劇場公開日 2022年7月8日

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破戒のレビュー・感想・評価

全105件中、1~20件目を表示

4.5胸に迫るふたつの主題、美しい日本語、そして間宮祥太朗

2022年8月13日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

4.0人類というものは本来、平和を愛する生き物なのです

2025年5月29日
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昔、徳島に引っ越して高校の授業で同和教育を受けて知ったのが初めてでした
体育館で公演を聞かされて、感想文を書かされました
講演者がアメリカの黒人の奴隷解放と比較して、同じ日本人なのに差別があることを憂いていました
それって、人種差別じゃないですかって書いたけど無視されました
自分の中にも差別がある事を理解出来ない人が講演してるんだから、差別は奥深い

人類というものは本来、平和を愛する生き物なのです
から始まり
いつか、理解しあえる日がくる
で終わる主人公の講和は未来への希望です

世の中の理は競争することで進化し、適合したものだけが生存出来る世界です
小さな野原でも、草どうしが、自分の遺伝子で埋めつくそうとしのぎを削っている
その弱肉強食の法則から脱却し、社会という組織を作り、先に進もうとしているのが人類です
競争より協力
理解しあい、信頼し合う事で先に進もうとしている
しかし、気を抜けば理に負けてしまう
相手を駆逐し、自分だけが生き残りたいという本能
心の弱さが差別を産んでいく

普段、生活をしていると忘れてしまうくらい表向き、部落差別は忘れ去られている
水平社100周年を記念して作られたこの作品は、団体の皆さんには感慨深い物があるんでしょうね
ラストの改変は明るい未来への希望なんでしょう

同和問題は、やはり忘れてはならないと思います
表向きは忘れ去られているようでも、結婚や就職など、突然突きつけられる場合があるかもしれない
その時、全く知らないのと、ちゃんと意識して自分なりの考え方を持っているのでは全然違いますから

人生ではじめて直面する差別は、学校のイジメかも知れません
あらゆる差別がなくなり、戦争がなくなり、人類がも一段、高次元の存在になれる日が来るといいですね

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nakaji

4.5スクラル人

2025年5月24日
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泣ける

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kossy

3.5諸事情により絶対に知らねばならなかった作品。原作を読みたかったが改...

2025年5月22日
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諸事情により絶対に知らねばならなかった作品。原作を読みたかったが改編を余儀なくされたものがあると聞き意欲喪失。今回の鑑賞で初めてこんな作品なのかと知った。
生まれた時から差別を運命づけられる、なんとおそろしい。世界で、いや日本でも今日でも残っているのかもしれない。教育の大切さが身に染みる。
全体的には良かったが、キャスティングにやや疑問あり。作品の質が…どうして?

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はむひろみ

2.5予想できる展開

2025年5月9日
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単純

演出が一本調子です。
予想できる展開がずっと続くので気持ちがダレました。

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ジンクス

4.0演技が上手

2025年3月30日
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みなさんの演技が上手だった。
間宮さんももちろん、親友の役の人の間の取り方、友情の表し方がすごくよかった。
小林綾子も立派な女優になって。。陰を引きずった猪子先生の存在感も素晴らしかった。
やっぱり大手映画会社制作だけあって色々と丁寧さがあった。

小説は中学の頃に読んだ。最後はテキサスに行ったような。
大人になって映画でみると悲しさがもっと直接に伝わってきた。ただ主人公が美青年なので共感しやすいだけかも。

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okaachan

5.0人間の弱さと希望

2024年11月30日
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泣ける

悲しい

幸せ

原作既読。

兎にも角にも、間宮祥太朗劇場である。もちろん他の俳優さん達もみんな素晴らしかったです。でもやっぱり間宮の観る人を惹きつける演技は別格。眞島秀和も凄かった。脚本、演出の力も大きいですが、上記の2人は迫真を通り越して鬼気迫るものを感じました。

原作はあまり覚えていないのですが、改変はラストくらいでしょうか。終盤はとにかくドラマチックに、観客の心を大いに揺さぶる演出になっていました。この点はエンターテインメント作品としても優れていると言えるでしょう。

静かながらストーリーに優しく寄り添う劇伴が素晴らしい!間宮演じる丑松の心情を見事に表しております。

どの場面も思い出しただけで胸が締め付けられるような、差別と闘う若者の苦しく切ない物語。原作は当時の社会に対する問題提起の側面が強かったですが、本作は現代的に、よりドラマチックなエンターテイメント作品に仕上がっています。

とはいえ、やはり無視出来ない差別問題。現代においてはルッキズム、ジェンダー問題、SNSにおける誹謗中傷等、表面的な違いはあれど、根本的な問題は近いものがあるのではないでしょうか。結局、人間は誰かを批判している時は自分が正しいと思って安心感を得てしまうのです。作中、丑松が言っていたような「互いを尊重しあえる」社会を目指したいものですね。

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吹雪まんじゅう

3.5観ておくべき映画

2024年10月7日
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島崎藤村で読むのはむずかしくても
映画でなら誰もが観られる

間宮祥太朗が主人公に適役で
しっかり感情移入してみられた

ウーェイにはびっくりしたけど
ちょっと明るいエッセンス的な?

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くまっち

3.5🌀『差別をするものは弱虫だからだ‼️』

2024年8月4日
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悲しい

怖い

知的

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シネマを喰らう

5.0苦しみとは

2024年7月30日
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生きる苦しみとはこのような境遇を受けてみなければわからないものである。私などまったく苦しいこともなく自分の責任の範囲であたふたしている人生である。人生を見直せる映画でした。

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まさ

3.5⭐︎3.8 / 5.0

2024年7月28日
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7月28日(日) @ AP映画(2022)
破戒
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差別やいじめは無くならないと思うけど、必ず味方も存在する(経験談)そういう人達を大切にしたいって改めて思う映画🥹
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#映画好きと繋がりたい
#映画好きな人と繋がりたい

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まー。

4.5タイトルなし(ネタバレ)

2024年7月14日
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ティム2

5.0日本の過去

2024年6月30日
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泣ける

知的

いまの子供達が知らない日本人の恥ずべき過去が描かれています。が、最近になってもなお続いているとの話も聞きます。差別は決してなくならない。ひとりひとりの心にそれぞれの様々な差別を生まれながらに持っているから。もちろん自分にも。
だけど、それでも何とかそういうものを無くしていこうとそれぞれが努力し、より良い社会に変えていくのが人間だと思っています。
小説は未読ですが、ストーリー展開や俳優、子供達の演技に最後まで引き込まれ、久々に映画を観て感動しました。
人間は進化してこそ人間、ですが近頃の戦争を見ていても、何十年たっても進化していないなぁと感じています。

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Blanca

3.5作品名と著者を線で結ぶ問題に出て来る

2024年6月22日
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島崎藤村、菊池寛、芥川龍之介、夏目漱石、山本有三、与謝野晶子、近代文学史で見かける面々とその作品名を知ってるし他の作者は大抵数冊は読んでいるのに どういうわけか島崎藤村だけは一冊も読んだ事がない。

なので有名な題名のこの内容が被差別部落を扱ったものだというのを今の今まで知らなかった。

私は被差別部落の存在は、高校の時に「にんげん」とかいう小冊子が学校で配られて何の事かわからないでいたのを 誰かが教えてくれて知った。

私は高校を地元に行かず、寮生活しながら遠方に通っていたので、その後大人になってうちの地方にはそんなのないよね、と親に話したら とんでもない 私が一番仲の良かった靴屋の子はそうだったし、よく行く肉屋もそうだったと そしてそこの娘さんたちの結婚は大変だったのだと初めて聞いたのだった。

親は幼い私にそういう話は一切しなかったし親戚の叔母達もいっぱい周りに住んでいたが、子どもにそういう話をすべきではないと心得ていたのだろうか。

もし仮に「にんげん」という冊子を学校で配られずにいたら私は知らないままだったのではないか と思う事がある。

そう思うと こういう部落解放運動って しない方が風化していくのではないかなと
でも当事者の一部の人々は「知って そして差別をなくすべき」
と考えてるらしく。

今のこの世の中、この映画の冒頭のように 同じ旅館に泊まると畳も変えて塩撒く〜 みたいなのは まずないと思うし
この彼が東京に出て就職先を探すように 昔は1箇所にまとまって集落を作り 知名で出自が知れていたような事はなくなった(たぶん)わけで、ほんとにこういうのは教育はしない方がいいんじゃないかと思ってる。

こういう映画になると、まあ間宮祥太朗だし、全く昔の話よね、と若い人は思うのだろうか。

今 実質的に現存するのは 逆差別ともいうけど つまり税理士事務所を同和系にすると査察が入らないと聞く。

これは実際 紹介された経験があるので 確かにあった。
(今もそうなのかは知らないんだけれど)

そう言えば 昭和の大物政治家 野中広務が自分は部落出身だと公言してたのは印象的だった。

関西地方は同和の問題と在日の問題が深く結びついてる場所もあると聞く。
同じような境遇が同じように集まって特殊な集団を形成したのだろう。

私の知人の少々有名な地位の息子さんが大阪のその地区の女性と結婚したんだけれども それはそれは盛大に式を上げて私達夫婦も呼ばれ モデルのような細身の体に美しい小顔が驚くくらいだったのに 二、三年で離婚。
そして その女の子に聞いたのが 最後まで入籍しなかったのだという話で ほんとにびっくりしたものだ。30年以上昔の事だけれど。

こういった差別は 職業が屠殺や死体処理だったりして そういう四つ足の肉を食べなかった時代ならまだしも、しっかり産業として根付いてる現代においては尚更(まさに本人には全く罪がないわけで)ただの言い掛かりに過ぎない。

そういうアホな時代もあったよね
という風に風化していくべきであるし、誰がそうなのかもう全然わからなくなってしまうのが一番いい。

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asica

4.0秘密を抱えた人生

2024年6月12日
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間宮祥太朗扮する教員瀬川丑松は部落民という事を隠し通せと父親に言われており寺に居住していた。
秘密を抱えた人生とは辛いものだろうね。もし身分が知れたら議員や教員を辞めねばならないという時代だ。いつ何時バレるかもしれないという身分差別の恐怖。いくら市民平等とはいえど結婚も出来ず厳しい世の中だ。でも麗しき友情もあって良かったね。

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重

5.0ハカイとは?

2024年6月12日
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知的

タイトルの文字に込められているのは、人の心の中に潜む「認識」や「レッテル」などによる「決めつけ」という「戒律」を破壊したいという思い。
主人公瀬川が生徒たちに話した「何が正しいことなのか? 正しいことをするにはどうしたらいいのか?」
正しいことは時代によって異なる。これは重要なポイントだ。普遍的な言葉を遣えばそれは、「今考えるべき最も順位の高いことを抽出する」とでも言おうか。
当時の社会にこびりついていた前時代からの階級と階級外の身分。
瀬川は父の強い言いつけによって、自分の身分を隠し通して教師になった。
作品は、この時代のテーマを選挙運動を通し、また人々の考え方を通し描いている。
自分の身分を公表しながら本を執筆して人々から賛否両論される猪子廉太郎。彼に対するあこがれを持つ瀬川。どうしても彼のようにできない歯がゆさと怖さ。この主人公の葛藤こそがこの作品の見どころとなっている。
瀬川は言う。「なぜ自分の故郷を語れない なぜ好きな人に思いを伝えられない なぜこんなに苦しまなければならないのか なぜ?」
告白したい気持ちと差別される恐怖。
明治になってすべての階級がなくなったにもかかわらず、旧藩士、旧商人、旧農民、そして部落民と呼ばれる旧えた。
かつての階級社会を打ち壊して国を作っておきながら、今度は「国のために」と称して子供を戦争に参加させるための教育をする。そしてその批判者を鉄槌する言動に対する是非。
瀬川は「差別は人の心から消えにくいもの」と言ったが、人は誰も対人関係において、必ず「自分の認識」というフィルターを通して対人を吟味し、何らかの「序列」を作るものだと思う。絶えずその人を判断し、ジャッジしているのだ。この根幹を変えることこそ難しいと思う。
やがて瀬川はギンノスケに告白する。教壇を降りる覚悟を決めるのだ。しかし生徒たちは「そのままの」瀬川を見てきた。何の階級も存在しない瀬川そのものを信じて疑わない純真さがある。ここにこそ本当の人間像があるのだと作品は伝えているのだろう。この純真さが大人になってもあり続けるなら、どんなに素晴らしい社会になるだろうか?
瀬川の見送りに参加する生徒たちを叱責して学校へ戻るように指示する勝野らを無視するのは、差別という考えを持つものへのレッテル返しの象徴だ。
こうして、「正しい」とされる行為の勝利で物語は閉じる。
しかし1点難しい箇所があった。
それは衆院議員の妻が部落民であることとその秘密を瀬川に黙秘せよというシーンだ。
背後にあるのは議員が恐れる差別だが、妻の父はたいそうな金持ちで、そのお金で選挙を戦えたし、次戦もそのようにしている。
その事を猪子は指摘したが、そもそも議員がお金と結婚したのかどうかはわからない。
瀬川が猪子と初めて会って話したとき、猪子は議員の妻の素性を知っており、その公表はしないと言いつつ、猪子は金目当てだと決めつけている。
この一見、どちらかが正しく、どちらかが間違っているという構図に、そうとは言い切れない含みがあるように思った。
ここに視聴者が考えるべき点があるのかもしれない。作品側からのお題が隠れているように感じた。
寺の住職が養女のシホに手を付けようとしたことも正義の中に隠れた邪気がある。
軍司学の権威の甥である勝野教師はヒール役として描かれているが、彼の思想は単にその時代の一般常識的なものだと思われる。
もし自分があの教員の中にいたら、どうするだろうか? 瀬川のように明確な思想がなければ、いったいどうやって勝野の主張に対抗できるだろうか?
いつの時代も「変化」がやってくる。
正しいとか正しくないとかも時代で逆転や変化する。
いまこの時代で吹聴されてる「常識など」は「正しい」のか?
そのことに対する意見はないのか?
これこそがこの作品が訴えていることなのだと思った。
伏線やプロットが秀逸でおおよそ当時の作品とは思えない。
島崎藤村が考えた当時の普遍的な部分に「変化」を加えた素晴らしい作品だった。

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R41

4.0どうすることも出来ない差別

2024年6月11日
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生まれながらにしての差別
どうすることも出来ない出目
身分を隠していきる…苦悩
葛藤する主人公がいる
主人公の瀬川役に間宮祥太郎
目の表情が惹き付ける
…そして声
子供たちに掛ける
言葉のトーンが優しい
感情を抑えた演技と
感情を強めた演技が素晴らしくて
魅力的でした

[えた]…非人という言葉
    知りませんでした
…人がつくる上下関係(階級制度)
現在は皆平等であるけど
いまでも差別は何処にでもある
たくさんの偏見や差別は無くならない
人間は弱いから。

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しろくろぱんだ

5.0持つべきものは良き友だった。

2024年6月6日
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知的

小学生のころ図書館に置いてあった
マンガで読破シリーズで出会った作品「破戒」。

その頃の私にとって身分制度は理解し難く衝撃的だったことを覚えている。

こんなにも純粋な人間を、
穢れが多いと決めつけ迫害する。
穢多だというだけで、石を投げられ、勉強の機会を奪われ、感情で動くことさえ許されない。
すべては、穢多だから。

孤独に生きる丑松が「父からの戒め」を破るとき、
新たな人生がはじまった。

1人で戦っていた彼はもういない。

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ぐでやま

4.0著名な古典的名作ではあるが・・・。

2024年5月22日
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悲しい

知的

難しい

福田村事件を思い出した。途中のセリフはどこかで聞いた事があると思ったら、🎦ドリーム・プランだった。考えたらこれも差別問題が根底にある。シリアスで古くて新しい人類最古の命題のひとつ。結局教育しかない。

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mark108hello

3.055点

2024年4月12日
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悲しい

怖い

難しい

映画評価:55点

令和の教科書には載らない部落差別
当時の部落出身の若者が悩み、苦しみ、もがく
そういう物語。

恋愛描写は思いの外、大分少なく
穢多をメインにしっかりと作り込まれていた。

こういった時代が日本には本当にあって、
いつまでも消せない傷になっている。

この悪習を学び、
私たちの後世に再び発生しない事を
願うばかりです。

【2024.4.12観賞】

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