マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価
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ぶっ飛んだ映画は大好き!
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。
本作のような「ぶっ飛んだ映画」は大好き!
兎に角、親友に死なれて想像できない行動を続ける永野芽郁はアッパレの凄さだった。
営業OLのシイノ(永野芽郁)はニュースで親友マリコ(奈緒)の死を知る。大切なダチの遺骨が彼女を虐げていた親の元にあるので、ダチの遺骨を奪取して逃げる。そして……といったドラマ。
このあたりは予告編で見ていたが、全編にわたって「えっ!」と思わされる展開が見事!
永野芽郁が「本作でシイノを演じるにあたって…」を語っている映像を見たが、永野芽郁ご自身はもともと非喫煙者だそうで、3~4ヶ月前からスタッフが用意してくれたニコチンとかタール抜きのタバコ(?)で喫煙者の役作りをしたらしいが、その甲斐あって、劇中では確かに喫煙者していた。
また、ロケ地も見どころだと思うし、撮影面でのショットの捉え方なども効果的であったと思う。
いろいろと書きたいことが沢山ある映画だが、公開されたばかりなので、ここでは控えめな記載にとどめておくが、とても楽しい映画であり、観て良かったと思えるタナダユキ監督の佳作。
……と書きながら、「また観たい」と思ってしまう(笑)
<映倫No.123067>
ちゃんと疑義のある部分もチェックされていて好印象。対抗以上。
今年290本目(合計565本目/今月(2022年10月度)4本目)。
今日最後に見た映画になります。
この映画も原作って存在するんですね…。私は知りませんでした。ただ、主人公も含め設定などの説明がとても丁寧なので「小説前提、知らない人お断り」になっていない点はとても好印象です。
この映画は解釈がしやすく、かつ、「ひとつの解釈のしかた」しか(おそらく)できないし、そのラストも明示的に描写されるので「解釈のゆらぎ」は発生せず、もっぱら映画単体の描写などの評価の論点「だけ」に絞られるように思えます。
その観点で見ると、多少わかりにくいかな…と思える点はある(時間ずらし表現があっちこっち飛ぶところがある)ものの、結局は過去にしか飛んでいない(過去からさらに過去といったことにはなっていない)ため、その部分も「あることさえ」理解していれば理解はしやすいです。
一方で気になった点として、この映画は結局のところは「児童虐待」「家庭崩壊」といった論点が絡むため、「適正に処理するなら」、行政に相談するなり弁護士会に相談するなりするべきであるものの、そうするとこの映画は1分で終わってしまいます。さすがにそれも支離滅裂であり、その点は仕方がないのかな…というところです。
すると、それも含めて法律的な解釈がどうか、という点が気になるものの、若干説明不足な点はあるもののおおむね正しく、ここでは評価5.0が上限ですが、個人的には6.5くらいいきそうな気がします。
減点対象は特に見当たらないのでフルスコアです。
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(▼参考/「火葬は、亡くなってから24時間を経過しないとできない」)
・ これは、墓地埋葬に関する法律による規定です(事件性のあるものが、警察のチェックを受けることなく火葬・土葬されることを防ぐ趣旨のもの)。
(▼参考/自殺を思いとどませるシーン)
・ この行為(やめるように説得したり、実際に実力行使に出る行為)は、民法上の事務管理にあたります。事務管理はその規定上、「本人の意思に反する場合、その事務管理を中止しなければならない」という規定があります。ただしその場合でも、公序良俗違反や自殺を実行する行為を止めるような場合は、そうした「違法や不当、公序良俗、人命に関することを実行する行為」は、それらををとめることのほうがさらに優先されるため(判例)、本人の意思に反してでも無理やりにでも中止させることが可能です。
(▼参考/ものを無理やり持ち去ったりするシーン(2か所。序盤の主人公の行為と、中盤あたり、バイクのひったくり)
・ これらの行為自体は民法上問題になりますが、一方で無理やりにでも奪ったものにも占有権はありますので、それを実力で取り返す行為は占有訴権との関係で問題になります(占有回収の訴え)。
※ 要は、「無理やりにでも奪われた場合は、法律にのっとって裁判所などを経由して合法に取り返すのであり、無理やり私人間で奪い合いをしてはいけない」ということです(社会秩序崩壊防止の観点)。
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エンディングがベストマッチ!!
ガリレオを観に行った際の予告で、タイトルに惹かれて観に行きました。
結論から言うと、ものすごく良い作品です。
キャストの方々の演技がとても上手だし、話も面白いし、なによりもタイトルが本当に秀逸でオシャレだと思います。
最後の手紙の内容は原作同様明かされませんが、エンディングの『生きのばし』がそのヒントになってるのではと勝手に思っています。
ここまで作品とマッチしたエンディングを選んでいる時点で、原作へのリスペクトや作品への愛を感じます。
本当に見てよかったです。
骨壷の使い方
火の玉と化したシイノの疾走感がヤバい。そのシイノをいなしながらクールダウンさせる釣り人マキオ。マキオとシイノのアンバランス感が醸し出すオフビートなリズムに思わず笑ってしまう。
自殺した親友マリコの骨壷を強奪して、マリコと語り合うために旅に出る。このシーンを予告で目にした時、絶対見るべき作品の予感がしたんだけど、正解。
永野芽郁のヤサグレ感といい、男に対する啖呵の切れ味といい、役作りが完璧。気だるそうにタバコを吸う顔とか、クソ上司への態度とか、嘘泣きの様子とか、笑っちゃうくらい自然。
昨日鑑賞した『それがいる森』で、邦画の未来が心配になったが、そんな杞憂を吹き飛ばす仕上がりでございました。
骨壷の使い方もすばらしい。
追記
原作を読んでみた。原作の世界観が損なわれずに映像化されている。タナダユキ監督はいい仕事したね。
それでも生きていく‼️❓じゃねえ‼️生きさせていただきます‼️❓
私事ですが、鬱で入院してる時、半分青いを観てました、朝ドラを全部観たのはこれだけです、永野芽郁は命の恩人と、過言ではありません。
奈緒も半分青いで永野芽郁の親友でした、偶然ではないのでしょう、役回りはテレコだと感じました、でも、これはこれでハマる、そう感じました。
何故かわからないけど、最初から最後まで慟哭してました、意味なく泣いたのは初めてです。
意味がなさそうな行動の数々ですが、当事者には意味があるんだと思いました、それが苦しくても生きれる、そんなことだと。
なんだか、レビュー書いてると泣けてきます。
友情も掛け値無しだし、親切にしてくれる気持ちも掛け値無しです。
命懸けで生きてる人だけができることであり、気持ちなんだと思います。
なんのために生きているのか、悩んでいる人は、是非。
生きるのが苦しい人も、もちろん是非。
誰かのために、生きよう、そうゆう人がいると良いですね。
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