「自由奔放に様々なジャンルの音楽に挑戦し確かな実績を残した彼女の半生を明るくビビッドに描いた清々しいドキュメンタリー」リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス よねさんの映画レビュー(感想・評価)
自由奔放に様々なジャンルの音楽に挑戦し確かな実績を残した彼女の半生を明るくビビッドに描いた清々しいドキュメンタリー
父親や兄弟の影響で幼少期から音楽に親しみ、泥臭い下積み時代がほとんどないままトントン拍子でデビュー。バンドからソロに転向、フォーク、ロック、カントリー、ラテン、オペラ、実に奔放に様々な音楽スタイルにチャレンジし、そのどれもで確かな実績を残す類稀なる才能が圧巻。J・D・サウザー、ドン・ヘンリー、グレン・フライ、ライ・クーダー、ジャクソン・ブラウン、エミルー・ハリス、ドリー・パートン、ボニー・レイットといったキラ星のレジェンド達が語る人物像も実に自由奔放でチャーミング。キャリアの初期から自分の主張を貫き通す逞しさは恋愛においても同じで、誰もが彼女に魅了されるのも納得。膨大な映像素材と本人による語りで綴られる物語は終盤で下り坂に転じますが、そこに悲壮感がないのもずっと全力で道なき道を切り拓いてきた彼女ゆえの境地なのでしょう。
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