破戒のレビュー・感想・評価
全92件中、41~60件目を表示
観て良かった
良い映画だった
島崎藤村すごい
タイトルかっこいいし
国語の先生に読むよう言われたから
本棚にあるけど
読んでなかった
観てよかった
性や人種などの多様化により
身分なんて差別は
さすがに無くなったと思う
盛者必衰であり
学び続けること
他人の痛みが想像できること
結局そういうことが
大切であることを皆わかっていて
元の身分なんて
今や誰も興味ないように思う
差別を無くすために取り組んだ方々に感謝!
会社の飲み会で年配の方が
士族出身であることを
誇らしげに語っていたことを思い出した
作品中で終始一貫している
勉強に対する姿勢が素敵だった
作品の中でも予言されていたように
時代ごとに別の差別は
存在し続けているようにも感じた
差別の無い社会は
当然存在するわけではなく
常に悩み、日々対話し、修復していく
必要があるのだろうと考えた
なぜ自分のふるさとを語れないのか?
なぜ好きな人におもいを伝えられないのか?
主人公の言葉により
素朴で大切なことを改めて痛感させられた
素敵な映画だった
石井杏奈さんに恋した
若者世代は見るべき
ジャニタレ映画や戦隊モノ、或はアニメ専門の東映が珍しく文芸作品をやってるわと期待はせずに入館したが、
かなり被差別部落のこと突っ込んで描いていた。
私の小さい頃はまだまだ同和地域の話や差別が横行している時代でした。
学生運動の大きなテーマでもありました。結婚就職就業と差別問題は人間関係の奥深いところで日本人の最も卑しい心を知らしめていたと思います。
この中世の身分社会を未だどこかで引きずっている現実を今の若者世代はもっと勉強してほしいと感じさせられて映画でした。
よく映画製作費をケチな東映が出したなあとエンドロールを見ていたらか「水平社100周年」という制作主体が表示されて納得。
差別する側の心をもっと掘り下げてほしかったなと思いつつ、○でしょう。
タイトルなし
最近「私のはなし 部落の話」を見たのでこちらも見ない訳には如何でしょう、水平社100年とのことで…と言いつつ原作は未読 島崎藤村が社会主義寄りな作品著しているとは意外でした 破戒って戒めを破るということなんですね 間宮祥太朗の清廉(これまた意外)な姿が感動的でした しかも演技上手い、見直した
先に触れた映画でも、何ら根拠の無い差別なのに、お付き合いする人に自身の出自を告げるべきか同様に悩んでおられました 明治維新→帝国主義→敗戦で民主主義と世の中変遷しても、差別(意識)も戦争も中々無くならないですね 区別して優越感持つのが人間の本質なのかと思うと悲しくなったけれども希望有るエンディング
出自を隠す苦悩
原作は有名だけど未読。
被差別部落をテーマとした非常に重い内容なので、すごくまじめに作った映画だと思うのだけど、正直微妙だった。
なんか細かいところでのリアリティがいまいちというか…。
ストーリーは本当に原作どおりなのだろうか?
気になったのが、主人公たちや子供たちの着ている服がきれいすぎる、ということ(なんでみんな新品の服着てんの?)。そのくせ、子供たちの顔は泥でもぬりたくったみたいに汚れてて、「いや、いくら貧しい設定でも、顔くらい洗うだろ」って思ってしまった。
主人公サイドがみんな容姿端麗で、真っ白い歯並びの良い歯で、性格が純粋でまっすぐで、反戦思想で自由主義の現代的な思想をもっていて、差別思想を持っていなくて…。絵に描いたような「良い人」ばかりなのも気になった。良い役と悪い役が分かりやすいのはいいんだけど、これでは本当の差別の怖さは伝わらないんじゃないか。
差別の怖いところは、「良い人」でも悪気無く差別していて、それに無自覚だったりするところだと思う。悪気無く差別する、というのは、「生まれの良し悪し」というのを、客観的事実として信じ込んでいる、ということだ。つまり、良い人なら差別しなくて、悪い人が差別する、なんて単純な話ではない。
細かいところでのリアリティに疑問があると、当時あったであろう激しい差別の描写も、「どこまで事実なのだろう?」という疑問が生じてしまう。
被差別部落出身者は家の敷居をまたぐことを禁止されている、教職につけない、知能が低いと思われている、顔つきに特徴があると思われている…。これらのことはおそらく当時実際にあったことなのだろうが、事実を誇張されているのでは?と感じてしまう。
主人公が自分の出自を隠して苦悩する様子には非常に共感できた。この映画で一番の見どころはここだと思う。
また、教え子たちに涙ながらに告白するシーンも良かった。ここには「なぜ差別してはならないのか?」という理由がすべて詰まっていると思う。
また、このシーンでは、「なぜ教育が重要なのか」ということも語られている。前に、「良い人でも差別する」という意味のことを書いたが、差別の根拠となる「風習」「習慣」「迷信」「誤った常識」を打ち砕くのは、「教育と正しい知識」しかないように思う。
ただ、すべてを捨て去るものすごいリスクを覚悟して告白したにも関わらず、そのあととんとん拍子にすべてがうまく行く展開は、ストーリーとしてどうなんだろう?と思わないではない。
1人孤独に荷車を押して村を去る主人公の前に、「おいおい何も言わずに行く気かい? 水臭いじゃないか」とひょっこり親友があらわれ、「私もついて行きますワ」と想い人があらわれ、「せんせ~い」と教え子たちが後ろから現れ、「やいやいまて~い!」と悪役が前から現れ、という展開は、芝居が臭すぎてまるでコントを見せられているようだった。
映画とは関係ないが、「差別」について定期的にふり返って考える機会は必要だと思った。誰しも無自覚に差別をしているものだし、その差別感情は自分の弱さから来ていることが多い。強く生きることは本当に難しいことだと思うが、せめて自分の弱さを自覚し、できるだけ恥じない行動をとりたいものだと思う。
映画としては説明的でつまらない映画だった。でも原作読んでなかったし...
映画としては説明的でつまらない映画だった。でも原作読んでなかったし、差別を巡る法と乖離した排除の構造や、ナショナリズムを煽る反動のあり方は、現代と呼応してあまりにリアリティがあった。
丑松個人の苦悩、抑えられた感情などはよく描かれていたけど、間宮くんの解離的な感じが効いているのかとも思った。
未来への希望が見える
昔、高校生ぐらいのとき原作を読んだ気がするのですが、その時は失意のうちに学校を去るという暗い終わり方だったよな、という記憶でしたが、今回この映画を見て、未来に向けて希望が持てる終わり方だったので、今の時代にふさわしい作品だと思いました。
学問のススメ
内容と同じように誠実に作られた作品だと思います。
演者はもちろん、セットや小道具、衣裳、音楽、照明、スタッフもみんな良い仕事をしてるんではないでしょうか。(桜の花びらと蛍のCG要らなかった)
間宮祥太朗演じる瀬川丑松が、独白するところ、子どもたちに告白するところでは、両隣の女性がハンカチで涙を拭っていました。
差別の問題はもちろんですが、学問をすることの大切さを訴えているところが良いと思います。
矢本悠馬が実にいい味出してるなぁ、ガム君もみしまる君も「破門」のチンピラもよかったけど、今回も最後持って行ったなぁ。いつか彼の主演で男はつらいよみたいな映画作ってくれないかな。
真面目な作品だからお客さん入ってないかと思ったら、結構入ってました。子どもたちをおばけずかんに送り出して、間宮祥太朗観に来てる若いお母さんたちが多かったようです。シネコンていいですね。
昔みたいに二本立てにして、こういった作品を娯楽作品と一緒に上映したらどうでしょう。
亡くなった父親が市川崑監督の「破戒」の話よくしてたの思い出しました。映画っていいですね。
考えさせられる
差別は今日でもあるが、屈せずに前向きに生きていけば道は開けていくのではないか。ラストの結末はそういう希望を視聴者に訴えたかったように思います。
差別や戦争は現在も起きていますが結果的には仕掛けたに方もあらゆる部分で損害は大きいです。何が本人にも他者にとっても良いかを一人ひとりが考えること、過ちも犯すが反省してはまた軌道修正して進み出す、そうしてより生きやすい社会を築き上げていくことなのかなと映画を通して学びました。
主人公や同僚の親友が成長していく姿など2時間で濃い内容にまとめてあり久しぶりに映画鑑賞に没頭し感動しました。
歴史の進歩とは何か?
歴史の進歩とは何か?
社会に存在する不条理な差別を解消していくこと。
性別とか、肌の色とか、出身地のように自分ではどうすることもできないことで差別されることを「不条理な差別」というなら、この不条理な差別を解消していくことが、歴史の人類の進歩だといえるのかもしれません。
映画のラストはわずかばかりでも救いがあったのでカタルシスを得ることができました。
登場人物(俳優さん)の存在感にエッジが効きすぎて、物語に入り込むのに多少の意識作用が必要でしたが、観て良かったと思える映画でした。
恥じることなく前に進む
間宮祥太朗が主演というだけで、チェックしていた本作。部落差別について描いた小説を60年振りに映画化ということしか知らず、最悪見逃しても配信で見ればいいかと思っていた程度だった。しかしながら、邦画では考えられないほどの高評価で、これは見るしかないだろうと思い、劇場で鑑賞。予想を遥かに上回る良作で、色々な感情が押し寄せながら、かなり衝撃を受けています。
私が苦手な映画ジャンルの1つが、「時代劇」というジャンルなんですが、本作はその苦手が払拭されたと言っても過言ではないほど、私が今まで見てきた時代劇の中で群を抜いて素晴らしい作品でした。少々、冗長で垂れてしまう部分もありますが、全体的に非常に濃密で出来が良く、『この時代だからこそ伝えたい』という制作陣の熱い思いが伝わってきました。
作品の出来がいいなと思った点として、光陰、つまり照明の使い方が大きなポイントとなったと思います。春の鮮やかな太陽の光と暖かく照らされる桜の花。心が浄化されるような気持ちになりながら、新境地に少しの期待と不安を抱える主人公の様子が光から伺えます。一方で、黙々とせまる触れてはいけないような嫌な予感。人物に影を作り出し、恐ろしさと不気味さを演出しています。最近の邦画で言えば、「流浪の月」が照明の才能が光っていましたが、本作はあの作品を超えるほど光陰でした。
そしてなにより、お目当ての間宮祥太朗。
彼の演技は、「帝一の國」「殺さない彼と死なない彼女」そして、ほんの数回しか登場していない「東京リベンジャーズ」ですら垣間見えるほど、素晴らしく同年代では勝てるものがいないほどのものかと思います。
本作でもその実力は大いに発揮。愛され、慕われ、尊敬されている教員を見事なまでに演じていました。あまり見た事がなかったのだけど、表情筋の使い方が上手すぎて彼の泣き姿が胸がぐちゃぐちゃになるくらい苦しくなった。天才俳優です。最高です。
周りの役者も最高で...。
竹中直人、田中要次、石橋蓮司などのベテランは流石の安定感で、眞島秀和の芯のある演技には見とれてしまう。大東俊介のイヤらしさも絶妙。石井杏奈の独特な美しさもたまりません。でも、群を抜いてよかったのが矢本悠馬。いつもはおふざけばっかりなのに、これはずるいよ...。ラスト際の対抗するシーンはめちゃくちゃ泣けた。この人もいい役者すぎるぞ...。
ストーリー構成も展開も完璧。
重厚感があり、ゆっくりと丁寧に物語を描きながら、じわじわと観客の心を掴んでくる。喉の周りがひんやりと冷たくなる感覚が辛く、始まって15分で既に体が悲しさを覚えていた。話の見応えもあるし、見せ方も本当に上手い。涙が痛いと感じたのは初めて。言葉にするのが難しいんだけど、とにかく質が高いのです。
差別とはこんなにも酷いものだったのか。全く知らなかった。人は弱いから、人を傷つける。人を傷つけるものは弱い。自分の出身について語れないなんて、隠し通さないといけないなんて、虐げられるなんて、、、。黒人差別の作品は多くあり、多く見てきましたが、日本の部落差別についての作品はもしかしたらこれが初めてかも。こんな世の中だったのかと、恥ずかしながら本作で知りました。繰り返してはならない。日本人全員に見て欲しいです。
心が破壊される本作。
なんか今月すごいわ。面白い映画が多すぎる。本作もまた本年度Best10入りです。上映館は少ないですし、上映回数も少ないですが、是非ご覧ください。私の近所の映画館では、集客8割くらいでした。もっと上映館増やしていいのに...もう一回みたい。
2年ぶり2度目
一昨年、市川雷蔵の特集上映で市川崑監督版を観たが、概ね内容は一緒だった。
台詞回しだったり、音楽が現代のやり方なので、よりドラマチックな印象。市川崑版は、もっと淡々としていたと思う。
先日観た『私のはなし 部落のはなし』でも「差別はなくならない」と言っていた。特に部落問題のない地域に住んでいると、生まれた地域によって差別されるという事が、どうにも意味が分からない。差別はいけないと教えるべき教師が、率先して差別する。勝野には何度もイラッとさせられた。そういう点では、見事なヒールだったのかな。
内容は分かってはいても、いつバレてしまわないかハラハラし、最後の授業ではグッとくる。
リメイクや再映画化などに見られる、監督や脚本家が独自の解釈で、変に個性を主張することがなかったので、“良い映画"として観られた。
午前中に『冬薔薇』を観たので、一日2蓮司。
同テーマのドキュメンタリーを観た事もあり、さまざまなな角度から考え...
同テーマのドキュメンタリーを観た事もあり、さまざまなな角度から考えてしまい、現実的な感想が浮かんできてしまった。
原作や過去の映画化作品を観ていれば、見せ場のシーンなどに集中できたのだろうが、やはり古典的な作りのせいなのか、遠い日の話と感じ入り込めなかった。
ただ、俳優陣は豪華で演技は堪能した。
人間喜劇
人は愚かではない、弱いんだ。
これが、この映画の全てだと思います。そして、主人公は強くなりました、子供達も。
差別、偏見を狂言回しに、人間とはこう言う妄想、精神に翻弄される、生き物であると、見事に画いていますね。原作より、ラストは希望に満ちたのが、私としては良かったと思います。
題名だけは、有名な小説
作者と題名は、とても有名ですが、
読んだことなくて、映画化されてよかったです
静かに流れる久しぶりの小津作品の様な。。
時代背景が、日露戦争中?
今とリンクするかなと。
お金持ちなのに廃止された身分制度のために
ひどい目に遭ってて。
主人公が、三浦春馬君に見えて
弁士が、参政党に見えてきました!
恥ずかしながら原作未読ですが、
島崎藤村の名作が原作ということですが、恥ずかしながら未読です。なので、脚色があるようですが映画でこの名作を知れて良かった。
演出、カメラワーク、音楽などすべてがとても丁寧に作られていて、俳優陣の演技も素晴らしく、感動しました。
観るのをオススメというより、多くの人に観てほしい映画です。
差別のない世の中、平和の世の中を作るためには、やはり正しい教育が大切ですね。
答えはシンプル。子どもたちの目を見ればわかる。
予想以上に良かった。
設定を原作の中学校から小学校にしたのも大正解!
子どもたちの演技力も素晴らしかったが、それを受け止める間宮祥太朗の演技がまた素晴らしい。
こないだまでドラマでヤンキーをやっていたのに七変化する俳優だ。
子どもたちはちゃんと先生の人柄を見ている。
出自で人を判断するのは心の弱い大人だけなのかもしれない。
矢本悠馬演ずる友人の教師の粋な計らいも良かった。
部落差別は大変重たいテーマたと思ったけど、複雑に考えなくていいんだ。答えはものすごくシンプルだ。
観ればわかる。
こんなに爽やかな気持ちで映画館を出ることになるとは思わなかったなー。
良かった
評価が高いので見に行きました。多くの客がキングダムやミリオンに流れる中で、県で破戒を上映してるのはここだけだったので祝日の席はほぼ満席でした。正義とは何か、不条理とは何か、歴史の中で正しい信念を貫こうとした人たちに感動します。ただ、原作と違いラストが現代に受けるように変わっていること、登場人物が増えて善人と悪人が明確に役割分担されていたことには物足りなさも。悪でもそれに至る背景があるわけで、その背景を変えていくことが社会の進歩かと思います。
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