「特殊な事はしてないが、全体を通して演出のセンスが光る。」ガンパウダー・ミルクシェイク アルさんの映画レビュー(感想・評価)
特殊な事はしてないが、全体を通して演出のセンスが光る。
言い表しにくい独特のテンポ、何処か懐かしいカメラワーク、そして鑑賞者の視覚を意識した色使い。とにかく良い意味で面白い。
とても綺麗にまとまった起承転結が心地良い。思わず『はっ』とするシーン、展開もあって中弛みも少ない。単純なアクションだけにはせず、飽きさせない脚本も素晴らしい。
簡単に言ってしまうと【ジョン・ウィック】の女性版に近いのだが、決してコメディではなく、対極の様なPOPさが新鮮。
生粋の"殺し屋"とはまた違う感情の少なさを、カレン・ギランがクールに熱演。時折見せる人間味も、上手く深掘りしているので感情移入もしやすい。アクションも【ジュマンジ】からレベルアップして魅せてくれる。
【マイ・スパイ】で好演したクロエ・コールマン、子供ながら本作でも落ち着いた演技。ちょっとした仕草や細かな機微、表情も素晴らしく、将来が楽しみ。キャラ設定が似ているので、新境地に期待。
続編も決定?した様なので、ラストの面子からの今後の展開も楽しみ。『PG12』だがかなりキツめの描写も多いので、お子様との鑑賞やグロ苦手な方は注意。
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