僕を育ててくれたテンダー・バー

配信開始日:2022年1月7日

解説・あらすじ

監督として「ミッドナイト・スカイ」「グッドナイト&グッドラック」などを手がけてきたジョージ・クルーニーが、ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストで作家のJ・R・モーリンガーが2005年に発表した同名自叙伝を映画化。米ニューヨーク州ロングアイランドを舞台に、家庭を顧みない父と別れた母に連れられ、祖父母や伯父のチャーリーが暮らす母の実家にやってきた少年JRが、チャーリーや彼の経営するバーの常連客との交流を通して成長していく日々を描く。父親不在のJRに、男としての生き方やさまざまなことを教える伯父チャーリーをベン・アフレック、「レディ・プレイヤー1」のタイ・シェリダンが大学生になったJRを演じる。ほか、JRの母親役にテレビシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」や映画「マイ・ビューティフル・デイズ」で知られるリリー・レーブ、祖父役に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のクリストファー・ロイド。脚本は「ディパーテッド」のウィリアム・モナハン。Amazon Prime Videoで2022年1月7日から配信。

2021年製作/106分/アメリカ
原題または英題:The Tender Bar
配信:Amazon Prime Video
配信開始日:2022年1月7日

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(C)Amazon Studios

映画レビュー

5.0 カッコいい叔父

2022年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

大学に行けなかったが、文学に精通しているバーテンダーの叔父と、主人公の疑似親子関係を情感豊かに描いた作品だ。駄目な夫から逃げて貧しい地域の実家に戻った母親に連れられ、祖父や叔父と暮らす主人公が、やがて文学の道に進んでいく過程を描く青春映画でもある。叔父のバーはチャールズ・ディケンズからとった「ディケンズバー」という名前。小さい頃からバーに通い、文学に慣れ親しみ、やがてイェールに通うことになる主人公。バーに子どもが遊びに行くのは不道徳なことなんだろうが、それを許容する懐の深さが町にある。
こういうコミュニケーションは、少し前の日本にもあったのではないかと思う。子ども心に大人の溜まり場を覗くのは楽しかった。不道徳な輩もいっぱいいるだろうが、そんな社会の学びを小さい頃から得られる体験は、結構大事なことではないだろうか。
叔父役のベン・アフレックが本当に素晴らしい。個人的にはジョージ・クルーニー監督のベスト作品だ。

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杉本穂高

3.5 見逃すのは勿体無いAmazon発少年の成長期

2022年1月12日
PCから投稿

泣ける

笑える

ピューリッツァー賞受賞のジャーナリストで作家でもあるJ.R.モーリンガーの回顧録は、父親がいない代わりに、故郷のロングアイランドでバーを経営する叔父の愛に支えられ、作家としての道を切り開いていく少年の成長期として心温まるものがある。何かと道に迷った時、冷静で的確な判断を下す叔父と、バーの常連客たちに見守られ、不遇にもめげない主人公の姿は見ていて心地いい。

やや感傷的過ぎるという批評もある。しかし、監督のジョージ・クルーニーは全編に上質なユーモアを散りばめつつ、家を捨ててあちこちをさすらい、時々思い出したように電話をかけてくる無責任な父親と訣別する息子の、真の意味での自立もしっかり描いて、緩急をつけた演出で楽しませる。魅力的な叔父を演じるベン・アフレックは儲け役だが、今、俳優としていい季節にいることが分かる。

現在、Amazonプライムで配信中の本作は、ニコール・キッドマン主演の『愛すべき夫婦の秘密』と共にうっかりすると見逃しがちだと思うので、ここに上げてみた。

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清藤秀人

3.5 【”実父と別れた幼い僕に、男の生き方を教えてくれたバーを営む叔父や常連客たち。”】

2025年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

■家にほとんどいないラジオDJの父(マックス・マティーニ)と離婚した母(リリー・レーブ)に連れられ、祖父母や伯父のチャーリー(ベン・アフレック)が暮らす母の実家に帰ってきた幼いJR(長じてからはタイ・シェリダン)。
 彼はチャーリーが経営するバーで、チャーリーや常連客から大人になることの意味を学び、やがてイェール大学に入り作家になるという夢を抱き始める。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作では、幼いJRにチャーリーは、【男の在り方】について、数々を教える。
 その中でも
 1.”何があっても、女を殴るな” は、当たり前であるが【男の在り方】の在り方としては基本中の基本である。
   個人的な意見であるが、女を殴る奴は、どんなに見栄が良くても、頭が良くても駄目だと思う。

 2.”隠し金は酒に使うな” も良いな。

 3.長じたJRに言う”安いスコッチを飲むな。”も良いな。

 基本的に、バーテンダーは客を見ないふりをしながら、実によく見ている。これは推測であるが、チャーリーはバーテンダーをしながら数々の客を見て来たから、上記のような【男の在り方】についての、語れるのであろう。

・更に、チャーリーはJRに”お前はスポーツは駄目だ。”と告げ、”本を読め”と言い、山の様な書庫を開いて見せるのである。
 チャーリーが無茶苦茶博学な事が良く分かるシーンである。

・その後、成長したJRは、念願のイェール大学に入学する。この入学できるかどうか、悶々としているJRにチャーリーが、隠し持っていた合格通知書の文言もシーンも良かったな。

■少し、残念だったのはその後のJRが、イェール大学に入学し、シドニーと言い中になるも進展しなかったり、ニューヨークタイムスに記事を褒められながらも、採用されないシーンをもう少し膨らませてくれると、良かったかな。
 でもまあ、今作はJ・R・モーリンガーの自伝の実写化だから、仕方がないか・・。

<今作は、実父と別れた幼いJRに、男の生き方を教えてくれたバーを営む叔父や常連客たちの姿を通して、一人の少年が成長する様を描いた作品なのである。>

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NOBU

3.5 育ててくれなかった父

2025年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

ドキドキ

主人公(タイ・シェリダン)は幼い頃、父に棄てられた母と実家にやって来る。
一風変わった祖父(クリストファー・ロイド)や、父のように優しくせってくれる伯父(ベン・アフレック)との生活は楽しかった。
伯父が経営するテンダー・バーで人生を学んでいった。
大きくなってイェール大学に進学・・・。
声しか知らない実父のゲス度はマックス。

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いやよセブン