手紙と線路と小さな奇跡のレビュー・感想・評価
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懐中電灯を消した暗闇の中に蛍の光輝く世界が見えたように、社会のルー...
ツボ
高校生クイズは出なかったね。
線路はあるけれど駅が無い山間の村に私設駅を作る為に努力した少年の話。
最寄り駅までは道路も無くて、線路を歩き鉄橋とトンネルを3つも越えて行かなければならない辺鄙なところに住む高校生が、大統領府に手紙を出し続けると共に、声が届くよう自分の存在をアピールしていく。
1980年のプロローグ少々で始まり、1986年に高校へ入学する主人公と、彼にちょっかいを出すミューズをみせていくけれど…どこに高校生おりますの?w
数学は天才的だけど国語はからっきしの主人公に手紙の書き方を教えてあげたりするミューズとのやり取りが主になってきて、あれ?恋愛物語?
そして一人ちょっと違和感を憶える人物がいるなと思っていたら…その辺が透けてみえてしまったから、詰め込みすぎ感が…こういうのあまり好きじゃないんだよね。
ということでタイトルと作品のあらすじ紹介とは大分異なる印象で、しかも自分の好みとは違う方向に拡がっていったからか、ちょっと狙いすぎだしタラタラしている様に感じた。
農業や林業に携わっているならまだしも、オヤジ引っ越せよ。
天才息子の泣ける話し
何が実話で何がフィクションなのかわかりづらい…。
今年122本目(合計396本目/今月(2022年4月度)32本目)。
韓国映画といえばシネマート。
さて、こちらの映画なのですが、ここの特集・紹介にあるように「両元駅」がつくられたこと、それ自体は実話であるようです(映画内でもラストに紹介される)。ただ、どこまでが実話でどこまでが作話の範囲なのかがはっきりとせず、しかもパンフレットもない(売り切れではなく、そもそも「存在しない」の扱い)のため、どうにも調べるのが難しいです。
他の方も書かれている通り、映画としては映画内での「時間軸の流れ」としては大きく2つあり、一方はファンタジー世界のような「ありえない世界」を描くようなものなので、さすがにそれも含めて「実話」というのは無理があるんじゃないか…と思えます(よって、この解釈から、全部が実話ではなかろう、という点は理解できる)。こうした部分はあまり気にはしませんが、この映画は公開前から「実話に基づく」ということをウリにしていた部分があり、「どこまでが実話でどこまでが作話か」かというのがまるではっきりとせず(まさか、駅が作られた、以外は全部作話、ということはなさそう)、さらに混乱を生じます。
うーん…。今週(29日)の週としては、韓国映画という枠ではとても期待はしていたのですし、内容として支離滅裂でもないのですが、事前の告知として「実話に基づく」とする以上、何がどうなのかよくわからず、ちょっと面食らった部分はあります。
さらに、他の方も書かれている通り、明確に「観客の涙(感動)を誘うようなシーン」があるのも確かで、これもこれでどうなのか…(それで映画の「傷」が隠されるわけではない)という印象です。もっともこの部分は「映画の個々作品を実話ベースとしてみるかみないか」より「感動・感情移入を主体として見るか」という個別の考え方に入ってしまう部分があるので、減点はしづらいです(あって0.1程度?)。
採点は下記のようにしました。
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(減点0.3) ここの特集・予告でもわかる通り「(大統領に手紙の趣旨を理解してもらえるように)正書法の学習…」という内容は確かに出ます。ただ、映画内では「誤字脱字が多い」という扱いで、「トッポギ」を書いてみてよ、というような扱いです。一方で主人公は理系(高校で理系文系という観点も微妙ですが、あえていえば理系の子と解するのが妥当)の子が、韓国の大衆食文化の「トッポギ」を書けない、というのはかなり不自然です。
一方で、韓国では「朝鮮語(韓国語)の正書法」というのは何度も改定されています。この映画の舞台となった年も、さえです。韓国語はもともと、英語なども含めて韓国語で書くというルールですし、(当時は)漢字文化という概念も希薄でした(国をあげて漢字を排除していた)。そのため「分かち書き」に関するルールが肥大化して、これを整理するために何度も何度も「正書法に関するルール」は変わっています(北朝鮮も同様)。
ただ「誤字脱字」と「正書法にのっとっていない」は明確に異なる概念であり、どちらが正しいのが微妙です(どちらにも取れるし、上記通り、「トッポギ」が書けない、というのは想定がしづらい)。
(減点0.3) 日本・韓国は憲法の部分でかなり多くの部分が似ています。その中で「請願権」というものはどちらにも定められていて、それをうけて「請願法」という概念ができたのも両国同じです。ただ、韓国の請願法が全面改正されたのはこの映画の舞台となる1988年よりも後の2005年です。
また、「駅をつくって欲しい」という請願であれば、例えば日本でいえば「関係する行政庁に出せ」ですから、国土交通省(の、各地方の局)に出すのが普通です。それは常識論でもわかる範囲です。韓国でも、大統領に手紙を出すことは自由ですが全て読んでもらえるとは限りません。全部を扱っていたらキリがないし、そもそも日韓ともに請願法の趣旨・精神として「もっとも身近・関係する行政庁に出せ」という考え方は妥当するからです。
ただ、この映画の主人公は高校生であり、そのような知識・考え方が及ばずに大統領に延々と(50通を超える)手紙を出したのだろうという考え方は成り立ちます。この部分も説明が少なく「なぜに、実効的効力が期待できない大統領に出したのか?」(=換言すれば、すぐに実効的効力が期待できる地方行政に出さなかったのか?)という点はかなり危ういです。
ただ、最初にも書いたように、この映画は「どこまでが実話でどこまでが作話か」がはっきりせず、この点の減点幅はかなり微妙です(かつ、まったく無関係な日本に請願書に出したというのとも違うし、一応にも趣旨は理解できる)。
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※ (5/1追記) この映画は結局のところ、公開されている映画館も少ない以上に「パンフレットが購入できない」というのも(消極的な意味で)減点対象になるのかな…と思います。上述した通り「どこまでが実話でどこまでが作話かわからない」のを補うのがパンフレッツなのに、それがないのは、ちょっと不親切に思えます(ただ、ないからといってシネマートが勝手に作れるわけでもないし、ここは減点対象にしづらい)。
リアル感はないけど、良かった
号泣映画と期待してたけどそれ程でも無かった。
出だしはラブコメみたいな雰囲気で進むんだけど、途中から兄弟愛や親子愛のシーンがてんこ盛りで感動するストーリー。
道路が無く、線路を歩いて学校や隣町に行くしかない村でのストーリー。
町に行くには幾つもの鉄橋やトンネルを通らなければならない状況。
電車に跳ねられ亡くなる人もいる中、学生のジュンギョンが大統領に駅を作って欲しいと幾つもの手紙を送る展開。
数学はメッチャ得意なのに国語が苦手なジュンギョンに同級生のメッチャ可愛いラヒが手紙の書き方をレクチャーして少しずつ仲良くなっていく感じに胸キュン。
ジュンギョンの姉のボキャンがとても優しいんだけど彼女の存在にビックリ。
父親の機関士のテユンが辛い。
ある事を隠し続けるテユンが悲しすぎた。
終わってみればファンタジー映画だった感じで心が洗われた感じ。
実際に作られた駅が存在するそうで、いつか行ったみたいです( ´∀`)
いい映画に出会えました。
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