夏へのトンネル、さよならの出口のレビュー・感想・評価
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全体的にいいけど、少し期待はずれ
どう言えばいいだろうね、映画自体の作画が綺麗で、音楽もいいと思いますけど、全体的に物足りない感じが大きい。ストーリーは思うよりシンプルで、音楽の入れるタイミング、映画自体のリズムもちょっと雑...これは近年恋愛劇場アニメがどんどん出現した現状で、競争も激しくなって、私自身がこういうアニメに対する要求も高くなった結果かもしれません。
元々彼女もいない(笑)私自身でも、こういう恋愛アニメを映画館で迫力なビジュアルと音楽を楽しくこと自体は結構いいと思うし、なぜなら、アニメ自体が好きです。とはいえ、単純すぎる、眩し過ぎる青春アニメは流石に一人で映画館で挑む勇気と正しい気持ちが必要。この作品、最初はsf系の恋愛ストーリーと思いますが、sf系の内容は省略すぎて、ストーリー重視の私にとって、物足りないとしか言えませんよね。
別の話なんですけど、二、三年前の「ジョゼと虎と魚たち」が結構好きで、それはもちろん恋愛ストーリーが、作画の執着、音楽のタイミング、全体的な質感がどうしても気に入って、同じ恋愛アニメを見って、思い出させました。
まあ、別の視点から考えすれば、この作品が理解しやすいし、割とちゃんとしたストーリーもあって、アニメ好きなカップルにちょうどふさわしいかもしれませんね
なぜ本職の声優を使わなかったのか
原作の出来が非常に良く期待大だっただけに、本職の声優が使われなかったことに落胆した作品であった。
序破急のストーリーを追っていく際に"声"の違和感はノイズでしかなく、この作品に限らず声をあてる作品にはそれを本業としている方々に任せるべきであろう。
俳優を本業としている方々は日々観客の視覚と聴覚に訴えかける演技をしており、他方声優は観客の聴覚のみに訴えかける演技をする。同じ演技でも求められる役割は異なる。
アニメーションについては、映像作品の視覚部分に関して作画班等映像作成の担当が任されており、(アテレコする際にはさほど情報は多くないが)その方々が作った映像の意図を汲み取り声をあてる仕事をするのが声優である。
本作品に出演した俳優が演技という面で能力的に劣ると言いたいわけではなく、普段戦う舞台が異なる俳優を採用するにはそれなりの理由(その俳優が今後声優の仕事を本職としていくなど)が必要であり、声優としての働きぶりは誉められたものではなかったと感じた。
出演俳優が短期間で努力したことは素直に評価できるが、経験の足りない俳優をあえて採用したスタッフ陣には大いに疑問の残るものであった。
思っていたよりもよかった
とある小さな町に小さな噂があった、そのトンネルを通ればなんでも願いが叶うが100年歳を取る通称ウラシマトンネル
小さな町に美少女が転入してきた事、噂のウラシマトンネルを見つけた事により少年の運命は大きく動き出す。
歳を取る噂だったがトンネルの中と外では時間の流れが極端に違い入って数秒でも数時間の時間が経過してしまう。
そんな中、少年はかつて自分のせいで死んでしまった妹を生き返らせたい一心で転校生の少女とそのトンネルについて調べ
そして二人は目的のモノを手に入れる為に……
最初は打算的な関係からお互いを知り親しくなっていくボーイミーツガールでしたが少年が一人トンネルに入ってしまい、中と外での時間の流れの差が生じながらも
先に成長する少女からのメールはまるで新海誠のほしのこえのような世界系の映画でした。
でも、新海誠と違い最後に出逢えてますが(笑)
少し早足な気もしますが原作からも逸脱せずに上手くまとめられている作品だと思いました。
【良かった点】 原作をうまく90分以内にまとめ、多少あっさり目では...
【良かった点】
原作をうまく90分以内にまとめ、多少あっさり目ではあるものの、カオルとあんずの2人の一夏の不思議な体験、そして2人の感情の変化に全振りした気概は素晴らしい。そのおかげで観やすく、2人により寄り添える作品に仕上がっていた。背景の美しさは言わずもがな、"失ったものを手に入れる"という過去に縋り付く呪いに、タイトル通り「さよなら」をする、前に踏み出す勇気をくれる一作。快晴の駅のホーム、向日葵を手に笑い合う2人をずっと眺めていたい、そんな日常がずっと続いてほしいと心から感じた。
【良くなかった点】
なし。個人的2022年アニメーション映画暫定No.1
見て良かった
原作を読んでいませんが、基盤となるストーリーをプロ(その道のプロ。小説家)が作っているので、お話の展開はとても良かった。
「君の名は」とジャンルは近いと思います。
違いを上げるとしたら
「君の名は」キャラクターの性格に新海誠監督ぽさが出ている感じで、「夏トン」はキャラクターの言動が一般的で、感情移入しやすい性格な気がしました
ストーリーを活かすように繊細に描かれた映像も良かった。
音響まわりは音楽少なめで誤魔化すことなく勝負している感じがしました。
時間を考えると、真っ当な普通の作品。大切なものの喪失、甘酸っぱい感じ。
時間が短いから内容としては限られる。
若干甘酸っぱい男女間をベースに、失った大切なもの、そしてあらたに気づく「大切なもの」
青春。タイトルに即した時空の展開。
原作が小説らしいが、小説原作ではまた違うと推測できる。
あくまでアニメの特性に即して、アニメ時空で展開してまとまっている。
83分と言う時間を有効に活用して
拙速ではなく叙情的にアニメは進行
若い男女の機微もまあ普通に良い
可もなく不可もなし。飽きることもない、短いから。
安定の予定調和だが、妹はどうなった❓❓❓
おまけに小説の小冊子付き、「後日譚」
携帯電話からスマホへ、時空の展開。
ただ「お爺さん世代が漫画家で売れなかった」と言うエピソードは
ジジイのワシ、哀愁を誘う。
そうだよな今の青年は完成度の高いアニメなんて小さい時から当たり前の世代だろから・・・
どうでもいいが主人公の女子高生の方。花城あんず、清楚な高校生の着こなしで
今のイモっぽい荒っぽいダサい着こなしの女子高生に見習わせたい。男女平等の履き違え・・
普通ですから見ても損はないです。
原作とは違う映画でしか観れない新たな夏トン︎ ︎
個人的に作画と作品の雰囲気はとても合ってたと思います!トンネルや祭りの表現がとても良かった!
原作より更に2人を中心の話として構成されてることにより更に2人の関係性が美しく儚く演出されていたと思う!
ひと夏、13年後……
カオルとあんずが、ウラシマトンネルを攻略するため共同戦線を組むところから始まり…あんずの才能にカオルが気付き、あんずを残してウラシマトンネルに入っていく……カオルは、あんずが好きだったことに気付いて……SFチックな設定に淡い恋愛を散りばめた胸がキュンする感じのあと味がいい作品でした。
終盤で弾けるSF的カタルシスが鼻腔を駆け抜ける、晩夏にふさわしいジュブナイル
海辺の小さな町の高校で噂されているのはそこに入ると欲しいものが何でも手に入るがその代わりに100歳年を取るという“ウラシマトンネル“。取り返しのつかない過去に苦悩する高校生塔野カオルはある日それらしきトンネルに遭遇、影のある転校生花城あんずともにトンネルの調査を開始する。
コバルトブルーの空の下で佇むセーラー服女子というポスタービジュアルとこのタイトルだけで絶対観ると決めていた作品なのでチラシの裏すら読んでなかったのは正解で物凄く新鮮でした。83分という短い尺なので恐らくは原作にあった様々な人物描写なり場面なりをごっそり端折って、慎重にトンネルの謎を紐解いていくくだりと2人それぞれが抱えるトラウマとの葛藤に大胆に尺を割いているので、終盤で一気に弾けるSF的カタルシスが鼻腔を駆け抜けました。説明調のセリフや描写を最小限に抑えて観客が自由に展開を想像出来る余地を残しているので実際には描写されていないものまでが残像のように胸に残る感じが切ない、堂々たる青春映画に仕上がっています。
最高の純愛を観て‼️❓感動して、泣いた自分を‼️❓誇らしく思う‼️❓
飯豊まりえ、ドラマではソフトなイメージだが、声優としては、とてもシャープで、クールだ。
だから、孤高の存在のようでいて、傷つきやすく、心が無垢な、ひたむきな、女性を演じるのが、相応しい。
浦島トンネルは、少し、SFとしては、限りなく軽い印象だが、センスが良いので、恋愛装置として、とても素晴らしい。
カレンとの受け答えも、実に面白く、印象的だ。
ああ、こんな、純愛は、傍観しているだけで、心が洗われる。
浦島トンネルのように、命を賭けてまで、取り返すものなんて、無いんですね。
結末に痺れました。
最高の映画を是非🎞🎟🎬
夏の終わりに、青春要素を補充できる作品
70分程度の上映時間だが、物足りなさは感じないしっかりとその世界に浸れる作品だった。
多少のご都合主義な展開はあるが、それも気にならないテンポの良さがある。
2人の関係性の変化を見ているだけで心が洗われていく気がした。
夏の終わりに、失われつつあるきれいに澄んだ青春要素を手軽に補充できる作品だった。
夏の終わりに観るとピッタリ
よくあるボーイミーツガールからのジュブナイル映画だけど、音楽と背景画のキレイさから夢中になれた。
田舎の無人駅で都会の少女との出会い、、、イイよねぇ(^-^)
脚本も僕は面白いと感じたし、ちゃんと作品の世界に集中できた。
短いながらも、えもがつまってる
ポンポさんの制作会社ということで鑑賞
とりあえず、ポンポさん的な作り好きなんだなーと
歌でガッツリダイジェストで見せる感?
あと、原作の選び方が上手いなと。
しっかり映像にして綺麗で尚且つ、人の生き方に触れる話
この話はハッピーエンドなのかな?
どうなんだろう
花城からのメールが、塔野くんにとって失ったものになってからの展開は良かった
なんか、観客が考える部分とかが絶妙に入れられてたイメージ。
良かった
92/100
夏なのに夏アニメ感が薄かった
過去に大きなトラウマを抱えるカオルは、ある代償を払うことで欲しい物が手に入るトンネルを見つけ…。
同名小説のアニメ映画化作品。夏アニメ感はそこまで感じなかったが、手放して初めて分かる大切な物を描いた終盤と映像の美しさが心に残る作品でした。
切なくも心地よい余韻を残す良作
ある田舎町でまことしやかにささやかれる都市伝説「ウラシマトンネル」。
欲しいものが手に入る代わりに失うものもあるという噂が。
そのトンネルを偶然にも見つけた塔野カオルは都会からの風変わりな転校生 花城あんずと共にウラシマトンネルを探索する。それぞれの手に入れたいもののために――
2人の「共同戦線」という微妙な関係が彼らの抱く願いが明かされるにつれ徐々に変化していく展開に心惹かれる。
ウラシマトンネルの秘密と2人の物語の結末はスクリーンで確かめて欲しい。
王道のボーイミーツガールですが、設定的にはアレレ。でも好きな作品です。
ライトノベル原作のアニメ映画。SF、夏、青春の三代噺って感じですかね。ボーイミーツガールの王道で、少しだけビルドゥングスロマンの形態でもあります。普通に面白い話なのですが、全般的に陰鬱な雰囲気なので、ヒットはしないだろうな〜。
キャラデザとか美術背景とか綺麗ですね。主人公とヒロインが手を取り合うのが象徴的な場面で出てくるのですが、その構図の取り方とか上手いな〜。トンネルの奥へ進むのは常に下手から上手で「過去に向かって」の意味で、トンネルから出るのが上手から下手へ向かうので「未来へ進む」という映像ルールがよくわかりますね。
オーソドックスな三幕構成になっているのですが、ヒロインにとってはちゃんと三幕になっているのですが、主人公の男の子の方が上手くハマっていないような、、、う〜ん、原作を読んで考えます。
声優は、、、、まあ、アニメにとって声優なんてたいしたマテリアルではないんだよ、って見本ですね。セリフなんて下手でもなんとかなります。
いろいろ以下で文句付けますが、全般的には気に入っています!陳腐だけど、こういう根暗系のボーイミーツガールってオタク向けには必要でしょ!
以下はネタバレになります。
SF設定としては、所謂「ウラシマ効果」が設定ネタですね。でも、SF好きとしては、そのほかに色々な設定がありすぎて、やや説得力に欠いた印象。失ったものが手に入るって設定、それが「願いが叶う」と誤認される設定、メールが届いたり届かなかったりの設定。
だいたい、共同戦線と称して色々と実験するけど、肝心な「どうすれば願いが叶うのか」って部分が検証されていないじゃん!で、電話やメールの実験ばかりで、結局、それも「届くはずのないメールが届いた」って、なんじゃ!って感じ。
でもSF警察的にはアウトでも、設定レスキューをするとこうなる。結局、二人は「願いを叶えたくてトンネルに入るのではない」ってこと。二人は「理不尽な今から逃げたい」からトンネルに入る。つまり、今の時間を早回しするトンネルだけに意味があり、願いなり、失ったものが手に入る設定は、どーでもいい、ってことです。
主人公は父親が後妻を連れてくることで、もう今の世界には自分の居場所はないと絶望している。ヒロインは漫画を認めてもらえない今の世界に絶望していたが、自分を認めてくれる主人公に出会い、今の世界に生きようか迷っている。
で、この話のエグいのは、主人公をトンネルに「逝かせた」ヒロインは、追いかけることなく、今の世界に生きて漫画家として成功してしまう、って点。セリフでは「一緒に行きたかった」言いながら、後を追ってトンネルには入らなかった。
これって「心中もの」で考えると、片方だけ生き残るってことですよね。単行本を出版して燃え尽きたヒロインは、改めてその罪悪感に苛まれ、またあのトンネルに戻る。そこには入口で捨てられた主人公の携帯電話だけが残っていた、、、
というビターエンドで終わらせれば「設定厨」としては満足なのですが、さすがにこのプロットでは没ですな、あまりに凄惨な終わり方ですわな。
最後主人公がこの世界に戻ってくる動機が弱いですよね。元々は「1万年後に三人で戻ろう」って言っていたのだから、戻るなら妹も一緒に戻るべきですよね。で、シスコンとショタ(まあ、13歳下の高校生ですが)でハーレムエンドでいいじゃん!
でなければ、本当に「浦島太郎」エンドにするか。ジュース飲んだだけで帰ってくるから13年で済んだけど、ほんとは妹ともっとイチャイチャ過ごして、帰るはずですよね。なので、戻ってきた頃にはヒロインはお婆ちゃんに。で、乙姫様(妹)に持たされた箱を開けて、、、、めでたし、めでたし。
と、合理的なストーリーを考えれば考えるほど、ボツ、になりますな。きっと、原作はもうちょいマシなストーリーなんだろうと思います、読んでないけど。
綺麗な映画
とても綺麗にまとまってる映画
ただ物語に説得力がついてこないので
少し地に足がついてない感じ
ただとても心に何かを灯してくれる映画でした。
予備知識なしでたのしかった
特典でもらえるミニ小説が本編の後日談で
必読!!ぜひ。
スッと落ち着く、美術集
とにかく複雑、考察、伏線
と肩肘張りそうなモノとは一線を画し
「ファンタジーに頼りすぎじゃないか?」
とか声が聞こえてきそうなものですが
なんとも美しく楽しめる映画だったな。
と感じました。
物語の中核を担うのは冒頭に名前の上がる
「ウラシマトンネル」
…一夏のちょっと不思議な体験と成長を
主人公たちに与えてくれましたね。
背景もそうですが、主題歌の透明感がより映画に合ってるなと私は感じております。
ハラハラする面白さより、心に凪がくるなんともいえない充足感が大好きです。
かけがえのない夏を謳歌しよう
ボーイミーツガールの名作がまた1本増えました。
エモーショナルなシーンの数々にどっぷり浸りました。
映像が素晴らしいので、良い音響で鑑賞できて本当に良かった。
最近ずるいくらいに良い歌を主題歌に据えてくるアニメが続いてますが(当社比)
オープニングの下校シーンからしてエモーショナル!
丁寧な街並みの描写に「これは良い映画だ!」と心の期待値が上がります。
そして、その期待は最後まで裏切られませんでした。
ぜひ良い音響で見ていただきたい!
エモーショナルな風景と言えば、私にとっては新海誠。
『ほしのこえ』で雨上がりのアスファルトの匂いを感じた衝撃が忘れられません。
その後の長編でお腹いっぱいだったので『君の名は』はスキップしようと思っていたのですが、映画仲間のザッキーくんが、とにかく音が良いので絶対に映画館で見てほしい!と激推しするので仕事帰りに寄りました。
彼を信じて良かった。
良い音響でのオープニングにテンション爆あがりでしたが、『君の名は』のオープニングが本編のキーポイントのダイジェスト版だとすると、本作のオープニングはどんどん風景に引き込まれていく…そこには人物も描かれているのですが、人物を取り巻く日常の世界観にスッと入り込めました。
この後の展開との対比が強調されます。
日常で走るシーンが何度も出てきますが、人物が走っている姿そのものは描かれません。
木の枝から見える月
木の枝から見える太陽!
走っている肩や息遣いから、どんなスピードでどんな思いで走っているのかが伝わります。
ぜひ良い音響で見ていただきたい!
そしてなんといっても声が良い!
鈴鹿央士くんも飯豊まりえちゃんも声の演技が素晴らしい。
微妙な心理が声で伝わってきます。
本当に役にピッタリの良い声で、ずっと二人の声を聴き続けていたくなりました。
とくにまりえちゃんのバシッと切り捨てる物言いに痺れる。
ぜひ良い音響で見ていただきたい。(←しつこくてすみません)
人生を季節にたとえるなら、青春時代は夏!
その後、秋を迎えて冬になる。
秋に囚われることなく夏を謳歌しよう。
追記
ガラケーってあんなに打つのが大変で、あんなにメッセージがブツ切れだったっけ?
スマホに慣れた今から見ると驚きですが、ほんの十数年前なんですよね。
二人に会える気がします。
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