すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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新海誠作品で一番好き
公開後かなり時間が経ってしまいましたが、2回観ました。まず題材が地震であり胸が苦しくなります。なんとも言えない悔しさや虚しさ、悲しさが胸をギュッと掴んできます。ただ悲しいだけではなく、平凡な何気ない日常は素敵なんだ、新しい景色はこんなにキラキラしているんだとワクワクしながら映像美に見惚れます。
人間模様も細かく描かれており、何かをしよう、していこうと思えるような、前向きになれる素敵な映画でした。
猫が走る すずめが走る 椅子が走る
何気ない都会の風景。そして廃墟さえも美しい。そんな中を軽やかに走り抜ける少女はなんとも爽快だった。とある目的でロードムービーのごとく列島縦断して戸締まりをするすずめだったが、終盤は想い人のために目覚めたのごとく超人的なアクションで戸締まりを成し遂げる。ラストもすれ違いで終わることもなかった。草太よ、君は幸せ者だ。
それにしても出会った人たちがいい人ばかりで良かったです。
観る人によって伝わるものが違う映画
何となくは分かるし、迫力もあって胸にグッと来るものもあり、めちゃくちゃ泣いたのだが...結局終わってからよく分からず感情だけが揺さぶられた気でいた。
考察を読んでなるほどと思ったり、読みながら再度泣けて奥が深いと感じた。
ただ、これは男女や立場によってかなり感じ方が違う映画なんじゃないかというのが、周りの人と話して感じた感想。
特にこの映画が胸に刺さるのは母親の立場の人達ではないだろうか。
私は母としてすずめを娘の立場に置き換えてこの作品を観ることで他人事ではないように感じたし、考えさせられるものになったと思います。
地震という災害、そして、育てる者・育てられる者。この二点がポイントなのかなと思いました。
こえなき声
ヒリヒリした空気のなかに
聴こえたきがする
3.11がエンタメとして消費されることに、抵抗がある方もいるだろう
ただの消費にしないために、食い尽くしてしまわぬうちに
つぎに進み
また、備える必要があるように思う
面白いです!構成、脚本、キャラクターなど、どれも高いレベルです。
物語の構成やテンポがよく、最初に引き込まれてから最後まで終始楽しめた。全国各地を回って行くが、今の日本社会を忠実に再現出来ていて、後世にも残したいものだった。ここが私的にはお気に入りのところ。
構成、脚本、キャラクター、表現、その他、どれも高いレベルだったが、強いて言えば突き抜ける何かがなかった。ただし、「君の名は」以後、私の中で新海作品の期待度が高くなり過ぎていることは付け加えておきたい。
ベースのアイディアは村上春樹の小説を想起させられところがあり、後で調べたら、やはりかなり影響を受けたようだった。ストリートに上手く融合させていましたね。
全てが完璧
ストーリー・絵・メッセージ性、全てが最高で面白く感動し、日本人なら観るべきメッセージ性の強い内容にも感動した。
号泣を超える人達もいて、素晴らしい映画でした。
君の名は。を観て、正直なんじゃこりゃと思ってた私には本当に同じ監督なの!?と青天の霹靂の如く稲妻が走る映画でした。
震災直前に当たり前に「行ってきます」「おかえりなさい」や何気ない会話がされているシーンがあり、震災は経験してない以上他人事だった自分に大事な教訓として教えてくれました。
監督をはじめキャストやスタッフの皆様、素晴らしい映画をありがとうございました。
全ての人に観て欲しい、今年一の映画でした^_^
地震をうまく描いた作品
地震の概念をうまく描写していて面白かった。
「君の名は」や「天気の子」よりは恋愛要素は少なめ。
人間描写やストーリーなど引き込まれるところがあり、あっという間に時間が過ぎて、劇場で観られて良かったと思う作品。
もう少しアフターストーリーが描かれると心地よかったかなと思う。
やんちゃ娘かと思ったら壮大なストーリーだったのだった
まさかあのことと繋がっていたとは………
きっと誰かが心配している
それはわるいことじゃない
大切で信じているから心配なるんだから
あなたは前を向いてやると決めたことを諦めずにやってほしい
花粉症なのか風邪なのか
はたまた感情の制御不能なのか涙が止まらなくってほとほと困ります
親兄弟親戚ともども皆元気、知人友人ともどもそこそこ元気なのに
悲しい思いもしたことはあるけど何故か涙が溢れました
だから一人で映画に来てるのかな〜
さすが深海監督。今年初映画これにしたかった
期待を裏切らない。一つ一つがとても貴重な描写でした。楽しかったです。
やはり若者の鑑賞者が多いので、地震が迫るのに警戒しない若者の身を引き締めるきっかけになって、現代の状況にふさわしいともいえる。
そして最後は新海さんのアニメ映画ではお決まりの終わり方
新海誠らしさ全開の映画
やはり、新海誠はストーリーテラー、脚本家としての才能が無いのだと確信した。(そこが宮崎駿と決定的に違う所だ。まあ、宮崎駿は最終的にはいつも破綻するけどw圧倒的に脚本家としての才覚が違いすぎる)
ストーリー、キャラクター、音楽、全てに引き込まれなかった。あー映像はいつも通りキレイだったよ。
ちなみに、全くの前知識無しで観たが、冒頭のシーンで最後のオチは見えたwあー多分ハリーポッターじゃんwて言い出すとキリないからやめる。
ツッコミ所が多過ぎて書く気にもならない。(他の星の少ないレビュアーの方が書いてる通りだ)
あえてのミスマッチという音楽の使い方があるが、これはそうはなっていなかった。ギャグにもなって無い。新海誠は音楽に対するセンスも一般人レベルなんだなと今回思った。いつものRADWIMPSの曲の時点でそう思うけど。
写実画家の宿命は「写真でよくね?」だと思うが、これは新海にも当てはまる。
あー見たことあるような景色…を提示するのは上手いのだろう。確かに感心する。が、それだけなんじゃ?という思いがますます強くなったのが今作だった。
そういう意味でも、コマーシャルとかミュージックビデオとか向けの映像やるのが向いてるかも。それか他人の脚本で映画作るか…
あと日本アニメの涙の表現はもういつまで千と千尋のマネやってんだよ!
いい加減オリジナリティ出せよ!クリエイターとして恥ずかしくないか?
高評価の人が多いのも分かるよ、、、分かる。
私の友人も絶賛してた。
ゴメン、君らとは感性が違うサイコパスだから気にしないで。
だが、やはり最後に一つだけ書く。
311は題材にできる物では無かったのだよ。
自然災害だからいいのか?911を題材にしてるのと大して変わらんよ。広島原爆を題材にしてたヒーロー映画がちょっと前にあったがw
あの日の絵日記を真っ黒塗り潰しで表現した所がダメな所なんだよ。例え子供の絵日記だとしてもね。。
最後泣いた。が、とてもいやな涙だった。可哀想な子供を見たら可哀想に決まってるんだよ。感動とか人の心を揺さぶるのに、そのような使い方をするのはやめた方がいいよ。詐欺師やマインドコントロールに近い気がする。
当たり前を当たり前だと感じないように
特典3・4の短編小説欲しさに3回観に行くことには、なりましたが私が考える事をここのレビューに記したいと思います。
キャスト・声優陣
岩戸すずめ役を演じた原菜乃華さん 恐らく初の声優業(?)だったかですが何の違和感もなく聞くことが出来ました。上手でしたね。感情の起伏も激しく喜怒哀楽も上手く表現出来ていて凄かったです。
宗像草太役はSixTONESの松村北斗さん透き通った声に優しげな声色で上手でしたがそこまでかって所でしたね笑それ以上でもそれ以下でもなくうん普通って感じでたしね。ならまだ前作前々作の御二方の方が気持ちに昂りなどを感じ良かったなと思いましたがね
そして特に良かったのは、他の方も仰っている通り環役の深津絵里さん・芹澤役の神木くん・二ノ宮ルミ役の伊藤沙莉さん 上手すぎたし役からここまで皆を虜にしたのは、驚きですね。
物語
今作は「震災」をテーマに当たり前の日常が失われた人々・使われなくなり古くなった廃墟を「後ろ戸」と表現する事で人間の記憶に残すという表現方法素晴らしいです。2011 3.11東日本大震災をテーマに作品を作っているようですが、追悼を担う映画としては論点がズレているかな〜って思いました。これは、自分が述べる感想論なので別に自分がそう思っただけなので深掘りはしないです。面倒なので
当たり前の生活する中でそれが普段出来ているのにありがたみが薄れてしまいがちですが、行ってきます・おかえりがその日以降言えなくなるなんて辛いし想像できないですよね。考えたくもない。
ダイジンが可哀想だとかなぜ草太さんが椅子に変えられたのかどうでもよいです。
レビューを観ずまずは、映画館に足を踏み入れ日常の有難みを噛み締めてください。
感想を出すのが大変遅くなりもう3.11です。
私もあの日の事は、必ず生涯忘れる事がないようそして新たな時代の者にまで覚えていて貰いたいですね。
皆が幸せで健康に生きられるように
それでは(行ってきます)(行ってらっしゃい)
(おかえりなさい。)
ルージュの伝言
もうすぐ12年経つけど、辛いものは辛すぎる。
ただそれ以上に作品としての好きが上回った
特にオープニングのタイトルバックのタイミングが良すぎてぞくぞくした…
登場人物の喜怒哀楽が細やかに表現されていて
そんでもって受け取り側も喜怒哀楽の感情をすべて堪能できたし、
そのひとつひとつの感情を肯定してくれたような気がした(監督が賛否の否の意見が沢山寄せられるのを分かってて創り上げた作品だろうから、その覚悟が存分に伝わった)
特典の『芹澤のものがたり』も読ませてもらったが
彼の存在が重いテーマをいい意味で心を軽くしてくれた
○○が辛い思いしているのに自分は笑ってていいのか
という葛藤は誰しも抱えたことがあるだろうけど
それでいいんだよ、笑うことが悪いわけがないって
締め付けたは心を解いてくれる素晴らしい人だった
そんな人がへたくそな歌を惜しげもなく晒している姿で一気に虜になってしまった
芹澤よ、お前は幸せになってくれ
境界のおはなし
新海誠は昔から、「交わるはずのない世界がほんの僅かな間だけすれ違う」というシチュエーションが好きな作家ですよね。今回もそうでした。なので新海らしさが好きな人にはハマる作品だったと思います。
後戸の向こうにある常世。
後戸のこちらにある現世。
主人公すずめはひょんなことから後戸を開けてしまい、かつ要石も抜いてしまったことで、異世界に繋がってしまいました。放っておけば大災害を引き起こすミミズが這い出てしまう。そのミミズを封じるため、大学生兼閉じ師の草太が駆け回ります。
すずめもまた、椅子にされてしまった草太とともに宮崎から故郷の宮城まで長い旅に出ます。
画の美しさは新海誠の十八番なのでここでは触れません。
今回私が感銘を受けたのは、扉を開ける/閉めるという行為に様々な意味を持たせ、描いてみせた点です。
後戸は開いてしまったら悪いもの(ミミズ)が出てきてしまう。だから閉じねばならない。
しかし本来扉とは逆で、外から悪いものが入ってこないように、中にあるものや人を守るために閉めるのです。
後半で、震災の朝もいつもどおり出かけて行ったであろう人々が出ていく様を描いていますが、これこそが私たちにとっての扉の役割なのです。
いってきますと言い、いってらっしゃいと言われ、そのあとに扉を閉めるのは、内側にあるものを守るため。
これが逆転しているから「後戸」なのかと思いました。
視点や立場によって想いが変わるというのも、新海監督の好物ですよね。
本来立ち入ってはならない領域。
関わってはならない存在。
踏み込んではいけない場所。
過去作同様、今回もまた、時間空間を超えて境界を渡り、また戻ってきました。
もう1点。
すずめは作中において、よく「死ぬのは怖くない」と言います。若さゆえの無謀さばかりでなく、4歳の頃に震災で母親を喪ったすずめにとって、死とはいつでもすぐ側にあるものであり、それに捕まるかどうかは運次第なのです。
すずめだって震災で死んでもおかしくなかった。
そうならなかったのは、たまたまそうだったからに他ならない。この経験が、すずめの少し不思議な死生観につながっているのかと感じました。
運命の相手でなくともいいのでは
震災をテーマにしたのは非常に意義があることだが、それ(震災=人間の手には負えない、回避不可能な出来事)を「人間の手によって回避可能な事態」として描いてしまっては元も子もないのではないか。
またヒロインとヒーローの関係も、最終的には「あなたに会うために私は生まれてきたの!」という男女の関係性における最高濃度に到達するが、そうなるまでの過程があまり呑み込めず、「そんなに好きだったの!?」と若干引いてしまった。
もちろん二人の間に自然な好意が生まれていくのはよく理解できたが、無理して二人を運命的な関係にする必要はないのではないかと感じた。
別に運命じゃなくとも、お互いを大事に思う男女の絆は描けるはずだから。
あいからず、薄い
何だかな~お涙ちょうだい何よね
物語に絵を乗っけてるんだけど綺麗だけどそれだけCGにしても今時にしては陳腐遠目に映るスポーツカーがオモチャに見えるしお金が無ければ止めれば、やり直しってレベルです
私から観てね、気に障ったらごめん。
久しぶりに思い出しました
公開当時に見た映画を
今日同僚と話をしました。
孫に見せたいので夫婦で見に行って素晴らしかったと言っていました。
どうしても大人として見に行きますが、難しくても子供に見てほしい映画だと思います。
クライマックスの主人公は子供だと思います。
感想と考察・・・確かにダイジンはかわいそう、なんだけど。
とりあえず、超遅ればせながら1回観ただけの感想なので、また観に行く機会があれば追記するかもしれません。
そのうえで最初に結論を言っておくと
新海監督らしさは薄れたが、映像美と感性に訴える日本的ストーリーは健在であり素晴らしい。この作品は、日本各地で現代を生きる様々な世代の人へのエール的な作品だと思います。
星を一つ減らしたのは、新海監督らしさが薄れた(天気の子も薄くなってきてたが今回は更に)から。個人的には、「雲のむこう、約束の場所」とか「秒速5センチメートル」等でみなぎっていた独自性とセンスが好きなので。
そして隠れがちながら良かったポイントが、俳優や女優を多数声優起用したにもかかわらず全般的に違和感がなく、むしろはまり役が多かったこと。
前情報ゼロで観に行ったのもありますが、個人的に驚いたのは、環の深津さんと、ルミの伊藤さん、芹沢の神木さん。違和感がなさ過ぎて全く気付かず、誰が声優しているのかなと思ったほどでした。
※ここからネタバレ考察。観てない人は1度でいいので観てほしい。※
ネットでよくある「ダイジンかわいそう」論調。
これにはちょっと違和感がある。
「ダイジンが千と千尋の神様(かわいいの以外)的なビジュアルだったらそうは思わないんじゃないの?」
と思ってしまうような、中身のない薄っぺらい幼稚園児のような感情論は上記の一言で一蹴。
そのうえで、ちゃんとした考察ですが
まずダイジンは幼い神様であると思います。その論拠として、外見、言動、行動、サダイジンのダイジンに対する仕草、要石が設置されたであろう時期、が挙げられます。
まず外見が完全に子猫である(サダイジンと比べて)のは言うまでもなく、言動についても幼いし行動が身勝手かつ思考も幼い(かわいい外見により補正されてるが、人がたくさん死ぬと笑顔で言い放つのはなかなかエグい)。サダイジンもまさに子猫扱いしているし。
決定的なのが、要石が設置された時期。
サダイジンは古文書レベルの昔に要石になった描写があるが、ダイジンがいた温泉街は少なくとも数十年前程度に廃墟になった場所で、要石があったのは廃ホテルのドームのど真ん中、つまり営業中からそこにあったわけではないと思われ(後ろ戸はそもそも廃墟になって以降に発生するようだし)、廃墟になって以降に閉じ師により要石とされたのだと考えます。
ダイジンの魅力も、言動から行動に至るまでも全ては幼さゆえのものなのではないかと。
だからこそ、鈴芽に東京の地下で拒絶されるまで状況や相手の感情に気づかず、愛を失うと瘦せ細るのだと思います(幼い子供は常に愛に飢えているものですよね)。
ダイジンは最初にエサもらうまで痩せてましたが、サダイジンは登場初期に何も貰わなくても普通体系でした(病院の窓)し。
この映画はロードムービーですが、鈴芽と共にダイジンも成長しているのだと解釈します。
だからこそ、最後は鈴芽の自己犠牲を厭わない姿を見て成長し、自ら要石になることを選んだのだと思います。
それに関連して鈴芽は身勝手だとかの感想も多いですが・・・
最初に普通の子猫だと思って「うちの子になる?」を言うのが身勝手というなら、それをあなたは現実に言わないんですか?という話。冗談としても、かわいい猫とかに言うことはあるでしょうよ。
まあこれは感情論でしょうからそこまで掘り下げませんが・・・
視聴者の視点はいわば神であり状況を俯瞰できますからそういうことが言えます。
しかし、鈴芽の立場に置かれてみれば彼女なりにいっぱいいっぱいであり、状況を鑑みればダイジンは悪と映っても仕方がないと思います。あなたが同じ状況に置かれたら同じ感想を持てますか?同じように行動できますか?オールハッピーな幕引きできますか?あなたはそんなに完璧なの?ということ。
しかも、鈴芽も最後にはダイジンの意図や気持ちを理解している描写もあるし(謝罪とかは口には出さないけど)、それを背負うことで一皮むけたのではないでしょうか。
主題歌「すずめ」の歌詞にも、「愚かさでいい、醜さでいい、正しさのその先で君と手を取りたい / 君と生きてたい」とありますし。
加えて、生身の人間が後ろ戸から感情を感じることができるのだから、最後の場面では神であるダイジンにも鈴芽の気持ちは伝わっているのだと解釈しています。
では映画としての総括考察ですが・・・
最初に日本各地で現代を生きる様々な世代の人へのエール的な作品だと思います。と述べましたのでその内容をば。
登場人物全般が、完璧ではなく何か負い目があったり、背負っているものがあったり、また人生の岐路に立っていたりと、多少なりとも負の側面があると思います。
言い換えれば、現実の我々のようである。と感じます。
作中では、その中で衝突したり、または鈴芽の影響を受けたり、影響を与えたりすることで最終的には収束の方向に向かっていく(現実世界で言えば、なんだかんだで可もなく不可もなく日常が過ぎていく)わけで・・・
作品のメッセージ性としては
負い目や背負っているものがあっても自分なりに精一杯生きることの大切さ
完璧ではなく悪い部分も持ち合わせることへの肯定
日常の尊さ
人それぞれに感情や価値観があり、相手の立場に立ってそれを理解することも大事
時には感情をぶつけ合うことも必要
というのを伝えたかったのではないかなと思います。
特に、ダイジンと鈴芽の絡みや結末~主題歌の歌詞については、「完璧ではなく悪い部分も持ち合わせることへの肯定」なのではないかと。
それこそが現代を生きる我々へのエールだと思うのです。だって、人間誰しも後ろめたいことや失敗、もやもやした人に言えない感情、そういうのを持ち合わせてるでしょ?
だからこそ、ただただ「ダイジンかわいそう」「鈴芽は身勝手」と言ってしまうのは残念な感想だなと思うのです。
ファンタジーとリアルの融合で胸が張り裂ける思いになる感動作品
「君の名は」「天気の子」では、映像はとことんリアルだけどストーリーはファンタジー、という印象を持っていたし、この作品概要にも「災いの扉」みたいなことが書いてあったので、今回もきっとファンタジー満載の作品なのだろうと思って臨みました。
途中までは二作と変わらないファンタジーの世界が進んでいると思って観ていたのですが、途中から少しずつ様子が変わっていく。リアルに起きた出来事に繋がっていくのがだんだん分かってくる。実は冒頭からリアルの出来事を題材にしていたことに後で気付く。
扉を閉めるときにその土地に住んでいた人々の声に耳を傾けるというなんともファンタジーらしいシーンが前半から何回か出てきますが、後半にあの場所でそのシーンが出た時にはリアル過ぎて胸が張り裂ける思いでした。人によってはつらい気持ちになるかもしれませんが、間違いなく心を大きく動かされる感動作品だと思います。
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