁寧で、生徒に慕われる瀬川だったが、出自を隠していることを悩み続け、下宿先の士族出身の志保を好きになったが、告白出来なかった。そのうち瀬川の出自について学校内外で部落出身じゃないかと疑念を抱かれるようになり、瀬川の立場は危ういものになってきた。苦しみの中、瀬川は被差別部落出身の思想家・猪子蓮太郎に傾倒していき、そして・・・てな話。

日露戦争の頃だから120年近く前の明治時代の設定で、先日観た、私のはなし部落のはなし、よりはるかに差別意識が酷かったのだろうと想像し、主人公の気持ちになって悲しくなった。
アメリカの黒人に対する差別、かつてのドイツでのユダヤ人に対する差別、トルコなどでのクルド人に対する差別、中国でのウイグル人やチベット人に対する迫害、日本で現在も続いている在日朝鮮人への差別など、世界中で差別は決して無くならないものなんだろうと思う。
人類皆兄弟、自由で平等というのは理想だろうが、人間は弱い生き物だから、自分より下と思える人が居ないと精神的に持たないのかもしれない。明らかに肌の色が違うなど、見た目が違う差別より、隠し通せと言われるような見た目が全く変わらず、自分のルーツに関わる部落差別は奥が深いのかもしれない。
そんな事を考えながら、悲しく涙が出そうになった。
瀬川役の間宮祥太朗が素晴らしい演技を見せてくれた。
ヒロイン役の石井杏奈が凛として清楚な感じで良かったし、学校での友人役の矢木悠馬の友達思いの言動が素晴らしかった。
楽しい作品ではないが、多くの人に観て、知って、考えて欲しい作品です。

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りあの