「不思議で気持ち良い時間」夏へのトンネル、さよならの出口 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
不思議で気持ち良い時間
ボーイミーツガールのSFファンタジー。
まず美術がきれいで、舞台となる夏の空気がよく出ていました。
それとeillの歌も物語に合っていましたね。
物語は原作からかなり割愛されていますが、これはこれで見やすい作りでした。
特にウラシマトンネル。この美しくも絶対この世のものでない不穏な感じは、原作を超えた表現だったと思います。
やはり二人でトンネルを調べていく過程は面白く、ここら辺はうまいですね。
あと映像として見ると、ガラケーやウラシマ効果にどうしても「ほしのこえ」を感じてしまう面白さもありました。
最後の閉じ方も思い切りが良かったと思います。
ひと夏の、不思議で気持ち良い時間が描かれてました。
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