「思っていたよりシンプルなホラーより」ハッチング 孵化 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
思っていたよりシンプルなホラーより
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主人公の母親にとってまわりのことは全て自分を輝かせるためのアクセサリーだ。夫も娘も娘のバレエの実力も。
実力以上の期待を寄せてくる母親に対して主人公は応えようとする。母親に愛される娘になるために。
しかしもう純粋なだけの子どもでもない主人公は自分でも気づかぬうちに負の感情を蓄積させていくこととなる。
主人公が拾ってきた卵は彼女の中のもう一人の彼女。
溜まっていく負の感情を背負った自身の半身。
主人公が子どもから大人へと成長していくのと同時に、負の感情である卵も育っていく。
全く同一になってしまった主人公と鳥が入れ替わってしまうエンディング。
元鳥だった彼女は母親の望む娘になるのだろうか。それとも、つのらせた負の感情を爆発させるのだろうか。
残された家族はすっかり娘の姿になってしまった元鳥に危害を加えられるのだろうか。
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