劇場公開日 2022年11月11日

すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価

全854件中、561~580件目を表示

3.5飽きずに入り込めた

2022年11月18日
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あえて何も知らないまま観た。
椅子に魂が閉じ込められ歩き出すなど奇想天外な内容に始めは違和感を感じた。
しかし物語が進むにつれその意味も分かった。
ラストに近づき涙が溢れた。
総体的には良かったが、東北で災害に遭われた方々が観たら結構辛いのではないかと思った。

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myuw myuw

5.0新海3部作の確立。これで彼は世界のすべてを描いた事になる。

2022年11月18日
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鑑賞方法:映画館

余り期待していなかった。事実いつもより雑なスタートのように感じた。何よりも最大の雑さは方言指導である。九州弁(設定は宮崎なのであろうか?)のイントネーションがおよそ九州の人間が聞いたら違和感以外何物でもない。関西弁訛りの博多方言のようなしゃべりでかなり鼻白む。猫や椅子のキャラもいかがなものか・・などと思っているうちに物語はロードムービーの様相を呈しながら壮大な天地(天土)の物語へと変貌する。それにしても移動描写がメチャクチャである。リアリティを出そうとしてるのかしてないのか・・宮崎から夜通し船に乗れば神戸についてしまう。なのに愛媛とは如何なものか???まぁそれはそうと、🎦君の名はでは時空を、🎦天気の子では海と空の『気』を、そして今回はあまつちの御神火や「なゐふる」を描いた。新海監督の特徴は彼の描く世界にある。宮崎駿の描く神代の世界とは異なり、物の怪ではなく自然現象にそのフォーカスが当たっている点が極めて特徴的である。古くは南方熊楠の寺田寅彦の描いた世界に新海が、折口信夫や宮沢賢治の世界に宮崎が重なってくるのである。ここで面白い事に気が付いた・・・南方熊楠(1867-1941)、寺田寅彦(1878-1935)、折口信夫(1887-1953)、宮沢賢治(1896-1933)・・・10年周期で日本の構造主義的哲学思想に近い活動した偉人がこの世に生を受けている。何かの意図を感ずるのは僕だけであろうか・・・??

新海は次回作で新たな全く別の方向性を見出すのではないだろうかと、思いを馳せるだけでワクワクが止まらない。

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mark108hello

2.5夏にコンバインは走らせないぞ

2022年11月17日
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ほかにも「すずめのだいじ」は隠語を連想させるし
ところどころに引っかかる点があって世界に入り込めなかった。数ある天災の中地震だけと関連させては今後大地震が起きたときに放送中止とかに繋がりかねないし東北民としては予想外の話の持って行き方だった

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なうなぱぱ

2.5誰の映画を見ているのか分からなくなった(追記あり)

2022年11月17日
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鑑賞方法:映画館

ジブリ(特にハウル?)にトイストーリーを混ぜて、アクセントにエヴァを加えたような、新海作品ってこんな作品だったか?と正直思った。
日本なので地震をモチーフにするのは良いと思うが、地震をミミズで表現し巨大なミミズが地面に倒れると地震が発生するという何とも微妙な設定。ミミズが地中を這って地震が発生する方が理解しやすかっただろうと思う。見栄えが悪いため地表に出したのだろうか。
いずれにせよ、ニッチな作品ならまだしも売れっ子監督が日本で地震をエンタメにするのは違うような気がする。

今回すずめが移動した場所はここ100年で大地震が起きた場所。(大地震になっていないが日向灘も結構揺れる) 個人的には、能登半島は通って欲しかった。

10年経ったとは言え、常世で震災当時をイメージしたような映像になっていたのは大丈夫なのか?という印象、当時私は関西に住んでいたので被害は受けなかったとはいえ、当時のニュース映像を思い出した。実際被害にあった方はフラッシュバックするのではないのかと気になった。
あらすじには「災いの元となる「扉」を閉める旅」と記載されているが、地震や311という言葉は一つもない、私はあらすじすら見ずに見に行ったので、こういう話になるのかと面食らった。

この作品の世界の中では最終的に再度要石で封印をしたため、扉を閉じればもう地震が起きないのか?と疑問は残る。
新海作品なら最後は会わないで欲しかったなという気持ちもある。

東京の作り込みは相変わらずすごいが、神戸で出てきた九宮筋商店街は改変しているのはなぜなのだろうか、許可や何かしらの大人の事情なのだろうか。お茶の水もお茶の湯みたいに改変して合わせてくれれば良かったのに。

追記
本作にて「この作品は、前を向いて生きろというメッセージだ」的な意味合いのレビューが散見したため、あまりに納得がいかず追記する。
東日本大震災を連想させる3.11を表現するのなら予め注意書きとして書くべき。
「辛いことがあったとしても前を向いて生きるべきだ」という、相手の事情を全く考えず自分のポジティブを相手に押し付ける迷惑な人間が世の中にはいる。そういう人間は、これまで大した苦労もしてないのだろうと私自身の経験からも察することが出来る。善意とは時に下手な悪意よりも厄介で面倒なことが多々ある。余計なお世話は言い得て妙だ。

正直、2回目以降を嬉々として見れる人の方が新海誠の思うツボだと私は思う。新海誠は実はこう思っていたんだと妄想している人に対しては、正直痛い信者というレッテルを張らざるを得ない。
炎上するかもしれないけど、2回目を見れば真意が分かるという作品を一流の監督が作るべきではない。それは売れないYouTuberが行う手法だ。

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you taka

4.5歩く椅子と猫をポスターで見て

2022年11月17日
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期待値だだ落ちでしたが、最高の作品でした。
見ないと分からないね‼️

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おさむ

4.0新海誠の世界を知らない方もどうぞ!

2022年11月17日
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泣ける

笑える

興奮

天気の子以来の作品で楽しみにしていました。
地デジのロードショーで冒頭12分の映像が流れていましたが、それを観ただけでも面白そうだなと感じ観に行きました。
最初観る前はあのイスはなんなんだろうとかドアから出てくるのは何?とか色々ありましたが全てスッキリしました。
昔にあったであろう祈祷的な話がリアルに再現されていたり、君の名はでもお馴染みのあの世という表現がいかにも新海誠っぽさがありましたが、話の内容と流れなどを観ているとそこまでの濃さはなく自然に観ていられる映画でした。胸が締め付けられるシーンや少し笑えるシーンなどは健在で、全体的にバランスの良い作品だと感じました。
まずは、上映開始から早い段階で観れたことに満足してます。
主人公の鈴芽ちゃんがとても可愛かったです。

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misakikenji

3.5優れた描写とずさんな脚本

2022年11月17日
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 前二作とくらべ、よりファンタジー色を強めた一本。リアルな街並みと非現実的な存在との融合は見事で、見ているだけでも楽しかった。一方、なぜキスで氷が溶けるのか、そもそもなぜ椅子にする必要があったのか、など混乱する点が多く、物語に入り込めなかった。

 すずめが冒頭から自分の命に頓着しない行動をとることの原因が、実は震災孤児になったことによるサバイバーズギルトだったという展開は面白かった。

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taktak

4.0点数は若干あまめだが

2022年11月17日
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全体としてはよかった。
「君の名は」のようなドンデン返し的な要素があればなおよかったが、登場人物たちの暖かさや、主人公のトラウマが徐々に明らかになっていくなど、物語に没頭することができて、最後はウルッと来てしまったw
新海作品の映像の美しさはいわずもがな。

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レイは!?★

3.5新海作品にジブリ風は求めてなかったんですけど・・・

2022年11月17日
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TOHOシネマズデー『すずめの戸締まり』

今や新海作品は、老若男女観るのは必然なのか!?と思わせる1日の上映回数の多さに!(◎_◎;)

確かに『君の名は』の時は、公開1ヶ月経ってもシネコン賑わってましたが・・・
公開4日目の月曜の私の観た回は、上映回数多過ぎで2割にも満たない感じでゆったり鑑賞出来ました。

内容は予告観た時から??って感じの予感。。。
人と人との絶妙な距離感と不思議な出来事の融合が面白かった新海作品に・・・
ジブリ風テイストは必要なのかと思いつつも、車中流れる選曲は、昭和な人も楽しめるようにしてくれたのかな♬

話の内容的には、天災を防ぐ神様の物語でしたが、私も神戸の被災者だけにえッ、、って恐怖が蘇った。

声優さんは絶妙〜深津さんと神木くんは特に素晴らしい!
ただ神戸でのシーンのやり取りは、何か型にハマったイントネーションだと思ったらやっぱりね。
各地を転々とする物語だけにその辺のキャスティングが惜しい。

既に2回観たブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー2時間41分より長く感じた2時間 2分でした。

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eigatama41

4.0美しく作ってくれたからこそ楽しめた

2022年11月17日
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物語の疾走感と映像の迫力が凄かった!
私にとって震災は被災地が身近な場所であった為に当時はとても心が折れ掛けましたが、時が経ってこういう新しい形で表現されるとは…

寧ろあのリアルな津波跡の光景を恐怖感溢れるダークな色彩を使って改めて見せられたら「軽んじるな」と嫌悪感が芽生えたかも。
敢えて綺麗な絵で見せてもらえたからこそファンタジー作品として私は受け入れられました。

個人的には新海誠監督の作品が苦手で(すみません…)なんとなく避けていましたが今回とても面白かったです。

作中では主人公と家族や旅の道中で出会う人達との会話の掛け合いが多く、逆に青春ラブコメの青臭い会話が少ないのも私は好みでした。

気持ちよく駆け抜ける前半に比べ後半は登場人物たちの会話も展開もダークな雰囲気ではありますが、話に重みが出てきて見応えがありました。

観れて良かったです^ ^

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もやすけ

4.5これは、、、

2022年11月17日
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まさか僕の故郷で、見覚えのある風景で僕の身に起きたこととそっくりで、、びっくりした。終盤 息が止まりそうだった。つらくて涙が溢れたけど、温かい気持ちになった。

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クロネコ

2.0アニメーションクオリティ「は」最高

2022年11月17日
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とにかく、エンドロールの監督自身のクレジットのフォントの大きさと順番に「やれやれ」って気持ちになりました。どれだけ自信満々なんだ?と。なんだか、周りイエスマンしかいないんじゃ?と老婆心ながら思うほど。
ま、ある程度のエゴは表現者として必要なんでしょうが、どーにも独りよがり感が強く物語は稚拙さを感じざるをえませんでした。

ラストの帰着はさすがの新海監督。相変わらずうまい時間軸の使い方。ドラマティックでした。けど、けどね。あまりに詰め込みすぎたのでは?だって、背景や心情描写が薄過ぎて、鈴芽はじめ登場人物たちの行動理由に説得力がなさすぎる。

鈴芽の成長?感じられない。ただ動いてるだけ。
ダイジンの行動変化、よくわからん。
おばさんとのケンカ、なんでそこ?
いや、そもそも鈴芽ってそんな猪突猛進する子なの?
わからん。

なんか、素敵なシーンと思われるイメージボードをむりくりストーリーで繋げてるだけのように思ちゃって、ロードムービー的な要素ありつつも、展開は冗長で全体的に長い。眠くなりました、途中。(だって同じこと繰り返すだけなんだもん、ある場所に行くために)

だから、良い場面はあれどカタルシスが生まれませんでした。それとさ、あの出来事をただのドラマの設定としてしか使ってない?監督。これじゃなくてもよかったんじゃない?だって、前向こう!だけじゃただの外野からの気休め応援ですよ?もっと、もっと寄り添えるメッセージあったんじゃ?

好きにはなれない一本でした。
あしからず。

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バリカタ

4.0「スゴイ映画」でなく「ヤバイ映画」。信者が居たからこそ公開できた新海誠作品……

2022年11月17日
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皮肉とか否定的な意味での「信者」ではありません。と言いますのも……

……本作映画、公式からアナウンスされていた通りに一部、というか随所に例の地震災害を思わせる描写があります。
むしろその「災害」こそ本題とばかりにがっつり物語に関わってきます。

多くの人が心に傷を負ったデリケートな事象だけに、下手の発言を一つでも打てば炎上必須。最悪作品が創れなくなる可能性まであり得る非常に危険な本題です。
実際、この映画が公開された直後も「トラウマが呼び起こされた」といった感想ツイートが数多く見られました。

思うに、「君に名は」「天気の子」の名声があった新海誠監督で、映画の内容を好意的に受け止めることができるファン(信者)も多かった。だからこそ公開できた作品なのではないでしょうか。
どれだけ物語の内容が良かろうとも、人気を得られていない他の人だと所謂「不謹慎厨」の声が大きくなり、テーマの内容だけで賛否の声で炎上してしまっていた気がします。

恋愛要素である「鈴芽(スズメ)「草太」はちょっと微妙な感じです。
もちろん映画を通して描かれる恋愛模様は面白いのですが、ドラマチックさでは「君の名は」「天気の子」が圧倒的で、それらに比べるとちぐはぐしている印象があり見劣りすると言わざるを得ないと思います。それでも面白いのですけれども!

恋愛要素が大きかった「君の名は」「天気の子」から、災害要素や主人公の成長、そして観客へのメッセージに重きを置いたのが本作、と言えばよいでしょうか。
これだけ話題になっていますが、一般向けではありません。
ハートフルな万人受けしていたを過去作を期待して見に行くとハートフルボッコにされます。

私はそういった災害に合ったことが無い人間でしたので、映画の中身は楽しめつつも、上映中ずっと顔の引きつっていた、という奇妙な体験をしました。
そして私が心を抉られたのは人間関係の黒い部分です。それでも物語の序盤や主人公の成長を覚えていたので向き合えましたが……視た瞬間は結構辛かったです。

少なくとも鑑賞後のテンションは下がります。
いろいろ考えることが多くて口数が減る、といった意味でテンションが下がります。
重さと温かさが混在した、ヤバい映画です。

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ヨヨ23

4.5優しく切ない応援歌

2022年11月17日
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悲しい

楽しい

幸せ

私のような一部特定の人たちには強烈なフラッシュバックがあるかもしれません。
それでも逃げずに描ききってくれました。
この作品に関わった方々から優しく強く背中を押してもらった気持ちです。
ありがとうございます。

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郷愁

4.5進化する新海誠

2022年11月17日
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泣ける

興奮

幸せ

東日本大地震を扱う重いテーマでしたが、適度に挟まる、椅子になってしまった草太など、コミカルな描写と圧倒的なファンタジー描写ですんなりと観れる前向きな作品だった。

何度もクライマックスのような圧倒される展開が訪れ、その度に心が震えた。

表向きは日本全国を駆け巡るロードムービー、裏のテーマは忘れられた土地にあった生活、感情などに想いを馳せ、悼む所にあると感じた。

廃墟とされた土地の最後はきっと悲しいものも多いが、そこでは確かに様々なドラマを多くの人々が紡いでいたはず 美しく、活気あった景色が無かった事にはならない そんな当たり前の事をこの作品に触れるまで私は忘れていた気がする。

新海誠は君の名は。から進化し続けている。
ラストシーンも予想通り納得の結びだった。
こんな世の中で生きていく元気をもらった気がする。

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西国くん

4.5ある本を読み返している

2022年11月17日
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「海辺のカフカ」・・・要石で悪を閉じ込める世界。ネコが重要なシンボルになっている物語。立ち向かう少年とサポートする女性。この不思議な小説。一気読みした記憶がある。もちろん映画も十分楽しめた。

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記録係

5.0新海誠監督が描いてくれてよかった

2022年11月17日
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描き方が非常に難しいテーマを扱っているのは間違いないと思う。我々の世界では十数年が経ったあの震災を真正面から描いた作品であるが、作中でもほぼ同じ月日が流れている。今だからこそ、我々とほぼ同じ月日を共有したであろうキャラクターたちを描けたと言える。
少なくとも自分がこの作品を鑑賞して思ったのは、これを新海誠監督が描いてくれてよかったということだ。

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iwa

4.0すずめの自分探しの旅

2022年11月17日
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笑える

怖い

すずめの自分探しの旅だった、が第一印象。
震災が絡んでるのを知らなかったので
衝撃がありました、怖かったこと、思い出しちゃいました。
なんとなく日本神話とつながってそうな印象も。
花や空、自然の絵が本当にキレイで引き込まれました。

毎日会える、交わせる、
当たり前の日常に感謝しました。

あとはやっぱりファンタジーだから
登場人物みんな、お人好し。

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のんさば

5.0泣きました。

2022年11月17日
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映画を観て あまり泣かない方ですが

かなり感動して泣いてしまいました。

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ドングリ

4.5時間を短く感じたので良い映画だったのは間違いない。

2022年11月17日
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公開後すぐではなく、数日ほど空けてから見に行ってきました。
楽しみにしてたというわけでは無かったのであまり期待はしませんでしたが、チラホラと「震災関連?」みたいなキーワードがあり、後で話題にもなるだろうし見とかないといけないかなと言う感覚で見に行ってきました。

結論から言えばかなり高評価です。頭では粗探しするんだけど感覚では高評価なんですよね。不思議な感覚です。

【高評価な点】
上映時間を短く感じた、あっという間だった、ダレを感じることが無かった、という自分の中での事実もあり、この部分だけで相当な高評価になります。歳を取ったのが原因かどうかわからないが2時間ほどを集中して見るってことがだんだん出来なくなってくる。テンポが悪かったり、面白く無かったりすると途端に集中力が切れて時間が気になったり、有り体に言えば「しんどくなる」ってことですね。この「すずめの戸締り」という作品ではそれが一切無かった。これはもう作品に屈服させられたと言っていいと思う。その点では「良かった」点ではある。

映画の論評をするなら客観的に他の人でも感じることが出来るであろう「良かった点」などを論じることが適切だとは思うけど、こればっかりは他の人がそうなるかはわからない。自分は非常に集中して見れたという点が「理解してもらうことができないが自分には相当良かった点」である。

【なんかこう腑に落ちない点】
作品の脚本がどうとか演出がどうという話ではなく、上記の「良かった点」が「面白かった点」でない所に集約されているのかなと。自分はエンタメ重視の「楽しんでナンボ」という派閥ですのでそこに重きを置いて評価する傾向なのですが、「たのしかったぞーーー!」って素直に言えない自分がおります。やっぱテーマが心をエグってくるのでね。。。楽しい!と言う感覚ではないのに見逃せない・画面に釘付けられたというのはあまり無い感覚でちょっと戸惑っております。

【その他】
このテーマ、「この素材出されたら絶対泣くやん」って奴なので、心は動かされるよね、エモーショナルだよねって薄っぺらい感想になる。にしても安易にこのテーマを扱うと批判も出ちゃうと思うんだけど非常に上手く消化・表現されていて、ちゃんと素材の味を生かして完璧に調理してくれているなという印象。御多分に漏れず自分もボロ泣きしてましたけど、「そんなんズルいやん」という感想と共に2時間の映像作品としてほぼ完璧な出来栄えだったなと言う感じです。

映画鑑賞が平日の遅い時間だったので同時に数組しかいませんでしたが、終了後照明がついて明るくなってからも10秒ほどは皆席を動きませんでしたね。自分も動けませんでした。みんな「ふぅー」と一息ついてから動き始めるといった感じでした。東日本から10年、阪神淡路から四半世紀、その他の地震や火山噴火洪水被害など自然災害の多い日本ですが日本に住んでいる以上、心のどこかに忘れない悲しみみたいなものが残っているんだなぁと気づかされた作品でした。

【作品内ポイント】
作品の中では「チャラ男芹澤」が良いヤツでしたね。
主人公友人・脇役ポジで人気出る奴なんですがドはまりしてましたね。これも安易なんだけど自分もお気に入りのキャラになりました。

【最後に】
「面白いから見てほしい」というより「感想が聞きたいから見に行ってほしい」という作品です。映画代金の価値が有るかは保証はできませんが、自分は2時間バッチリ映画の世界にハマれたのでそれだけは間違いないです。スクリーン数も多いのでシネコンならフラッといつ寄っても1時間以内に上映開始がある感じなので沢山の人に見に行ってほしいですね。

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a7a
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