今夜、世界からこの恋が消えてものレビュー・感想・評価
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ポロシャツとスカート
原作は未読です。この手のビジュアルの作品はもしや病気が絡んでるいるのかなと不安強目で鑑賞しました。
まぁ予想的中でした。前半の雰囲気が良かっただけに、後半のいつものと隠蔽工作に呆れてしまいました。
まず良いところ。
福本莉子さんの可愛らしさが抜群に出ていました。華奢な体型とポロシャツとスカート。完全に自分の好みになってはいますが、この可愛らしさをスクリーンで堪能できたので映画代の元は取れました。古川琴音さんも抜群に良い演技をされていました。主人公の友人という美味しいポジションでありながら、そのポジションの人が背負う荷の重さが他作品と段違いで、それらを一心に演じ切った古川さんに称賛を贈りたいです。
次に悪いところ。
主人公のどちらかが病気、というのはある程度予想できていましたが、いくらなんでも急すぎる&その後の処理の仕方に目がいってしまいました。道枝俊輔君演じる透が心臓の病気で、それを告白した数日後に死ぬという強引な次の展開への持って行き方、そしてその死を真織に知らせないように透含め多くの人で隠蔽しようとする流れを感動的に描いているところ、そこの描き方にはどうも共感できなくて、死と向き合えないというのは当然だと思いますが、それでも映画の中では泣き落としではなく前進して欲しかったなというのが本音です。
設定も仕方はないと思いますがガバガバで、記憶残ってるんだから残ってないんだか曖昧な部分が多々見られ、そこにも引っ掛かってしまいました。
どうもこの手の恋愛映画が苦手になってきたんだなぁと思うばかりです。もう少しクセのある恋愛映画お待ちしてます。
鑑賞日 8/1
鑑賞時間 13:40〜15:50
座席 K-3
正直物足りない感はある
映画館でここまで泣いたのは初めてかもしれん
他の方も同じことを仰っている方が居ますが、これまでにもこういう系統の恋愛感動物、切ないストーリーは多く存在していたので、特段期待していた訳でもなく、でも切ない恋愛映画を観て涙を流すのは好きなので、少し涙が出るかなぁくらいの感じで観に行きました。後は、春休みに観た「君が落とした青空」をきっかけに可愛いなぁと思うようになった、福本莉子さん目当てでした。
前半は正直、やはり、ああ、まぁ、こんなもんだよな くらいな感じで、そんなに感激したわけではなく、泣けるか危ういとすら感じていました。とはいっても、ストーリーは凄く良く、道枝くん演じる神谷透が、はじめは偽りの恋心であり、特に喜びもなく平凡な暮らしを送っている顔をしていたのが,次第に福本莉子さん演じる日野真織に対する恋心が、本物の恋心へと変わっていき、神谷透の人生が楽しくなってきている,明るく、希望に満ち溢れた物に変化していく様子が、表情によって、実に、本当に上手く表現できていて、素晴らしい芝居だなぁと感じていました。そしてやはり福本莉子さんはめちゃくちゃ可愛いです。
このように、前半もとてもテンポ良く楽しめました。前半は泣けなさそうだったといったのは、予めあらすじ等で告知されている「記憶を失ってしまう彼女との恋。忘れられてしまう,忘れてしまう恋」といった、過去のTBSドラマの「大恋愛〜僕を忘れる君と」(戸田恵梨香,ムロツヨシ)のような、最終的には忘れてしまうという結末を知った上での二人の恋を観て切なさを感じると思っていたのが、前半は案外、或るアイテムによって、完全に二人の関係をリセットせずにいられる状態で恋のストーリーが進んでいたので、二人の淡く楽しい美しい恋の様子を、想定よりも、完全にはリセットされないのだと安心して楽しんで観ることが出来たので、そんなに切ない感じでも無いのかと思ったから、前半の段階では、そんなに切なさを感じずに、そこまでは泣けないかもしれないと考えたのですが、その予想を大きく裏切る展開が待ち受けていました。
最終的には、予想もしなかった、或るとんでもない出来事によって、それどころか鑑賞前の予想を超えるくらいの切ない展開が待ち受けていました。それによって、これまでにないくらいの号泣。間違いなく今年に入って1番の涙を流すことになりました。
映画館の中でここまで泣いたのははじめてです。声を出すくらい泣いてしまった(まさに号泣)ので、いくら周りの鑑賞者も皆泣いているといえども、恥ずかしいくらいでした。これまでにここまでドラマや映画で泣いたのは、先程例に挙げた「大恋愛」くらいです。映画では、声出すくらいの、まさに号泣はしたこと無かったので、想定外でした。
展開を知った上で、もう一度鑑賞したら、きっと、泣けなかった、ただ楽しく観ていられた、二人の、次第に本物へと変わっていく恋の様子をテンポ良く映し出す、前半を観ながらも、1回目とは違って、前半の段階で、早い段階で、涙を流しながら観ることになると思います。
泣きたい人、恋してる人は、是非、コロナ対策しつつ、空いてくる頃に、平日に、恋人とでも一人でも。(因みに、8/1は、平日とはいえこの映画を観るであろう高校生や大学生らの若い年代の方々など、多くが夏休みですし、公開から日が経ってなかったので混んでるかと心配でしたが、そんなに混んでませんでした。13時の上映回の混雑を予想して、40分後の13:40の上映回なら多少は空いているかと思ったのが適中しました。)
記憶系の映画は今まで沢山あったので、なんとなくこんな感じかなくらい...
つらい記憶も悲しい記憶も、その人の大切な一部なんだ。
いや泣いたわ。彼女の記憶障害が障壁かと思いきや彼が亡くなるのかな…という展開は予告からだいたい予想できたのにも関わらず、最初にまず「あ、彼がもういない時点から描くのね」となって、出会いから描くのかと思っていたから新鮮だったし意外とすごく巧みな作りだった。
絵の技術は「手続き記憶」だから残る、というのもお話に上手く取り入れたなあ、と。彼を見つめ、描いたという技術は眼や手や脳に残っている。
そしていい意味で派手さのない誠実な作りで、とても良作。彼の発病と死は唐突すぎる気もしたけど、萩原聖人や古川琴音や松本穂香などみんな良くて、しっかり泣かされた。そうなのよ、辛い記憶も悲しい記憶もその人の大切な一部なんだよね。
同世代か、道枝くんのファンには刺さりまくるのかな?
予告で興味をもち、どんなオチが待っているのかと期待していたところ、公開初日の夕方の時点でレビュー投稿10人程度ながら4.1の高評価!ならば観るしかあるまいと、「ジュラシック・ワールド」に続けてハシゴ鑑賞してきましたが、率直な感想としては、悪くはないけれど、自分には刺さらず、物足りない印象でした。
ストーリーは、交通事故の後遺症で、眠るたびに事故以降の記憶がなくなる女子高生・日野真織が、ひょんなことから別のクラスの神谷透と付き合うことになり、ひた隠しにする記憶障害のことに気づきながらも献身的に接する透に、真織がしだいに惹かれていくというもの。記憶にまつわる設定は既視感がありますが、真織の親友・綿矢泉が、この先の真織と透の関係を暗示させる存在として、うまく機能していたと思います。
終盤で、透の抱えていた秘密が明らかになるあたりから、やっと物語が大きく動き出し、がぜん引き込まれます。透の無償の愛に切なさが込み上げ、その思いに触れた泉の涙が心を揺さぶり、涙腺を刺激します。
とはいえ、全体的に静かに淡々と進み、起伏のないストーリーが眠気を誘い、最後までなかなか作品世界に浸れなかったのも事実です。加えて、わかりやすい伏線と予告のおかげで、先が読めてしまうのももったい気がしました。
また、本作の肝である「前向性健忘」の不安や悩みや苦しさが、あまり伝わってこなかったのも残念でした。それを感じさせない真織の前向きな性格といってしまえばそれまでですが、デート中の居眠りから目覚めた時のような恐怖が、日常のあらゆる場面で存在するのが普通ではないのかなと思ってしまいました。それに、前日の自分が記した日記で記憶を補完するといっても、その量は増える一方だし、出来事は理解しても、その時の感情までは再現できないと思います。それなのに、真織がどんどん透に惹かれていくように見えたことにも、違和感を覚えました。作中のキスシーンも、真織からしたら初対面の人とのキスということではないのでしょうか。透の側に目をやれば、彼の家族の立ち位置も、物語にどのように作用していたのかよくわかりませんでした。
ただ、みなさんがこれだけの高評価をしている作品をおもしろく感じなかったのは、自分が何度か寝落ちして、大切なシーンを見落としていたせいかもしれません。だとしたら、仕事帰りにハシゴ鑑賞した自分がすべて悪いです。他の方のレビューを読んで、自分の見落とし部分を埋めておこうと思います。ちなみに、隣の座席のカップルも、男性が爆睡していたらしく、彼女から笑われていました。おもしろさは人それぞれということですね。
主演は、道枝駿佑くんと福本莉子さんで、しだいに惹かれ合う感じが初々しくて、なかなかいい演技でした。でも、最高の立役者はむしろ古川琴音さん。申し訳ないですが、主演の二人より一枚も二枚も上手で、彼女の演技が本作を支えていると思います。脇でも確かな存在感を示す女優さんです。
今まで観た映画の中で一番感動した映画
映画の世界観がすごく良くて、観てて引き込まれました!映画の余韻が一日経っても抜けません!自分も泣いたけど、周りもほとんど泣いていました。今まで観てきた映画の中でこんなに感動する映画を観たことがありませんでした!観ようか迷っている人は絶対に観た方がいいです!また観に行きたいと思います!
本当に映画館で見て欲しい。後悔させません。
急展開すぎたなぁ😔
内容でよかったのはヒロインの子が可愛かったこと、ヒロインの友達役の人が演技上手かったこと、花火大会でのやり取りです。
透が亡くなるのが早すぎた。もっと透が苦しい描写を描くべきだったかなと思う。急すぎて追いつけなかった。なんぼ急な心臓発作でも早すぎるなと感じた。
真織の記憶障害でしんどい思いをしてる描写が長くだらだら進んんでいったんで、もう少し透にも苦しい描写を分けてあげるべきたったと思う。
しかし、トキメキポイントもしっかりあったので良かったです!
透くんは本当にメッチャいい青年
記憶障害をベースに展開する青春ラブストーリー。
「50回目のプロポーズ」など同様の題材の作品はありますが、この作品の独自性が感じられる秀作。
全体的に落ち着きのある展開が静かに流れていくので穏やかな恋愛と青春を満喫できます。
透くんもいずみちゃんも真織ちゃんも、みんなイイ子!
猛暑の夏のひと休みにはもってこいの作品でした。
予告編でなんとなく匂わせていたとおりの展開ですが
それでも涙腺は湿りがちです。
是非映画館で🎦
71
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以下、少しだけネタバレに繋がるかもなので
この会話に持っていかれました。
アオハルやねぇ〜❗️
花火大会🎆のデートでのシーンにて
本気にならないと約束していたのに
手を繋いで
真織:3番目の約束、破ってもイイ?
透 :ぼくは、もう破ってるよ!
花火🎆の夜に💖
タイトルの通りに、全ての記憶が失われたとき、主人公のふたりが生きた証に涙が止まりませんでした。
この手の作品を描かせば、当代随一の三木孝浩監督と、脚本が『君の膵臓をたべたい』などの月川翔監督が組んで青春映画の金字塔を打ち立てました。大袈裟ではなく、本当に大感激したのです。三木監督作品の最近作はちょっとイマイチが続いていただけに、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』以来の切なさ満点の王道が戻ってきたというのが率直な感想です。タイトルの通りに、全ての記憶が失われたとき、主人公のふたりが生きた証に涙が止まりませんでした。
物語は交通事故で、眠ると記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患っていた日野真織(福本莉子)の健忘性の症状が緩和されて、壁一面に張っていた記憶メモを片付けはじめるところからはじまります。すると机と壁の間から一冊の古い記憶ノートが出てきます。ノートには「神谷透を別れないで」のメッセージと、男の子のスケッチが何枚も描かれていました。なんとなく見覚えのあるこの男の子は誰だったのか突き詰めようと、親友の綿矢泉(古川琴音)を呼びつけます。ノートを見た泉は、突然泣き出すのでした。
このプロローグの段階では、真織に恋人らしき存在もなく、男の子の正体もはっきりしません。少しでもあらすじを知っているものには、あれれ?と思わせ、本筋へ引き込む、大きな伏線となりました。
そしてお話しは、恋が始まる高校時代へ。クラスでのいじめを止めるため、真織に嘘の告白をする。
神谷透(道枝駿佑)は、真織に突然付き合ってくださいと告白します。それは嘘の告白でした。前の席の下川がいじめのターゲットにされており、透が止めさせようとすると、その首謀者である三枝から、「今日中に一組の日野真織に告白してくれば止めてやる」と言われたからなのです。
真織は嘘の告白と分かりながらも透にOKの返事をします。但し「放課後までお互い話しかけない」「連絡のやり取りは簡潔にする」「本気で好きにならない」という3つのルールを守ることを条件にしたのでした。
ふたりは付き合い始め、お互いに一緒に過ごす時間をとても幸せに思い、惹かれ合っていきます。透は恋を嘘に出来なくなり、真織に「好きになってもいいかな」と尋ねる。しかし、真織は迷いながらも「前向性健忘っていってね。夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」と自分の病気のことを打ち明けます。
新しい記憶が蓄積できず、寝ると毎日記憶がリセットされる真織は手帳や日記にその日一日の出来事を書き留め、翌朝に復習することで記憶をつなぎとめていたのです。透は、そんな彼女の日記を楽しいことで埋めたい、前向きに生きられるようにと献身的に向き合っていくのでした。明日が来ることを恐れながら生きる彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。
ただ透は真織に伝えていないことがひとつだけありました。そのことが発源したとき、この恋に突然のピリオドが打たれます。そして真織の記憶は断絶されて透の存在はなかったことに。
後半のプロローグで描かれる現在へと至るネタバレ展開は、ストーリーに感情移入しすぎて、号泣必至です(:_;)
それにしても三木監督は作品のミューズとなるヒロインを魅力的に描きだします。本作でも新しい東宝のシンデレラとなった福本莉子のいろんな表情を引っ張り出しました。デートの時の恋する表情と、毎朝記憶がリセットされたときの表情の落差は、まるで別人かと思えるくらいでした。これが映画初主演とは思えないほどのさりげない演技を見せたなにわ男子・道枝駿佑。役柄から優しさが滲み出ていました。どんなに尽くしても翌日には忘れられてしまう一日限りの恋。それでも毎日毎日真織に喜びを与え続けようとするには、見返りを求めないホンモノの愛が必要となります。それを苦もなく演じられるのは、道枝が地でいいヤツなんだろうと思いました。
さらに本作のキーマンとなる存在が、真織の記憶の穴を埋めて、透と真織の恋をつなぎ止めていた泉の存在です。なぜ全ての記憶が失われ、ふたりの恋にピリオドが打たれてしまったのか、その全ての真実をしり、ずっと沈黙を守り続けてきた泉は、どんなに辛かったことでしょうか。そんな複雑な役柄を古川琴音が好演していました。
最後に本作のポイントは「手続き記憶」の存在です。
人の名前や昨日の朝食の内容は忘れてしまうことがあっても、自転車の乗り方は忘れませんよね?それは、記憶の種類がちがうからなのです。
手続き記憶というのは、たとえばピアノの演奏や自転車の乗り方、スキーの技術、けん玉のコツなど、からだで覚えた「動作や技能の記憶」。大脳基底核と小脳をつかうため、記憶障害になっても失われにくいと考えられます。
透から手続き記憶で才能というのは忘れないものだと励まされた真織はやがて美大受験を決意します。手続き記憶が真織にとって希望となっていくのでした。そして失われた恋の記憶も反復していくことで手続き記憶となり、潜在意識下に蓄積していくものではないかと思わしめるストーリーでした。やはり愛というものは不滅なんですね。
消えていく記憶の一つとして、過去世の記憶があります。おぎゃあと生まれた時、何のために生まれてきたのかという大切な記憶すら吹っ飛んでしまいます。でも誰かから愛された記憶というものは、ずっとずっと永遠に潜在意識下で残っていくものなのかもしれません。
王道のラブストーリー
優しく切ない恋の物語
監督がぼく明日の三木監督、脚本がキミスイを監督した月川さんということで観に行きました。
透役の道枝くんはとても優しい声をされていますね。本作の透が本当に優しい子なので、とてもマッチしているように感じました。
真織役の福本さんは演技初めて見ましたが、少女っぽさがあるけど、しっかり通る声をしていて良い女優さんだなと思いました。他の作品も見てみたいです。
泉役の古川さんは「コントが始まる」で知りましたが、今作では一番辛いポジションの中、見事に表現されていましたね。これからの更なる活躍が楽しみです。
ストーリーはもちろんですが、音楽が素晴らしくて何度も泣いてしまいました…
こういうピアノを基調とした曲が個人的に好きなこともありますが、スッと違和感なく入ってきて物語の中に引き込んでくれます。
ストーリーも記憶というものをテーマにしていて、自分好みで大満足でした。登場人物の人たち全員優しく、みんな幸せになって貰いたいからこそ辛い部分もありますが、、
作品全体が優しさに包まれていて本当に心地良い時間でした。
また時間があれば映画館で観たいと思わせてくれる作品でした。
「本当に死ぬのは忘れ去られたとき」
「本当に死ぬのは忘れ去られたとき」
この映画を見ながら、リメンバーミーの言葉を思い出した。
記憶がなくなる系の恋愛映画はたくさんあるし、泣かせにくるのが分かっている&展開も読めるからあまり期待はしていなかった。
ただ道枝くんが観たいがために観に行った笑
しかしこの映画は違った。
ただの恋愛映画じゃなくて、人の優しさや温もり、儚さもありグッと心にくるものがあった。
登場する役者さんも本当に素敵な演技をしてくれたと思う。
主役2人の、滲み出るはかなさ、優しい表情がすごくよかった。
日野ちゃんのスマホに収められた動画の中の透は、道枝くんではなく透そのもので、あどけない笑顔、優しさが滲み出ていて本当に素敵だった。
あと、日野ちゃんと出会ってからの表情の変化も分かりやすかった。
心に残ったシーンをいくつか。
花火大会のシーン
3つ目の条件を破っていい?と聞いた日野ちゃんに対して
"とっくに破ってるよ"
と答えた透くん。
このセリフベタだけど好きだなぁ。
透くんから本当の気持ちを言わなかったのは、日野のことを大切に思っていたからだと思う。
綺麗だけど一瞬にして消えてしまう花火と相まって、
より泣けた。
泉ちゃんが「神谷透くんを忘れないで」というメモを見つけ号泣するシーン。
本当に心が痛かった。
大切な人の1番大切なものを消してしまう、そんなことができようか。
透くんがお願いした任務は、とっても辛いことだけど、
自分の存在を日野の世界から消し去ってでも、日野の未来を明るく素敵なものにしてあげたい。
そう思ったからなんだろうな。
そして序盤で言ったこのセリフ
「僕が明日の日野も楽しませてあげるよ」
明日だけじゃなくてずっとずっと日野を大切に守ってあげてるんだね。
透くんは、自分の母親のことを「太陽みたいな人」と言っていたけど、
きっと日野ちゃんのことも、自分を笑顔にさせてくれる太陽みたいな人だと思っていたはず。
そしてそれは日野ちゃんも一緒。
最後の日野ちゃんが透くんをキャンバスに描いているシーン
透くんを白と黒だけじゃなくてピンクや黄色、緑などのたくさんの色を使って鮮やかに描いていて
記憶にはないけれど
想像の中の透くんを日野ちゃんはこう見ているんだなぁ
と感じた。
あわよくば
大学入学して社会人になってからも、
日野ちゃんがどうなったのか知りたかった。
映画では描かれなかったシーンが原作にはあると知り、
買おうかなと思う。
本当に素敵な映画だった。
もう一回見たい
思い出は忘れるべきか、大切にするべきか
静かに泣ける作品でした。この作品の大事なテーマは、人間にとって思い出とは忘れ去ることが大事なのか、それとも大切にすることが良いのかを、観る人に問うものかもしれません。道枝は心臓の病気を持った青年であり、ヒロインは交通事故で子供を救ったのですが、記憶障害を起こします。この記憶障害の設定は「50回目のファーストキス」被りますが、特に既視感はありません。ヒロインは寝てしまうと前の日の記憶はありません。だから道枝は彼女を楽しませるために尽くし抜くのです。彼の行為はまさに菩薩のような行為なのです。ヒロインは彼から生きることの素晴らしさ、人生を学びます。そして道枝は突然死してしまいますが、その彼の思い出を記憶障害の彼女から取り去ってしまうのか、残してあげるのかで、周りが悩み続けます。しかし、結局あるがままの記憶を無くさないことが正解だったのです。つまり、記憶がなくなるとしても、ヒロインの魂はちゃんと覚えていたのでした。その落とし所に泣けました。ヒロインは彼を魂で思い出すことで、前を向いて歩き始めるのです。役者の上手い下手は別にして、人間にとって大事な記憶や思い出に対して、丁寧に考えている名作だと思います。そして恋愛ストーリーの三木名監督の面目躍如と言った作品と言えるかもしれません。追記 道枝の姉の芥川賞作家役も印象に残りました。ヒロインの福本は、浜辺美波と雰囲気がよく似ています。それから全編を通じた映像の淡い感じが、とてもしっくりと合っていました。
若い人にはウケると
若い美男美女の2人が主演で演出などもよく綺麗にまとまっているが、中年の私には今ひとつ重みに欠けるかな。映画を観る層で思考や人生感が違うのでなんとも言えないと思う。ただラストの明るい記憶が蘇った様な情景は感動的でした。
やはりこういう感動する恋愛ものには美しい男女が映えますね。
久しぶりに、涙しました
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