夏へのトンネル、さよならの出口のレビュー・感想・評価
全174件中、21~40件目を表示
ふたりだけの秘密。入って出て入って出て...
夏っぽい作品かなと思いながら前情報無しで視聴。
劇中では訳あって8月2日に作戦を決行する。
2005年から2013までの間が舞台。回想シーンはさらに何年か前。
ヒロインが転入してイジメられるシーンのくだりで引き込まれ、彼が彼女の部屋で漫画を読んで面白いと言うくだりで感動し、ヒロインが「とうのくーン、とうのくーン…」でキュンキュン。
タイトルの"さよならの出口"の意味も深い。
8歳年上になった彼女とのラヴラヴな生活を想像しながら見るエンドクレジット。
あのトンネルが本当に何処かに有りそうでワクワクする。
設定は惹かれたが
視聴メモ
学生時代の甘酸っぱい青春感
家庭環境問題と過去のトラウマ
感情を表に出さない2人の話し方が印象に残った
ラスト、トンネルの向こうへ消えた彼への想いに嘆くシーンで冷めた。13年(だったか?)の時間の流れは、人の思いを良くも悪くも丸くする。
現実に弱った心がそうさせたのかもしれないが、直情的な感情の吐露に違和感を感じてしまった。
そこに愛はあるんだと思う
男はいつも待たせるだけで
女はいつも待ちくたびれ
それでもいいと なぐさめていた
それでも恋は恋
それでも恋は恋
これは松山千春さんの「恋」の歌詞です
どの世界でもいつの時代でも待つのは決まってるのかも
私にも欲しいものはあります
まだ気持ちに蓋をしてとても大切な思い出になっていないことがあるからです
それが取り戻せたのならきっと今の自分とはまったく違う人格や思考になっていたと思う
今のことが嫌なわけじゃないしそれを変えたいとも思わないが取り戻せたのならもっと笑って生きていたと思うから
今の自分はどれほどのものか
大したことはない
数日、数ヶ月、数年居なくても心配はされてもさほど困る人はいないだろう
あのトンネルがあったら今なら入るだろうな
強気な女性と優しい男性、高校生、田舎、夏、縁日、花火、タイムパラド...
ボーイミーツガールだけ見ればまあ…
アニメーションとはいえ、ストーリーもキャラもリアリティにかける。
ここでいうリアリティとは説得力のこと。
ファンタジー要素をダメと言っているわけでもない。
ボーイミーツガール要素だけでいえばそれなりに楽しめる。
ウラシマトンネルを調査していくところは、ストーリーにも二人の関係にもワクワクしたし、ラストシーンも順当な結末を迎えたと思う。
じゃあ全体としてみたらどうかと言われると、物語を構成する要素がどれも説得力にかけるので今一つ感情移入しきれない。
ウラシマトンネルの存在が唐突だし、いきなり願いが叶うと言われても、え?あの描写だけで願いが叶うことが分かったの??という置いてけぼりをくらう。
何故あそこにそんなものがあるのかも分からず、郷土資料を調査した際にこの点に触れて、説得力を増して欲しかった。
キャラクターについても、主人公が妹が亡くなったことに対して自責の念を抱えてるというのはまあ分かる。
父親がお前のせいだと責め立てるどクズなわけだが、もう少し直接的に関与してたならともかく、さすがに無理がありすぎてこの点も説得力に欠ける。
さらに言うとこんな状態の父親と二人で残して出ていくような母親もまたどクズなわけで、同じ親としてありえなさすぎる。
主人公には影があるという設定を満たすための舞台装置にしか見えない。
ヒロインについても同じで、売れない漫画家だった祖父と同じ志を掲げるところはいい。
けど、それを両親がみて気に入らないから田舎に島流しってそんなことする??
学校辞めて引きこもって人間性を失って漫画に没頭とかなら分からないでもないけど、普通に高校生活送りながら漫画化夢見てますなんてかわいいもんでしょ。
結局この点も「二人には影があって、親がクズという共通の悩みを抱えてます」っていう設定に対する舞台装置だもんね。
たしかに影は落ちるよねとは思うものの、転校初日に他者とのかかわりを持とうとせず軋轢を生むような態度を取り、ちょっかいをかけられたらグーパンで殴るような性格になるための説得力になるかと言われると何だかなぁ。
確かにこの件だけ見れば花城がどんな女の子なのか、どんな過去があるのかって引きにはなると思うけど、これも納得感が付いてこない。
逆にちょっかいかけられとはいえグーパンするような子なのか、物語が進んでいくうちに逆に疑問が湧いていった。
学校の友人というか同級生たちも一瞬出てくるだけで二人をとりまく背景でしかないし、グーパンする必要あった?別になかったんじゃ…?
うんそうだよね、引きを作るためのただの舞台装置だもんね。
物語の建付けや、話を動かすために舞台装置的な役割を持ったキャラクターやイベントが存在するのは当然おかしなことではないけど、どれも説得力に欠けるからそれが透けちゃっていやいやそんなのおかしいでしょって感情が先行してしまう。
冒頭にも紹介したとおり、色々無視してボーイミーツガールだけに焦点を当てて見れば見れなくはないので、もう少しそれを支える屋台骨をしっかりしたものにして欲しかった。
【”失くしたモノを取り戻すトンネル。”けれども、その為には自身の【時】を犠牲にしなくてはいけなくて・・。高校生男女の時を越えても過去のお互いの傷を乗り越え、想い続ける姿が沁みる作品。】
■”ウラシマトンネル”に入れば欲しいものがなんでも手に入ると噂されるトンネル。
過去に自らが欲したカブトムシを取るために木から落ちて亡くなった妹カレンの事を今でも想い、心の傷を抱える塔野カオル。
祖父の意志を継ぎ漫画家になるという夢を持ちつつ、両親に認められず花城あんず。
2人は欲しいものを手に入れるため、”共同戦線”を組み、ウラシマトンネルの調査を始める。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、原作小説を大幅にアレンジメントしてアニメーション化した作品であるが、”ウラシマトンネル”の中の幻想優美な紅葉が満開の美しさや、冒頭、ローカル線の暗い空から雨降る駅でのカオルとあんずの出会いからの”ビニール傘”をキーにしたラストの晴天下での二人の姿。
- 作品構成が巧い。-
・カオルとあんずが”ウラシマトンネル”に入って分かった事。それは、トンネルの”門”を越えると外界との時の流れが大きく違う事。
・それでも、あんずは亡き祖父の漫画原稿を求め、トンネルに入り原稿を得、カオルは”カレン”と書かれた小さな靴を得る。
・あんずが書いた漫画を読んだカオルは、彼女の才能に気付き一人でカレンを求めてトンネルに入る。そして、漸くカレンと出会うが部屋のガラスに映った自分は高校生だという事に気付き、カオルはあんずの元へ行くためにトンネルから外界に出ようとする。
・あんずは、既に漫画家になっていたがスランプに陥っている。彼女の傍にはカオルが貸してくれた”ビニール傘”が常にある。
・あんずは、意を決して”ウラシマトンネル”に入り何年も行方不明のカオルを探し、出会い”10秒で6時間のキス”を交わすのである。
■外に出た二人は13年が経っていた事を知るが、あんずも又トンネルの中に戻ったために8年振りとなる外界での再会となる。
カオルは高校生のままであんずは22歳。充分につり合いの取れる年齢である。
そして、二人は”行こう。”と言って現実世界に戻るのである。
<今作は、二人の高校生男女の想いが時を越えても続いているという、SFファンタジックラブストーリーである。
ガラケーでの二人のメールの遣り取りや、夏の田舎の何だか懐かしい風景も良き作品である。>
内容が薄い
全体的に内容が薄いです。
綺麗な絵でカバーされてます。
中盤で向日葵を傘として表現するシーン。
何故中盤にしたのか理解できません。
序盤にやったのなら終盤の方が納得できるし一番綺麗な終わり方だと思いました。
二人が別れた後、花城が漫画家として悪戦苦闘しながらも、塔野に想いを馳せる所。もっと深く掘り下げてほしかったです。呆気なく終わり没入感ゼロです。
無くしたものを取り戻すのが目的なのに、ついさっき捨てた感情を惜しんで戻ってくるのは…。
覚悟が足りなさすぎませんか?
そして主人公の感情の薄さがもう…。
過去や劣悪な家庭環境が原因ですよね。
それにしても肝心なシーンでの覇気の無さが残念でした。
胸が高鳴る!燃え上がる恋情!を期待している人にドロップキックをかます作品ですね。
思春期真っ只中の子供特有の「足掻き」をそのまま描いた映画です。
あの頃を思い出したい方は是非。
うん、出来よし!
キャラの設定とかが甘くてちょっと残念な作品。
主演の二人を声優さんではなく俳優さんが演じていて、声のトーンが落ち着いていて個人的にはそれがすごく良かったのでこれは期待できるかもと見始めたら、とどのつまりただの恋愛もの。
前半の二人でトンネルの謎を解明しようとするあたりは面白く見れたけど、やはり彼らの置かれた境遇など人物設定に無理があって物語に入り込めなかった。
ヒロインは祖父のように漫画家を目指していたのを両親から咎められて地方の学校に転校させられる、それ自体ちょっと無理がある気がするが、で自分は親に見捨てられた、自分には親はいないといってるだけの拗ねてる子供でしかない。転校先であそこまでやさぐれるような境遇とは言えない。転校先でのあの態度があまりに常軌を逸していたので彼女の置かれた境遇に興味をそそられてみていたら、まったくもってどうってことなかった。
主人公も同じく妹の死をきっかけに家庭が崩壊したという境遇だが、単なる事故死にもかかわらず主人公が罪の意識を感じるのも、父親が彼の責任だとばかりに責め立てるのも無理がある。そもそもあんな父親なら妹の死なんか関係なくいずれは家庭崩壊していただろうに。
なんか二人とも無理矢理悲劇の主人公にさせられてる感じがする。
アニメだから、ファンタジーだから、これくらい適当でいいと思ってるのかな。フィクション、作り話こそ、観る者に人物造形とか幾ばくかのリアリティー感じさせないと物語に入り込めないんだけどな。
メインであるうらしまトンネルの謎云々以前にキャラクター造形が甘々で感情移入が難しかった。そんな彼らが苦しもうが切ない恋愛しようが真に迫ってこない。
結局主人公はトンネルに一人で入り、ヒロインとは切ない別れ、二人の住む世界は時間の流れが異なる中でもメールは届いていた。彼女の思いに気づいた主人公は妹へのこだわりを捨てて彼女と新しい一歩を踏み出す、端的に言ってそういうことでしょう。一本の映画としてはいろいろと物足りない。恋愛もの好きの女子には受けるのかも。
全体的にいい作品なら細かい突っ込みとか入れたくなくなるけど、本作は設定とかいろいろと甘すぎてどうしても突っ込まざるを得なかった。
主演を演じた二人の俳優さんはあまり知らない俳優さんだったからか、逆にそれが自分にはよかったのと、絵はきれいだったので星一つおまけで。
オモシロい
久しぶりにストーリーに満足した。
浦島トンネルという大嘘の設定
それ以外は 成り行きも行動も主人公たちの思考も 違和感なく自然。
ご都合主義でないところがとてもいい。
彼女がトンネルに入る理由が無くなったと知るや、直ぐに
一人だけで行動することを決めた主人公。
主人公からのメールを受信した直後、迷わずトンネルに入った彼女。
満点の対応。良いシナリオだ。
迎えにトンネルに入ることで、2人の間の時間差が無くなる。
長い活動休止となった彼女の再スタートにも程よいスタートとなった。
こんな作品に出合えるのだから、アニメを観るのはやめられない
ただし、父親の描写は酷い。
そんなクズ設定だとしても、これじゃあまりに父親が かわいそう。
酒に酔って自分の不幸を 子供に当たる親はいると思う。
しかし、その時に並行して恋愛してる最中というのはどうも納得できない。
自分が不幸せである故の生活の乱れ。別れた妻への未練。
新しい生活を始めようとしている時に、こんな風には。
過呼吸気味で戻した時も 主人公を心配しなかった。
本当に親の描写にだけは、嫌悪すら感じる。
洗練された内容で、雰囲気も良かった!!
出だしからヒロインのインパクトが強く、掴みはOKでした。シンプルなストーリーながら、無駄な部分や尺稼ぎに感じる箇所が無く、最後まで楽しめました。トンネル内部の水に浸った赤い世界が、時間的にあまり滞在できない事もあって、何とも言えない不思議さと不気味さが混ざり合って印象的でした。さすがポンポさんのスタジオですね、雰囲気抜群でした。
アマプラのお薦めより
83分の圧倒的超純愛主義。
83分の圧倒的超純愛主義。観ましたというか、観てしまった、魅せられてしまった。久々に体験する超純愛映画で、「なんかもう俺はそういう世界とは縁遠い世界に生きているし、もはやそんなことが可能な年齢でもなくなってしまったなあ。。。」ということに愕然とさせられた映画でした。
映画通たちが「絵は綺麗だけど、ストーリーに無理があるんじゃないか」と言っていましたが、なんだろうね、ストーリーの良し悪しとかさておいて良いくらい近年観ることが少ない超純愛ですよ、圧倒的超純愛です。同じこと繰り返して言ってますね。
『君の名は』と比べられたりしていますが、あれを大分超える純愛感です。いや、先程から純愛、純愛と同じこと繰り返し言っていますが、純愛主義ここに至れりですよ(苦笑。好きとか、愛しているに理屈は不要なんでしょうね。意味不明なのが、そこまで好きになる理由も経緯もないのが、逆に素敵です。桜が綺麗なのにも、桜が好きなのにも理由はないでしょう。
もうおっさんがなんか批評家ぶってなにか言っっても虚しいだけのような突き抜けた感じが良くも悪くも衝撃的です。若かりし頃の、いつかの自分を思い出したい方にオススメです。難しいことは抜きにして4.5点。
面白くなくはない
絵が綺麗、トンネルの中とか綺麗でちょっとうっとりしました。
でも、主人公とヒロインが幼馴染の設定とかならまだしも出会って間もないし、それほど絆が深まる何かがあった訳でもないのにヒロインは主人公を8年もずっと思い続けて全てを投げ出せるほどなのか、主人公は大切な妹を投げ捨ててまで行くほどなのか、そんなに絆深まる?笑っていう違和感がありました。
あとヒロインだけ年取ってまあまあいい感じの年齢になってるのを考えると高校生の主人公とのキスシーンはちょっとキツかったです。性別が女の人だからまだマシ。
何も考えずに見たら絵も綺麗で面白いと思います。
全174件中、21~40件目を表示