ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロックのレビュー・感想・評価
全15件を表示
西海岸ロックが輝いた10年をたどる、ミュージシャンへの愛と憧憬に満ちた好ドキュメンタリー
比較的ライトな洋楽ファンならたいてい一緒だと思うが、著名ミュージシャンたちのヒット曲を大抵聴いたことがあり好きな曲も多いけれど、彼らの人脈までは詳しくない。「夢のカリフォルニア」のママス&パパス、「ミスター・タンブリンマン」のザ・バーズ、「テイク・イット・イージー」のイーグルス、さらにはジョニ・ミッチェル、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(CSN&Y)などなど、個人的にお気に入りの曲やアーティストが多数登場するが、彼らが売れていない頃にロサンゼルス郊外のローレル・キャニオンにやって来て住みつき、交流する過程で新たにバンドを組んだり、互いに刺激し合ったりして新しい音楽を追求していたという事実に大いに驚かされた。
多彩なミュージシャンたちのライブ映像などがふんだんに、しかもなかなかの高音質で収められていて、監督自身もきっと大の音楽好きなのだろう。それに、1960年代半ばから70年代にかけての当時を振り返るミュージシャンら本人のインタビュー音声も多いが、当然老いているであろう彼らの現在の姿を写さないのは、ファンを失望させないための適切な配慮だと感じた。
音楽をよく聴いていた若い頃はどちらかと言えば英国ロックに傾倒していたので、手元のLPやCDにはウェストコーストロックに分類されるものはほとんどないけれど、CSN&Yのライブアルバム「4ウェイ・ストリート」のアナログ盤に久しぶりに針を落としたくなった。
リンダ・ロンシュタットが『ならず者』をカバー?だった。
『クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング』未だに何人のグループなのか迷ってしまう。
やっぱり、小さな恋のメロディの
『ティーチ・ユア・チルドレン』だネッ。
『ママス・アンド・パパス』も女性、男性の混声なのは良いが、ボニーMとかABBAに良い所は持っていかれてしまう。
また、やっぱり、健康には留意すべきだとママ・エリオットが亡くなった時に思った。
カレン・カーペンターさんの時も一緒だネッ。
一言で言えば、ウェスト・コーストしか流行らない一発屋?
ビーチ・ボーイズとの関係は無かったのか?それが、気になった。
『あれは60年代の終わりだ。殺人、戦争、全てが巡って最後に奈落に落ちた』よく言うよ。
そう言いながら、月の石拾って来て、アメリカの威厳を誇ろうとする。
挙句の果てにアメリカンサブカルチャーとかのたまう。
ボブ・ディランとビートルズに影響を受けた連中が、ビートルズが解散して、お休みの間にローカルに売れて、ウエスト・コーストと称して売り始めたグループなんだと思う。真っ白は言うまでもない。
真っ白であっても、エルビス・プレスリーやボブ・ディランやビーチ・ボーイズは出て来ない。
つまり、新しいカントリーミュージックな訳だ。それは今、テイラー・スウィフトとかビリー・アイリッシュに繋がるわけでしょ。
付け加えると、ボブ・ディランが観に来て意識するくらいな人達つう事だろうからネ。
最後の方に出てくる『Witchy Woman』くらいかなぁ。個人的に好きなのは。テイク・イット・イージーは編曲加えないとこんな曲なんだと思う。
結局はEAGLESが出て来る訳か?!
しかし、モンキーズが最初の頃に出て来るのが少しばかり気になるね。僕の時代でもモンキーズはヤラセ!って知っていたからね。ベイ・シティ・ローラーズとかね。
カルチャー系
最も斬新な音楽が生まれた時代かも
日本がアメリカに憧れてフォークやはっぴいえんどとか、その後のいまでいうシティポップの元なのねと思うけど、まあ演歌よ演歌
退屈な音楽に聴こえて退屈でしたん
しかーしお勉強になり、有意義な時間でしたー🎶
造詣が深いと楽しめるかな?
エピソード詰め込みすぎ感あるかなぁー。2時間弱なんですが、明確な作品としての幹があるわけでなく、当時あったことが淡々と(悪く言えばダラダラと)流れているので、私はダレてしまいました。出てくるアーティストに思い入れが強くないとちょいと辛いかなぁ。
ただ、へぇ〜な驚きポイントはいくつか。
まぁ、勉強不足なだけですが、チャールズ・マンソンの関係性やテイク・イット・イージーって曲の作られ方とか、ジョニ・ミッチェルの魅力とか。
もっとアーカイブ映像なかったのかなぁ?
憧れの時代の空気を胸いっぱいに吸いこんだ
個人的には大好きなビートルズの中期ともシンクロしたこの時代のウエストコートの音楽シーンに関しては、ザ・バーズの「ミスター・タンブリンマン」、ママス&パパスの「カリフォルニア・ドリーミング」、イーグルス(もしくはリンダ・ロンシュタット)の「デスペラード」など、主だったアーティストのヒット曲しかプレイリストに収めておらず、リアルタイムで洋楽にハマったのも80年代だから、さほど思い入れも造詣も深くない。
それでも映画も含めて特にアメリカン・カルチャーが大きく変革していく出来事が詰まったこの時代そのものがとにかく魅力的で興味は尽きない。
時代を彩った名曲に包まれながら、彼らのサクセス・ストーリーと当時の"楽園"での生活ぶりが、彼ら自身が語る多くのエピソードで紐解かれていく。
しかしやがて音楽が紡いだ友情やセックス、ドラッグ、西海岸の自由で美しく平和な日々は、まさにこの地域で起きた69年のマンソン・ファミリーによるシャロン・テート惨殺事件やベトナム戦争など、時代と共に広がる社会的不安の影響から暗い影を落とし儚くも終焉を迎えていく。
これらのエピソードは大部分が声だけで編集されており、年老いたかつてのスターたちの姿は出てこない。だからこそ彼らと親交の深かった写真家ヘンリー・ディルツによる魅力溢れるフォトグラフの数々とも相まって、当時そのままの空気感が作品全体に流れている。
まるで憧れの時代のL.A.にタイムスリップしたかのような感覚を味わわせてくれる珠玉の2時間。
大好きな時代の空気を胸いっぱいに吸い込んで、今は言わずもがなウエストコート・ロック沼にどっぷり浸かっている。
"あぁ…グラム・パーソンズ!"な映画
リンダ・ロンシュタットのドキュメント映画の時も思ったんですが、グラム・パーソンズの"動いている"映像って、本当に残されていないんですね…。やはり当時は売れてもいなかったし、評価も低かった…というのが想像出来ます。
僕は、ローリング・ストーンズ繋がりで彼の音楽を知りましたが、この映画作品が少しでもきっかけとなって、グラム・パーソンズの音楽に興味を持つ人が増えたら良いなって思いました。
ちなみに、個人的オススメは、米ライノ(Rhino)から出ている…
Gram Parsons『Anthology』です。
編集盤ですが、この映画でも紹介されていたThe ByrdsやThe Flying Burrito Brothersの音源や、彼がソロになってからの曲など、彼のキャリアの美味しいところが満遍なく聴けます。ライノ制作なので、音も良し!オススメ!笑
*イーグルス等に代表されるような"ウエストコースト・ロック"という言葉は知っていても、そうした数多のウエストコースト系の音楽を60年代〜70年代に生み出し、ミュージシャン同士が交流していたような場所(土地)="ローレル・キャニオン"という所が存在したという事実は全く知りませんでした。代表されるミュージシャンの、カントリーやフォークに影響を受けていることは、彼らの音楽を聞けば容易に想像は出来ていましたが、実際にお互い近くに住んで行き来していたり、音楽作りをしていたとは驚きでした。新しい発見でした。そういう意味では、なかなか興味深い作品でした。
*個人的には、"ウェストコースト・ミュージック"という言葉でイメージされるアーティストって、やっぱりイーグルス、ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタットなんかになる。バーズやCSN&Yなんかは、どちらかと言うとフォーク寄りだし、ドアーズなんてそもそもこのカテゴリーに入って来ない(笑)大好きなグラム・パーソンズは、彼らの音楽的ルーツな感じだし、どちらかと言うとカントリー寄りだ。
緻密に構築されたウェストコーストロック史
至福の120分。
幸せだった。
60年代中盤から70年代にかけて、LA郊外のローレル・キャニオンに錚々たるミュージシャンたちが移り住んだ。まさに聖地だった。
これは彼らの貴重な映像とインタビューで綴ったウェストコーストの音楽の正当派アンソロジー。
ウェストコーストのロックを音楽のルーツとする自分にとって聖典となる作品。たくさん答え合わせができたし、たくさんの発見があった。
.
.
まずはバーズ‼︎
彼らは別格だったのですね。皆んなバーズになりたかった。その空気感を全く知らなかった。改めてウエストコーストロックの起源を『ロジャー・マッギンとジーン・クラークとデイヴィッド・クロスビーの偶然の出会い』と定義した。
ローレル・キャニオンの住人たちの中心にいたのはママス&パパスのママ・キャスことキャス・エリオットだった。人柄なんだろうなぁ。
同じくママス&パパスのミシェル・フィリップス。「ビッチだった」という自身の潔い証言にスト〜〜〜ンと腑に落ちた。圧倒的に美しい彼女がどうしていたんだろうという長年の疑問がいとも簡単に解決した。ますます彼女が好きになった。
そしてジョニ・ミッチェル‼︎
この作品の中で何度も彼女の天才に触れ涙した。変則チューニングをするジョニを見つめるエリック・クラプトン。傍らにいるデイヴィッド・クロスビーのドヤ顔が😅訪れるアーティストたちにジョニの歌を聴かせて驚かせたかったというクロスビー。この気持ちメチャわかる。
ジョニとグラハム・ナッシュのロマンスもクライマックスのひとつ。名曲”Our House”ができるまでのアツアツな二人が愛おしい。何故別れた?という最大の疑問に対する答えもさりげなく用意されていた。
それにしてもドアーズのジム・モリソンのカリスマ性はいったい???神なのか???
そしてジャクソン・ブラウン登場。
まさに”2nd Wave”だった。彼をレコード・デビューさせたくてアサイラム・レコードを作ったというデイヴィッド・ゲフィン。それほどの存在だった。
グレン・フライのロック・スターになるぞというギラギラ感も強烈。ドン・ヘンリーとの出会いはまさに奇跡。
イーグルス結成のフィクサーの一人がリンダ・ロンシュタットだったんだ。まあ、リンダのバックバンドがイーグルスの母体なんで驚くことはないか。
結成時には思いもよらなかっただろうイーグルスの世界制覇。バーズを超えたのである。
.
.
.
いや〜、これはホント凄かった。クライマックスの連続で息つく暇がない充実作だった。
DVDを買って嫁さん💕に見せたいと思う。
言葉では伝えられないことがたくさんあるので。
CSN&Yのハーモニーの出どころがわかった。
ドキュメンタリーで、ローレル・キャニオンを描いているのはYoutube版を含めていくつかみたことがあるが、正直言って、ジェイコブ・ディランがインタビュー役をする『エコー・イン・ザ・キャニオン』が一番いい。なぜかというと過去ばっかり見ていないし、オリジナルティーがある。それに、フォーク・ロックというバーズを中心に時代を狭めている。 なにしろ、ローレル・キャニオンに住んでいたアーチストはジャンルがかなり広範囲に渡る。それに、カルフォルニアの元州知事、ジェリーブラウンも
住んでいた(いる?)し。
私は、2010年『レジェンド・オフ・ザ・キャニオン』を観たので、それについて感想を書く。『エコー・イン・ザ・キャニオン』はフォーク・ロックに焦点をおいている。これは、ケネディー(JFK)の1963年の暗殺から始まって、音楽家の意識化が高まってくる時代を表現している。ここで、デビット・クロスビーがコンサートで、JFKの暗殺者は一人でない、あちこちから、銃弾が打ちこまれていると発言している。 すごい!! 音楽と政治思想のコネクションが感じられる。人々が目を開いただけでなく、そこに、麻薬というものに対する意識の高まりもある。
ドアーズやザッパ、カナダからの才女、ジョニー・ミッチェル、それに、写真家のヘンリー・デリッ、(Photographer Henry Diltz) 。ヘンリーの一番有名な写真はドアーズのMorrison Hotelのレコードカバーだと思う。モリソン・ホテルの受付がちょっと立った時、慌てて、撮したわりにきまっている。
https://www.youtube.com/watch?v=ZCc7g0QpWXQ かっこいいスライドショーだ。 ヘンリーの説明がわかればもっと楽しいと思う。
ヘンリーがステーブン・スティルスが来いと言ったんでついて行って、バファロー・スプリング・フィールドの写真を撮ったら、百ドルで買ってくれたという話をしている。 ヘンリーはモダン・フォーク・クオテットに何年かいて、その後、写真家になった。ローレル・キャニオンだけでなく、ウッドストックなどのコンサートのステージ建設などで専門に写真を撮っていたようだ。このバンドの名前は初めてだったので、聞いてみた。
The Modern Folk Quartet - Riu Chiu (1964)
https://www.youtube.com/watch?v=o7r6KI1OvWw
MFQ Japan Tour 2011
https://www.youtube.com/watch?v=MNqMSmvV-P4
クロスビーがハーモニーの影響はThe Everyly Brothers Singからきたと。聞いてみるとクロスビーのハーモニーの根源がわかると思う。 All I Have To Do Is Dream は知っていたけど、このグループは初めて聞いた。
https://www.youtube.com/watch?v=5F-gJeO-Sow
1964年ロジャー・マッギン、デヴィッド・クロスビーらとともにバーズを結成した、ジーン クラークのことについて飛行機恐怖症だとバーズ(鳥は飛ぶ)じゃないよと。1967年には脱退したが、曲は彼の力が多かったようだ。
ジョニー・ミッチェルの作詞作曲、ギターのスキルなどは誰もが称賛していた。いつも、いつも曲を書いていて、ベスト・チューニングという言葉で、誉めていた。とても、有名な歌手だが、当時関心がなかった。スティルスのガールフレンドだったという、ジュディ・コリンズの方が聞いたかもしれない。Both Sides Now 『青春の光と影』といったかもしれない。https://www.youtube.com/watch?v=8L1UngfqojI ジョニー・ミッチェルが書いた曲だったとは初耳。 日本で大ヒットしたのをよく覚えている。 その後、スティルスの曲がクロスビー・スティルス・ナッシュ+ヤングで1969年にSuite: Judy BlueEyesを https://www.youtube.com/watch?v=ZGT0P0XJRFM 失恋しちゃったね。
クロスビー・スティルス・ナッシュ・ヤング。 彼らは大好きだった。今聴いてもハーモニーの美しさと、自分ををよく表現できている歌詞。私はダラス・テーラーは存在すら知らなかったが、Dallas Taylor (drummer) 2番目のスタジオアルバムデジャブ(1970 by Atlantic Records)は当時、日本で大騒ぎしたような気がする。スティルスと意見の違いの多いニール・ヤングが参加している。スティルスが誘ったのに、またもや意見の相違が出てもめたとメンバーも言っていた。
"Woodstock", "Teach Your Children", "Our House".
https://www.youtube.com/watch?v=mup1xIAwyKo デジャブ
ドアーズのジム・モリソンについても話しているが、彼の、ドキュメンタリーを見た方がいい。個人的にはこの時代を知っているので、主に知らないバンドについてかいてみたが、クロスビー・スティルス・ナッシュ・ヤングは書かざるをえなかった。
アメリカよ
新しい音楽を作ろうとロスの郊外に集まってきた音楽家たちの交流ドキュメント。
それぞれの音楽は素晴らしく、成功物語なのだ。
痛ましい過去は新聞記事で、血は遠くで流される。
ジョニ・ミッチェルの声は美しく、ジム・モリソンの呻きは重たい。
相当ウエストコーストに思い入れがないと
予想以上に演奏している動画が少なくて、しかも静止画や遠景主体の映像展開に終始説明的なナレーションが添えられているといった内容のため、相当その地域の音楽に精通しているか思い入れがないときついかもしれません。
かく言う自分もそれほど知っているわけではないので、ムムムな感じだったのですが、それでもジョニ・ミッチェルとかリンダ・ロンシュタット声量とかジャクソン・ブラウンのテイク・イット・イージーの弾き語り的演奏とか、確かな見所はありました。ただ、あまりに多岐でなおかつマニアックな深堀な感が強かったので、結構目の前を素通りしていった印象です。
こんな場所があったのか... 当時のウェスト・コースト系ミュージシ...
こんな場所があったのか...
当時のウェスト・コースト系ミュージシャンが、売れない時代から苦楽を共にしていたのは知っていたが...
見たことの無い映像、聞いた事のないエピソードばかりで感動でした。
自分が生まれる前に眩いばかりの楽園が存在したことに激しい嫉妬すら覚える美しくて切ないドキュメンタリー
ほぼ世界史の授業のような作品。ザ・バーズ、バッファロー・スプリングフィールド、ママズ&パパス、ドアーズといった自分が生まれる前に結成され活躍したバンドがみんな住んでいたローレル・キャニオンの逸話のどれもが眩しくてそんな素晴らしい時代に生まれていなかったことに激しい嫉妬すら感じます。アーティスト達が創作面で影響を与え合ったり、バンドメンバーを仲介したりと交流を深めていく中でジョニ・ミッチェルやジャクソン・ブラウン、イーグルスといったアーティストも世に送り出される奇跡のような時間を眺めていると何もかもが羨ましくてスクリーンが涙で霞みました。意外だったのはただの傀儡バンドだとばかり思っていたモンキーズもローレル・キャニオンの住人でローレル・キャニオンでのアーティスト達の交流に一役買っていたこと。長い間誤解していて申し訳ありませんでした。当時アーティスト達と親しくしていてアルバムジャケット撮影も多く手がけた写真家のヘンリー・ディルツやヌリット・ワイルドらが捉えたアーティスト達の姿もどれも皆カッコよくて、その中にセルジオ・メンデスのスタジオ工事現場にいた大工時代のハリソン・フォードのスナップも一枚混じっていて吃驚しました。他にも椅子から転げ落ちそうなぐらいのレア映像が当たり前のように出てきて何もかもが眼福でした。しかしキラキラした歴史だけではなく、ベトナム戦争、血の日曜日事件、ジム・モリソンの死、チャールズ・マンソン一味の凶行を経て次第に輝きを失っていく楽園の姿もしっかり捉えています。
個人的にはママス&パパスのミシェル・フィリップスの美しさに度肝を抜かれました。ジョニ・ミッチェルもデビュー前から圧倒的な存在感を示しているし、意外なところでスティーヴ・マーティンもリンダの前座を務めていた等のエピソードもあったりして自分の青春時代であった80年代とのつながりも感じて至福のひとときでした。
キャスは肝っ玉母ちゃん
登場するそれぞれのバンドや音楽の歴史的文化を掘り下げるには恰好な教材的映画として、初心者にとっても優しい作りで有識者には懐かしく出来る限り当時の映像とミュージシャンの声を中心に描けている所に好感が持てる。
モントレー・ポップ・フェスティバルからウッドストック、オルタモントの悲劇でのヘルズ・エンジェルスによる暴挙、シャロン・テート殺害事件に於けるチャールズ・マンソンやボビー・ボーソレイユについても語られていたり、アメリカのサマー・オブ・ラブが盛り沢山に詰まった理想郷のような場所に集った神様にも思える偉人たち。
異質に思えるジム・モリソンの存在感と詩人としての歌詞、軽々と自由自在なニール・ヤングの問題児感、興味のある事柄が連発する中で個人的にEaglesとリンダ・ロンシュタットには興味が持てず退屈にも、夢のような場所にも染まらないフランク・ザッパに客人としてのクラプトン、伝えゆく為に必要不可欠な写真家の重要性が一番の奇跡的な存在かもしれない。
全15件を表示