劇場公開日 2022年3月18日

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「クールでクレイジーな西洋スケバン刑事ムービー」ガンパウダー・ミルクシェイク ミニ映画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5クールでクレイジーな西洋スケバン刑事ムービー

2022年3月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

ハードボイルドな女たちが暴れまくり、男たちをボッコボコにする気持ちいい映画。
ストーリーや構成はシンプル。分かりやすい展開で(バイオレンス系が苦手でなければ)誰でも観やすく、感情移入するとかではなくとにかく女たちの生き様とアクションに集中するのみ。

なんでそうなるとか、なんでそうしないとか、主役たち強すぎとかツッコミたくなるが、腕が使えないバトルやあんなに武器があるのに使わないなど敢えての制約で見せ場を作り出していく。

なによりCG抜きの生身のアクションへのこだわりと撮影に唸る。クライマックスのスローモーションシーンは最高にかっこいい。
(未鑑賞だが)前作をクエンティン・タランティーノが絶賛したのも納得の作風だ。

ビビットカラーで鮮やかに輝く映像も特徴的。ネオンと相まって目に焼き付く。

テーマやメッセージは度外視で良いが、女性主役のフェミニズムや、殺し屋と無垢な少女が心を通わせていくレオン的な要素や、幼少期の親との関係が人格を作り次の代に受け継がれていく絆が描かれている。

「マシュマロ」とカタカナで書かれたTシャツを着ていて日本が好きなのかなとちょっと嬉しかった。
女性たちがそれぞれ特徴的な武器を持って戦うスケバン刑事にインスパイアはされてないかな…

もの語りたがり屋