「この手の作品が増えるかも」ホワイトバード はじまりのワンダー バビさんの映画レビュー(感想・評価)
この手の作品が増えるかも
まず予告編の時点で。
「リロ&スティッチ」「オズの魔法使い」「ライオンキング」「スパイダーマン(クレイヴン)」と続くので、知った世界の出来事ばかりが並ぶ。
かろうじてポン・ジュノの新作が新しい世界を見せてくれそう。
たしかに「コブラ会」が大当たりするし、「ラストマイル」に客が入るんだから、あのオギーをいじめたアイツのその後ですよ!!って言えば集客には貢献するんでしょう。
もうすぐ、「シックスセンス」のコール君は精神科医となっている話とか、部活を辞めた桐島が中年になって会社も辞める話とか作られるのかしら?
で、本作ですが、若い二人が素晴らしいのと、「ロングロングバケーション」で心を打たれたばかりのヘレン・ミレンの名演ってのがあろうとなかろうと、ナチのユダヤ狩りの話ですから、スリリングで感動的になってしまうのは当然のところ。
「人間万歳」の前には涙を流すしかないのです。
でもさ、オギーをいじめる前にこの話をしてやっておいてくれよ、とか、ユダヤ人狩りに加担することになるクラスメイトはもう説教聞けないんだなあとか、思ったりはする。
だから子どもたちや中高生にサラ婆ちゃんの話をきいてほしいと切に願うんだけど、客に未成年はいなかった・・・。
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