劇場公開日 2024年12月6日

「期待度○観賞後の満足度○ これは『ワンダー 君は太陽』のいじめっ子ジュリアンの話ではなく、彼の祖母であるユダヤ人女性サラの人生の物語と思った方が良い。それくらい凄いヘレン・ミレンの存在感。」ホワイトバード はじまりのワンダー もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5期待度○観賞後の満足度○ これは『ワンダー 君は太陽』のいじめっ子ジュリアンの話ではなく、彼の祖母であるユダヤ人女性サラの人生の物語と思った方が良い。それくらい凄いヘレン・ミレンの存在感。

2024年12月7日
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鑑賞方法:映画館

①いじめっ子の孫の根性を叩き直す為にお祖母ちゃんが子供の頃の苦労を話して聞かせる説教映画に堕していないのはよいが、さすがにこじつけが過ぎるようにも思う。だが、そこのところをを何とか結び付けているヘレン・ミレンの存在感と演技。

②ただ、劇中劇であるナチスドイツ占領下の物語のパーツが良くできているだけに、やはりここを独立した1本の映画にするか、ジュリアン(現代の方)の成長とをもっと有機的に絡めた脚本にすべきだったとは思う。

③人間の心に、自分は他人より上だと思いたい気持ち、自分より弱い或いは劣っていると思う(思ってるだけね)者と自分は違うと思う気持ち、仲間外れになりたくないという気持ち(これらは全て劣等感の裏返しだと思うが)がある限り、悲しいことに「イジメ」は今までもあったし、これからもあるだろうと思う。 だけれども、平和(一応ね)な時、衣食住が足りている時、自分は自由世界に生きていると思い込んでいる時、ややもすると人間の美しいたころ、優しいところ、愛おしいところは見えにくくなる。

もーさん