夏へのトンネル、さよならの出口のレビュー・感想・評価
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ひとことReview!
『君の名は。』の二番煎じのような作品。色んな要素をブチ込めば、実にいい青春映画になるかな、といった感じ。鈴鹿央士と飯豊まりえの声演技はイマイチ。
その後の2人がとても気になる
『映画大好きポンポさん』を制作したCLAPだけあって、アニメーションは美しい。トンネル内の紅葉が幻想的に光る風景は、ゲームオブスローンズのウィアウッドのようでもあり、神秘的なエネルギーで満ちている感じが伝わってくる。水族館のジンベイザメが2人の将来を暗示するように泳いでいるシーンも見とれてしまう。
花城あんずを飯豊まりえが演じているんだけど、これがビックリするくらい上手い。あんずは、東京から転校してくるなり超クールを貫いて、一悶着起こすんだけど、ドSキャラにピッタリの低くてドスの効いた声にしびれてしまう。
映像もいい、挿入歌もいい、花城あんずもいい、だけど物語に乗れない。鈴鹿央士の演技が置きに行っているというか、素のままというか、塔野カオルではなく鈴鹿央士がしゃべっているようにしか感じられない。その違和感を最後まで拭う事ができず、うーんって感じ。
偶然に、2人が抱き合う姿勢になる。この定番のシーンに、随分と大人の自分がドキドキしてしまう。そういう気持ちにさせてくれる作品でございました。
「強制ピント」と声優さん
ストーリーも良かったし、映像も良かった。
強いて言えば、夏休みに後悔できないかな?もう秋っぽいし。
前半はよくある話というか、高校生?中学生?の話。ちょっと子供っぽいストーリーだけど。
後半は、どうなるのか?どうやって終わるのか?わからなくなって楽しめた。
原作は知りませんが、映画館がそこそこ埋まっていてびっくり。何かあるのかな?
鈴鹿央士も飯豊まりえも役者として好きだけど、声優さんとしてはちょっと厳しい。特に、感情爆発や泣いたり走って息切らしたりなどは、普通の役者と違う。飯豊まりえは良かったけど。それでもプロの役者を使って欲しい。
声優さんが気になるのが原因か?キャラクターに感情移入出来なかった。泣けないね。これでは。
1番気になるのは「強制ピント」させる演出。
2人で喋ってる時に、話してる方に強制的にピントがあって、聞いてる方は強制的にボヤける。
話している方を見て欲しいのかもしれないけど、聞いている方はどんな表情してるかも目線を移すと、ボヤけてクラクラする。ピントが合わないので目が疲れるし。老眼の不快感と同じ。
3D映画じゃないんだから、どっちを見るかまで指定して欲しくない。
この演出は最悪だ。増えて欲しくない。
ここ一番のシーンだけならいいかもしれないけど。
良いストーリーなので、良い演者の演出ならもっと良い映画になるのに。
全体的にいいけど、少し期待はずれ
どう言えばいいだろうね、映画自体の作画が綺麗で、音楽もいいと思いますけど、全体的に物足りない感じが大きい。ストーリーは思うよりシンプルで、音楽の入れるタイミング、映画自体のリズムもちょっと雑...これは近年恋愛劇場アニメがどんどん出現した現状で、競争も激しくなって、私自身がこういうアニメに対する要求も高くなった結果かもしれません。
元々彼女もいない(笑)私自身でも、こういう恋愛アニメを映画館で迫力なビジュアルと音楽を楽しくこと自体は結構いいと思うし、なぜなら、アニメ自体が好きです。とはいえ、単純すぎる、眩し過ぎる青春アニメは流石に一人で映画館で挑む勇気と正しい気持ちが必要。この作品、最初はsf系の恋愛ストーリーと思いますが、sf系の内容は省略すぎて、ストーリー重視の私にとって、物足りないとしか言えませんよね。
別の話なんですけど、二、三年前の「ジョゼと虎と魚たち」が結構好きで、それはもちろん恋愛ストーリーが、作画の執着、音楽のタイミング、全体的な質感がどうしても気に入って、同じ恋愛アニメを見って、思い出させました。
まあ、別の視点から考えすれば、この作品が理解しやすいし、割とちゃんとしたストーリーもあって、アニメ好きなカップルにちょうどふさわしいかもしれませんね
なぜ本職の声優を使わなかったのか
原作の出来が非常に良く期待大だっただけに、本職の声優が使われなかったことに落胆した作品であった。
序破急のストーリーを追っていく際に"声"の違和感はノイズでしかなく、この作品に限らず声をあてる作品にはそれを本業としている方々に任せるべきであろう。
俳優を本業としている方々は日々観客の視覚と聴覚に訴えかける演技をしており、他方声優は観客の聴覚のみに訴えかける演技をする。同じ演技でも求められる役割は異なる。
アニメーションについては、映像作品の視覚部分に関して作画班等映像作成の担当が任されており、(アテレコする際にはさほど情報は多くないが)その方々が作った映像の意図を汲み取り声をあてる仕事をするのが声優である。
本作品に出演した俳優が演技という面で能力的に劣ると言いたいわけではなく、普段戦う舞台が異なる俳優を採用するにはそれなりの理由(その俳優が今後声優の仕事を本職としていくなど)が必要であり、声優としての働きぶりは誉められたものではなかったと感じた。
出演俳優が短期間で努力したことは素直に評価できるが、経験の足りない俳優をあえて採用したスタッフ陣には大いに疑問の残るものであった。
思っていたよりもよかった
とある小さな町に小さな噂があった、そのトンネルを通ればなんでも願いが叶うが100年歳を取る通称ウラシマトンネル
小さな町に美少女が転入してきた事、噂のウラシマトンネルを見つけた事により少年の運命は大きく動き出す。
歳を取る噂だったがトンネルの中と外では時間の流れが極端に違い入って数秒でも数時間の時間が経過してしまう。
そんな中、少年はかつて自分のせいで死んでしまった妹を生き返らせたい一心で転校生の少女とそのトンネルについて調べ
そして二人は目的のモノを手に入れる為に……
最初は打算的な関係からお互いを知り親しくなっていくボーイミーツガールでしたが少年が一人トンネルに入ってしまい、中と外での時間の流れの差が生じながらも
先に成長する少女からのメールはまるで新海誠のほしのこえのような世界系の映画でした。
でも、新海誠と違い最後に出逢えてますが(笑)
少し早足な気もしますが原作からも逸脱せずに上手くまとめられている作品だと思いました。
タイトルなし(ネタバレ)
【良かった点】
原作をうまく90分以内にまとめ、多少あっさり目ではあるものの、カオルとあんずの2人の一夏の不思議な体験、そして2人の感情の変化に全振りした気概は素晴らしい。そのおかげで観やすく、2人により寄り添える作品に仕上がっていた。背景の美しさは言わずもがな、"失ったものを手に入れる"という過去に縋り付く呪いに、タイトル通り「さよなら」をする、前に踏み出す勇気をくれる一作。快晴の駅のホーム、向日葵を手に笑い合う2人をずっと眺めていたい、そんな日常がずっと続いてほしいと心から感じた。
【良くなかった点】
なし。個人的2022年アニメーション映画暫定No.1
見て良かった
時間を考えると、真っ当な普通の作品。大切なものの喪失、甘酸っぱい感じ。
時間が短いから内容としては限られる。
若干甘酸っぱい男女間をベースに、失った大切なもの、そしてあらたに気づく「大切なもの」
青春。タイトルに即した時空の展開。
原作が小説らしいが、小説原作ではまた違うと推測できる。
あくまでアニメの特性に即して、アニメ時空で展開してまとまっている。
83分と言う時間を有効に活用して
拙速ではなく叙情的にアニメは進行
若い男女の機微もまあ普通に良い
可もなく不可もなし。飽きることもない、短いから。
安定の予定調和だが、妹はどうなった❓❓❓
おまけに小説の小冊子付き、「後日譚」
携帯電話からスマホへ、時空の展開。
ただ「お爺さん世代が漫画家で売れなかった」と言うエピソードは
ジジイのワシ、哀愁を誘う。
そうだよな今の青年は完成度の高いアニメなんて小さい時から当たり前の世代だろから・・・
どうでもいいが主人公の女子高生の方。花城あんず、清楚な高校生の着こなしで
今のイモっぽい荒っぽいダサい着こなしの女子高生に見習わせたい。男女平等の履き違え・・
普通ですから見ても損はないです。
ひと夏、13年後……
カオルとあんずが、ウラシマトンネルを攻略するため共同戦線を組むところから始まり…あんずの才能にカオルが気付き、あんずを残してウラシマトンネルに入っていく……カオルは、あんずが好きだったことに気付いて……SFチックな設定に淡い恋愛を散りばめた胸がキュンする感じのあと味がいい作品でした。
終盤で弾けるSF的カタルシスが鼻腔を駆け抜ける、晩夏にふさわしいジュブナイル
海辺の小さな町の高校で噂されているのはそこに入ると欲しいものが何でも手に入るがその代わりに100歳年を取るという“ウラシマトンネル“。取り返しのつかない過去に苦悩する高校生塔野カオルはある日それらしきトンネルに遭遇、影のある転校生花城あんずともにトンネルの調査を開始する。
コバルトブルーの空の下で佇むセーラー服女子というポスタービジュアルとこのタイトルだけで絶対観ると決めていた作品なのでチラシの裏すら読んでなかったのは正解で物凄く新鮮でした。83分という短い尺なので恐らくは原作にあった様々な人物描写なり場面なりをごっそり端折って、慎重にトンネルの謎を紐解いていくくだりと2人それぞれが抱えるトラウマとの葛藤に大胆に尺を割いているので、終盤で一気に弾けるSF的カタルシスが鼻腔を駆け抜けました。説明調のセリフや描写を最小限に抑えて観客が自由に展開を想像出来る余地を残しているので実際には描写されていないものまでが残像のように胸に残る感じが切ない、堂々たる青春映画に仕上がっています。
最高の純愛を観て‼️❓感動して、泣いた自分を‼️❓誇らしく思う‼️❓
夏の終わりに、青春要素を補充できる作品
夏の終わりに観るとピッタリ
短いながらも、えもがつまってる
ポンポさんの制作会社ということで鑑賞
とりあえず、ポンポさん的な作り好きなんだなーと
歌でガッツリダイジェストで見せる感?
あと、原作の選び方が上手いなと。
しっかり映像にして綺麗で尚且つ、人の生き方に触れる話
この話はハッピーエンドなのかな?
どうなんだろう
花城からのメールが、塔野くんにとって失ったものになってからの展開は良かった
なんか、観客が考える部分とかが絶妙に入れられてたイメージ。
良かった
92/100
夏なのに夏アニメ感が薄かった
切なくも心地よい余韻を残す良作
王道のボーイミーツガールですが、設定的にはアレレ。でも好きな作品です。
ライトノベル原作のアニメ映画。SF、夏、青春の三代噺って感じですかね。ボーイミーツガールの王道で、少しだけビルドゥングスロマンの形態でもあります。普通に面白い話なのですが、全般的に陰鬱な雰囲気なので、ヒットはしないだろうな〜。
キャラデザとか美術背景とか綺麗ですね。主人公とヒロインが手を取り合うのが象徴的な場面で出てくるのですが、その構図の取り方とか上手いな〜。トンネルの奥へ進むのは常に下手から上手で「過去に向かって」の意味で、トンネルから出るのが上手から下手へ向かうので「未来へ進む」という映像ルールがよくわかりますね。
オーソドックスな三幕構成になっているのですが、ヒロインにとってはちゃんと三幕になっているのですが、主人公の男の子の方が上手くハマっていないような、、、う〜ん、原作を読んで考えます。
声優は、、、、まあ、アニメにとって声優なんてたいしたマテリアルではないんだよ、って見本ですね。セリフなんて下手でもなんとかなります。
いろいろ以下で文句付けますが、全般的には気に入っています!陳腐だけど、こういう根暗系のボーイミーツガールってオタク向けには必要でしょ!
以下はネタバレになります。
SF設定としては、所謂「ウラシマ効果」が設定ネタですね。でも、SF好きとしては、そのほかに色々な設定がありすぎて、やや説得力に欠いた印象。失ったものが手に入るって設定、それが「願いが叶う」と誤認される設定、メールが届いたり届かなかったりの設定。
だいたい、共同戦線と称して色々と実験するけど、肝心な「どうすれば願いが叶うのか」って部分が検証されていないじゃん!で、電話やメールの実験ばかりで、結局、それも「届くはずのないメールが届いた」って、なんじゃ!って感じ。
でもSF警察的にはアウトでも、設定レスキューをするとこうなる。結局、二人は「願いを叶えたくてトンネルに入るのではない」ってこと。二人は「理不尽な今から逃げたい」からトンネルに入る。つまり、今の時間を早回しするトンネルだけに意味があり、願いなり、失ったものが手に入る設定は、どーでもいい、ってことです。
主人公は父親が後妻を連れてくることで、もう今の世界には自分の居場所はないと絶望している。ヒロインは漫画を認めてもらえない今の世界に絶望していたが、自分を認めてくれる主人公に出会い、今の世界に生きようか迷っている。
で、この話のエグいのは、主人公をトンネルに「逝かせた」ヒロインは、追いかけることなく、今の世界に生きて漫画家として成功してしまう、って点。セリフでは「一緒に行きたかった」言いながら、後を追ってトンネルには入らなかった。
これって「心中もの」で考えると、片方だけ生き残るってことですよね。単行本を出版して燃え尽きたヒロインは、改めてその罪悪感に苛まれ、またあのトンネルに戻る。そこには入口で捨てられた主人公の携帯電話だけが残っていた、、、
というビターエンドで終わらせれば「設定厨」としては満足なのですが、さすがにこのプロットでは没ですな、あまりに凄惨な終わり方ですわな。
最後主人公がこの世界に戻ってくる動機が弱いですよね。元々は「1万年後に三人で戻ろう」って言っていたのだから、戻るなら妹も一緒に戻るべきですよね。で、シスコンとショタ(まあ、13歳下の高校生ですが)でハーレムエンドでいいじゃん!
でなければ、本当に「浦島太郎」エンドにするか。ジュース飲んだだけで帰ってくるから13年で済んだけど、ほんとは妹ともっとイチャイチャ過ごして、帰るはずですよね。なので、戻ってきた頃にはヒロインはお婆ちゃんに。で、乙姫様(妹)に持たされた箱を開けて、、、、めでたし、めでたし。
と、合理的なストーリーを考えれば考えるほど、ボツ、になりますな。きっと、原作はもうちょいマシなストーリーなんだろうと思います、読んでないけど。
全167件中、141~160件目を表示