劇場公開日 2022年3月18日

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「母性に勝る武器なし?」ガンパウダー・ミルクシェイク tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0母性に勝る武器なし?

2022年3月22日
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組織に追われる殺し屋が反撃に出るというストーリーはありきたりだし、今の時代、女性のアクションも珍しくはない。それでも、この映画が、抜群に楽しめるものとなっているのは、描かれるアクションが、創意と工夫に満ち溢れているから。
両腕に力が入らない状態でのバトルとカーチェイスは、この映画の一番の見どころだが、その他にも、銃だけでなく、ボウリングのボウルから、メス、金塊、ハンマー、チェーンに至る様々な武器を駆使した、様々なシチュエーションのアクションが繰り広げられる。
特に、銃撃戦のさなか、体格的に明らかに不利であるにもかかわらず、わざわざ格闘戦に持ち込むというくだりは、サービス精神が感じられて嬉しくなる。
アクションの見せ方も、長回し、細かなカット割り、超スローモーションと、バリエーションに富んでいて飽きさせない。
何よりも、「子供を守りたい」という母性が、主人公たちを突き動かす原動力となっているところが秀逸で、そこが、女性によるアクションに、説得力を与えてもいる。まさに、「母は強し」を激しいアクションにより具現化した映画と言えるだろう。

tomato