「ケンカシーンの迫力と吉岡里帆」Gメン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
ケンカシーンの迫力と吉岡里帆
昨年「ナンバMG5」がドラマになったとき、とても驚いた。原作が結構前のマンガだから。しかも昔ながらのヤンキーがたくさん出てくる話。今の時代に大丈夫なのかと思ったが、それなりに人気が出たようだ。もちろん面白かった。それに続いてこの映画。元々好きな漫画家だけど、ちょっと戸惑ってしまう。今さらながら小沢としおの時代が来たのか!?
本作は、出演している俳優陣が高校生を演じるのにはちょっと無理がないかい?と思えるほどにオトナな人が多い。でも、原作のキャラのイメージを重視した起用(なのだろう)が大正解。りんたろー。だけがイメージと違うが、あとはほぼ原作通り。アドリブっぽいシーンもあって楽しい現場だったんだろうなと想像できる。でもというか、やはりというか吉岡里帆の存在感が頭抜けていた。あの先生のシーンだけでこの映画を観る価値がある。
でも準ヤンキー映画なのでケンカのシーンにも注目していたのだが、これがなかなかいい。スピード感あふれるアクションに、臨場感と迫力を演出するカメラワーク。東リベよりもいいんじゃないかと思えるくらい。岸優太もなかなかいいアクションだった。
さらに音楽もいい。甲本ヒロトの声が流れるとやっぱり青春って感じがするな。これはオジサンだけが持つイメージなのかもしれないけど。
とてもいい青春映画だった。原作にはまだ続きがあるから続編を期待したいところだけど、岸優太がジャニーズ辞めたら難しくなってしまうんだろうか。なんとか作ってもらいたい。
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