劇場公開日 2022年8月19日

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「悪くはないと思う。こういう結末も。」ハウ talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0悪くはないと思う。こういう結末も。

2024年1月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ある意味、薄幸だったハウの人生(犬生?)としては、こういう結末も、悪くはないと思います。評論子は。
必ずしも元の鞘に納まることだけが、ハッピーエンドって訳でもないと思うので。

あんなに帰りを待ち焦がれていたハウを、最近に父親(夫)を亡くし、その心の傷がまだ癒(いえ)えていないであろう母子に、何の蟠(わだかま)りもなく譲ることができるところに、ハウの帰宅を待っていた間の民夫の成長ぶり=過去との訣別を見て取ることはできないでしょうか。

その意味では、充分な佳作と思います。
評論子は。

(追記)
それにしても、めげないワンコですねぇ、このハウは。
思わぬ旅をすることになって、彼(彼女?)の赤裸々な人生(犬生?)も明らかになるのですけれども。
あたかも、彼(彼女?)は、民夫との再会を確信していたかのようなポジティブさでした。どんな局面にあっても。
(帰巣本能と言ってしまえば、身も蓋もないのですけれども。)

評論子がYouTubeを通じてよくお話をお聞きする精神科のドクターは、日ごろ「人との関係を良好に=ポジティブにしたければ、自分からまず先にポジティブを出せ」とおっしゃっていますが、正に、帰路の道中、ポジティブを出し続けるハウが、あたかも、自らポジティブを引き寄せている様(よう)にも、評論子には思われました。

いつ、いかなる時も、いわば「ポジティブ出しまくり」ともいうべきハウから学ぶことは、決して少なくないようにも思われます。

<映画のことば>
きっとハウは、みんなを幸せにして来たと思う。ハウは、そういうワンコだと思う。

talkie
トミーさんのコメント
2024年2月8日

劇場で観ました。
ハウになった元凶の元飼主との再会、惨劇は意外と好きでした。犬童だけに匠。

トミー