ウォンカとチョコレート工場のはじまりのレビュー・感想・評価
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シュールさと毒気ナシのよい子仕様ウォンカ
「『チャーリーとチョコレート工場』の始まりの物語」と言われるとティム・バートン版と比べたくなるが、マルチバースの別ウォンカかな、と思ってしまうほどウォンカのキャラが違う。それもそのはず、バートン版と本作では彼の親との関係性の描写がかなり異なっているからだ。 バートンのウォンカは、虫歯の原因だからとチョコレートを忌み嫌う歯科医師の父親への反骨心が根底にある。ショコラティエになることを大反対した父親とは絶縁状態で、母親は登場せず、ウォンカはparentsという言葉を口にすることさえ出来ない。そういった親子関係が、ウォンカの性格や工場の内装のセンス、見学に来た子供たちへの接し方にも影響を及ぼしている。 一方、本作で登場するのは美味しいチョコレートを作ってくれる優しい母親だ。ウォンカは、母親の思い出を繋ぎ止めるかのように夢のあるチョコレートを作り出す。 このように主人公のキャラクターの核心部分が全く違うので、「ウォンカらしさ」も必然的に違うものになる。 だが観ている最中は、おもちゃ箱のような夢のある物語や歌やダンスを素直に楽しむ気持ちの片隅で、ずっとジョニー・デップが演じたウォンカ像の萌芽を探している自分がいた。ティモシーウォンカが名乗る時の口調や、彼のショップや工場の内装など、ぽつぽつと前作を踏襲した描写があったせいでもある。主人公がチョコレートを作る動機という要の部分に大きな違いがあるのだから、前日譚ではなく別物と思って観た方がバートン版の記憶がノイズになることを避けられそうではあるのだが、上記のようなリンクが見えるとそういう割り切りもしづらい。 そんなわけで、ついつい「あの」ウォンカにどう繋がるのか?という視点で見てしまいつつも、どこか別物感が残ったまま終わった。 2作品のクオリティは優劣をつけられないが、どちらがクセになるかと言われれば個人的にはバートン版に軍配が上がる。並べてみると、本作は優等生的、よい子向けに毒なしで作られたという感じ。ウンパルンパの集団ダンスがないせいか、シュールさがないというのも大きな違い。バートン版は、不器用なまま大人になった人向けの、かすかな毒がたまらないアクセントのチョコレート。 ティモシー・シャラメとヒュー・グラントという新旧イケメンが拝めたのは満足ポイントだった。しかしそんな共演で、ヒューがウンパルンパとは……腐女子をざわつかせる美青年、ロマコメの帝王だった彼がこの転身(?)……とてもいいと思います。「ジェントルメン」の悪役でも見せた性格俳優としての路線でこのまま行ってほしい。 愛嬌あるおっさん率の高いミュージカルシーン、オリビア・コールマンの振り切ったコメディエンヌぶりもよかった。
大切に受け継がれた71年版「チョコレート工場」の精神
「はじまり」を描く企画には当たり外れがある。でもこの映画は実に良くできていた。「パディントン」のポール・キング監督は、原作の真髄を掴み、胸弾むリズムとちょっと枠組みをはみ出すくらいの破天荒さで彩るのが巧い。そして何と言っても要となるのはティモシー・シャラメだ。彼の存在感は寸分の狂いなく世界観に合っていて、最高にコミカルでキュート。歌声も優雅で美しい。そんな彼が押し込められる宿屋やその住人たちの描写には、監督が愛するジュネの「デリカテッセン」の影響があるとか。さらにダンスシーンにはアステアのテイストが見て取れる。嬉々としてルンパ役を演じたヒュー・グラントをはじめ芸達者の競演も楽しいが、重要なのは全てのエッセンスが1971年の映画「チョコレート工場の秘密」へ通じている点だろう。あの名曲のメロディ、セリフ、色褪せることの無い精神。両作を並べて鑑賞すれば最大限の妙味が堪能できること請け合いである。
超有能な「パディントン」シリーズのクリエイターらが手掛けたファンタジー・ミュージカル映画の傑作。
ティム・バートン監督×ジョニー・デップ主演で大ヒットした「チャーリーとチョコレート工場」。 本作は「主人公ウィリー・ウォンカの始まりの物語」を描いた作品ですが、最大の特徴は何といっても「ミュージカル映画としてのクオリティーの高さ」です。 特に楽曲は、すべてと言っても言い過ぎではないほど名曲ぞろいの素敵な楽曲で構成されています。 そして、作品の雰囲気や展開は、子供から大人まで楽しめるコミカルで心地よい上質な完成度です。 それもそのはず本作は、イギリスが舞台の名作「パディントン」シリーズのポール・キング監督らを筆頭に、超有能な「パディントン」のクリエイターらが手掛けているからです。 主演のティモシー・シャラメの歌声は意外にも非常に魅力的で、あらためてスター性を感じます。 また、イギリス出身のヒュー・グラント、サリー・ホーキンス、オリビア・コールマン、ローワン・アトキンソンなどの実力派キャストが脇を固め、演技の面でも楽しめるようになっています。 ファンタジー・ミュージカル映画の傑作の誕生です!
心温まるステキな映画
『世界の全ての良い事は、夢から始まるのよ』と息子に教えたお母さん。本当に良い母親だなぁ。私の友人も夢からスタートして見事に夢を叶えた人が多くいる。私はと言うと、そういった大きめの『夢』自体がなかったように思う。子供の頃に、夢が持てるようなキッカケ、経験が必要だな。 みんなで力を合わせてしかも明るく逆境を抜け出そうとする姿に感動!! ヒューグラント扮する妖精のようなウンパルンパ。みんなとても良い味出して好きだったけれど、ウンパルンパが特に気に入りました。 この映画は大人も感動するけど、特に子供たちに観せたい映画ですね。
鑑賞後にチョコは食べたくなるのか?
・お子さんの映画デビュー ・分かりやすいミュージカル映画が観たい人 などにはピッタリなのではないでしょうか。 ティムバートンのチャリチョコが好きな方は、それをイメージして観ると、明るさ・華やかさ・王道感にやられてしまって、序盤でもういいや…となるかもしれません。 自分は、細かいことは気にしないハッピー!感で観進めるのがなかなかに大変でした… 周囲の評判では、鑑賞後にチョコが食べたくなった!という人がほとんどだったので、果たしてどうか…と思いながら鑑賞。 確かにチョコやお菓子を食べるシーンは多く、カリコリッといった齧る音は気持ちの良いASMRでした。 映画館で観ると、より帰り道にチョコを買って食べたくなる衝動に駆られそうです。
前作と違うけど
亡き母親と約束した「世界一のチョコレート店」 を作る、という夢のためにガレリアにやってきたウォンカ。しかし町のチョコレートは、三つの店のチョコ組合に牛耳られていた。さらに彼は、安宿に騙され監禁される。同じ立場の仲間やウンパルンパに出会い、チョコ死を免れたウォンカは自分の店の準備を。 ちょっとダークな子供向けの前作より、ミュージカル色が増して色彩も鮮やかな、大人も楽しめる作品に。ウォンカの設定も違うので、前作を好きな人はどうかな、でも楽しめると思います。小ネタの伏線回収に笑いました。 サリー・ホーキンスは、ファンタジーが似合います。ヒュー・グラントが、とても楽しませてくれました。ティモシー・シャラメは、うまいなぁ。
「チョコレート工場の秘密」に登場した工場長ウィリー・ウォンカの始ま...
「チョコレート工場の秘密」に登場した工場長ウィリー・ウォンカの始まりの物語。 ミュージカル調でカラフルな場面展開が楽しく可愛らしい。ウォンカが初めてお店を持つシーンは素敵でした。 まさかのミスタービーンの登場もおもしろい。 最後にはハッピーな気持ちになる楽しい映画でした。
チャリチョコとは別作品だと思ったほうがいい
私が初めて見た実写映画がチャーリーとチョコレート工場でした。あのワクワク感ももちろん、大人になってから見ても人間関係や周りを取り巻く環境などがまた別の視線から見えてきて長い年月を通して楽しめる最高の映画です。 仕事が多忙で映画館では観れなかったのですが、今日やっと観れて思ったのは、Netflixで見るのがちょうど良かったんだなという感想でした。全体的にミュージカル全押しといった感じで、前日譚(ウォンカの若き日の冒険)を謳う割には、歯科医師の父の存在や、工場のスタッフがウォンカのレシピを盗んでからのウンパルンパ実装など前作のウォンカとの設定に色々と相違があるように感じます。 前作(?)を抜きにしても、チョコレートへのフォーカスが中途半端で、子供向け絵本をそのまま映画化したらこうなりそうだなと感じました。そのうえチョコレートに虫の卵を使い絶妙に夢を崩してきたり、ファンタジーの世界ならそこに振り切ればいいのに妙にどっちつかずだったりと、二次創作作品の方がまだ夢があるなと思いました。 私は原作を読んでおらず、比較対象がどうしてもチャーリーとチョコレート工場になってしまうので、期待値が高かった分落胆しました。私の中でチャリチョコは非常に大きな存在で、幼少期の思い出が新たな形でもう一度見れると期待して今作を視聴したので、ミュージカルに対して少し苦手意識というか、トラウマのようなものが生まれました。
まあ分かりやすいファンタジー
2024 115本目 昔、ジョニーデップ作品は観たがあまりストーリーが残っていない。 ファンタジーとシュールの間すぎてよくわからなかったとゆう印象。 なんなく、これ系は苦手意識あり。 そんな中でネットフリックで発見。 あまり期待せずに鑑賞。 ジョニーデップのシュールファンタジーではなく、 分かりやすいファンタジー作品。 若きウィリーがあのウィリー(ジョニーデップ)になるのか?今作品の熱く優しい感じが、臆病で少し冷酷な彼になるのか… なんて観てたが、 まったく繋がりないんだね。 1971年の作品のチョコレート工場に繋がるようだ。 完全にソレ一本を目当て観てたが当てが外れた笑 でも作品としては、楽しめました。
僕の知ってるウィリーウォンカじゃない!?映画NO1
もっとブラックでシニカルでシンプルに嫌なやつってイメージがあったけど、今作のウォンカは直向きな好青年 絶対こっちの方が仲良くできる チャリチョコに繋がるまでに何があったんだよ どんなトラウマ体験があったらあんなに嫌な奴になれるんだよ 前作ではウンパルンパを搾取してるように見えたけど今作は対等なバディだった。イーブンだった 途中から誰だコイツ? 主演は地球を代表するイケメンのティモシーシャラメ Mr.地球。非常にシャラメってた 敵がチョコを牛耳る大人っていうのはクレヨンしんちゃんっぽくて面白かったけどやり口が貧乏人を搾取したり、営業を間接的に妨害したり生々しかった 歌も良かった!ミュージカル映画!
憧れのあの世界
チャーリーとチョコレート工場のはじまりの物語。 イメージしていたウォンカとは異なり コミュニケーション能力が高く 理解力もあり、やさしいので 映画としてはかやり見やすい。 もうちょっとおかしなとこがあったら よりおもしろかったかな?
勧善懲悪めでたしめでたし良くあるパターン。
ひとつひとつの魔法のチョコレートが雑に扱われていたように見えて、各役もうすっぺらな感じだし、エピソードが短く多すぎでいそがしい。演出過剰で想像力の入り込む余地がない。ストーリーが細~くしか繋がっていないような不安定さ。 前出の2作品があるだけに、もう少しどっしりとした王道のファンタジーにして欲しかった。 最近のファンタジーってドタバタが多いからそんなものなのかな。 ミュージカルなんだけど一曲も耳に残らなくて残念。ウンパルンパは別。
ティモシー超かっこいい
ウォンカってこんな二枚目系だっけ!?!と何回も驚いた。 チョコがドラッグという扱い。 不遇な事も多いが仲間を作り巻き込み乗り越えていく。 想像以上にミュージカル調ですぐに歌い出すファンシーな作品。 余談だがティモシーとスタンミってなんか似てないか?
ヒュー・グラント適役
2024年9月17日 映画 #ウォンカとチョコレート工場のはじまり (2023年)鑑賞 夢を叶えるため食の町にやってきたウィリー・ウォンカ 出世払いで宿泊するも罠にはまり膨大な借金を チョコを街頭で販売し始めるも大手チョコ業者に妨害される #ジョニー・デップ の存在感はやっぱすげぇわ
とっても良かった! ワクワクする夢の中の世界のような素敵な空間が繰...
とっても良かった! ワクワクする夢の中の世界のような素敵な空間が繰り広げられていました。 陽気なミュージカルになってるのもとっても合う。 これは映画館で見るべきだったなあ。あの空間で世界観に浸りかった。 映像と音楽が絵本そのもので胸ときめく。
思ってたのもちょっと違う
ウィーリーウォンカが青年だった頃の話。ただ、1作目では父親が歯科医師で〜って過去を振り返ってるけど、今回の始まりの物語では全く違うよね(^_^;) この話は夢な希望の話であるけど、冒険ストーリーでもある。
ウォンカは若い頃の方が情に厚く、人間的だったようだ。 様々な困難に...
ウォンカは若い頃の方が情に厚く、人間的だったようだ。 様々な困難に見舞われても仲間の協力を得ながら乗り越えていくのはよかった。 そして悪人にきっちりと裁きが下されるのもいい。
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