マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価
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あーっ いい映画ですニャ🫶
この監督、白いカンバスをしっかり地塗りした上で役者にパレット🎨渡して好きに描いてごらん
そんな妄想を抱いてしまう大きな包容力を感じて、役者はのびのびと演技
いい気分でヘブン😇👼
まじでアタシはタナダユキ監督好きだわ😽
過去と生きる。
人は記憶としか生きられないし、記憶に囚われて生きている。だから、過去と生きることは、辛くても今を生きることにつながるんだと思う。
ラストに少し手を加えてるものの、ほぼ原作に忠実に作られてることが良かった。
どちらのラストも救いがあったと思う。感動ポルノじゃなくてよかった。
みんなが100%納得できる結論なんて無いと思う。ただ人として生きる覚悟を決めるのが大切。
生まれた時から人として生きれるわけじゃ無い。当たり前じゃ無いんだよ、その幸せは、だから、獣になっちゃダメなんだ。
きっと誰かの大切な人
家族に壊され彼氏にも壊されて、最期には自分自身を壊して消滅させたマリコ。
同じような境遇の人がたくさんいて珍しくも無くなってしまった現代社会だけれども、そんな事を憂いたって仕方がない。
親友シィちゃんは消化しきれない想いを抱えながら遺骨も抱えて海を目指すしかないのだ。包丁を振り回し、川を渡り、仕事を放り出し、骨壷で殴る。必死に生きる。死んだマリコに会いたくて生きる。死んだ人に会う為には生きるしかない。どう死ぬかはどう生きるかだ。壊され続けたマリコが誰にも助けを求められなかったのはそこまで彼女が壊れていた証左。でもマリコを喪ったシィちゃんの人生はまだ続く。これは親友をなくしたシィちゃんの物語だ。大切な人をなくしたみんなの物語だ。
マリコからのラストメッセージを読んで微笑むシィちゃんは、こらからもずっと彼女と共に生きていくんだろうなと思った。
煙草の良さ
原作が好きで見ました。
原作の良さが反映されてなかったり
原作にはない良さが表現されていたりして
作品としてとても良かったです。
禁煙、もしくは電子タバコの世の中だけど
紙の煙草を吸ってる綺麗な女性ってやっぱり良い…
永野芽郁の女優魂の産物
この作品での役を演じるにあたって永野芽郁さんはメディアインタビューで「ヘビースモーカーであるシイノトモヨに少しでも近づくため撮影期間中実際に喫煙者の方々に吸い方や格好を聞いて回って喫煙者として生活をした」と話していました。このトモヨという骨太で男前な女性を見事に演じられていたと思います。永野さんのお芝居の生々しさが、この物語で描かれる人間の生きづらさや逃げ場のない不条理な世の中をノンフィクションに感じさせました。
永野芽郁さんのたばこシーンが話題になって見たかった作品
上映時に永野芽郁さんのたばこシーンがかっこいいと話題になった後に見に行こうと思っているうちに上映終了していた。
Prime Video で早くも見放題に追加されて鑑賞。
シリアスなのにコミカルを入れていて微妙なところがちょこちょこあった。
「一句読んじまった」は正直要らんかった。
その点から胸にぐっとくるまでの衝撃はなかった。
とは言え、昔こういうことがあったんだという誰かの武勇伝的にみるストーリーと考えるととても面白かった。
本人はいたって真剣なのだろうが、遺骨の前で牛丼に箸立てたり、骨壺で殴ったり絶妙に不謹慎で笑っていいのかどうなのか微妙な表情で見てしまった。
ストーリー的にはクラスや学年に1人はいるであろう劣悪な家庭環境に育った少女とその友達の話。何をやっても危害を加えてくる親と、仲良くしてくれる子に依存するというよくある展開。
マリコ自身は彼氏を作るのに主人公に対して「彼氏を作ったら私死ぬから」と脅迫するあたり感覚がぶっ壊れている感じはある。
安定のクソ男にしか引っかからない女になっている。
家庭環境が悪い女はこんな人生だという偏見をすべてぶち込んだ結果がマリコだと思う。
最終的にマキオと結婚して娘の名前はマリコにするオチかと思ったが案外さらっと終わった。
なんで死んだのかも最後の手紙には何が書いてあったのかも明かされなかったので消化不良感はあるが、皆さんのご想像にと言われればそれでもいいかと思える。
見る前はマリコの父親をどうにか殺す作品だと勘違いしていたが、多方面への社会風刺的な作品だった。
カッコいいたばこのシーンが見つからなかったがどのシーンだったのだろうか。
おじさんというのは人の気も知らない迷惑な生き物だなと改めて実感する。
「ちょっとした冗談じゃないか?」で済むと思っているのが痛々しい。
ダル絡みしてくるおじさんにはあれくらいの剣幕でちょうどいい。
男前だぜ!!永野芽郁!
男前でいて繊細な映画だった。
永野芽郁&タナダユキ。
2人のカッコいい女たち。
「ダチが死んだ」
食堂でラーメンを食べていたシイノ(永野芽郁)は
テレビのニュースで
親友のマリコがベランダから転落して死亡したのを知る。
子供時代から親父に虐待され、ぶっ壊れていたマリコ。
直葬されて実家にあるという遺骨。
ドスを仕込んで両親の家へ殴り込み、
遺骨を奪取する。
壊れて死んだマリコを取り戻した。
それまでのグチャグチャの人生に戦い疲れ、
もがき疲弊した愛すべきマリコ。
永野芽郁のやさぐれ感が本物の人生を
生きる人間を感じさせる。
菜緒も、マリコの流されて搾取される弱さ、
人生を諦めた女の儚さを、
実感させてとても良かった。
ブラック企業に勤めるシイノトモヨ26歳。
どんな家族がいて、
どんな人生を生き方をしてきたか?
多くを語らないのがいい。
観客が考える多くの余白が、
半分空っぽだったマリコの
人生を映す。
マリコの「シイノ依存症」
小学生からずうっと20年も、
マリコは頑張ったんだよ!!
ガス欠!!
人生のガソリンが尽きた!!
笑えるシーンが多かった。
遺骨を奪取して2階のベランダから飛び降りる。
そして大きな川を浸かりながら渡るシイノ。
2人の行き先は、海。
マリコが行きたかった「まりがおか岬」
ここからはロードムービーに変わる。
吉野家で遺骨に牛丼を備え
(割り箸を立てる)
そしてしっかり2杯食べ尽くすシイノ。
酎ハイ3杯飲んで酔客に啖呵切るとシイノ。
“どうして相談ひとつせずに、死んでしまった?“
シイノの心は千々に乱れる。
「まりがおか岬」でマリコの亡霊と修羅場を演じ、
遂に遺骨はシイノの手から飛び立つ!!
帰路、マキオから貰った駅弁を、発車前にカッ込む。
腹は減っている。
生きていれば腹が減る。
そして、
《シイノトモヨ、恥ずかしながら、帰ってまいりました。》
・・・戦い済んで、汚いアパートに・・・。
きっと少しだけ逞しくなったシイノは、
マリコの分もこの先、
戦って、負けながらも、
戦って、
生きて行く。
永野芽郁さんを堪能出来ます。
でも今までとはかなり違った役なので
改めて女優さんって凄いなぁと思いながら
結構嵌まった1時間半でした。
※ファンの方にとっては、
可愛いだけの役の方が良いかも知れませんが。
マリコからの最後の手紙、泣きながらも
笑って読める内容で良かったです。
壊れた社会で生きれば壊れてしまうのは必然
原作の切々とした寂寥感が実写映像で上手く表現されていてよい映像化になった。永野芽郁のこれまでにない役柄も上手くハマっていたし、奈緒の「壊れた」感じがとてもリアル。ブロークン・マリコというタイトル通り、壊れて死んでしまった親友を弔う旅路を描くが、彼女がなぜ壊れてしまい、どうして自分に救うことができなかったのかを骨壺を持ちながら自問自答する。主人公み一方で、営業の仕事で毎日のように上司に理不尽な叱責を受けている。こんな環境では、タフな彼女のような人間でない限りすぐに壊れてしまうだろうなと思う。
マリコが壊れたしまった原因は、直接的には家庭問題だが、もっと広く、この社会全体が壊れているのではないかと感じさせる。窪田正孝演じる男もかつて「壊れた」ことがあったようだ。壊れた社会で人が壊れたとしても、それはむしろ正常な反応かもしれない。主人公も実は壊れる寸前ではないのか、死者との旅路で彼女はかろうじて壊れる寸前で留まれたのだと思う。
マイ・ブロークン・この世界。
原作は未読。自ら命を絶った親友マリコの遺骨を強奪したシイノ。骨箱を大事に抱え語りかけながら、かつてマリコが行きたいと言っていた岬を目指す物語。
足を広げて腰掛け煙草をふかす。粗雑で荒々しくまるで一匹狼のようなシイノ。一方幼少期から続く父親からの虐待により精神が崩壊しかけ、シイノなくしては生きられないマリコ。全くタイプの違う二人の共依存関係も、物語が進むにつれ実はシイノの方が依存度が高いことに気付かされる。月並みだけど結局人って孤独のままでは生きていけないのだろう。
シイノに助けを求めた二人の女性を手紙の文字で表現していて上手いと思った。あと窪田正孝の使い方も上手い。永野芽郁は新たな一面を見せてくれたし、奈緒の放つ繊細さと危うさはもはやマリコそのものだった。
おじさんに優しく
原作未読
公開日に鑑賞後7回、こちらも飽きない作品
1人で生きていくのは厳しいといった感じでしょうか
真っ直ぐなトモヨさんがカッコいい
笑うテーマではないし、笑ってはいけないと思いながら個人的にニヤニヤしたことを4点
ご容赦ください
2人の制服姿に無理があると思いつつ魅入ってしまう
ご恩は一生忘れませんといいながら弁当に食いつく
恥ずかしながら帰ってまいりました、って普通分からないかと
どちらがパワハラかと思ってしまう上司とトモヨさんの関係
あと、旅先の飲み屋さんでの場面
もうちょっとおじさん達に優しく🙇♂️
やさぐれ芽郁ちゃん
やさぐれ芽郁ちゃんは、それだけで絵になる。この路線を更に追求して欲しい。ストーリーは単純だが飽きさせない配役。程良い人情に満たされつつ現実にも引き戻される。まあ、良い映画だ。ただテレビドラマ風でもある。
永野芽郁、よかった。
最後の手紙のシーンは、
何書いてあるのか?
一瞬考えたけど、わかるのは、
マリコが、笑顔になる内容だった事だけ。
多分、宝箱の中に入っていた、
メモ手紙を凝縮した様な事だった。
つまり、遺書を読みながら、行きたかった岬への旅をしていたということかな?
生きていく事って、楽しい事と、悲しい事
どっちが多いのかな?
悲しい時、本当に近くにいてくれた人は
多分、一生忘れない。
他人に対して、してあげられなかった事も、
多分、一生忘れられない。
自分が、人生に何を求めるか?
金?地位?快楽?
自分が、本当に求めているものは、
ひとりひとり違うから、違うもの求めて、得たとしても、
幸せになれないって思う。
何を得ても、ないものねだりになっちゃう。
今わかるのは、自分が本当に求めていたものは、
手に入らなかったって事だけ。
それを踏まえて、生きて行くだけ。
絶望も、高望みもせず、
ほのかな希望は忘れずに。
百合映画?いいえ、友情映画です
最近遺骨を用いた映画が多くて、ちょっとウンザリ。かと思いきや、この映画のラスト「そんなことに使うの!?」と思わず心の中で爆笑してしまい、想像を超えるクオリティでした。
タイトルを訳すと「私のマリコが壊れちまった」となるのだろうか。主人公トモヨが江戸っ子な性格で思ったことを口にしないと収まらないクセの強い女性営業マン。主人公も強烈だが出てくるキャラクターも個性的で見ごたえのあるシーンばかりでした。名シーンばかりですが個人的に印象に残るのは、遺骨の前に箸を突き刺した牛丼。
演技と演出がハイレベルでしかも約80分と短い。1900円で観ても満足のいく映画でした。
2人の演技が凄い!
永野芽郁さんと奈緒さんの演技が凄かった!
お互いが依存しているように見えました
そして奈緒さんの
わたし壊れてるよ
っていうセリフがとても印象的で
今もその場面が目に浮かびます、、
とてもいい映画です!
ありがとうございました!
いかがわしいの
これは永野芽郁の代表作になるだろうと思われる。クソ上司の電話には出ず、面と向かって暴言も吐くし、一人飲みに出ても大声で亡きマリコの遺骨に叫ぶ。ファンキー、がさつ、怒鳴る・・・と、ちょっとお友達になりたくなる。ただ、同じ服で3日間過ごす彼女には近づきたくないけど。
薄幸の少女マリコと共依存の関係であるかのように親友を続けていたトモヨ。百合ではない。あくまでも助けてもらいたい、頼ってもらいたいといった不思議な関係。トモヨにずっと彼氏が出来ないというのも、なぜか魅力たっぷり。
遺骨を持って海に散骨するわけでもない。両親から骨を奪い取ってやりたかっただけのようにも見える。そして本人の目の前で手紙を書くというキャラも魅力的に映る。言葉に出来ないけど、ずっと一緒にいたい・・・。そんな手紙の束も入ったリュックをひったくられるという事件。ケータイや財布よりもずっと大切なマリコの手紙たち。そしてマキオの登場。しわくちゃの五千円札がまぶしい。
学校に向かわないでバスを降りた女子高生の存在はあざとかったけど、結果は良かった。スカー-ーっとしたよ。そしてエンディングでは多分遺書ではなく通常の手紙を読むシーンで締めくくられるが、普通の映画ならナレーションが入ったりテロップが流れたりするものなのに、シイノトモヨの笑顔だけで終わるという潔さ。この終わり方にもしびれた。
共依存を恐れた互いのの思いやりが悲劇を生む... 適度な距離感を模索しつつもついぞ持ち得なかった女性二人の物語
"大人の女性のためのWEBマンガ誌"「COMIC BRIDGE online」にて数年前に短期連載された漫画の映画化作品で、予告編を観ての"親友の遺骨を強奪した女性が旅をする"という筋立ての奇矯さに惹かれて鑑賞しましたが、原作未読の男性にとっても十二分に意義深い内容でした。
原作漫画での紙幅の都合も有ったのでしょうが、登場人物の背景や結末について敢えて伏せられたり曖昧にされている部分が多く、一方で物語としては然程入り組んでいるわけではないため、内容について特に各人の心情について考察するのが好きな人にはうってつけの作品のように感じました。
"遺骨と旅する女"というモチーフだけで絵画でも成立しそうな物語の奥行きを感じさせますが、その工程だけでいうとマリコが生前に行きたいと言っていた田舎の港町の海に行って帰ってくるだけであり、途中でひったくり犯や不審者に出くわすもののそれが主人公や物語に劇的な変化をもたらすということはありません。あくまで主人公シイノが親友マリコの死を受け止めて彼女への気持ちにどうにか折り合いをつけるまでの心の物語となっています。
登場人物が極端に少ない本作ですが、とりわけ主人公シイノの親類縁者が一切出て来ないことが気になります。既に他界されているのか、それとも彼女も親から不遇な扱いを受けて縁を切られているのかあるいは自ら切ったのか…。
シイノがその後、家族を持つにせよ一人を貫くにせよ、月並みな言葉ではありますがやはり、マリコの分も強く気高く生きてほしいと思います。
紫煙漂うバディロードムービー
何故か遺骨モノ(アイアムまきもと・川っぺりムコリッタ)が揃ったが、其々に味わい深くて素敵だった。コレを最後に観たのだが、一番地に足が着いていた気がしたので良かったと思う。
反吐が出そうなヤツ達がみーんな「男」だったのには少しだけ辟易したが、特段そこが大事な物語でもないので目くじらを立てる所でもない、かな(かな?)。
この映画の最大の好感ポイントは「尺」。映画の素晴らしさは長さとは無関係。けれども何だか「切れない切れない」と長くなってしまってる作品の増えた事よ(必要なモノは無論ある)。原作(未読)の見事さは勿論なのだろうけれども、脚本と編集と録音で調理した制作の勝利だと思う。タナダ監督ありがとう!とエンドロール後に強く思った。演者さん達は、「抜群」です。
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