はい、泳げませんのレビュー・感想・評価
全40件中、21~40件目を表示
にんげんていいな
導入部はいいと思うが…
結局のところ身体能力的には問題なく、精神面の折合いをつける作業の作品。
本当に泳げない人が泳げるようになる、感覚的な動き
「ひねって取る、伸ばして落とす」などのカンジは良い。(ホントにカナヅチの人も参考になるかも)
個人的には「ベスト・キッド」のペンキ塗りように一見関係なさそうな動きが実は…的な展開を期待したのだが。
「泳げない男がいつの間にか泳げるようになっちゃった」みたいな
導入部のコメディ路線でいってほしかったが…
とにかくこの作品は(主人公だけでなく)トラウマの押し売りがしつこい。
静香コーチの車に傘ってのはなんだ?
日常生活に支障をきたしているではないか(笑)
トラシカですよ(でもこれはコメディ風なので好き)
あと、別れた妻の関西弁はどうにかならんかったのか?
関西出身の女優を使うか、いっそ関西弁をなくしてしまっても良かったのではないか?
原作(未読)に
関西人ならではのエピソードでもあるのか?
最後、主人公の笑顔のカットは良い。
これは男の成長と再生の物語である。
期待しすぎたかな...
佳作だと思うのだが、ちょっと中途半端な印象。
泳げない男が泳げるようになる。それは新たな未知の世界を拓く話(ドキドキ・わくわくする話)だろうと期待して見ていたら、そうではなく過去のトラウマの克服がメインテーマ。言わばマイナスをゼロに戻す話で、全体としてはハッピーエンドなのに爽快感があまりない。そこが少々残念なところ。最後の方で死んだ子が夫婦の元に帰ってくる描写は少し泣ける。
はい、アザラシ
レイトショーで観ましたが100人くらい入る劇場でパッと見5〜6人、平日といえど初週…。興行的には非常にまずいんだなと思いながら鑑賞。
年間ワースト級ではないですが面白くなかったです。コメディに振りたいのかシリアスに振りたいのか、その線引きが曖昧すぎてどっちつかずな感じが気に入りませんでした。
まず序盤の麻生さんの関西弁、自分は関西人ではないので細かいイントネーションまで分かりませんが、それでも指摘せざるを得ないヌメっとした関西弁でした。原作を読んでいないのでそこはなんとも言えませんが、関西出身の女優さんを採用するか、この映画的に関西の人である理由はそこまでないのでクセのない喋りにすれば良かったのに…。あと納豆が嫌いなら口にぶち込まれたら嫌でしょ?っていうセリフをなぜそのまま映像にしてしまうのか…。映像で見せないと分からないバカだと思われているのかと思ってしまい、この時点で冷めてしまいました。
綾瀬さんと長谷川さんのW主演的なものだと思いましたが、実質長谷川さんのトラウマ克服がメインであり、綾瀬さんは水泳を教えるだけの人になっているのも残念です。綾瀬さんは水泳以外できないと予告の時点で明かされていましたが、まさか本当に水泳以外できないとは…。その設定だと物語に支障が出てしまうから出番を少なめにしたのか…。おばちゃんズの横柄な感じは面白いとは思えず疲れました。
なんとなく泳げない理由は自身の子供か親が海か川で溺れたトラウマなのかなと思っていたので、そこの種明かしがあった際もそこまで驚きはしなかったです。そのトラウマを引きずる理由は分かるのですが、くどすぎる演出がその物語性を台無しにしてしまっている気がします。ホラー的な演出をしたり、セリフを反復したり、画質を荒くしたり、会話の壁を越えたり、とやりたいこと、こうしたら面白いんじゃないかを余計に詰め込んだ結果ずっと冷たい目で観ることになりました。
全体的に男性像の語り口が皮肉れてない皮肉さでイラっとするだけですし、セリフの一つ一つが説教くさく蛇足ばかり。編集の仕方もなんだか狙ってるのか?と思える複雑さ、登場人物の知能指数の低さ、とにかく疲れてしまう映画でした。
主演の2人や阿部純子さん、子役の方々たちと演技に関しては非常に良いのですが、作り手たちとの考えの相違が今作の面白いか面白くないかに直結していだなと思いました。
鑑賞日 6/14
鑑賞時間 20:30〜22:30
座席 D-8
再生
期待もせず観に行ったんですけど……いい意味で騙されて、楽しめました。
予告編からはてっきり、泳げないハセヒロと、泳げるけどまともに歩けない綾瀬はるかの恋愛映画だと思って行ってみたら全然違いました。
大切な人を亡くしたことをきっかけに、自分の心と家庭が壊れてしまった、一人の中年男の人生の再生話でした。
頭の一時間は本当につまらないです。
長谷川博己の演じる哲学の中年大学教授である主人公が、やたらと理屈っぽいのが鼻について。
ところが!
腹が立ち眠くなる、そこを我慢した先にツボはありました。
おそらく家族や友人を亡くしたものの、その時には感情の整理がつかず泣けなかったが、のちに鬱っぽくダメージが出た……という体験があるか否かが、作品を評価する分岐点かなと。
人生の喪失と挫折は、水に溺れるのに似ているというのは、少しやり過ぎにも感じなくはないですが。
いくつか矛盾というか……
「濡れることやコップの中さえ怖がる水に対する恐怖症は、いままで風呂や洗顔どうしていたの?」
という疑問はなくはなかったが、作中で明らかになる「その事件」以降に悪化したのね、事件以降は、濡れタオルやウェットティッシュなどでどうにか過ごしていたのね、と好意的に解釈しました。
ただ、綾瀬はるかの役どころは、自身の交通事故の経験から主人公に共感する役なのは分かりつつも、屋外を歩くのが怖いという設定が生きてなかったようにも思います。
ここが、割と作品に入りにくくし、人によって評価を下げるポイントかもしれません。
散らかり気味
最初はおばちゃんズも綾瀬はるかも不快になるくらいに主人公に対して無神経。
とはいえ、後半はそのあたりは改善されたし、演技は子役含め文句はありませんでした。
ただ、ハッキリ言えば纏まりが無い。
序盤の結婚・妊娠したカップルや綾瀬はるかのトラウマの必要性を感じなかったし、居眠り学生も「人は新しい発見のために生きる」と言わせるためだけの存在で、それが主題や主人公の抱える問題に絡んでるわけでもない。
もっとシンプルに短くまとめるか、キャラクターを深掘りしてくれたら良かったが、正直あまり入り込めませんでした。
素晴らしい映画、見て大正解でした。生きる事を考える時間です
タイトルからコメディかと思って見に行きましたが、コメディではなく、とても重いヒューマンドラマでした。
前日に、レビューの星の数を見ましたが、低めだったので、躊躇したのですが、見に行って大正解でした。
とても良い映画だったと思います。
ただ、ハマる人とハマらない人を選ぶ映画だと思います。
主人公の設定は、子供を事故で亡くし、離婚して、自覚はしていないが(?)、生き方に迷いがある。
事故から子供を救えなかったこと、前妻と不仲になってしまったことを整理できず、新たな出会いにも恵まれている。
過去のネガティブなインシデントが整理できずに、悩む経験がないと、なかなか共感に至ることが難しい映画だと思いました。
歩くときには、無意識のうちに両方の足を交互に前に出す。目的地を意識しなくても、無意識に歩き回ることもある。
泳ぐことも、無意識のうちに腕を動かし、息継ぎをできるようになる。
人生も生きる目的を設定しないと生きていけないという考え方は捨てたとしても、生きていけるという事を言いたかったのだと思います。
随所の表現に突っ込めるところの多い映画ですが、内容は素晴らしかったと思います。
また、配役も適役だと思いました。
水の中と外、コメディかと思いきや実はシリアス
笑わせてくれるかな程度に観に行ったのですが、いい意味で裏切られました。
前半は映画のタイトルや予告の通り、泳げない主人公は大学教授で
かなり理屈ぽっく、言い訳から入り、すぐに逃げ出す、頭でっかちなタイプ。
泳げないどころか、水に顔をつけることさえできなかった彼が、
スイミングスクールに通い、コーチやおばさん4名に
なんやかんや言われながら、少しずつ水恐怖症を克服し、泳げるように・・・
しかし、その泳げない主人公にはさらに深いドラマがあり、
とてつもない悲しい過去、トラウマを持っていた・・・
そんな彼を前に向かせるコーチの言葉、人生再生といったストーリー。
最後の過去に向き合い、貯金箱が転がった後のシーンや、
水中ハグはちょっとうるっときました。
外から水の中は見えないが、水の中から外も見えない、別の世界だとか、
水泳と人生を重ねてみたりとか、いろいろな対比を描いているところは
なるほどなぁ~と。
いろいろと悩んだりしている人には前向きになれる映画かもしれない。
上に進めばいいじゃない!
原作未読です。
原作があることを知らなかった。(ごめんなさい)
ライブビューイング
上映後公開記念舞台挨拶中継付きが、ちょうどあったので
そちらで観ました。
綾瀬はるかさんが好きなので
中継とはいえリアルタイムで観られるなんて!とっても嬉しかったです。
他の方のレビュータイトルをチラッと見ていたので
ライブビューイング目当てとはいえ
かなり不安でしたが…
感動しました。
何度かグッと込み上げてきて泣きそうになりました。
表現の仕方が意味不明、ホラーみたいに感じる方も一定数いるのかもしれないですが
きっと本を読む時には頭の中で
想像するであろうところを
映画、映像にすると
こういう感じになるだろうなと
納得しましたし
分かりやすかったので、すんなり気持ちが沿っていけたのかなと思います。
ただ…BGMが残念
ホラーのような恐怖を駆り立てる曲?俳優さんの演技で十分!
BGMを流さなくてもいいのにって思いました。
あとは、納豆のくだりと小鳥遊美奈子さんの関西弁が
浮いてるというか、しっくりこなかったです。
納豆のくだりこそ「頭の中の想像を映像に」という感じかもしれませんが
あれはワザワザあんな形で表現しなくてもいいでしょう。
あれがあることでギャグ映画なの?っとコミカルが過ぎるという印象を受けます。
関西弁は、違和感でしかなかったです。どうしても関西弁でないとならなかったのでしょうか?それなら、違和感のないキャスティングをしてもらえたらなと残念でした。
ただ、観ているうちに慣れてきて気にしないように鑑賞できました。
誰しも多かれ少なかれ、人に理解されないようなコトやトラウマがあるでしょう。
その程度も人それぞれ。
辛い、悲しいから直ぐに涙が出る訳ではなく、涙を流すタイミングも流さないから何も感じていない訳ではないということ。
一人一人違うということ。
そのモノに対する向き合い方も人それぞれ
ただ、向き合おうとしている時の人との関わり、出来事はとても大きいのだなと感じました。
辛い経験も大切な人達や自分のために克服しようと一歩踏み出す勇気
小鳥遊雄司も薄原静香も、その一歩が踏み出せた人達
踏み出せないと悩む人がこの映画を観たら、それがキッカケに繋がるのかもしれないなと感じました。
Little Glee Monsterの新曲2曲
が起用されているとのことで
ライブビューイングにもゲストで登壇していて
中継とはいえ生歌唱を観れたのは、とてもluckyでしたが…
そちらに気を使い過ぎているような舞台挨拶で
肝心の綾瀬はるかさんや長谷川博己さんのお話があまり聞けなかったのが残念でした。
個人的に「magic!」は映画に合っていないような…
「生きなくちゃ」は良い曲だと思いますが、映画の余韻を楽しむには、ちょっと不向きかな?と感じました。
「前にも後ろにも進めないなら、上に進めばいいじゃない」
このセリフを言っている綾瀬はるかさんがよかったです。
あとは、なんと言っても
長谷川博己さんの演技がとても光っていました。
全体的に良い映画だったと思います。
ちょっと残念な感じ???
長谷川さんのファンです。
六本木の舞台挨拶で観賞しました。
久しぶりの映画出演、しかも綾瀬はるかちゃんとの共演ということで、
かなり楽しみにしてました。
原作も先に読みましたが、映画はかなり脚色してあるので、全く別物と思っていいと思います。
映画は全体的には、まあ良かったのかな~。
笑えて、泣けるシーンもありました。
長谷川さんの演技はとても良かったし、サービスカット(?)も有難かったです。
麻生さんも素敵でした。
ただ、はるかちゃんのバックボーンをもう少し描いて欲しかったし、美容師さんともどうして結婚まで考えるようになったのか?
あと、監督のこだわののカット割りや、セリフを繰り返すシーンとか、ちょっと「う~ん」って感じたところもありました。
それに、せっかく綾瀬はるかちゃんとのW主演というならば、はるかちゃんともっと絡んで、最後は結ばれても良かったのかな~。
また、リトグリの歌も劇中で使われず、2曲ともエンディングって、もったいないなあ~と感じました。
なんか、もう一捻り欲しかった感じです。
納豆の実写演出が最悪。。。
せっかくの綾瀬はるかさんなのに。
せっかくの良いテーマなのに。
心にトラウマを抱えた人が、今回は水泳をきっかけに、泳ぐことをきっかけに立ち直っていく、
悲しいことにも向き合って前向きに生きていこうとする良いテーマの映画なのに。
無駄に実写してるような演出が全て台無しにしてました。演出家?監督のアイデア?誰がこれ考えたのか分かりませんが、この演出にOKを出した製作陣が信じられません。
冒頭、開始早々に「納豆嫌いな君なら、無理矢理口に入れられたりしたら嫌だろう?」というくだり、
まさかそのままその絵面を再現しなくていいです!というかそんなもの再現するな!って言いたい。
私は納豆が大の苦手です。匂いも、ヌメッとした見た目も、糸ひいてるのも。誰かが好きに食べてるのは近くで見ても、あぁどうぞ、ってスルーしますが、自分が食べるなんてもってのほか、出来れば使われた食器もぬめりが完全にお湯で流れるまで触りたくないし、、
それを、いくら想像してみて、というくだりとはいえそんなの言葉で言えば分かります。女優さんには画像合成か何かで実際には口の中に納豆は入って無かったのかも?しれませんが
少なくとも画面上では口を開けさせられてその口に上からマヨネーズみたいな容器に入った納豆がマヨネーズのごとく口から溢れるように入れさせられるって。。。。なんなんでしょう、普通にイジメの動画ですよこれ。こんなの見させられて何も楽しくない!!開始早々ひどいもの見せられてここから延々と映画が続く。。
プールで泳ぎながら「アザラシのように泳いでみよう」と思ったらプールの中をアザラシが本当に泳いでるような映像は可愛くてアリですけど、
川の水難事故で亡くなった息子のことを、プールの中で思い出したらプールの底にその息子が今いるように映像に出すとか最悪。
そして離婚した妻と息子の形見を分けていたところ、その公園のベンチに亡くなった息子が走ってきて二人に抱きつくって。。生きてる子どもがお父さんお母さん!って本当に走ってくるなら可愛い映像ですが、
もう亡くなってるって分かってる息子をリアルな子役さんで実際に抱きつかせるって演出は最悪です。
その子はもう思い出の中にしかいないってことは分かってるのに何で生きてるように思わせるのか。。。残酷な演出だとは製作陣は誰も思わなかったんでしょうか。何かを見て亡くなった人を思い出す時、それは心の中ですることです。わざわざ生きてるように思わせるとか本当に止めてほしかった。
納豆の無理矢理含ませと、亡くなった息子の実写、このせいでせっかくの映画が台無しでした。とても残念です。。
人生の本質は数奇(きっかけ)
講義中、そして飲み会の時もほぼ寝ている学生が、生きる意味を問う。
「それを君の課題にしよう」と言って、学生はサルトルを紐解き、現時点での解答を見いだす。
偶然知り合った男女が結婚を決意し、子供を得る。
その報告を受けた雄司が二人を祝福し、婚姻の証人となる。
不幸な過去と幸福を約束された未来とが、束の間共存する。
人生は、不意打ちがもたらすきっかけで、変化してゆく。
学生はそれを「新たな発見」と言った。
やたらと押し付けがましい水泳教室のコーチが抱える過去が、雄司を過去の桎梏から解放するきっかけとなる。
変化はさらなる変化をもたらす。また、それは昨日までの変化の積み重ねの上に成り立つものでもある。
変化することは、これまでの自己を否定することと同義ではない。
もっとも自分らしく行動できるのは自分であると恩師は言う。
人の本質は容易には変わらない。わたしたちはもっと自分を信頼すべきだ。
雄司が水泳教室に通う決意をしたのは、新たな出会いがきっかけだった。
そして、その出会いが新たな家庭に結実したのは、偶然にも水泳の特徴が人生のそれと重なることを実感させる優秀なコーチのおかげだった。
わたしたちは劇的な人生の数奇を求めてやまない。
映画を観る動機はここに尽きると言っていい。
良い映画でした〜。(綾瀬はるかはほぼ助演でしたが)
原作未読。
上映後公開記念舞台挨拶中継付きの回を観ました。
この映画で泣くとは思わなかった〜。
特に最後の方のベンチで貯金箱が転がってった後の、あの不意打ちにはもう、一瞬で嗚咽です😭😭😭
声を抑えるのに必死でした。
ハンカチ出してなかったから袖口びしょびしょ😅
ちょっと寝不足で寝ちゃったらごめんと思いながら観始めましたが、全く眠くなることなく、ゆったりと楽しく観てた印象です。
緩急のバランスが良かったんでしょうね。
良い映画だな〜と、思いました。
でも、綾瀬はるかと長谷川博己のダブル主演と思ってましたが、ぴろき(←笑)の単独主演映画でしたね。
それならそれでいいんだけど、静香コーチのトラウマのことを放っておかれたのは残念だったな。
小鳥遊先生よりも静香コーチの方が断然生きづらいじゃないですか。
尺の問題なのかもしれないけど、あんな気になるトラウマ、もうちょっと掘り下げて、克服までいかなくてももう少しなんとかして欲しかったな。
原作ではなんとかなってるのかな〜。
あと、エンディング曲がちょっと残念。
いや、リトグリは好きだし『magic!』も『生きなくちゃ』も良い曲だとは思う。
けど、エンディングに『生きなくちゃ』を持ってこられると、映画の余韻が歌にかっさらわれる感覚。
映画が歌に負けてるってことじゃなく、邪魔される感じ。
作り手側は相乗効果を狙ったんだろうけど、私にはハマらなかったな。相乗効果じゃなく、相殺されてこじんまりした映画に感じさせられました。
歌のあるエンディング曲って、ホント難しいね。。
舞台挨拶は、綾瀬はるかの天然が楽しみでこの回を選んだので、リトグリの生歌は嬉しかったけど綾瀬はるか節(笑)が少なめだったのは残念。
それでも笑わせてもらったので、まぁいいか。
なんか文句の方が多くなっちゃったけど😅、良い映画です、ホントに。
観て良かった。
前を向いて、泳ごう。
原作は未読です。
はい、僕も泳げません。水泳が大の苦手でして…
カナヅチではありませんが、息継ぎは出来ないし、泳ぎ方のコツもよく分からないしで、全く泳げません。
静香コーチに教えて貰いたいなぁ…
それはさておき―
コメディと思いきや、まさか感動系だったとは…
はじめの方は小鳥遊氏と静香コーチ、同じクラスのおばさんたちとの面白おかしいやり取りにクスリとさせられましたが、小鳥遊氏が苦手な水泳を習い始めたきっかけが明かされた辺りからガラッとテイストが変化して、少し重めの展開に…
どうなるんだろうと観ている内に、ここからが本題だったのかと、彼が一歩踏み出すまでの過程に引き込まれました。
静香コーチの言葉がいちいち胸に刺さりました。
泳ぐこととは、人生に似たりと見つけたり…
まさに心のリハビリでした。
どんなに辛いことでも逃げたくなるのを堪えてきちんと向き合うことの大切さ、前を向いて生きることの素晴らしさを痛感させてくれる、とてもいい映画だと思いました。
[余談]
劇場パンフレットには脚本の決定稿が収録されています!
読むと、より本作の魅力を味わえるかと…
物語の価値観についていけなかった
うーん、なんというかこの原作がどこまで脚色されたかは分からないけれど、物語と自分の価値観が合わなすぎて引いてしまった……。ちょっと期待していたんですが、残念です。
まず泳げずに怯えてバタバタしてる人をゲラゲラ笑い囃し立てるギャラリーたち(水泳教室のオバチャンたちや床屋の店員、この原作にはオバチャンに偏見があるのかな?)、そういう人たちをそのままにして当たり前に側にいるのが恐ろしくて酷すぎる。私は理容師で、お客様には同じような人が来店しますが、絶対笑ったりしません。切実なのが分かるから。だから人としてショックだった。もしかしてあのあと誤解や笑ったことを後悔するのかと思っていたらそのまんまスルー、それが恐ろしかった。妻のあの共感を求める気持ちも分からない。一緒に泣けないことを罵倒するなんて、哀しみ方は100人いれば100通りあるのに、けど本人は再婚だなんて案外軽く見えてしまってちぐはぐでズレを感じました。
長谷川さん演じる小鳥遊の喜びや苦悩は表情にありありと表れていてとても身近に感じたし、綾瀬はるかさんの凛々しさはとても良かったです。さすがの演者たちでしたが、物語がどうしても受け入れられず、ただ悲しかったです。
【”水泳は心のリハビリ。そして、認識と記憶。逃げてはイケナイ。”ある出来事により、心に深いトラウマを負った男の人生再生物語。前半はコミカル要素強めに、後半はややシリアスに物語は進みます・・。】
ー 大学教授で哲学を教える小鳥遊(長谷川博己)は、水が怖くて泳げない。だが、それには理由があった。
そんな彼が、一念発起し、スイミングスクールに通う事に・・。
コーチの静香(綾瀬遥)や、一緒に受講するオバサン4人に叱咤激励されながら、小鳥遊は自分のトラウマを、徐々に克服していく・・。-
◆感想
・冒頭の美弥子(麻生久美子)と小鳥遊が喫茶店で話をしているシーンでの”納豆ぶっかけシーン”から、少し嫌な予感がする。
・で、イキナリ5年後に時間は飛び、小鳥遊は一人で暮らしているようだ。
ー ここら辺で、その後のストーリー展開が読めてしまったのだなあ・・。一人で暮らすには広すぎるマンション。人気のない子供部屋。-
・前半は、小鳥遊のスイミングスクールでの、オバサン達に弄られながらも、奮闘する様が面白く描かれる。
■そして、ここで実は静香もあるトラウマを抱えている事が描かれるが、深くは描かれない。
作品構成が、中途半端なのである。少し残念。
・後半は、小鳥遊が水を怖がる理由が徐々に明かされていく。だが、その展開が予想通りだったので、余り響かない。
・更に美容院を経営するシングルマザーの恋人(阿部純子:おめでとうございます。)との関係性もキチンと描かれていない。
■が、小鳥遊はスイミングスクールで徐々に泳ぎを上達させつつ、”過去のトラウマから逃げていた自分に向き合い”、”止まってしまっていた自分の未来”に向き合う決意をしていくのである。
”前に進めなければ、上でしょ!”という静香の言葉。
この辺りは、個人的に心に響いてしまった。
<小鳥遊を筆頭とした、登場人物たちが抱えるトラウマに藻搔きながらも徐々に向き合っていく姿が印象的。今作は、トラウマを抱えた人たちの、人生をゆっくりと再生していく姿を描いた物語である。>
■追記
・私事で恐縮であるが、この作品を鑑賞中、常に頭を過っていたのは、毎年夏に家族でキャンプ場に行っていた際に一度だけ起きた出来事である。
キャンプ場の傍には、穏やかな清流があり、子供たちの良い遊び場になっていた。
だが、幼き息子を遊ばせている時、一瞬目を離した瞬間に息子は浮き輪に乗ったまま川下に流されていった。慌てて追いかけたが、川の流れは思った以上に早く、追いつけなかった。
家人が、キチンとライフジャケットを付けさせていた事と、下流に多数の家族がいたお陰で、息子は途中で助けられた。
だが、私にとっては今でも時折思い出す、苦い苦いトラウマである。
”何故、私は下流側で息子の乗った浮き輪をキチンと支えていなかったのか・・。私は父親として失格だ・・。”
今作でも描かれた、小鳥遊が必死に川に入り、流された息子を助けようとするシーンの彼の姿は、正に当時の私であった。
真に、トラウマを克服する事は、実に難しいと思う。
私が、この作品に3.0点ではなく、3.5点を付けたのは、小鳥遊の辛い辛い気持ちを封印していた理由が、とても良く分かったからである。
「綾瀬はるかさんを応援したいのに…」
「ひどい映画です」「1ミリも感動できない映画です」「綾瀬はるかを垂れ流ししているだけの映画です」
正直、最近の綾瀬はるかさんの作品選びは間違っているのではないでしょうか。彼女のファンですから彼女を応援したいと思っています。彼女は綺麗ですしスタイルも良いから男性からは垂涎の映画になるかもしれません。前作もそうでした。演技もとても素晴らしいものを持っています。ですからボディパフォーマンスを中心とする映画ではなくて作家性の高い映画に出演してほしいと思うのです。
本映画では一体彼女はどのような人間成長があったのか分かりません。単なる水泳教室の先生だけなのです。途中過去のトラウマを告白しましたが、映画の結末ではそのトラウマを克服した事は明確に表されていません。。
主演の長谷川さんの演技は笑ってしまいます。もともと個性派俳優であるから、どのような役柄も簡単にやってしまうと思いますが、あまりにも大仰すぎる演技に口が開いてしまいました。彼は泳げない大学教員です。かつて結婚していた時にできた息子を川で亡くしています。そのトラウマを克服するために水泳教室に通うのですが、大学教員の割に頭が悪いのです。確かに子供を川で亡くしたと言うのは大きなトラウマになっているかもしれません。でも知性教養の高い大学の教員であれば、そのようなトラウマは他の方法で乗り越えられるのです。また麻生久美子さんの大阪弁がいまひとつ鼻につくのです。合っていないのです。大阪人ではないようですから仕方ないのですが、ちょっとひどかったですね。
映画全般にわたって流れるSE (音楽が)があまりにもひどいですね。途中ホラーテイストな音楽もつけていましたが一体何の意味があるのか分かりません。ホラーテイストの場面は長谷川さんと麻生さんが喧嘩する場面です。
「恥ずかしい映画」です。
綾瀬はるかさんは作品選びをもっと慎重にすべきだと思います。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
全40件中、21~40件目を表示