リコリス・ピザのレビュー・感想・評価
全139件中、41~60件目を表示
ピットブル
15歳の俳優にして広告会社経営の坊やが25歳(ホントは28?)の写真館でくすぶる女性に恋をする話。
主役級ではないけれど、映画にも出演する俳優のゲイリーが、学校に生徒の写真を撮りに来ていた写真館で働くアラナに一目惚れし、デートのお誘いをして巻き起こるストーリー。
15歳のボーイの持つセンスや力を利用してやろうという野心は良かったけれど、仕事の転換が急過ぎるというか取って付けた感があるというか…。
結構尺が長くなっている中でのトラックの件はまるまるいらない様にも感じるし、結局のところベタベタな気付きで、しかもそれが恋愛方面?
恋愛映画が得意ではない上に捻くれ者の自分には、ちょっとゲイリーに都合が良か過ぎな感じがして、自分の好みではなかったかな。
やっぱりクーパー・ホフマンに時々父親の面影があったね〜。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』みたいな映画だった
🌟高評価なので観に行った。
期待とは異なり、不思議な映画だった。
1970年台のハリウッドの近くの町が舞台で、15歳の高校生男子と25歳の女の子が主人公。70年代の雰囲気が完璧に再現されているそうで、流れる曲も(聴く人が聴けば)楽しいらしい。
出てくる人達がショーンペンとかブラッドリークーパーとか実際のモデルがいるとのこと。
タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』みたい、という印象。
なんかストーリーや登場人物達の気持ちが独特のリズムで…でも、なんとなく目が離せない不思議な映画だった。
おしゃれジャンル?
基本的に、主役の二人の顔が苦手で…苦笑
また、まんま実年齢にしか見えなくて、
大人が若者を演じているという感覚が終始抜けなくて、
どこか集中できず…。
ストーリーも、まとまりがなくって…
エピソードのオンパレードみたいな。
なんだか、死語かも知れないけど、
サブカルよりの人がオシャレ感覚で、「好き!」って言いそう…。
映画作品なのかなぁ…これって。
一体いつピザ屋を始めるのかとそわそわしてしまった一作
いろいろやりたいことがあって、才能もあるけど若さとさえない風貌のために欲求不満を募らせているゲイリー(クーパー・ホフマン)と、活動的なんだけど年齢的に夢よりも現実的な選択をしないといけないと思い始めたアラナ(アラナ・ハイム)の物語。
ゲイリーは積極的に恋愛にも仕事にも取り組むんだけど、人生経験そのものが不足しているため、空回りしがち。その空回りぶりが、一歩間違えれば周囲のひんしゅくを買ってしまいそうなんだけど(実際買っている)、そのぎりぎりに踏みとどまって、思わず応援したくなってしまうあたり、さすがポール・トーマス・アンダーソンの語り口です。二人とも恋愛(未満)にも仕事にも、一生懸命打ち込んでいるようで、そこそこいい加減なところが、主人公然としていなくて面白く感じました。
商才に恵まれたゲイリーは、思いつきのようで実にツボを得た手際でビジネスを成功させていくんだけど、いつ表題のようにピザ屋を開店させるのかと期待していると、あれっ、と…。題名の「リコリス・ピザ」とは当時実在していたレコード店の名前で、ピザとは直接関係ないようです。ポール・トーマス・アンダーソン監督によると、本作を一言で表現するのにピッタリだからこの題名にしたそう。題名からして一ひねりあったのか、と驚かされました。
なお本作において日本人が登場する場面の描写について、差別的ではないかと批判の声が上がっており、それによって本来とは別の形で本作の認知度を高めてしまいました。アンダーソン監督は70年代のアメリカ社会の状況を(アジア系住民に対する偏見を含め)忠実に再現したため、と釈明していますが、単なる再現描写ではなく演出手法自体に問題が含まれるため、やや苦しい言い訳になりました。この点だけが少しひっかかりを残した作品となりました。
業界ネタ知らないとダメなのか
衣装や小物の色合いのこだわりなど、そうかPTA監督だもんなとそこは納得。
しかし実話がらみなのかなんで15歳であんなにふてぶてしいのかなどなんか全く理解不明。
恋愛もただのわがまま三昧にしか映らない。
ショーンペン、ブラッドリークーパーが元気いっぱいなのはいいけどそれも空回りとしか。
先日観た「ボイリングポイント」といい世の評価と自分の感性がズレてるのにつらさを感じる(T . T)
男子はいくつになっても男子
面白かったー!
旦那さんと映画館で二人で映画観たの何年振りだろう。子どもできてから映画館は子どもも一緒に行くものだったから、なんか久々にお出かけした感じ。
後味サラッとしていて、気持ちが良いのでデートムービーにもおすすめ。
最初は題名に惹かれたのだけど、、だってリコリスピザよ。
リコリスのピザ🍕!?え?なにそれ美味しいの???な題名だよね?娘はまあまあ好きだったけど、私は正直好きなお菓子では無かったので疑問しかなかったの。けどどうやらお店の名前だったらしい笑。70年代にカリフォルニアにあったレコード屋さんのお名前なんだって。
映画は始終アメリカ🇺🇸らしさ満載で、背景、風景、ドレス、お祭り騒ぎ、音楽全てがなんかすごくうわーっとアメリカで、なんで私この時代のアメリカ人に生まれてこなかったんだろう、こんなに懐かしく感じられるのに!と思いながら観た。笑。
夕焼けがね、アメリカのあれよ。
ピンクで紫でオレンジでグラデーションなの。
なんかもうキューってくるやつ。
色んな意味でおませな男の子(うちの娘と同じ歳の設定)だったんだけど、正直賢いのか賢くないのかわかんないはちゃめちゃさが魅力。周りが翻弄される気持ちもわからないでもない。
対して彼女の方は宗教もあって厳格に育てられたんだろうなぁという核の部分と、それを破ってしまいたい素の自由な自分との葛藤がすごく見え隠れして、なんかこうあるべきの外向けの自分と、こうしたいのにの本来の自分との闘いがすごく気持ちがリアル。価値観も恋心もあっちに揺れこっちに揺れする彼女に対して、男子の方はまだ子どもだからってのもあるだろうけど、はちゃめちゃながらもブレない自分があったように思う。
そんな二人の恋愛物語、、なんだけど所々で出てくるキャラが濃すぎてどれに注目したらいいかわからなくなる脳内大混乱な場面が何度かあった笑。
まあ強引にひとまとめにすると、いくつになっても男子は男子ねぇ、って感じ。いつまでも子ども。。笑
何となく、、、いい感じ
あの時代の空気感、
くっつくまでの2人の空気感、
しっかり時間をかけて描かれる年の差恋愛
内容はないけれど人生ってそんなもん
クスッと笑えるシーンもあったし、何考えてるか分からないとこもあったけど、5年に1回くらい見返すと人生経験に合わしてこの映画の感想が変わりそう。
今の私からすると何となく、、、いい感じ。
100点満点級の懐かしさ。ロマンスはほどほどに、心地よいテンポ感とスピーディーな展開に乗れれば、あなたも疾走感を満喫できるかも?
まさかこの人が手を出すとは思わなかった青春恋愛映画。それが思った以上のみずみずしさ。神格化され、見る人を選んでいる気もするポール・トーマス・アンダーソン監督(以下、PTA)の、ファンの間口を広げるかもしれない作品ですね。
PTAといえば、カンヌ、ベルリン、ベネチアの3大映画祭で監督賞を受貢し、米アカデミー賞ノミネート歴も数知れず。今や米国を代表する監督となった大御所です。そんな監督が、自らが育った思い入れある土地で、「ブギーナイツ」などの自身の初期作品の舞台にもなったカリフォルニア州サンフェルナンドーバレーに回帰しました。
時はオイルショック、ウォーターゲート事件に揺れた1973年。しかしPTAが描くのは政治でも経済でもなく、偶然めぐり合ったボーイ・ミーツ・ガールの青春物語です。
ヒロインのアラナには三姉妹バンド「ハイム」のアラナ・ハイム、少年役はアンダーソンとは関係浅からぬ早世した名優フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマンというフレッシュな2人。甘いノスタルジーにくるまれた薩のような恋愛を、映画に不慣れな2人が瑞々しく演じています。
スコープ・サイズの横長の画面の中を、ゆっくりと歩いていくホットパンツ姿の女性に、行列ですれ違う少年が声をかけます。
「きみの名前は?」「デートしない?」。声をかけたのは、自称天才子役のゲイリー(クーパー・ホフマン)傲慢なくらい自信家の高校生でした。声をかけられたのはカメラマン助手のアラナ(アラナーハイム)。彼女は将来の展望が開けない25歳。
「わたしを誘ってるの? デートなんかするわけないでしよ。子供とデートしたら犯罪よ!」。そう答えはするものの、メゲないゲイリーの言葉巧みな誘いに悪い気分はしない。それが2人の出会いだったのです。年の差10歳も離れた恋愛映画のカップルとしては、いかにもアンバランスな2人でした。
ゲイリーは、行き当たりばったりで新たな事業に手を染め、気まぐれが災いして次々と奇妙なトラブルに巻き込まれていくことに。
恋の甘酸っぱさはほどほどに、映画はストーリラインを吹っ飛ばすようにあちこちへ蛇行します。ショーン・ペン、ブラッドリー・クーパーらの大物俳優が登場し、はちゃめちゃな70年代のカオスとエネルギーをみなぎらせた変人キャラクターに扮し、2人の目の前でハリウッド人種のパロディー的逸話を語ってみせるのです。
とびきりよくできているのがブラッドリー・クーパーが演じる有名プロデューサー、ジョン・ピーターズの戯画で、この部分だけでも短編映画になりそうな爆笑のエピソードになっていました。まるでオフビートな不条理コメディーです。
これだけならひとりよがりのノスタルジアとそしられかねませんが、自ら35ミリのフィルムカメラを携えたPTAは、魅惑的な光がきらめく映像美で魔法をかけます。別れと再会を重ねるゲイリーとアラナの並走、疾走、迷走、さらにはひたすらバックで坂を下るトラックのスピードまでも活写して映画ならではの甘美な興奮を呼び起こしてくれました。
大人びた15歳と大人になりきれない25歳のカップルが主人公というより、70年代アメリカの、とりわけLA文化の水先案内人の作りなんだといった方がいいでしょう。
ウォーターベッドの販売とそのトラブル、市長選挙の事務所の裏側をジェンダーを絡めてみせるなど、アメリカっぽい風景の中をゲイリーとアラナが駆け抜けます。
街並みやファッションなどもきっちり再現。当時のハリウッドへのオマージュや宗教観まで取り込んで、100点満点級の懐かしさ。ロマンスはほどほどに、心地よいテンポ感とスピーディーな展開に乗れれば、あなたも疾走感を満喫できるかも?
おそるおそる差し伸べる手、虚勢と格好つけの不格好でぎこちない初恋が、一進一退しながら深まっていく関係は、デビュー作となった2人の映画との出会いでもあるのでしょうか。どこか初々しく感じました。
超大作ばかりを作っていたPTAも、2人とともに新たに映画に出会いなおしたかのようです。恋愛映画の佳作といえるでしょう。
2022年7月1日公開。上映時間:2時間14分。
実年齢いくつよ?
アラナちゃん自称25歳なのだけど、
うっかり「28…、いや25です!」て言い直すシーンあったし、怪しい…。
最後まで本当の年齢が明かされる事はなかったけど(そこ重要じゃないみたいです)、
めちゃくちゃ老けて見えるのと、日本人にはピンと来ない風貌なので、
「なんでこんなチヤホヤされるの???」と不思議顔のまま鑑賞終了してしまった。
まあ、いかにも「かわいい」子では、この役には合っていないのは分かるんだけど、
あのチヤホヤは何なのか…単なる社交辞令の割にはイケてる女ふう描写が多いしなあ…。
その辺でささやかに生きてる一般人の恋愛、というには二人ともクセが強すぎ。
・主人公の少年はフィリップ・シーモア・ホフマンのご子息だとか、
・アラナちゃんの家族役は、全員、本物の彼女の家族だとか、
・レオナルド・ディカプリオの実父が、ウォーターベッド売ってるおじさんで出演してるとか、
・リコリス・ピザて何だよ。出てこねーじゃん、と思ったら、レコードの事なんだとか、
裏話の方が興味津々。
あと、オイルショックの時だから、舞台は1973年なのだろうけど、
「19●●年」みたいなテロップが全く出ないのと、
これはひと夏の出来事なのか、出来事が詰め込みすぎてあって、時間の流れが分からなくなる!
今回はキャスティングが好みでなかったので、評価低めです。
とりあえず混んでました。
青春を忘れたオッサンには理解できなかった
1973年頃のアメリカを舞台に、15歳の男子(ゲイリー・バレンタイン)が10歳年上の女性(アラナ・ケイン)に猛烈アタックを掛けるシーンに始まるラブコメディ。
残念なことに、自分からアタックしておきながらあちこちで他の女子にちょっかいを出しまくるゲイリーの心理に共感できないばかりか、全く理解することすら出来なかった。男性心理として、「釣った魚に餌はやらない」というのは理解できなくもないが、まだ釣ってもいない段階で、本命がいるにも関わらず他の女子に色目を使うのはあり得ないと思う。それとも自分が年を取り、青春のセの字も忘れてしまったことが原因なのだろうかしら?
別に倫理的な話をしている訳ではなく、そんなことをすれば相手が愛想を尽かすだろうに。どう考えても合理的ではない。それともゲイリー君は、女と見れば構わずちょっかいを出さずにいられない色魔だっての?そうじゃないよね。
そしてそんな失礼な年下男に愛想を尽かさないアラナもアラナ。まあ恋人ではなく、仕事のパートナーとして距離を縮めていくような描き方はしているものの、どうもしっくりこなかった。一つだけ心温まる感じだったのは、ゲイカップルが破局を迎えた時に、アラナが捨てられた方を慰めてハグするシーンくらい。
また、コメディという切り口でも、自分にとって面白いと思われるシーンは少なく、その点でも残念の一言。アメリカンユーモアに不感症なんだろうか?
半世紀前のアメリカの空気感を再現した舞台装置は中々で、車なんかも非常にカッコいいのが登場していただけに、かなり残念感を残した一作でした。
高齢者たちへの映画
70年代に青春をおくった人たちのための映画なのかなぁと思った。数々の昔の映画のパロディは残念ながらあんまりわからなかったが あの雰囲気は楽しめた。
奈良時代にも飲まれていた甘苦い独特な風味のリコリス。そうか、だから主役の二人も独特なのか。
ポテっと 育っちゃったゲイリーと鼻がやけに長いアラナ。10才も歳の差があるのに恋に落ちるなんて、内容も容貌と同様に独特だ。でも私は この『独特』は好きだ。
何者かになろうとしてギラギラしている10代のゲイリー、なんとなく流されて生活してしまっているアラナは厳格なユダヤ教の家庭に育っている。そりゃ自分に思いを寄せてくれて 型破りな行動をする年下のゲイリーが気になっていくのも分かる。
二人の 電話のシーンは、『昔 あるある』で 懐かしく思い出した。
固定電話は大抵茶の間にあって、異性の友達から電話きたら 家族中が耳をそば立てていたもの。
微笑ましく 懐かしい感じの画像とハリウッドがキラキラ輝いていた時代の感じがした。老いも若きも皆がミニスカートでアラナが着ていたワンピースは長いこと流行していた。
そして、そして、びっくりしたのはバーブラ・ストライザンドの名前が出て来た事だ。えー、ウォーターベッドの届け先の男はクリス・クリストファーソン⁈かと思ってしまった😅 あんな服、着てたよね⁈
スター誕生は勿論だが、関係ないけど愛のイエントル、衝撃的だったなぁ。見た人いるかな?
えー、だから長い鼻のアラナを選んだのか?
注目すべきは、この二人がよく走っているシーンだ。ゲイリーはあんなに大きな身体なのに 時速5キロ位の速さで走っている。あれだけ走れれば、体も次第に締まってくるだろうと思ってしまった。
思い切り走っている二人は未来に向かって走ってるのだなぁと思った映画だった。
時代は変われど恋愛は変わらず
何とも微笑ましい青春ロマンス作品である。いわゆるボーイ・ミーツ・ガール物だが、それを1970年代の音楽とサブカルを織り交ぜながら描いたところに本作の妙味を感じる。ノスタルジックな風情を噛み締めながら、思春期だった頃の自分を重ねながら楽しく観ることが出来た。
1970年代のアメリカといえば、ベトナム戦争やニクソン・ショックで政治的には混迷の時代を迎えていた頃である。しかし、市井の人々の暮らしに目を向ければ現代に通じるポップカルチャーの基礎が創り上げられていった時代で、本作に登場するウォーターベッドやピンボールマシンなどは正にその象徴だろう。そんなポップでライトなテイストが本作全体のトーンにも通底されている。
監督、脚本、共同撮影を務めたポール・トーマス・アンダーソンも、ここ最近続いていたヘビーな作風を封印し、今回は初期時代を彷彿とさせるようなポップ志向に回帰している。昨今の円熟味を考えると、少し拍子抜けな感じもするが、ただデビュー時から天才と評されてきた彼の演出力はやはり堅牢で一つ一つのシーンに見応えを感じた。
例えば、長い会話劇を1カットの移動カメラで紡いだ冒頭のシーンからして唸らされる。あるいは、ガス欠になった大型トラックをバックで運転するシーンのスリリングさも臨場感が感じられ手に汗握った。その直後、まるでガキのように振る舞うゲイリーと、それを遠目に見るアラナの徒労と虚無の表情のギャップも忘れがたい。二人の決別を劇的に表していると思った。
物語もゲイリーとアラナのつかず離れずの微妙な距離感を、周囲の人間との関係を織り交ぜながら手堅く描いていると思った。
ただ、ウィリアム・ホールデンと思しきショーン・ペン演じるハリウッド俳優や、ブラッドリー・クーパー演じるバーブラ・ストライサンドの恋人など、イケイケで強烈な個性を放つサブキャラが少々クド過ぎて、正直自分はそこに余り乗れなかった。もう少し薄味で描いてくれたら、面白く受け入れられたかもしれない。
ラストの締めくくり方は◎。予定調和な感じもしたが、青春ロマンスの王道を行くような結末で個人的には大変気持ちよく映画を観終わることが出来た。
主演二人の演技も良かったと思う。ゲイリーを演じたクーパー・ホフマンはアンダーソン作品の常連だった故フィリップ・シーモア・ホフマンの息子ということである。父親譲りの冴えないキャラを上手く演じていたように思う。ジャック・ブラックから少しアクを抜いた好青年といった印象である。
アラナを演じたのは3人姉妹のバンドHAIMのアラナ・ハイム。絶世の美女というわけではないが、大変個性的な顔立ちをしており、画面上での存在感は抜群である。アンダーソン監督はHAIMのミュージックビデオを数本撮っているので、その流れから今回の抜擢となったのだろう。
二人とも映画初出演ということだが、演技云々以前にビジュアルがユニークなので個性派俳優として素養は十分に持っていると思った。
子供の頃からハリウッドで育った人の思い出ラブストーリー
実はあんまりトーマスアンダーソンの映画見れてません。こういう市位の人を丁寧に描くのが好きなのかなと思いましたがどうなんでしょう?
色々周辺情報ほじくり返すと監督の周囲の人間関係、何気に素人に近い人、ビックリな人出てたり面白いし、
話もハリウッドで実際あった話や人物が散りばめられていたり、主人公も有名プロデューサーの子供時代がモデルになっています。そんなハリウッドローカルの思い出が詰まった映画ですな。
記念写真屋でバイトするパッとしない20代後半の女子と子役でバリバリ働く15のこれまたパッとしない男の子のラブストーリーですが、この設定自体も監督が実際歳上のスタッフをナンパする子役を見て思い付いたそうです。恵まれた環境とアイデアでお金を稼ぎ、ピンチや逆境を乗り越えて恋愛して、、成長する、羨ましいような話です。
流石の演出だし、素敵で楽しかったんだけど、
どこか遠い東の国からみて別世界の話にも見えてしまった、、、やっかみかなww
アラナのノーブラにやられた
リコリスのピザとは……? と思ったら、映画の舞台であるサンフェルナンド・ヴァレーにあったレコード店の名前だそうだ。 リコリス(アメリカの駄菓子)の黒、ピザの円盤型、LICORICE PIZZAの頭文字で、LPレコードのことを指すのだとか。
内容はというと「70年代の青春群像劇」といったところ。
日常をダラダラ流しているのみで、登場人物(アメリカでは有名な人物がモデルになっているらしいが)に縁もゆかりも知らない人には割と退屈。
ヒロイン、アラナの心の動き(気があるのかないのか)がよく分からずヤキモキする。
姉妹バンドグループ「ハイム」のアラナ、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパーのふたりは初めての主演とは思えない演技ではある。
アラナの母親ドナは教師をやっていたこともあり、アンダーソン監督が小学生の頃教わったとのこと。
それが縁かどうかわからないがハイムのPV監督を何作か手掛けている。
また夭折したフィリップもアンダーソン監督の親友だったらしく、二人の起用はそのへんからきているのかもしれない。
アラナの乳首ポチにKO(爆)されたので
も少しお色気おっぱいシーンがほしかったトコロ(笑)
ますますガサガサ声のトム・ウェイツ
なんだかずっと2人の距離感にヤキモキする。
ゲイリーは子役として早くから仕事してたせいか、ビジネスに関しては早熟だけど、恋に関してはDT感がすごい。アラナは家族と同居し、父親の管理下で暮らしているせいか、年齢の割に何もかも未熟。
とっととくっ付いちまえよ、と思いながら不器用な2人を温かく見守る。
ブラッドリー・クーパーは髭モジャで変な服でもカッコいいけど、頭おかしすぎ。あのキャラ好き。
ガソリンスタンドで、両手にバールのようなものを持っていたカットは、予告編とエンドクレジットでしか使われてなかったけど、何やらかした?
ゲイリー役の子は、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子なのか。
父親のようなクセつよ俳優になるのかなぁ?
全139件中、41~60件目を表示