ムーンフォールのレビュー・感想・評価
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無茶苦茶な内容だけど、それが気持ちいいというか、「映画って自由でい...
無茶苦茶な内容だけど、それが気持ちいいというか、「映画って自由でいいんだな」みたいな気持ちになれる作品なので、こういうのも世の中には必要なんだ。
月が地球に落ちてくるというアイディアがすでに荒唐無稽だけど、その月は実は超技術で作られた巨大建造物だったという重ね技。それを止めるために、落ちぶれた元宇宙飛行士とオタクが立ち上がる。一応、そこに家族のドラマなんかも挟まれ物語を推進するが、それは刺身のツマ的な意味でしかない。とにかく、破壊を描くというのがこの監督のやりたいことであり破壊衝動を具現化することが目的なんだろう。
ストーリーは確かに大味である。オタクをヒーローにするのも結構使い古されたネタになりつつあるし、一つのひとつの破壊描写もエメリッヒ監督の過去作でも観たことある気がする。でも、思いついてもそんなアイディアやらんだろうというようなものを、惜しげもなくやってしまう辺りがこの監督の気持ちいい部分で、子供じみてるとかそういうことを気にしてなさそうなのが長所でもある。
破壊の快楽は確かに感じられるので、これはこれで楽しい。
スクリーンで観たいスケール感だが、この内容なら配信スルーも仕方ないか…
ローランド・エメリッヒ監督作をタイプ分けすると、異星人や怪獣など地球を危機に陥れる未知の存在との戦いを描くSF娯楽活劇(「インデペンデンス・デイ」「GODZILLA」)と、人類滅亡につながりかねない天変地異を描くディザスター(大災害)ムービー(「デイ・アフター・トゥモロー」「2012」)という2つの大きな系統があるが、「ムーンフォール」はこの2系統を組み合わせたストーリー展開となっている。
2021年、月の公転軌道が内側にずれたことが観測され、数週間かけて地球との距離を狭めていき、最終的には月が地表に激突することが明らかになる。月の接近に伴う重力の変化によって津波や地震、地割れなどの大災害が頻発する中、かつて船外活動中に未知の物体に襲われた元宇宙飛行士ブライアン(パトリック・ウィルソン)が、元同僚で現NASA副長官のジョー(ハル・ベリー)、「月は巨大建造物」と主張する自称博士のKCとともに旧式のスペースシャトルで飛び立ち、月の軌道を元に戻す超難ミッションに臨む。
エメリッヒ監督作らしい視覚効果を駆使したド派手な場面は確かに盛りだくさんなのだが、地上でのディザスターシーンは2009年製作の「2012」からさして進歩していないようだし、月内部で回転儀の働きをする巨大構造物の描写などは「ウォッチメン」(これも2009年製作)で観たCG(うろ覚えだが、ドクター・マンハッタンが火星上に作った構造物だったような)に似ている気がするし、つまるところ、新味に乏しいのだ。このクオリティーで製作費が1億5000万ドルもかかっていることに驚くが、世界興収は6000万ドル弱にとどまっているようなので、まあ大コケの部類に入るだろう。映像のスケール感は大スクリーンで観るほうが楽しめるはずだが、ストーリー的にも深みに欠けるし、日本ではアマゾンのプライム・ビデオでの配信になってしまったのも仕方ないか。
月は無慈悲なはりぼての女王
月が突如その軌道を外れて地球にせまってくるという。植民地の月で独立運動が起きて地球に戦いを挑むというハイラインの「月は無慈悲な夜の女王」が映画化されると聞いていて、てっきりその映画化と思ったら全然違った。エメリッヒにハイラインは荷が重すぎるよね。
人類の祖先である古代文明人が人工物である月を作り、子孫を地球に残したのだという。月は中は空洞のはりぼて。しかしかつて人類を滅ぼしたAIにより月の軌道が外れて、あわや地球へ落ちてくるといった内容。
相変わらずのCGによるカタストロフ映像だが、よりリアルな描写、特に津波の映像などは「ディープインパクト」の頃よりかなりリアル。日本の3.11の映像も参考にしてるのか。でもやはり物語に深みがなく最後まで興味を持続するのは厳しい。
エメリッヒを否定的に評する意見で段取り映画とよく言われる。フィルモグラフイーにディザスタームービーが多い監督だが、本作はその中でもこの段取り感が際立って目立っていた。
こういう事態が起きればこうなりますよ、人々はこう行動しますよという映像が観客の想像通りにまさに段取りをただ消化していくためだけにスクリーンに映し出される。すべて段取り通りに事は進んでいくので観客には驚きもなく刺激も何も受けない。ただ死んだ目でスクリーンを虚しく見つめるだけである。
まあ、本作は全然見る気がなかったんだけどAmazonプライム会員で動画が見れるということを今まで知らなくて、今回慌てて見たという感じ。もう何年も会員だったのに。
無駄にCG映像には金かけてるけど、トランスフォーマーシリーズみたいにスポンサー商品を本編で映して広告収入から制作費をねん出したんだろう。レクサスの映像なんかほんとわかりやすい。
また滅茶苦茶やってるね〜
エメリッヒお得意の地球崩壊ムービー。中々酷評されてるが、どっちの言い分も分かるね。まずストーリーは悪くない、崩壊って言うか地球ヤバいってのも凄く感じられる、キャストもハルベリー以外は問題ない。でも、色々矛盾が多過ぎる(余りにも多くて書くの面倒で省くが)し、ストーリーが急展開過ぎる。上映時間をあと30分長くして色々掘り下げてくれたらまだマシになったのにな〜。リアルさが特に感じられず、月が基地で〜人間の祖先が〜遥か進歩した悪AIがEMPごときで倒せる〜とか、観客を置いてってる感が多々有り、ちょっとSF映画を理解してない層や観慣れてない層にはウケなかったよね。あとパニックムービーお約束の、落ちぶれ→離婚→家族を愛してる→地球を救う!の流れが飽きちゃったかな。
この映画の最大の見所は、やっぱりジーニアスなニャンちゃんの活躍でしょう笑
最大の失敗は、中国資本を入れたという事でしょうか怒
何回も言うが、中国資本を注入した映画でウケた作品なんて一つも無い。余計な中国ヨイショシーンを入れないで、純粋なパニックムービーを求む!
タイトルなし
ローランド・エメリッヒ監督らしい壮大でハチャメチャなパニックSFムービー。
作品が描こうとしている事は面白いと思うのだが、大雑把でド派手な映像だけを楽しむ作品どまりになってしまっているのは残念。
親子や夫婦の絆的な事をやりたいのだろうけど、薄口過ぎて評価を下げる一因にしかなっていない。また地上組は繰り返し同じチンピラに絡まれているが、コレも最後までたいした展開が無く、尺を稼ぐ為だけに入れた感が否めない。
大気圏に入ってもらわないとミサイルが届かないってのは説明が有ったから分からないでもないが、ほぼ地球にカスッている月に核兵器を撃ち込んで何とかしようとしているアメリカ政府や軍には失笑するしかなかった。
ただ主人公の元奥さんの再婚相手が娘の故障した酸素ボンベと自分の酸素ボンベを交換して命を落とすシーンは良かった。
まあ、なんつーか、エメリッヒ(笑)
これ普通に大作映画だよね?
でも日本では配信オンリーなんだけど、まあ確かにこれをお金払って見に行ったら微妙な気分になったかも(笑)
とはいえ、この視覚効果は映画館の大画面で見てこそ、という気もするけども。
とにかく話は荒唐無稽、抱腹絶倒、奇想天外(笑)
なんだけど、エメリッヒだもんね。このくらいはやってくれなきゃ。
「月が落ちてくる」というネタを知った時点で、こりゃまたどんな仕組みで?そして落ちてくるならどうしようもないだろうよ?といった疑問が山ほど湧くわけだけど、その時点でエメリッヒの仕掛けた罠にハマってるような気が(笑)
まあ確かに劇場でお金払って観るほどの映画ではない、と断言するけど(笑)、配信で暇つぶしに観るにはちょうど良かった。
2~3分に一度は「んなアホな」とツッコミも入れられるし(笑)
それにしても、ハル・ベリーもオスカー女優なんだから、もう少し仕事、選びなよ…(笑)
スクリーンへのいざない
ローランド、アメリカ本土を中心に世界をえらいことに陥れるドイツ人・・・スケールのデカイ展開を上手くまとめ上げる達人でもあると私は考えている。
この度は、いよいよ「月」が落ちてくる⁉️のですが、作品としては幾度か作られているが、彼の手に掛かるとまぁ、ダイナミックに堪能できるカタストロフィに成っていて見応えがあった。
クレジットから察すると多分「仕事」として受けたのだろうと、中国からの資金とメディア企画、ファイナルカットも、もしかすると彼側では無いのでわ・・っと
前作「ミッドウェイ」の出資絡みで。
そんな今作、アレっと思うぶっ飛んでしまう、省略展開もありつつ本筋に絡む枝的なエピソードとのバランスも良くまとめ上げている。
コロナ以降の、映画興業界(スクリーン業界)の世界規模の衰退による、製作サイドの方向転換、スクリーンからモニター(スマホ等)での鑑賞に向けた製作が色濃い中、
ネット公開のみの作品の中、「こんなシーン、スクリーンで楽しまないか❗」っとばかり誘っている様で
彼の映画造りのすきさか加減も見えた作品でした。
力技で見せ切る、古き良き冒険SF!
SFかファンタジーか。
ミクロの決死圏相当のぶっとび空想科学映画。
ブン回す展開がデカ過ぎかつ中だるみなくサクサク早いため、細かいところも気にするヒマなく見せ切る力技よ。その大味加減はインタステラーのまさしく対局では。
だがしかし、古き良き冒険SFを現代のCGで風な本作、嫌いじゃない。
なにより関心するのは
登場人物が多く、幾つもの場所で物語が同時進行、
ときに交差、絡みもするのだけど混乱しない。
シナリオかつ編集がとにかく上手い。
これら群像劇が出来事の部分ではなく全体の描写を可能にし、スケール感に一役かっていると感じる。
今となってはB級路線だが、Bクラスの中の特S級。
完成度は高い。
月そのものの設定や、月に引っ張り上げられての発射、という発想が面白かった。
月が地球にキスをする
破壊王R・エメリッヒの最新作は色々とめちゃくちゃ凄過ぎる!!
軌道をずれた月が地球に接近してわずかにかすめて行くド迫力なシーンはディザスタームービー2012以来です。
映画館で上映して欲しかった。
今までとは違う、ひとひねりを効かせて・・・
ローランド・エメリッヒ監督・脚本・製作のSF作品。
ハル・ベリーが主演てっことでどんなモノになっているかと
興味津々で観てみました。
今までの惑星が地球に衝突する作品とは違う
ひとひねりを効かせています。
ちょっと突拍子もないストーリーになっていますが
まあ面白いっちゃあ面白いですね。
普通に楽しめて普通に面白い映画ということでよろしいでしょうか。
まーまー観たことあるけどええやん!
エメリッヒ汁濃いめのディザスター?SF(映像は)大作。
冒頭は宇宙開発真っ盛りでスペースシャトル打ち上げまくっていた頃のお話。
宇宙空間での作業シーン、からの突然のトラブル発生。
何故か現場指揮していた船長の”何らかの襲撃”による事故は否定され、船長は職を追われてやさぐれて、家族にも見捨てられ…。
この時点で、エメリッヒ汁を啜ったものならおおよその筋道が見えちゃう。
ははーん、この家族は〇×△やなー、この後宇宙空間の話が絡んでこんな感じかなーなどなど、主題のムーンフォール、月の軌道変動に伴う地球との接近衝突を軸に、あれこれぶっ込んでくるんやなーと想像できちゃう。
月の軌道が変化した理由やその仕掛けには、なんやと!と驚いたりするところもあって、それはそれでなかなか斬新かつエンタメ色豊かやなーと思う。
ただ、ただよ…、オマージュなのかモチーフなのか、はたまたリスペクトなのか単にアイデアが無いだけなのか、んー、あの映画みたいやな、この映画で見たことあるぞ、みたいな案件が盛りだくさん。それだけに予定調和なんだけど。
でもでも、でもね!
今更全くの斬新設定映画を作りなさいって言ったって難しいやん。
頭空っぽにして、うわー!相変わらず壊しまくるわーっていう破壊映像をひたすら愛でつつ、お得意のステップファミリー家族愛やら核反対やらアメリカ万歳やら、中国さんスポンサーありがとうシーンも交えつつ、究極の暇つぶしを楽しめればそれでOK!
エメリッヒにそれ以上求めたらあきません。
なので、星4つ。
マイナス1分は、あんたインディペンデンスデイ設定好きすぎやろ、でマイナスとした。
全てを失った男が再生する話(いつもの)
そう。「いつもの」なんだけど面白いんだよなぁ。
家族再生と人類再生の途中の物語です。
なぜ人類再生が途中なのかはこの映画を見たらわかるので置いておいて。とにかくいいのはぶっ飛んでるSF設定がいいです。ただのネイチャーパニックものかと思ったらそうじゃない。めちゃくちゃなSF設定。月の中に入ったら現人類の文明を遥かに凌ぐ超文明の建造物、得体の知れない人類の祖先(の意思?)なんかが出てくるあたりとても好きな世界観でワクワクして見れました。
宇宙パイロットでスペースシャトルの船長にまでなった主人公ブライアン・ハーパーが謎の生命体に出会うことで全てを失うところから物語はスタート。この時点でそうかまた家族とか名誉とか仲間とか、取り戻す流れなんだろうなってわかっちゃう。でもこういうベタな展開が好きな私としては安心して見てられるいい導入で好印象。からのぶっ飛んだSF展開。良かったです。
家族の再生を描いていてそこかしこに確執のある関係性が出てくる。ブライアンとちょっとやさぐれてしまった息子ソニー、そして別れた妻。ブライアンの元同僚ジョー・ファウラーと同じく別れた夫。ソニーと母親の再婚相手の義父トム。KCは確執ということでは無いけどその母親との関係性。
その辺が物語の中できちんと解決していく流れはまとまっていて整理されていていい脚本だなと思いました。
〇好きなシーン。
思い出しながら。順不同です。
・KCが囮になるとハッチを閉めた際のブライアンとのやり取り。
・トムが娘に酸素ボンベを渡して、右、左とほら歩いて、のシーン。
・意思だけになったKCがその母親と話すラストのシーン。
・月が近づくと重力が小さくなってふわりふわりと歩くシーン。
・月の引力を利用して大木を持ち上げ、崩れた橋を大ジャンプで飛び越える。(この辺はSF的にいい見せ方のシーンだなと感じました)
〇ちょっと残念
ただワンシーンだけえーっと思ったのが、ファウラーの元夫で空軍将軍のダグ。核を発射するふたつのキーを二人一緒にラスト回すところで、ジョー(ファウラー)が月にいる、彼女を信じているから、と言って発射を拒否したところ。気持ち的にはわからなくもないけど、一介の軍人が、しかも仲間の銃を奪ってまでの強行。いや、別れてしまったけど本当は信頼している?親心ならぬ脚本家心なのかもしれないけどちょっとやり過ぎかなって印象。別れた妻が月にいる。もしかしたら核を使わなくても済むかも・・・葛藤、悩み、それでも軍人である自分は世界のために、より多くの人を助けるために発射する。そんな芝居を見たかったなぁと。別れた理由が描かれていないからなんとも言えないけど、そういうダグだったから別れたんだとしたら、一人の愛する妻よりも世界のより多くの命のことを考えて行動するダグが見たかった。単純ないい人にならないで欲しかった。ま、発射したミサイルをどうにかしなくちゃいけなくなるけどそこは映画じゃん。脚本で丸く収まるようにどうにかしようよ、と思いました。
〇もう一度見るなら
見終わってちょっと腑に落ちないというか見逃してしまったところとしては、ブライアンが最初の事故で仲間を失ってそのことをずっと悔やんでるって話があって、でも最後にKCが犠牲になると言ってハッチを閉めてしまうところは、ブライアンの「仲間を失いたくない(失わせない)」という信念に似たような感情とどう整理つけたんだっけ?もう一度見るならその辺をきちんと見たいなと思いました。
安易なアルマゲドン的な終わり方をするのかと予想したが、月の巨大建造...
安易なアルマゲドン的な終わり方をするのかと予想したが、月の巨大建造物説を実写化していて楽しめたし、その点ではB級止まりではないと思う。
おまけの夜からの…
柿沼さんがまあまあ評価してだとので見てみたら、突っ込みどころが多すぎて…笑えた。
月が近づいたときに潮が上下するのはありだとしても、海の水が吸い取られるのはどうなのか?月の重力はさは地球の六分の一。まあ何か月の重量が異常だとか言うてたけど、月が近づいても地球の方が質量大きいから月側にいくことはないかと。
カーアクションも、あの量の水が落ちてくるのに車の速度では逃げきれないやろし。
そんなこんなで、いちいち「いやいや」って思うので見るの止めちゃいました。
ディザスター・パニック!?
「何らかの自然現象で月が軌道を外れた」的な内容を予想していましたが、いい意味で期待を裏切られた気がします。タイトルだけで映画の内容を判断できないということですね。
結末も壮大で「これぞSF」と言える内容でした。ただ、超展開についていけてたかは分かりません。
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