「生きる意味とは?」生きててよかった tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
生きる意味とは?
タイトルは、「長生きしてよかった」ではなく、「生きていることを実感できてよかった」ということか。主人公の生き様からは、死んだようにして生きるより、短くても命を燃焼し尽くすことの方が大事であるというメッセージが伝わってくる。
それと同時に、夢を追うことの残酷さを生々しく描いた映画でもある。誰もが、ロッキーやスタローンのように、「アメリカン・ドリーム」を叶えられる訳ではない。登場人物の一人が、自分の息子に「夢だけは持つな」と説くシーンは、おかしいながらも胸に迫る。
夢が叶わなくても、「自分は生きている」と感じられるような充実した人生を送ることはできるのだろうか?「夢」と「生き甲斐」とは、別物なのだろうか?そんなことを考えさせられた映画でもあった。
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