「タイトル通り、「人生」は「着替え」ることが出来る」人生の着替えかた 匣さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトル通り、「人生」は「着替え」ることが出来る
秋沢健太朗という一人の俳優が3作の主役を演じる3本のオムニバス映画。
舞台俳優の主演のこの手の映画はたくさん見てきたが、かなり満足度が高かった。
サスペンス、コメディ、人間ドラマと3本ともテイストが違って飽きずにみられる。
各作品が短編で時間の足りなさも感じるが、そぎ落とされた脚本に、凝縮された演技はもっと長く見たいという気にさせられる。
主演を同じ人間が演じているが、全部全く違う人物に見えるのも面白い。
特に目の演技が抜群で、3作目の「お茶をつぐ」は耳が聞こえない=喋れない、という設定でそれが際立っている。
主人公のじれったい気持ちや苛立ちから切なさまで余さず伝わってきて、思わず涙がこぼれてしまった。
ラストは暖かい気持ちに満たされる。見てよかった。
鑑賞後には気持ちよく劇場を出たいので、その点でも満足!
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