「怪現象が出てくる扉を探しカギをかけて回る青年と一緒に、震災で母を亡くした少女が旅をするファンタジックなロードムービーです。お出かけは一声かけてカギ懸けて。」すずめの戸締まり もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
怪現象が出てくる扉を探しカギをかけて回る青年と一緒に、震災で母を亡くした少女が旅をするファンタジックなロードムービーです。お出かけは一声かけてカギ懸けて。
新海監督の作品は大体観ているつもりなので
新作が出たならば観てみなければ
というわけで、鑑賞しました。
始まりは九州。 宮崎。
叔母と二人暮らしの女子高生=鈴芽。
ある日、自転車で登校する途中
一人の青年とすれ違う。
「このあたりに、廃墟はありませんか?」
この出会いから始まる
青年と鈴芽のロードムービー (なのかな…?)
鈴芽が廃墟で見つけた石の置物。
何気なく手にとってしまうのだが
怪しい現象が発生。
そこに現れた青年の力で
怪現象は封じ込めることができた。
その石、災いを封じ込める 「要石」 だった。
要石は「猫」にその姿を変え
二人の前から逃げ去ってしまう。
怪異を封じる際にケガをした青年=草太を
治療のため鈴芽が自分の家に連れてくる。
と、窓の外に先程の「ネコ」が。
「鈴芽は好き。 お前は邪魔」
草太は子供用のイスにされてしまう。
二人の前から逃げ去るネコを追いかけて
鈴芽と草太(イス)の追跡劇が始まる。
◇
こうして、九州から東北へと
人びとと出会い、発生する怪異現象を抑えながら
二人の旅は続くのですが…
#鈴芽の過去 (震災で母を亡くしているのだが…)
#草太の正体 (怪異の発生する扉に鍵をかけて回る)
#椅子の草太(姿を変えられたのか 封じ込められたのか)
#ネコの真意 (どこかへ二人を誘導しようとしている?)
このあたりの設定が分かりづらく
話の展開に 「?」 を感じる事が多かった気も…。
お話に要素を盛り込みすぎて
纏まり切らなかった …のかなぁ
そんな気もしました。
(自分の理解力不足は棚の上 えへ)
◇
新海監督という人
作品を徹底的に「作り込む」タイプではないかと
「ほしのこえ」を観て以来思っているのですが
この作品に関しては、いまひとつ
こだわりを感じる箇所が少なかったかなぁ
と感じたのでした。
(※個人の勝手な感想です ( _`_;)
◇ あれこれ
震災からの避難
東日本大震災で被災し、母を亡くした鈴芽。
彼女を引き取った叔母と暮らすのが宮崎
そして、叔母の話言葉が バリバリの「九州弁」
…というのが
何故か素直には納得できませんでした…
余程のツテがなければ 「東北 ⇒ 九州」 って
避難や疎開の対象にならないと思うのです。
叔母は震災前から九州で暮らしていたのだとしても
10年そこらの生活で、ああまで
ネイティブに「九州弁」を話すようになるものか … と。
以上
東北人としての素朴な疑問でした。
廃墟から出ます
「災い」とは廃墟の扉から出現し
もっぱら「地震」を引き起こす のだとして
震源が海底の地震は 「普通の地震」 なのでしょうか…。 はて
※東日本大震災の震源は海底なので…。
それとも
沈没船の扉から怪異が出た… とかになったら
「閉じ師」は海の底でも行くのかな。
◇最後に
描かれた世界観(閉じ師、とか) は好きです。
次の作品にも期待してます。
◇だそく
鈴芽の「父」のコトって、作中に出てきませんよね?
新海監督って、父親の扱い方が雑な気が…
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
コメントありがとうございます。
こうやって、少しでも多くの方にそれなりの刺激があり、しかも、双方向にそれぞれのお考えから、異なる見方が示されて、また改めて考え直す。
そういうのが好きなので、とても嬉しいです。
こんばんは♪
コメントいただきましてありがとうございます😊
本作レビュー数多いので、
アプリから見ていくと、
グレシャムの法則さんのも
もりのいぶきさんのも直ぐ見つかりましたよ。私のは•••ですが。
こんばんは☺️
先日は長々と失礼いたしました。
新海誠監督がなぜミミズにしたのか⁉️
グレシャムの法則さんのレビューに書いていただいてますよ。
村上春樹著の『かえるくん.東京を救う』に発想を得られたようですよ。
返信遅くなりました。🐯
またまたよろしくお願いいたします🤲
コメントいただきましてありがとうございました😊
どうか全くお気遣いなく、
重い、というより真剣なお考えのお言葉文章でしたので、こちらも
しっかりと(できるかどうかはおいておいて)考えねば❗️と思った次第です。 思ったのはいいのですが、😴😴😴😴😴😴
早くから目が覚めてつい調子に乗って、色々書いてしまった、だけです。
書いていくと、疑問点などがはっきりしてきますよね。
なぜミミズか⁉️
後でまたコメントいたしますね。🌸
おはようございます😃
共感コメントしていただきましてありがとうございました😊
いただいたコメント、内容が深すぎて考えているうちに‥‥😴
❣️沈没船の扉から怪異が出た… とかになったら「閉じ師」は海の底でも行くのかな。❣️
疑問ありますよね。私は、ミミズなる物が順に発現していきますが、一度に出たら鈴芽はどうするのだろう?と思ってました。
ご紹介の『有り、触れた、未来』調べたら赤い上映館案内にはなっていましたが、現在上映館は無いようです。しばらくしてどこかであるのでしょう。
3.11はまだ生々しいですものね。
偉そうですが、色々チグハグかも、
鈴芽の行動が納得いかないですね。
始終、学校どうするのかな?と思って観ていました。
叔母さんの方言は(関西でして)気づきませんでした。お聞きすれば、なるほどと
思いますが、九州の方にも意見を聞きたいですね。叔母さんについては、感情剥き出しのシーンについて色々あるようです。
地震予知できる素晴らしいお話と思っていたら何故かの最後でした。
仰るように乗り上げた船の描写でドキッとしますね。今もそのままだからでしょうか。他の地域は現在の日常からミミズが出ましたが。船が今もそのままなら復興した様子も描いて、あっ、やっぱりチグハグ、成り立たないです。
記憶が薄れていて再度観ないとはっきり言えませんが、他の4つの地域と別扱いでまだまだ最近の3.11の現実が映し出されますよね。
仰るように被災の様子で観られた方様々だし、観には行かれないかも。
すみません、あやふやなコメントで。
ロングランするほどの作品かな?とは思ってしまいました。
あっ、思い出しましたが、
『大川小学校 津波裁判を闘った人たち』を一度だけ観ました。ドキュメンタリーです。つい最近まで東北地方のどこかで上映されていたかと.今は東京静岡です。レビューできていません。先にレビューでされている方々が色々活動されている方々なのでちょっと考えています。
7月に宝塚で上映されるので、頑張って観に行ってからにしようか、と。
機会がございましたら、ご覧になってみてはと思います。
もりのいぶきさん
いつもありがとうございます。
いぶきさんのレビューで色々な
きずきがありました。
父親の存在とか。
私は何も考えずに観ているので
椅子に変えられた草太に感情移入
してしまいました。