PLAN 75のレビュー・感想・評価
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「間」がやや長すぎる
この手の近未来モノの映画は好きだが、この作品は「間」の使い方がムダに長い。「間」で語る心理描写もあろうが、長すぎて「待ち時間」に感じた。磯村勇斗はもの静かな演技で、いい味を出している。いい俳優だと思う。
予告からこんな制度が本当にあったらどうなるのだろう、思い切ったテー...
予告からこんな制度が本当にあったらどうなるのだろう、思い切ったテーマな所に惹かれ楽しみにしていました。
自分自身長生きしたいと思っていないのでplan75があれば利用するかなと考えてみていましたが周りが利用するなら私も流されて利用するかもしれないな
自分のおばあちゃんと会うといつもニコニコしている印象だったけれどこの映画では高齢者の一人暮らしで体も不自由、お金も十分にないというリアルは想像以上に色や活気のない生活だった。
給付金で貰う政府からの10万円は大きいけれど死を前にしての10万円は小さく感じる。まだ自分が若いからだとおもうけれど、、
独り身ならばいいけれど周囲に家族や友人がいたら話は変わってくるしplan75に関わる人がみんな不幸せになっていく感じがおそろしい、plan75を色んなところで受けられるようにしている所がマイナンバーカードの受付に似ていて現実味があった。
職員に八つ当たりをする人もいたがやりたくてやっている訳じゃなく仕事だし。人間が人間を殺すって恐ろしいことだと思った。でもロボットがやればいいかと言われたらそうじゃないし、、人が死ぬって大変なことなんだ
映画で描かれているものが全てじゃないけれどいつも自分の想像力のなさ気付かされたり、他人の人生を生きているような感覚になるところが面白いなと久しぶりにこのような映画を見て思いました
極めて難解
何故この作品の評価が高いのかさっぱり分からなかった。オムニバス方式なのか3人がからまないし、画面の展開も意味が分からないところが多く極めて難解でイライラする。まるで観ている自分の考察力が足りないのかと思えるくらいだな。
死者の所有物を盗んで手にして嬉しいのか。産廃業者がリストに入っていたのはちゃんと埋葬していないという事か。死出の旅立ちの折に私用の電話とは何事か。ラストシーンも倍賞千恵子はどうしたかったのか、何故止めたのか。縄跳びの少女から手を振られて生きたくなったのか。この映画で設定したPLAN75をくさすような展開は自己矛盾しているだけなのか。
まあ逆説的に生きることは素晴らしい事と言いたいなら分からなくもないが即物的じゃないから難解だね。
テーマが面白い設定であったのか劇場で予告編は目にして印象に残っていたが、劇場で観なくてよかった。
本音と建前
新レビュー
2025/6/21 レビュー
日本には国にも国民にも余裕がない
高齢になればなるほどに自分の生きる術が当たり前だけど減ってしまう
家族は当てに出来ない、子供に迷惑をかけたくないと言う人も多いのだと思う
生きてるだけで儲けもの、奇跡なのだから安易に死ぬものじゃない
覚悟して最後まで生き抜きたいものです
2023/2/21 レビュー
もうこの法案が可決したのではないかと思うほどのリアルさがある映画
非常に心が痛くなるほど見ていて辛い
生きていくための道が一つずつ閉ざされてゆき徐々にPLAN75へと引き寄せられていく
「子供は宝」「老人は誉れ」と言う
邪魔者目線で見てしまったら何だっていらなくなってしまうでしょうに
かなり怖い作品でした
尊厳死のあり方に訴えかける映画だが…
めちゃくちゃいい作品
劇中特別な説明台詞もないため、なんの予備知識を持たず見るとタイトルにもあるPLAN75というのがなんとなーく推測出来てもはっきりと分からず、あとその計画の意図もしっかりわからず終始モヤモヤします。
全体的に重く暗く進んでいくストーリで、この映画の核心部分も分からずこのまま、これ系にありがちな視聴者に答えだけをゆだねる形で終わるのかなと思っていたら最後に心が震えるほどの静かな感動がありました。
そこには監督の答えがはっきりと示されていて、
尚且つ視聴者を信用しないとこの作り方は出来ないと感じました。
高齢化とその先の未来を全世代に突き付けた作品ですが、
主演をしてるそれぞれ3人の出した答えがとても好感が持てます。
またその答えをセリフではなく映像だけで見せ切った監督は素晴らしい。
演技に関しては磯村勇斗さん、ステファニーアリエンさんたちが
見事に支えていて素晴らしく、
倍賞千恵子さんに関してはこの難役をさすがの域で演じていて、もう大優勝でした。
この数年で見ても素晴らしい作品で、こういう作品が評価されないなら
どんな名誉ある映画の賞もうすら寒く感じる程です。
ただ起承転結がはっきりして分かりやすい内容が好きな人たちには
受け入れにくい作品だと思うので評価がくっきり分かれるかもしれない
個人的には出会えてよかったし映画館でみるべき作品だった。
シン男はつらいよ終章
観て損はなかった。
河合優実さんの最後の電話の演技
がこの映画中一番グッと来ました。
最初はチョイ役の若い女性かな〜、
喋り方も今時の若い女性っぽいし、
と思って観ていたらビックリした。
受話器から出てくる声だけで
グッとなりました。スゴイ。
私自身よく思いますが、
当たり前だけど、亡くなった人は
次の日の朝日は見れないんだよね。
倍賞千恵子さんは、
次の日の朝日を観て鼻歌口ずさんで
ましたが、やっぱそうだよね。
太陽は何か人間に明るい影響や
誰にでも感動を与えますよね。
と改めて思いました。
倍賞千恵子さんを観ながら
高倉健さんの隣が似合うな、
ハウルだな〜と、勝手に想像。
シガニー・ウィーバー、
マギー・スミス等思わせる
キリッとした大女優。
河合優実さんがその後、
韓国映画のザ・ウィッチ張りに
施設に侵入して来るのかと勝手に
想像。雰囲気がキム・ダミに似てる気が。
PLAN75の青年が車で引き返す
シーンは、タランティーノの
パルプ・フィクションなら
Uターンした瞬間事故で血だらけ
だな、と勝手に想像。
勝手に深読みすると
PLAN75は申し込み時の説明通り、
亡くなった人達を集団火葬しては
いなくて、上司にはぐらかされた
リスト掲載の産廃業者に、
遺体を何かに再利用していた。
それを知った青年職員は、
亡くなった叔父を車で連れ出した
のかなと。
外国人介護士さんは
社会情勢的な要素で登場したのかな。
観て良かったと思いました。
色々考えさせる映画でしたし、
SFチックなストーリーに
倍賞千恵子さんが主演を演じた
のも興味を引きました。
優しい社会を願う
やるならとことん、年寄りに食わす米は勿体ない!と叫べ
生産性のない高齢者が日本の財政を圧迫している。とにかく年寄りに死んでもらって頭数が減れば、払わずに済む年金は浮くし、介護従事者は他の生産的な仕事に就けるし、親の介護で介護離職を余儀なくされる人も減る。もちろん医療費も減ると。
そんな発想をしたことがないとは言えないです。社会が発展して競争力が高く、豊かな国になるために使うべきリソースを、死にゆく既に意識のない寝たきり老人に流し込む栄養剤に使っていては勿体ないと。
この映画は当然、その種の発想を否定するための映画です。
まず始めに冒頭で、老人施設で大量殺人をした男が震える声で思想を語りますよね。「この国は年寄りが増えすぎて財政を圧迫して…」というような。そして語り終えたあと自殺します。まず、堂々と言え!と思いましたね。震える声じゃなくて。コントラバーシャルな映画になるしかないんだから、徹底して「年寄りを殺して頭数を減らせば国がよくなる」理論を叫んだらいいのに。映画の中で、「そうした発想は間違ってるよー」って示さなくったって間違ってるのはわかります。いかにプラン75が欠陥があるのかが示されますけど、逆に「え、プラン75は本当に国がよくなるかも知れない」と思わせてくるくらい狂った説得力を持って、私たちの心の隅にいる悪魔に栄養を与えるような映画が観たかったですね。とても常識的な人たちばかりで、いまと変わらない社会で、ならなぜこんな制度が始まんだって。
最後叔父の遺体を盗み出して別の場所で火葬をしてもらおうとするシーンは面白かったです。情がある叔父。すでに亡くなっていたとしても、死体としてone of themとして処理(荼毘に伏すのでなく)されるのは耐え難かった。多くの日本人同様、ひろむ君は自覚的に宗教に厚くはないと思いますが、遺体の扱いにおいて耐え難いことがある。ここでは日本人の無意識には確かに、超越に関する共通認識がある、という気づきを得た気がします。そこに今よりは繋がれるヒントがあるように思いました。
また日曜日の昼下がりに映画館で鑑賞したんですが、私以外の客がお年寄りの方ばっかりで。まさに70歳前後だという方々がこんな映画見せられて、何を思ってるんだろうと思うと気まずくて仕方なかったです。映画が終わったあとお年寄りの方が話しているのが聞こえました。「内容が内容だから、私なんか身につまされて」「最後があったからよかったけど」「若い人に観てほしいわね」などなど。
声を大にして言いたかったですね。身につまされることはないですよ!フィクションだと吐き捨ててください!こんな制度ができたら「利用した方がいいのかなあ」等と考えないで!ふざけんなと看板を蹴っ飛ばしてください!と。
想像通りの思考と展開
今年一番の“がっかり”映画
10万円(笑)
重たいテーマを淡々と
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