「威風堂々のヘレン・ミレンに脱帽です。」ホワイトバード はじまりのワンダー Sueさんの映画レビュー(感想・評価)
威風堂々のヘレン・ミレンに脱帽です。
愛らしく、且つ芯の強い少女時代のサラから、ユダヤ人迫害の苦難を生き抜き、その芸術を世に認められ成功を成した美しくcharmingな老女サラへと繋がるStory。とても説得力がありました。
まだあどけない表情が残る二人、サラとジュリアンを演じたアリエラ·グレイザーとオーランド·シュワートには、心を揺さぶられます。サラを匿った納屋で、無限の空想の世界に瞳を輝かせ遊ぶ二人。脚の不自由なジュリアンがサラに注ぐ、親切心などでは表しきれない、限り無い無償の献身。愛おしさでいっぱいになります。幼少期に読んだ物語“小公女”の屋根裏部屋を思い出しました。
ナチの少年兵になった同級生男子に追われ、銃を向けられた時のサラの悲痛な表情には、凄みを感じました。今やという瞬間、彼が野狼に襲われサラが助かる展開には、いささか『寓話でしょう!?』とも思いましたが、『良かった、良かった』と安堵したのも確か。
ジュリアンの死、サラの母の死… 諸々が胸を締め付けます。が、最後には、ピカソの描いた白鳩にも似たWhite Bird🕊️
“Hourra l'humanite!” 人間万歳と、ヘレン・ミレンが声にすれば、世界にこだまします✨
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