「【”生きている事を全力で肯定する!”不眠症の男女高校生の、学校の使われていない天文台から始まった星空純粋異性交遊。作中のロードムービーシーンも良いアクセントになっています。】」君は放課後インソムニア NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”生きている事を全力で肯定する!”不眠症の男女高校生の、学校の使われていない天文台から始まった星空純粋異性交遊。作中のロードムービーシーンも良いアクセントになっています。】
■毎夜、眠れないせいで、何時も不機嫌なナカミガンタ(奥平大兼)。彼は使われていない学校の天文台で仮眠していた同級生のマガリイサキ(森七菜)と出会う。
二人は同じ、不眠症の悩みを抱える中、天文台を守るため、天文部を結成する。
そして、それまで”前に進めなかった”二人は、元天文部の女性(荻原みのり)のアドバイスを受け、天体展望会を企画したり、星空の写真を撮るうちに距離を縮めていく。
◆感想
・不眠症を共通点として、ナカミとマガリが距離を縮め、前に進んでいく姿が良い。
ー ナカミの不眠症の原因:それは父(荻原聖人)が言ったように、彼が小さい時に母が、彼が寝ている時に朝食だけつくって、家を出たため。
マガミの不眠症の原因:推測だが、幼い時から心臓に病を抱え、数度の手術を経験したために、一度眠ると二度と目が覚めないのでは・・、という不安。
今作は、そんな二人が出会い、トラウマを克服し前に進む姿なのである。-
・そんな二人が、一緒に写真を撮る旅に出て(お目付け役のマガリの姉は、彼氏とお泊り旅行のため、途中退場・・。)縄文時代の真脇遺跡で、ナカミはマガリに告白。
だが、マガリは心臓を抑えて倒れてしまい・・。
そして、マガリの家に行き、二人で撮った真脇遺跡から星空を撮った写真が入選したことをナカミがマガリのお母さん(MEGUMI)に頭を下げながら、窓からマガリに告げるシーン。そして、マガリもナカミに旅では言えなかった彼への想いを叫ぶ。
<ナカミとマガリは勿論、彼らを支える級友たちの姿や、家族の二人を心配する姿も自然に描かれている。
今作は、物語展開としては、粗い部分もあるが、今までにないパターンの”ボーイ・ミーツ・ガール”の小品である。
森七菜さんの、弾けるような笑顔や、旅先での楽しそうな姿も魅力です。>