この子は邪悪のレビュー・感想・評価
全117件中、81~100件目を表示
一つの家族、の愛の形
美しい家族の愛の形。
印象に残るのは、お父さんに関する二点。
主人公の娘の視点で物語は進んで行くが、登場人物、特に父親の視点から物語を想像すると作品の見え方が更に面白くなった。
一つは愛情の強さ。「家族のためなら世界がどうなろうと構わない」、この考えは間違えだろうか。作中には家庭内暴力に関する題材とそれを嫌悪する主人公の父がいる。我が家が平穏だから初めて周囲の人に優しくなれる、世界の平和を願うことができる。私自身そう思うことが多々ある、たとえ利己的だと言われても。
答えの出ない問いかけが、この作品を観た人の反応を大きく変える。私がこの映画を好きになった理由がここです。
もう一つは、「たった一滴」のファンタジー。作中には上記のDVなどの現実的な題材、主人公の父親も心療療法士という実在の職を持つ人物。パンフレットを読むと元はぬいぐるみに魂を持たせる設定からスタートしているらしい。魔法世界ではなく、リアルな世界の中に一つだけ幻想を、黒い幻想を落とし込む。アニメならありそうだが実写映画でそれを「実現」させたのはとても面白かった。人によっては「ウソだ!」と言うかもしれないが、それこそが物語だと私は強く思う。
ゾンビも宇宙人も出てこないが、この物語はとびきりのファンタジーだ。「魔法のステッキ」の代わりは出てくるなぁ、とこの感想を書いていて思い出した。
一つの幻想(ファンタジー)が世界を歪めていく、強すぎる愛ゆえにイビツになっていく。
私はそのイビツさが愛しくてたまらない。
(ちなみに私はタルコフスキーの「サクリファイス」がSFだと気付くのに10年かかった。それを思い出した。)
最後のエンドロールが始まるまで楽しみ尽くせる極上のエンターテイメントでした!
最後までタイトルに翻弄され続ける怪作
衝撃的な映像ほぼ無しで
作品に引き込む興味深い設定と演出。
全てを否定は出来ない
ある人物が求める家族の愛し方。
最後までタイトルに翻弄され続けました。
このタイトルのせいで(お陰で)
あれ、この人物が犯人じゃないの?と
鑑賞中色々と思考を巡らせて
より能動的に鑑賞出来た気がします。
制作者の手のひらで心地よく踊らされました。
オチが力技すぎる
キャストさんは良かったと思います。メインキャスト全員美男美女。南沙良さん、大西流星さん、桜井ユキさん始め、全員美しかった。
その分元々のストーリーの粗さが否応にでも目立つ展開に。途中まで社会派作品かなと思って観ていたのですが、最後の最後が投げやり気味なホラーテイストで力技でねじ伏せた感あるため、とてつもなく残念でありました。
他の方も指摘されてると思いますが、主犯の人。行動に一貫性が無さすぎです。そして自分が犯罪に手を染めたら他の家族がどんな人生を送るか、一度だって考えたことは無かったのか。
ひどい、どころじゃなく極めてひどい作品でした。もう一度言う。キャストさんは悪くない。
催眠術の万能さにツッコんだら負け
TSUTAYA CREATORS' PROGRAM 受賞作の映画化作品。過去にも「水上のフライト」「先生、私の隣に座っていただけませんか?」「マイ・ダディ」等の映画化作品があり、それなりに期待して鑑賞しましたが、そこまでではなかったかなという印象です。とはいえ、「哀愁しんでれら」 ほど悪くはなかったです。
ストーリーは、交通事故で父は足に後遺症、妹は顔に大火傷、母は植物状態となる中、奇跡的に軽傷ですんだ長女・花が、5年ぶりに意識を取り戻して帰宅した母に違和感を覚え、自身の母も心神喪失状態だという四井純とともに家族に隠された秘密に迫るというもの。
序盤から、何やら精神障害を疑わせる人たち、それを観察する少年、心理療法医の家にいる仮面つけた少女などを描き、不穏な雰囲気をぷんぷん漂わせていたのはよかったです。そこから心理療法医の家族にスポットが当たり、今後の怪しげな展開を窺わせていくのですが、前半はその繋がりがよくわからず、やや退屈で眠気を誘われました。
しかし、真相が見え始めてからは緊張感がいい感じに高まってきて、どんな結末が用意されているのかワクワクしてきました。が、終盤のやや杜撰な展開に興奮が冷めてしまいました。催眠術が万能すぎるのは作品を成立させるために許すとしても、あれほど入念に調査をしていた純が警察にも届けずに本人に手の内を明かす、花も家族に違和感と恐怖を感じながらも最後までそこを離れない、純の祖母にいたっては最後の行動が意味不明だし、そもそも死亡届の出ているはずの人間とどうやって生活しようとしているのか訳がわかりません。ラストの大落ちも読めたところへタイトルにつなげられても、「それがやりたかったのね」としか思えませんでした。
というわけで、歪んだ家族愛をテーマにして、それなりにヤバさを感じさせる作品ではありましたが、「世にも奇妙な物語」レベルにとどまっている印象なのが少々残念でした。
主演は南沙良さんで、家族について思い悩む花を好演しています。そんな彼女を引き立たせるように、玉木宏さん、桜井ユキさんらが、脇をがっちり固めています。今回は舞台挨拶ライブヴューイング付き上映で、南沙良さんや大西流星くんらのトークが聞けたのはうれしかったですが、やや物足りない印象でした。玉木宏さんや桜井ユキさんが登壇してたら、もっと撮影裏話が聞けたんじゃないかななんてわがままなことを思ってしまいました。
お手軽ホラー
なにわ男子効果でしょうか
そこそこの入り。
しかし……
静かな展開が続いてウトウト……
と思ったら
隣のおじさんから大きないびきが聴こえてきた😅
まあ気持ち分かりますけど……
いびき効果もあってか怖さも半減してしまい……
玉木宏の不気味さは良かった
学生がわいわい見るのに、ちょうど良い怖さかな。
ちょいネタバレになりますが……
ホクロを拭ったらピヨってなって
「志村けんの変なおじさん」みたいになっちゃってたの、ちょっと吹いてしまいました。
日本○○○(ネタバレ回避)協会激怒案件
2022年劇場鑑賞200本目。
タイトルからヒロインの子が邪悪なパターンと、邪悪じゃないのに邪悪だと貶められるパターンとどっちかなと思いながら鑑賞。男子中学生か高校生かの周りで魂が抜けたような大人たちが次々発見される中、近所の心理カウンセラーの娘と仲良くなって・・・という話。
いやぁ、とりあえずめちゃくちゃ胸糞悪い話でした。グロ要素はほぼないのですが(事故での火傷跡くらい)メンタル的にひどい話でした。しかし、その手段には疑問を持たざるを得ないです。結構序盤で○○○が関係あるのは分かるのですが、だんだんそんなことできる訳ないだる!という展開になっていきました。自分も初級の資格持っているのでちょっとめちゃくちゃすぎだと思います。
女のコだったらどうなっちゃう⁉
5年前の交通事故により母が植物状態に。奇跡的に目覚めたという母にどこか違和感を抱く少女と、精神疾患を抱える母を持つ少年が協力し謎に迫っていく物語。
序盤から不穏な雰囲気満載!何か皆怪しい。
ハナの父である心療の先生は患者に何か施しているっぽいし、妹は不気味なお面を付けっぱなしだし、何よりハナに近づいてくる序盤の純くんが一番怪しげw
程なくして仲良くなった二人が、少しずつ謎に迫っていく様子はミステリアスでちょっぴりホラーで緊張感抜群。
違和感を拭えないハナが母親に近づき・・・
ぐるぐるするの怖いですよ(笑)!!
ってか答え合わせするの簡単すぎよね。
さっさと現場に行っちゃえばね。
…とは言え、この理論だとある意味嘘とは言えんのかな。。
「話は聞かせてもらった!!」的なお婆ちゃんの影は格好良い。ここの真実にはゾッとしましたね。
ってか、ルナちゃん今後どうするの。。
どっちにしてもお面は外せないでしょう。
全体を通し、家族を守りたいと思う気持ち、壊れた家族を持つ大変さ、間違えた正義感の哀しさに溢れた作品だった。
この子は邪悪・・・。
コレってやりようによっては永遠に生きられるのかな?
男の子で良かったですね。
失笑、失笑、また失笑。そして最後は大爆笑
「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017」準グランプリの映画化と聞く。
過去、
〔嘘を愛する女〕
〔ルームロンダリング〕
〔ブルーアワーにぶっ飛ばす〕
〔ゴーストマスター〕
〔水上のフライト〕
〔哀愁しんでれら〕
〔マイ・ダディ〕
〔先生、私の隣に座っていただけませんか?〕
と観て来たが、
1/3はまずまず、1/3は首を傾げ、
1/3は何故映画化を、と疑問に思う出来で、
はっきり玉石混交の作品群。
多くの特徴に挙げられるのは、
アイディアとプロットまでは良いものの、
脚本の練り込み不足とディティールの造りの甘さ。
勿論、本作とてそれは例外ではなく。
五年前に交通事故に巻き込まれた一家がいる。
父『司朗(玉木宏)』は右足に麻痺が残り、
母『繭子(桜井ユキ)』は病院で昏睡状態が続く。
妹『月(渡辺さくら)』は顔に大火傷を負い、
仮面を着けての生活で外に出ることも無い。
一人軽傷だった姉『花(南沙良)』も、
家族に対する負い目から引き籠ってしまっている。
ところが、突然、意識を取り戻したとして、母親が家に戻って来る。
容姿が変わっているのは整形の為と父は言うが、
過去の記憶や行動は実母そのもの、
最初感じた不信感を『花』は胸の奥に仕舞い込む。
しかし観客の側は、ここで黙っているわけにはいかず。
おいおい、五年も寝たきりだった人は、筋肉が衰え
歩くことさえままならずハズと突っ込みたい。
相当期間のリハビリなしには家庭復帰などできぬだろう。
そこをすっ飛ばしてのこの流れはあんまりでは?
さらに、いくら引き籠りとは言え、
入院中の母親を一度も見舞ったことはないんかい!
それがあれば、整形の有無も気づくだろうに。
もっとも、鑑賞者が疑念を持つことを前提の仕掛けであれば、
たいしたものと感心するのだが。
一方に、母が奇病に冒されてしまった、少年『純(大西流星)』がいる。
彼は『花』とも以前に会ったことがある様子。
『純』は自身の母と同じ奇矯な行動を取る人間が
甲府市内に複数人いることを突き止め、
それらが何れも過去に『司朗』と関わりがあったことから、
精神科医の彼こそが元凶と疑い始める。
と、まぇここでもねぇ、一介の学生が不審に思うなら
地域住民は更に早く気付くだろうし、
最終的にタネ明かしされる仕掛けは、
当該者が何年も生きること自体不可能と思われる。
それ以外にも、掛けた暗示が簡単に切れてしまったり、
疑っている人間に容易く気を許したり、と
脚本のご都合主義は連続。
ことほどさように本作は、ストーリーを展開させるためだけの
安直な設定のオンパレード。
直近の「朝ドラ」を遥かに凌ぐ進行は、ある意味徹底している。
サイコスリラーのようでもありミステリーのようでもある。
一連の事件の謎解きはされつつ、そのネタもほぼほぼ失笑レベル。
監修として催眠療法の専門家は入っているものの、
正直、〔ドラゴンボール〕の『ギニュー』隊長を想起してしまったが(笑)。
詰めの甘さは、登場人物にまで蔓延、
わけても最後のシークエンスにそれは顕著。
幾ら年寄りとは言え、やる時は
徹底的にやらんかい!!と、義憤さえ覚える。
そして最後のシーンは、ああやっぱりやっちゃったよとの
爆笑の場面。
どうやったら、これが可能になるんですか?と、
脚本/監督の『片岡翔』に問うてみたい。
失笑、失笑、また失笑。そして最後は大爆笑
ただ気持ち悪いだけ
最後のオチがどうでもよくなるぐらい全てが気持ち悪い。登場人物の思考も行動も気持ち悪い。
サスペンスのドキドキ感があるわけでもなく、何を見させられてるんだろうと思いながら見ていた。
最後のオチも人として、親としてクズの極み
今週は意外にもおすすめ枠。
今年262本目(合計538本目/今月(2022年9月度)5本目)。
原作やここの情報・評価などは知らず、「さかなのこ」と入れ違いで視聴。
他の方もあげられていますが、一つのカテゴリ(ミステリー、ホラーetc)に当てはめるのは難しいかな、というところです。まぁどれかに入れなきゃいけないという決まりはないし、それらをうまくミックスされている感じです。
元の原作(エンディングロールに出るように準グランプリを取ったそう)があるようで、どうも一般的にamazonなり書店なりでは見つかりませんが、元ネタは確実に存在するので、それから極端にずれたりということはない一方、こうした事情(一般に入手が難しい)があるので、「原作からずれるずれない」は存在しても「評価のしようがない」点は存在します。
個人的には「若干、児童福祉の論点も織り込んだホラーもの」という観点でみました。詳細はネタバレになるので伏せますが、結局は「どの方も」発狂ないしそれに準じるような状態になってしまうからです(あるいは、序盤に出てくる「女性」は「本物」?(ネタバレ回避)という観点での推理物とも見うる)。
PG12扱いですが、中に(映画内の作話の範囲とはいえ)児童虐待を想定できるシーンが存在するためであり、撃ち合いだの何だのという点はほとんどないので(一応あることはありますが…。厳密には「撃ち合い」ではなく「殴り合い」が正しい?ラスト?)、特に「アダルトシーンが存在しない」という点ではPG12の条件を満たせる限り推せる一作です。
採点にあたっては特に気になる点(勝手に第三者の顔写真などを勝手に取っている等)がありますが、これを指摘すると結局ネタバレになるものであり、それを考えても0.2程度の減点にしかならないので、便宜上フルスコアにしています。
ああ‼️❓惜しい‼️❓画竜点睛を欠く‼️❓途中までは名作‼️❓
舞台挨拶付き。
途中まで、ハラハラ、ドキドキして、不穏な空気に息を呑む。
伏線があるのだろうか、どんな結末なのだろうか、いろいろ想像する。
何十年ぶりの、切実な鑑賞。
でも、例えて言えば、シャラマンのシツクスセンスばりの記念碑的作品だと思えば、アンブレイカブルでした、くらいの失望。
ああ、惜しい惜しすぎる。
なにわ男子の彼も、南沙良も、みんな名演技なのに、惜しい、くどいけど。
後半、今からでも、作り替えたら、名作になるかも。
試みは、評価したい。
余談ですが、舞台挨拶も途中から空中分解、残穢。
話の種に、是非。
誰が邪悪?
ホラーかと思ったら違った、ちょっとサスペンス、ミステリー。
冒頭から、なんか変だな、おかしいな、と思いながら観ていたが。
家族が事故によりそれぞれ障害を抱えた中、一人だけ奇跡的に無事だった女の子。
ネットや自分で足を運んで何かを調べている男の子。
タイトルから、どちらの子が邪悪なのかと思いきや、そうでもなく。
歪んだ家族愛、正義感がもたらした結末は、といったところか。
あまりすっきりしない結末、そしてその後が描かれた。
そして、エンドロール直前の最後のカット。
これこそが、「この子は邪悪」ということか??
これも入れ替わっている??
玉木宏さん、優しそうでかつ甘い声で、さすがでした。
南沙良さん、可愛らしかったです。
玉木宏が主役
中々いい役だった。玉木宏が脇役珍しいなぁーって思っていたら、メインかっさらってたよ。(笑)
流石です。
ちょっと不気味なサスペンスだった。→面白かった。
メジャー俳優が主演じゃないからちょっと馬鹿にしてたけど、あらすじ読んで面白そうと思って鑑賞したらまずまずも当たりだった。
フツーのソフトサスペンス。精神科医ではなく厳密には臨床心理士な!【心理療法士とも言う】
玉木宏の家族愛が故の「歪んだ擬似家族」
歪んだ正義感故の「催眠療法、退行催眠」
基本的に若干不穏なオドロオドロしい雰囲気のサスペンス。
可もなく不可も無く、平均点の謎解きサスペンス。
本来は@100 分の短編が、後半舞台挨拶がついて30分くらい延長
だが舞台挨拶は唯一の「誰もが顔と名前が一致するメジャー俳優」玉木宏を欠いて
「飛車角落ち」状態・・・
実際には精神科医は薬の処方のみだから
「心の病はそれぞれ」だから・・民間資格みたいな臨床心理士の方が、金💴はかかるけども
それぞれの背景もある程度聴いてくれて、本当は意義がある。
でもこの玉木宏はどっち?開業医でないと独立は厳しいかも・・
催眠って、多分「かかる人とかからない人がいる。」
今、宗教が話題だが、申し訳ないが、古典的な仏教キリストその他宗教と構造は同じ。
「藁にもすがる思い」の高揚効果。
善行につながるなら、催眠療法も、宗教も個人個人で良いと思います。
ただ、「料理の味も、過去の些細な記憶まで同じ」憑依状態はどうかなぁ?
あとお面と言うか仮面は汗かいて息苦しくて無理目・・・
有料パンフ見たら玉木宏の役「心理療法士」とのこと。
メリーゴーランド、うさぎ、鏡のない家、タロット占い、交通事故の悲劇・・・
小ネタが上手くまとまっている普通のサスペンス。不穏な暗い雰囲気は良い
催眠がうまくいきすぎるのは娯楽映画だから許容範囲内。
古風な昔の民家が良い意味で雰囲気を醸し出している。昔のモダンな家ですね。
全117件中、81~100件目を表示