「かなり本格的なホラーだけど、趣旨がわかりづらい点多数…。」ハングリー 湖畔の謝肉祭 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
かなり本格的なホラーだけど、趣旨がわかりづらい点多数…。
今年72本目(合計345本目/今月(2022年3月度)14本目)。
行く映画館をうまく工夫すれば何とか5本は可能なのですよね…。6本は(今の大阪市の状況では)無理だと思いますが…。
さて、こちら。
チラシ(?)、ここの画像(?)からでは、一瞬、サメものかな…とも思えますが、サメは一切出てこず(そもそも、サメ映画とも書いていない。湖は出るが(タイトル通り)、そこには魚一つ出てこない)。描写されるのはいわゆる「食人」のお話。なので、どれかに分類しろと言われれば、どう考えてもホラーです。
ただ、その割にPG12という扱いとしてはかなり描写がきついです(後述)。
さらに、突如として地理の話やIT技術の話、中国の暦(旧暦)の話など、ジャンルとかなりかけ離れた話を突如始めるので、そこそこマニアックです。とはいえ、どれも「突如出てきて混乱させる」だけで、内容的に高度な話は出てこないです(高校レベルの話以上に難しいことは出ないです)。
ホラー映画なので、ストーリーが「ある意味」支離滅裂なのは「ホラー映画の趣旨・存在意義からして」最初からそうなのは当然といえるし、この映画も「全体として支離滅裂」な部分も確かにあります。ただ、ヒントになる描写はちゃんとあるし、そこさえ拾えていれば「まぁそこで終わらせるの?」というのはあるにせよ、ホラー映画なので逆に「オチが合理的で科学的に証明がつけられる」ほうが逆に怖いので(それだとホラー映画に分類できない)、そこはもう「どこまで折り合いをつけるか」の論点にしかならないと思います。
ただ、下記の採点でも触れるように、PG12とは思えないほどきついので、飲食物などやや注意が必要かなと思います(PG12と覚悟して見るとかなり後悔します)。
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(減点0.3) PG12の扱いの割にはもうギリギリで、R15水準にならなかったのでPG12になったというのだと思います。そのため(存在はしませんが)「R14程度」では見たほうがよさそうな映画です(そこらのホラー映画よりはかなり怖いです)。
特に飲食物(食べるほう)が重要で、何せ「謝肉祭」とか書いてありますからね…。もう後は察してください…。
※ なお「大人の営み」の描写もあることはありますが、そちらはPG12か、あってG指定(まぁ、自然な流れではあるし、無理やりでもないし、趣旨は理解できる)かなというところです。
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なお、イギリスの映画である関係上、イギリス英語で話される(このことがポイントになるところもありますが、この映画はそういう言語的な部分に触れるより、ホラー映画として見るのが妥当と思うので、それらはカットします)ので、一般的なアメリカ英語を想定すると聞き取りづらい点や、あまり聞かない地名(ロンドンなど、わかりやすい場所は一切でない)も出ます。これらは事前に知っておけば有利かな、程度です。