すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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日本の宗教観や世界観があふれるストーリー
記憶に新しい、東日本大震災。ほかにも神戸の震災や熊本の震災など、日本では毎年のように各地で大きな地震に見舞われている。
それが、日本列島に住むミミズによるものだったら。その厄災を抑えるための閉じ師がいて、要石という封印のための生贄が必要だったら…。
自然災害に追われる日本において、古くから意識下に続く自然の神様を畏れ、敬う気持ちを体現するストーリーで、なんとも言えない感動がある物語だった。
鈴芽はどこか自分の命を顧みない自暴自棄さがある少女だったけれど、それでも草太を助けようと必死になり、彼を好きでいることで自分も生きたいと思えるようになったことで、彼女自身の成長のストーリーでもあるなと感じた。
実はインドの映画館で観たのだけれど、子供から大人までいろんな人たちが観に来ていて、そしてこの日本特有の世界観を彼らはどんな風に感じて見ていたのかな、というのがとても気になった。
ちなみに私はボロボロ泣いてしまった。映像も美しいし、ストーリーも心が洗われるし、よかった。
映像はとてもきれい
想像の範囲内で終わってしまって残念
PVを見た時のシチュエーションから
・普通の暮らしをしてる主人公が、災害に関わる特殊なイケメンと偶然出会う
・不思議な出来事に巻き込まれてイケメンと仲良くなる
・中盤でイケメンと突然関係が途絶える
・苦難を乗り越えてイケメンと感動的に再会
・衝撃の感動的なフィナーレ
という流れが思い浮かんだけど、見事にそのまんまで終わってしまって消化不良でした。
ちらっと写った序盤のシーンの相手がタイムスリップした自分でしたーと言われても、姿も写ってないし視聴者目線は何も衝撃が無い。
絵日記で椅子持って3人立ってる絵を見て察しましたが、心の中では(椅子を過去の自分に渡しちゃったらその椅子がループの中で老朽化する矛盾が…)と思って渡すな渡すな渡すなって考えてましたが監督がドヤ顔するかのように椅子を渡す描写見せられて終わりました。
まあでも演出やBGM、イラストなど全体的にクオリティは高いので気持ちよく見れました。
おかえり。言葉の重さ
そうたとすずめの交わした「おかえり」の一言で幕を閉じた違和感。その後、考察を拝見して言葉の重さに鳥肌が立ちました。
突然日常を奪われた悲しさ、幼い頃のすずめと出会った際の、母がいなくなった理由をうまく説明してやれないもどかしさ。災害を通じていろんな人の心に癒えない傷ができていることを再確認しました。
土地に残る人の思いに寄り添い、扉を締めるシーンは切ない気持ちになります。人の念は強いですね
ロードムービーはいいなぁ
TOHOシネマイレージデイ まだやっていた
火曜日だけど休日前日なので館内は結構混雑
そういえばこの監督の作品を映画館で観るのは初めてだ
君の名はレンタルしたような
天気は録画してあるがまだ見ていない
久々のアニメアニメ声が新鮮
でもやっぱり役者が混じっているんだな松本白●とか
まんま出てくる自販機とかコンビニとか商品とか
金を集めることも大事なのだろうがちょっと気になった
エンドロールのスタッフの多さは圧巻
親戚とか同級生が名前を見つけたら誇らしいだろう
自分の甥がこの作品に関わってました とか
太古の昔からロードムービーはいいなぁ
幸せの黄色いハンカチ ミッドナイトラン ドライブマイカー
ベイビーブローカー あと何だっけ
自分によくしてくれる人に偶然巡り会ったり
なおかつ密に付き合ったり…とか最高だ
まぁ空想だが監督のメッセージは伝わった
アカデミー賞の受賞を期待したい
国内では機会がなく、パリの普通の映画館で、フランスの若い人に囲まれて、日本語+仏語字幕版を鑑賞 (14.80 Euro)。
日本人が 3.11 の問題と正面からぶつかって映像化した作品をはじめてみた気がした。
ヨーロッパや米国を含め公開され、特に中国や韓国では、記録的な観客数となっているようだ。これらの国では、地震は必ずしも一般的な現象ではない。フランスでは、ある地域以外、誰も地震そのものを経験したこともない。しかし、周りの観客からは、映画に共感している様子が伝わってくる。それは、この映画のテーマが、震災の向こうに、親子、友人、おそらくそれ以上に「ヒトが生きること」そのものを見据えていることと関係するのだろう。新海誠は、自分の不安と忠実に向き合って、どこまでも想像の翼を拡げているように思われた。
もちろん、この映画にある傾向を見出すことも事実である。
1.ジブリの影響下にある。しかし、私たち日本人は皆、宮崎駿と共に育ってきたのだから、しかたがないのだろう。
2.出てくる歌は、ある程度の年齢以上の者には、なじみが深い、いわゆる歌謡曲が多い。
3.喫煙、自転車、クルマなどは、やはり気になる。
それにしても、この映画は、初めから外国で上映されることを、十分意識して作られていることには驚かされる。年代、神道など。
きっと、これから多くの外国人が、この一種のロードムービーの後を追いかけて、九州、四国、瀬戸内海、神戸、東京、それから東北を旅するのだろう。特に、あの地味な「お茶の水駅頭」で、稀に夜明け前の空全体を覆うこともある紅い朝焼けや、西の空に輝く夕陽を見て、立ち尽くす姿が見えるようだ。「ロストイントランスレーション」を見た外国人が渋谷のスクランブル交差点に集まったように。
脚本・監督・絵コンテ・編集など、この映画の創作、ほぼすべてに関与した日本人、新海誠がいたことを誇りにしたい。
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9月に入ってから、東京では時々、朝焼けが見えるようになった。東の空が晴れていて、適度の雲があると、空全体が紅やオレンジに染まることがある。わずか5分か10分だが。そんな景色を見る度に、この映画で観た情景を想い出す。(2023.10.01)
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この映画が、オスカーの登竜門の一つ、ゴールデン・グローブ賞のアニメ賞にノミネートされた。これは、素晴らしい映画だ。インバウンドの人たちが増えたら、御茶ノ水駅の駅頭に立ち尽くす人がもっと多くなるだろう。(2023.12.12)
一番好きだった
君の名は。
天気の子
と、美麗すぎる映像に高評価をつけてきたけれど、共通してシナリオが惜しいなあ、という感想でした。
少女の描き方に対するうっすら感じる独特の気持ち悪さ(すみません……)がきつかったというのもあります。
そんなわけで今回もちょっと構えていたのですが、なるほどなるほどとてもストレートで見やすく、よかった。問題解決の方法のもやもや感はそれはそれで議論の余地があるのでよし。
後半のこのくだり必要かな?
緊迫していたいのにこの局面でこのゆるいBGMの連打は必要?前半でやっとくべきトーンでは?
未成年ってわかってて働かせてたらやばくない?
などひっかかるところはありましたが、3作品の中ではいちばんノイズなくみられました。
震災表現についてはかなり緊張していた。
注意喚起があったので準備していけました。
他の方のレビューで、それに触れ、ネガティブな感想を持ったという旨のコメントがあり、フィクションなのだからとそのコメントを否定するものがあった。
それは違う、と思う。
抱いた感情、感想を否定することは誰にもできない。
世に作品を放つ、しかも実際にあった出来事をとりあげて放つということはそういうレスポンスもあるということでもある。
安易に口を塞ごうとすることは、よくないと思う。
もちろん、そんなことを言わない方がいい、と思うことも自由。
誹謗中傷でない限り自由に意見を述べることができるのが映画のいいところだと思うからです。
好奇心と想像力と冒険心の壮大な物語
好奇心と想像力と冒険心の壮大な物語、アニメという事を忘れて惹き込まれた。岩戸鈴芽(すずめ・17歳の女子高校生:原菜乃華)は宗像草太(閉じ師:松村北斗)と出逢い、扉(災いが噴き出す)を閉じる事にのめり込む。ダイジン(すずめの前に突如現れた、謎の白い猫。人の言葉を話すことができ、扉が開く場所に度々出没してはすずめたちを翻弄する。)の後を追い、 “すずめの椅子”に姿を変えられた宗像草太と共に「宮崎~愛媛~神戸~東京~東北」と「扉を閉じる」旅。意味深なエンディング❣
死にたくない。生きたい。
「死にたくない。生きたい。」というすずめのセリフが、死者から今を生きる私達へのメッセージの様に聞こえました。
普段私達が当たり前に見ている日本の風景、家族や友人、同僚、食べること、学ぶこと、走ること、誰かを好きになること。これらは私達が生きているからできることであり、生きているから感じられることです。この当たり前が当たり前じゃなくなる時は、その日が来るまでは気が付きませんよね。だから、「今」を生きるのです。
本作は、震災により自分の意思に反して亡くなった方々の魂が込められた作品だと思いましたが、自分の意思に反して亡くなった方々は世界中に沢山います。昨今では、ウクライナとロシアの戦争ではないでしょうか。震災だけではなく、もっと広い意味であらゆる死者の魂に耳を傾け思いを馳せることができる作品でした。
(^^)v量子の揺らぎの中の話ですかね。
君の名はと同じく、大げさな舞台と個人的エピソードがつながった、典...
君の名はと同じく、大げさな舞台と個人的エピソードがつながった、典型的セカイ系。という意味で、チッチの印象はやはり拭えない。でも、映像は美しく、今回は、母の喪を抱え、死の世界に足を踏み入れた女の子の話で、君の名はより、リアリティがあった。
久し振りにアニメーションで泣きました。
この瞬間何が起こるか分からない世界の中での願い
実際に地震災害などで辛く悲しい思いをした方々には非常に重い作品だと思います。その可能性は誰にだって有る、でもだからこそ、この作品の意義があるとそう思いました。明日何があるか分からないからこそ、大切な人たちと共に一日一年を生き永らえるように願う。いってきますがあって、ただいまが無いのはやはり悲しいですから。すずめや小すずめが迷い込んだ世界の中から、明日への希望を知る。家族や仲間たちがいて一人じゃない。その事を草太、ダイジン、サダイジン、環さん、そして旅の途中で出会った人たちが教えてくれました。すずめの原菜乃華ちゃんぴったりでした。環さんの深津絵里さんも印象に残りました。見る人それぞれで思いは違うと思いますが、映像・音楽・声優陣など含め僕は素晴らしい作品だと思いました。
BEST ONE
ここ迄の新海作品の中では、一番しっくりくる作品だった。
舞台も災害が有った所を辿ってるし、テーマや人物描写も良かった。
記憶の場面での登場人物や、そこまでの展開もすんなり入ってきた。
PS
BGMについて。
自分みたいなOnTimeで曲を聴いてた者からすると、当時の振り返りが有ってその分状況説明にもなるのだが… 知らない世代が何処まで感覚共有できるのか?
それがなくても良いストーリーテリングではある…
感想
世界観の前提が説明されないので、なぜ?なんで?と疑問に感じながら観る時間が長かったです。以下消化不良だった点を記載します。
●地震の原因である、扉から出てくるミミズ
…何に由来するものか不明。
…過去その土地に暮らした人々の残留思念のようなものだとしたら、人の思いが地震を起こすというのは荒唐無稽かつ地震の被害者を冒涜するような設定。
…人々に見捨てられ廃墟と化した土地や自然の怨念だとしたら、東京のど真ん中で出てきた理由が不明。
…ミミズが見える人と見えない人がいるのはなぜか不明。
●ミミズが出てくる扉の向こうの世界
…向こうの世界の設定が語られないので、現世との違い、なぜ行き来することができるのかが分からない。幼いすずめが扉を通過して自分の世界(十数年前の世界)に帰るシーンがあることから、パラレルワールドのなかでも時間を超越していることは分かるが、映画を通じてすずめが出入りできる理由が分からない。
…常世と呼ばれ俗にいうあの世を指すようで、死者の世界と言われる場所であるが、そこからミミズが出てくる背景が不明。そもそもミミズの設定が曖昧なので、繋がらない。
…扉の向こうが大草原だったり、震災後の焼け野原だったりと、見え方が変わるのはなぜか不明。
…すずめが抜いた要石は現世の廃墟にあったが、後半要石と化した草太や猫二匹が要石として打ち込まれたのは常世であり、要石の置き場に揺らぎがある。要石となった草太に会うには常世に行くしかないという後半の展開の要となる設定には矛盾がある。
●閉じ師、要石
…ど素人のすずめでもできちゃった。
…要石が無いと閉じられない扉と、無くてもお頼みして閉じられる扉の違いは何なのか不明。要石の役割がはっきりしない。要石が無いと閉じられない強力な扉と、押せば閉じる普通の扉があるようだが、その強弱がなぜ生まれるのか不明。
…要石と閉じ師の関係。定期的に要石は変わるのか。過去起きたという大地震の時は要石はどうだったのか、その時閉じ師は何をしていたのか。過去大地震が起きてしまった原因、経緯がはっきりしない。要石や閉じ師ができること、あるいはできないことが何なのかよく分からない。
●登場人物の感情、現実世界への配慮の無さ
…子猫を可愛いがり、うちの子になる?とまで言いながら、イケメンを要石にした途端に激怒して捨てた。人間らしい人物と言えばそれまでだが、、、
…地震で人がたくさん死ぬよ?という台詞があるが、震災で家族や友人を失った人々への配慮に欠けてて呆れてしまった。首都圏に住んでまだ震災を経験していない監督だからこそ描ける、震災なんぞ他人事の世界。
音楽は主人公の男女目線の世界観にはマッチしてて良かったです。
プラス評価はそれくらいで、正直に言うと、二千円弱の費用がもったいなく感じた作品でした。何回見ても多分感想は変わりそうにないです。
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