モリコーネ 映画が恋した音楽家のレビュー・感想・評価
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モリコーネ史であり、映画音楽史であるドキュメンタリー
モリコーネに興味ある人、映画音楽に興味がある人なら間違いなく楽しめる内容。
2時間以上あってドキュメンタリー映画にしては長めだけど、そんなに長さを感じないほど内容が濃かった。
1人の人物に焦点を当てたドキュメンタリー映画って往々にして、様々な人物が出てきて、その1人について語った動画が繋ぎ合わさって作られる。
このドキュメンタリー映画もそのタイプ。
そこに生前のモリコーネ自身のインタビュー動画が組み合わさり、1つのモリコーネ史として完成している。
制作タイミングが良かったんだなと感じた。モリコーネのインタビューは明らかにこのドキュメンタリーを意識したものになっていて、過去の全く関係のない発言を引っ張ってきて切り貼りしたドキュメンタリーとは次元を異にする。
だから無理やり繋ぎ合わせた感じがなく、1冊のモリコーネ史を読んだような感覚になる。
それと同時にモリコーネのキャリアの歩みは映画音楽の発展と共にあり、このドキュメンタリーが映画音楽史そのものになっている。観終わったら、観たい映画リストが確実に増える。あ、これも観てみたい、それも観てみたいとなる。
感動に震えるドキュメンタリー
映画ファンならば絶対に見逃してはいけない作品だ。ここには君たちの映画人生の全てが詰まっていると言って過言ではないからだ。
2020年に亡くなった映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー。ジュゼッペ・トルナトーレが監督した157分という長尺だが、モリコーネの全てを知悉して、考えうる限りの生存している関係者を取材対象とし、みごたえのある人物伝として完成させている。
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