「この面白さ、今週は本命以上。」バーニング・ダウン 爆発都市 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
この面白さ、今週は本命以上。
今年107本目(合計381本目/今月(2022年4月度)17本目)。
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※ 「名探偵コナン」と「THE SIX タイタニック号 中国人生存者」にはレビューの需要がないと思うので(特に後者は、タイタニック号事件が4月15日に起きたことによる1日限定上映です。このご時世なので「中国の上海からこんにちは。ご存じの通り、当局が封鎖しているので日本に行くことができません。本映画を通して、日本・韓国の方や、アジア等の中国華僑の方が、「タイタニック号事件」で中国がどのような扱いを受けたのか、知って欲しい」という趣旨の映画でした。評価としては★4.5はあると思います)飛ばします。
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…ということで、こちらの作品。どうもシネマート系列だけかなと思っていたのですが、案外そうでもないようです。とはいえ、香港映画とはいってもアクションものがバリバリに出てくる韓国映画とそん色ないほどどんどん出るので、「やっぱり日本は勝てないよなあ…」という感じにはなっちゃいます。まぁ日本が「全てのジャンルで」勝てる必要はないし、日本は恋愛系映画など特異な分野もありますから、そこも国(台湾・香港も便宜上の国扱い)どうしで切磋琢磨してもらえれば…というところです。
映画の趣旨としては多くの方がもう書かれていますし、最初の10分くらいで「あーこの人犯人かなぁ?」というのがわかったり、「いやまて、そうだとするとすぐ終わるだろうから多分裏が用意されているんだな」という推測からどんどん絞っていくことができます。最後はもう、かなり早い段階で「答え合わせ」をさせてくれるので、その「答え合わせ」通りのアクションかどうかを見るという見方になってくるのでは…というところです。
一部、突如数学的な話をしてくる(犯人が仕掛けたカギを総当たりでやるとき、何通りあるか、という話)ところなど、やや???という点もないわけではないですが、高校1年の理系文系共通の話ですし、しかもこの「総当たりでやると何通りある?」という話は実は大きなファクターを持っていたりします(完全にランダムな時に限って、「実際・実質的な」組み合わせは数学上の上限までに達します)。
なので、ここは実は外せないんですよね…(映画を見ていただくとわかるかと思います)。
爆発をしかけようとする犯人とそれを阻止しようとする警察という対立が顕著になる後半は、もう誰が犯人だの何だのというところは全部オープンなので、見る場所が一つになります。こういう「わかりやすい映画」もどうなのかという意見もあるとは思いますが、「みて楽しむ」という観点では悪くはないかな、という感じです。
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(減点0.1) 香港が舞台という事情もあり、一部に字幕抜けがあります。ただそれは大きな問題ではありません。本当にないと困るものは、原則字幕があります。裏を返せば字幕がないというのは、日本語からでの推測でもOKですよという扱いです。
ただ、「行政」の語が原作(香港の現地語?)でも無定義に使われているように見られたのは残念でした。「行政」という語には明確な定義が存在しにくいからです。
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