すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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時間を短く感じたので良い映画だったのは間違いない。
公開後すぐではなく、数日ほど空けてから見に行ってきました。
楽しみにしてたというわけでは無かったのであまり期待はしませんでしたが、チラホラと「震災関連?」みたいなキーワードがあり、後で話題にもなるだろうし見とかないといけないかなと言う感覚で見に行ってきました。
結論から言えばかなり高評価です。頭では粗探しするんだけど感覚では高評価なんですよね。不思議な感覚です。
【高評価な点】
上映時間を短く感じた、あっという間だった、ダレを感じることが無かった、という自分の中での事実もあり、この部分だけで相当な高評価になります。歳を取ったのが原因かどうかわからないが2時間ほどを集中して見るってことがだんだん出来なくなってくる。テンポが悪かったり、面白く無かったりすると途端に集中力が切れて時間が気になったり、有り体に言えば「しんどくなる」ってことですね。この「すずめの戸締り」という作品ではそれが一切無かった。これはもう作品に屈服させられたと言っていいと思う。その点では「良かった」点ではある。
映画の論評をするなら客観的に他の人でも感じることが出来るであろう「良かった点」などを論じることが適切だとは思うけど、こればっかりは他の人がそうなるかはわからない。自分は非常に集中して見れたという点が「理解してもらうことができないが自分には相当良かった点」である。
【なんかこう腑に落ちない点】
作品の脚本がどうとか演出がどうという話ではなく、上記の「良かった点」が「面白かった点」でない所に集約されているのかなと。自分はエンタメ重視の「楽しんでナンボ」という派閥ですのでそこに重きを置いて評価する傾向なのですが、「たのしかったぞーーー!」って素直に言えない自分がおります。やっぱテーマが心をエグってくるのでね。。。楽しい!と言う感覚ではないのに見逃せない・画面に釘付けられたというのはあまり無い感覚でちょっと戸惑っております。
【その他】
このテーマ、「この素材出されたら絶対泣くやん」って奴なので、心は動かされるよね、エモーショナルだよねって薄っぺらい感想になる。にしても安易にこのテーマを扱うと批判も出ちゃうと思うんだけど非常に上手く消化・表現されていて、ちゃんと素材の味を生かして完璧に調理してくれているなという印象。御多分に漏れず自分もボロ泣きしてましたけど、「そんなんズルいやん」という感想と共に2時間の映像作品としてほぼ完璧な出来栄えだったなと言う感じです。
映画鑑賞が平日の遅い時間だったので同時に数組しかいませんでしたが、終了後照明がついて明るくなってからも10秒ほどは皆席を動きませんでしたね。自分も動けませんでした。みんな「ふぅー」と一息ついてから動き始めるといった感じでした。東日本から10年、阪神淡路から四半世紀、その他の地震や火山噴火洪水被害など自然災害の多い日本ですが日本に住んでいる以上、心のどこかに忘れない悲しみみたいなものが残っているんだなぁと気づかされた作品でした。
【作品内ポイント】
作品の中では「チャラ男芹澤」が良いヤツでしたね。
主人公友人・脇役ポジで人気出る奴なんですがドはまりしてましたね。これも安易なんだけど自分もお気に入りのキャラになりました。
【最後に】
「面白いから見てほしい」というより「感想が聞きたいから見に行ってほしい」という作品です。映画代金の価値が有るかは保証はできませんが、自分は2時間バッチリ映画の世界にハマれたのでそれだけは間違いないです。スクリーン数も多いのでシネコンならフラッといつ寄っても1時間以内に上映開始がある感じなので沢山の人に見に行ってほしいですね。
自分と向き合う一歩になった
新海誠3年ぶりの新作。
IMAX抽選にて鑑賞
映像美、設定、ストーリーどれをとっても新海誠の最高傑作だと言える凄まじい作品だった。
新海誠と言えばの忠実すぎる街並み、爽やかで鮮やかな映像は今回も炸裂していて観ていてうっとりするほど綺麗だった。扉の奥の世界は観た人全てが忘れることが出来ないと思う。
そして今作では日本と切っても切ることができない災害である地震を視覚的に怪物で表すというありそうでなかった表現をし、観る人に物語のテーマを伝え、地震自体を神話と絡めることで自然の絶対性を表現していて純粋に感心した。
ただ地震が大暴れするだけでなく、その地震を鎮める閉じ師を存在させることで一気にエンタメ性を高めていてワクワクした。
この設定だけでも十分面白いのに今作はストーリーも最高すぎた。主人公すずめが日本各地で起こる地震、草太達との交流で日本を揺るがすほどの決断を迫られる緊張感や自分の過去、自分自身と向き合うことで観る人の多くを救い、勇気づけるテーマも含んでいてラストタイトルが出るまでで涙が止まらなかった。
東日本大震災を避けることなく、真正面からぶつかった勇気も凄いし、経験した全ての人が向き合う一歩となる作品だったと思う。
もう一度観に行きたい。
後世まで残る素晴らしい作品
宮城県であの日を経験した者として、1回目の鑑賞時は緊張で物語を追うのがやっとでしたが、小説を読み新たに2回目鑑賞したときにとても満足感が得られました。
風化させてはいけない気持ち、若い人に伝える手段として新海誠監督がアニメーションといった手段で熱意を込めて311を織り交ぜ映像化されたことに感動しました。
「観ない方がいい人もいる」という言葉は優しさに聞こえるかもしれないけれど、災害国に住まう日本人なら感じ取ってほしいことがこの映画に沢山詰められていました。
すずめが思っていた「いつ死んでもいい」と言う気持ちは「運で生き死にが変わる」、どうにもならないといった嘆きです。
だから諦めないで怒ったり泣いたりそれでも前に進んでいった彼女が誇らしく思えます。きごちなかった叔母との関係性の変化も好きなシーンとなりました。
そして映像美や音楽の新規多様性に素敵な主題歌で彩りも添えられおり大好きな作品となりました。
明日のために🚪🗝
娯楽として楽しむが吉
めちゃくちゃ良かったけど、東日本大震災を思い出す方は見ない方がいいかなと思う
まずは初めに僕は新海誠監督の作品が好きで今回も映画館で観させて頂きました。
感想としては、まず、めちゃくちゃ良かったです。
新海誠監督の次回作も絶対に映画館で観ます。
ただし、ファンタジーではありますが、今までよりも明らかにメッセージ性も強かったと思います。
予備知識として、東日本大震災に触れるとということをもう少し宣伝してもよいかと思います。
恐らくですが、まだまだ東日本大震災で起こった事に対して強い拒否反応がある方も多いと思います。
もちろん東日本大震災についてを映画化する事が悪いんじゃなくて、テーマのひとつとして扱ってる事を予告の時点で入れてもいいのかなと。
批判をしたい訳ではないです。
映画としては素晴らしいし、原さんはじめ深津絵里さんなども声優としてとても良かったです。
前作の天気の子もメッセージ性があるものの、君の名はのあとで、エンタメ色もやや強かったように思います。
ここにきて、メッセージ性を強くする事に新海誠監督の次回作はどうなるんだろうと楽しみでなりません。
とても素晴らしい作品でした。
個人的には新幹線乗ってるシーンが好きです。
希望を持っていいと伝えてくれる素晴らしい作品
上映中ずっと心が震えます。
一言言うなら一度は見てほしい作品です。「君の名は」、「天気の子」を見直してから今回見ましたが、前作を超えてくる作品ではないかと思います。
新海監督の作品は日常の場面を映しているだけでも、なぜか涙が出てきます。絵がとてもリアルだからこそですかね。今回はタイトルの通り、鍵を閉めるという日常にあるシーンに焦点を当てているため、何気ない家の鍵を閉めるところや自転車の鍵を閉めるところが深く感じました。
猫を追いかけて全国を旅して、すずめの過去にも迫っていきます。旅の途中で出てくる地域や人たちが本当に素敵でほっこりします。
エンドロールでは、旅で出会った人たちと再会するシーンが出てきますが、自分自身が旅行に行ったような不思議な気持ちになりました。
新海監督の作品は歌にもこだわりがあり、RADWIMPSさんの歌は相変わらず最高です。今回は、十明さんの「すずめ」という歌もすごく素敵ですね。最後にもう一回聞きたい!と思ったところで流れたので、とても幸せな気持ちで映画を見終わりました。
今年の映画一番では?
あの日。あの時を”忘れない”
そうそうこういうのが見たかったんだよ~
中二病まじりの設定と、有無を言わせないほど圧巻の映像美。
そしてそして超王道なボーイミツガール!
いや~満足です。眼福です。今この時代に生まれられて幸せです。
さてさてこの作品についてですが、予告編でも警告されている通り”地震"をテーマにしているんですね。昨今「君の名は。」から始まる新海作品は何かしらの災害をテーマにすることが多いのでその点において今作は新海作品の集大成といっても過言ではありません。
私自身東北生まれ東北育ちですので、当然のごとく3.11を経験しました。
内陸なので大した被害はなかったものの、薄らぼんやりしている幼き日の記憶の中でこの日の出来事だけは鮮明に思い出すことができます。
3.11だけではなく、他の災害についても触れられており、新海誠監督の”あの日。あの時。を忘れない。忘れさせない。”という思いつまり本作のメッセージ性をひしひしと感じました。
映像美については触れなくてもいいですね。だってみんなわかってますもん。
本作は和風SF要素が含まれているため、「君の名は。」、「天気の子」以上に迫力があり見ごたえの意ある映像に仕上がっています。
最後にストーリーについてお話しておきましょうか。
本作の物語は「君の名は。」や「天気の子」よりも難解であったと私は思いますね。
「君の名は。」や「天気の子」は映画として非常にスロースターターであり、中盤終盤にかけてのスピード感というか怒涛の展開であったのに対し、本作は結構序盤から設定が語られかつ物語がぎゅっと進んでしまうんですね。それに加えて物理学的な超SF要素を含んでいるので、普段からSF映画やアニメを見ていない方には分からないという感想を持つ方もいるかもしれません。
私としては非常に考察のし甲斐があって面白いんですけどね~
長々と書きましたが、総括すると私的2022年NO.1映画になりました!
本当に良く練られ作りこまれた非常に良質な映画です。
この秀逸な映像美と音楽はスマホのちっさな画面で見るのはもったいない!
ぜひ最寄りの映画館で大迫力の映像を思いっきり味わってしまいましょう!
新海誠、というブランド化。
ダイジンの行動原理が理解出来なかった(汗)
11月18日に公開され、全国の映画館のスクリーンをジャックしていると話題になった「すずめの戸締り」を観に行ってきました。
私が観に行った映画館では、その日全18作品が53回に渡って上映されていましたが、うち本作の上映回数は19回と、3分の1以上を占めていました。タイムテーブルを見ても、ギッシリとスケジュールが詰まっており、さながら東海道新幹線の時刻表のようでした。客の入りについては、平日の夕方で半分程度だったので、一定の成果を出していると言って良いのでしょう。
そんな映画業界の期待を一身に背負って公開された本作でしたが、「君の名は。」、「天気の子」といった新海監督の前々作、前作と、味付けが非常に似通っていると感じられました。いずれも現代日本が舞台で、主人公は男女のペア、年頃も中学生から大学生であり(因みに3作品の主人公2人ずつ、計6人の内訳は、中学生1人、高校生4人、大学生1人)、隕石の落下とか大水害、そして大地震と、天災にまつわるストーリー立ても同じ。さらに言えば偶然性に依拠した、悪く言えばご都合主義的な展開も見られるなど、デジャヴでも観てるのではないかと思えるようなお話でした。
しばしばジブリ作品と比較されることもある新海作品ですが、歴代のジブリ作品は舞台も時代設定も主人公も筋立てもかなり幅広く、この点が両者の大きい相違点と言えるかと思います。
肝心の本作の内容ですが、物語の世界観に慣れるまでに少々時間が掛かりましたが、何とかそれを是として観終えたものの、物語の鍵を握る白猫(ダイジン)の行動原理が最後まで理解できず、いまだにモヤモヤとしながらこの感想を書いています。見た目は猫でもダイジンは神様らしく、劇中「神は気まぐれ」という主人公・草太のセリフもあるので、考えても仕方ないということなのかも知れませんが、いくら何でもそれでは作品として成り立たないでしょうから、きっと何らかの意図があったと考えられます。これを理解出来れば、本作の面白さが100%理解出来るのかも知れませんが、当面無理そうです。。。
また、前述した「ご都合主義」についてですが、ダイジンを追って家出した鈴芽(すずめ)を探して宮崎から上京した叔母の環が、御茶ノ水駅の駅前で偶然鈴芽を見つけるという展開には、正直唖然としました。広い東京で、何の手掛かりもなく人探しに成功するなんて、いくら何でも強引過ぎるでしょう。もう少し必然性のある理由付けをすれば良かったのにと思わざるを得ませんでした。
以上、疑問に思ったところばかりを書いて来ましたが、私のようなオッサン世代にも嵌る懐メロが随所に挿入されていたり、相変わらず東京の街並みが精緻に再現されていたりと、制作者サイドが全方位的にマーケティングしているところは評価出来るかなと思いました。(あんまり褒めてないかな。)
あと、鈴芽の苗字が「岩戸」って言うのは、洒落が効いてて中々良かったかなとは思います。まあ古事記・日本書紀における天岩戸のお話は、本作とは逆に閉まった岩戸を開けるお話ではありますが。。。
すずめの向こう水さに救われる。
大変に良質な神木隆之介を浴びてしまったダァ…
仕事終わりのレイトショーでした!
劇場での鑑賞久しぶりだな〜。
全体的な構成はすごくしっかりしていて、最後にちゃんと(なんとなく予想はつきつつも)諸々の伏線回収ハッピーエンドで良かったです。
途中途中で人に助けられながら、人助けもしながらなのが自然に進められててご都合展開って感じもなかった。
見ていて違和感…というか、ちょっと不自然に思ったことが、主人公2人の状況を受け入れる描写があまりに唐突というか、「感性が普通じゃないのかな…??」みたいな気持ちになる事がたまに…。
前作の天気の子でも思ったんですが、新海さんの作品って、物語の最初、舞台三幕構成でいう「問題提起」の部分がめっっっっちゃ"淡白"なんですよね。
あと感情の切り替え…ターニングポイント的な説得力の部分は「察してね」って感じなので、まぁなんとなくは分かるんだけど何でそうしたんだろうみたいなのがちょっと弱いので、あんまり風通しの良いスタートじゃないんですよね。巻き込まれるにしても、じゃない?みたいな。
こういう部分ってディズニーとかだったらミュージカルにしちゃってる時もあるし、なんか有無を言わさない説得力があるというか…。もっとオーバーに表現しても良いのにって思う。
でも逆に、中盤から終わりにかけての心情的な描写とかは上手なので前半曖昧だったけどまぁいいかなってなってくる。
あんだけ言われたらめちゃめちゃ傷つく口喧嘩したあとのたまきとすずめが、しっかり関係修復してラストまで持っていけたのもその辺が上手だからですもんね。
ほんとに一長一短だなって感じします。
なんでダイジンとサダイジンなん??笑
ダイジンが引っ掻き回す役割で進めるなら、サダイジンも序盤からしっかり出しておいた方がよかったと思うなぁ。
今回、題材が地震についてだったことで、やはり一部からそういった声が出るのは仕方がないかな、と思います。
でも、公式から事前注意(直接的には記載していませんでしたが)が出てる分、十分親切な対応だったのかなとも思います。
昨今の文学・漫画・映画・ゲームに対する「事前に〇〇って言って欲しかった書いててほしかった」の意識、ものすごいですよね。多様性の時代だから、とはいえ。
「この作品は〇〇のシーンがあるのでご注意ください、心配な方はお控え下さい」ってなんかちょっと無粋だなとも思ってしまいますね。
それでもやっぱり、自分が被災地の人間だったら物語に集中できないほど動揺するとも思うので、難しいところです。
わからない。
震災の話と聞いた時から見る気があまり起きなかったんですけど、東北大震災を経験した以上、見るべきなのかと思い返してみてきました。
色々思うことはあるけど、無駄なリアリティ(商品名とか、場所とか)や、神木隆之介を起用してまた敢えてこれまでの作品とリンクさせようとするところがモヤモヤです。必要ですかね?
キャラクターはすごく好きだったのに、声優は変えて欲しかった。神木くんは好きだけども。
話が話だけに、もっとリアリティ無しの表現をして欲しかった。地震のたとえ自体は現実と一線を画していて良かったのに。そういうこともあってか感情移入出来なかったので泣くようなポイントはなかったなぁ。
ストレートな表現のロードムービーで、ストーリー重視なのは良かった。スカッと見れた。
これまでのようにRADの曲ありきになってないところも良かった。天気の子よりは断然面白かった。
絵はいつも通りとても綺麗なんだけど、この前見た漂流団地とも何となく似てるところがあったのは少し残念。
世界をより美しく描ける新海監督チームに感謝
情けは人の為ならず、今日こうしていられる幸せを
いや、これは凄い
予告編で結構突っ込んでんなと思ってたら、あんなん全然さわりもさわり、破茶滅茶に重くてそして明るい
もうね、年甲斐もなくボロ泣きなんだけども、周りも間違いなくそうだろうからまるで気にもならん、心の奥底を鷲掴みでガシガシ揺さぶられた感覚がある
解説が出回る前に IMAXで観ようと思ったらここしかなくって平日朝っぱらに無理矢理突撃、まぁ、昼メシでも食って帰ろうと思ってたところが、余韻が強烈過ぎてとてもそんな気にはならん
前作も前々作も大概武闘派な製作陣な印象だったけど今回はまさに極まれり、なんか強烈な使命感があったように思う
情けは人の為ならず
行ってきますとただいま、行ってらっしゃいとお帰り、今日こうしていられる幸せを
素晴らしい時間でした、ありがとうございました
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