マザー/アンドロイド
解説
「キック・アス」シリーズのクロエ・グレース・モレッツ主演によるSFスリラー。アンドロイドが一般家庭にまで普及した近未来。大学生のジョージアは恋人サムの子どもを妊娠するが、母親になる決心がつかずにいた。そんな矢先、アンドロイドたちが突如として反乱を起こし、人間を襲い始める。凶暴化したアンドロイドに周囲の人々が殺されていく中、ジョージアとサムはどうにか逃げ延びる。数カ月後、終末を迎えた世界で出産を控えるジョージアは、サムと共に安全地帯を目指して森の中を旅していたが……。サム役に「デトロイト」のアルジー・スミス。「プロジェクト・パワー」などの脚本家マットソン・トムリンが監督・脚本を手がけた。Netflixで2022年1月7日から配信。
2021年製作/111分/アメリカ
原題:Mother/Android
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2023年1月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
クロエ・グレース・モレッツちゃんが出てたので鑑賞。
何度か途中で寝てしまい見終わるのに3日かかりました。
謎スーツで隠れられる!→は?なんやねんそれ???意味わからん(笑)と思っていたら罠だったとこはよかったです。
明らかに体格差があるのに予想以上にボコられる軍隊の人や何故か安全な韓国、小綺麗で食べ物にも困らない人々などみんな書いてるようなことが気にしてたら仕方ないなというレベルで続々出てくるので気にしないことにしました。
うーん、つまんないね!
クロエ・グレース・モレッツをつかってなにしてんの──とShadow in the Cloud(2020)をみたとき思ったが、これでも思った。
超低予算でつくられた終末世界。
そこでは文明の停滞とアンドロイドの暴走がおきている。
人間はEMPでアンドロイドたちを抑止している。
素人なEMPの解釈としては上空で核爆発をおこすと地上の電気がすべて止まる。──だが、ロジカルな考察は、本作には不要。
ジョージア(モレッツ)は映画のはじまりからすでに産まれそうなお腹をしている。ゆえに見てる側としては、産むのか逃げんのか、どっちかにしてほしかった。
案の定、中途半端に逃げて、アンドロイドの罠にはまる。
すったもんだの末、赤ん坊は無事生まれるが、良人は再起不能。
安全な地域へ渡航する挺には赤ん坊だけしか乗せられない。とくる。
で、赤ん坊との別れが、日本映画かよ──ってほどの、長く大仰な愁嘆場になる。
完全に白けているわたしたちにモレッツのすごい熱演がせまる。俳優ってのはほんとにたいへんな商売だ。お疲れ様でした。
米国ではHuluが権利を買い、日本ではNetflixが独占配信とのこと──だが、配給権以前に、Miramax映画にもかかわらず、なんか縛りでもあったんかい──と疑いたくなるほど、しみったれた低予算映画になっていた。
とはいえ日本映画のような気取った要素はないから、とりわけ腹が立ったわけじゃないが、ひたすら削った絵づくりと熱演がアンバランスな映画だった。
よって近未来SFとはいえ絵面としては「近未来=廃工場」という日本映画的紋切り定義と大差ない。
が、映画はひとつだけ明解に新しいといえるエレメントを持っている。
それは白黒のカップルであること。
80/90/00年代の映画/ドラマにはいなかった。10年代にちらほら出てきても絡みはなかった。デンゼルもウィルもエディもウェズリーもずっと白人女優とのキスorからみシーンを敬遠してきた。が、20年代に入ると映画/ドラマで案外ふつうに白黒がつがえるようになった。
Sydney SweeneyのThe Voyeurs(2021)もちょうどこんなかんじのカップルだった。黒側は、寛容な優男しかならないので多様とはいえないが多様性の大きな一歩だと思う。
2022年1月24日
Androidアプリから投稿
アンドロイドによって反乱が起き滅亡しかけている世界。という導入はまぁよかったのだが、中身はゾンビ映画と変わりなく、なんとなく生き延びた男女がゾンビみたいなアンドロイドから逃げ惑いながら目的地を目指すといったもの。ヒロインが妊娠しているというのはいい感じの行動制約になっており緊張感を産んでいるのだが、なにせこのヒロインが強すぎる。片手でヘッドショットを確実に決める上に、走っているバイクからも命中させるものだからシモ・ヘイヘもびっくりである。
世界観や設定は悪くないが、全体的にお粗末で活かしきれていない印象。