劇場公開日 2023年4月7日

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「人は救えないけれど」ザ・ホエール アンディ・フクさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人は救えないけれど

2023年4月12日
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知的

キリスト教徒のゲイに対する気持ちは嫌悪というよりも憎悪、おぞましく侮蔑すべきものなんだろうなぁ…
確かに主人公は身勝手な不倫なんだろうけど、決してハッピーではないむしろ茨の道。誰も救われないその後悔と負い目が、自分自身の命を奪うほどの過食になる。
そして、死を目の前にした時、娘や家族に愛されたいのではない、あなたは生きていて素晴らしいと最後に改めて伝えたかったんだよな。
愛情と憎しみ、悲しみ、悔やみ、色んなやるせない気持ちが溢れてきたけど、最後に残るのは幸せな思い出と純粋な愛なんだとしみじみ。
ブレンダン・フレイザー、ハムナプトラ世代には余りの変わり様に驚いてしまうけど、そこもまたストーリーの中の悲哀に含まれて重みがある。よくこの役を受けたし、素晴らしい演技を見せてくれました。
そして友達リズを筆頭に、母娘も、憎たらしいほどの伝道師もみんな演技が素晴らしかった。狭いワンルームシチュエーションなのに飽きずにドラマを堪能できました。
重くてつらいけど、その中に輝く一筋の光。人生や家族、大切な人のことを思いながら噛み締めて観たい珠玉の映画。

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アンディ・フク