劇場公開日 2022年6月24日

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「今週、一般指定ということもあり、本命にはなると思うのですが…。」ザ・ロストシティ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今週、一般指定ということもあり、本命にはなると思うのですが…。

2022年6月25日
PCから投稿

今年183本目(合計459本目/今月(2022年6月度)30本目)。

ということで、「ベイビーブローカー」とおそらく2作ならんで本命になりそうな本作品。

最初は前作などがあるのかな??と思ってみていたのですが、そういうわけではないようです。
ストーリーとしては多少ひねりは入っているものの、そうそうにいわゆる「お宝島」にいってしまうし、中学生や小学高学年の子が見てもわかりやすいようにパズルなどの謎解きはやさしめな設定になっています。かつ、ひねりも少なく、「こうなれば次の展開はこれ」というのもたいてい「観客のお望みの範囲」で、ほぼほぼ「勧善懲悪」なストーリーという部分はあるので、ここは安心かな、というところです。

一方で、主人公(ヒロイン)がかなり知的な方という設定のため、ラテン語の名句の引用が突如登場したり、あるいは、こっちのほうがもっと強烈だと思うのですが…、一般指定のこの映画(大人の営みのシーンはない)であるため、逆に一般指定であるがために、「ギリギリPG12扱いされそうな部分」も字幕で交わしている部分があります。この部分がネックで、そのような事情があるため、「セリフが真に何を言わんとしているのか」という点なども把握しないと、「字幕がよくわからない」(字幕の「たとえ表現」の意味するところが分かりにくい等)といった点は避けられない映画です(なかには、本当に英語を聞き取って趣旨を理解しないとわからない点もあります。気にされるなら吹き替え版がおすすめ)。

採点としては下記のようにしています。

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(減点0.3) やはり上記の「一般指定であることから、PG12等にあたりうる表現をうまく字幕の隠喩・暗喩でごまかした」部分はいなめず、その結果として、おそらく一定数想定できる視聴者層である「小学生高学年・中学生」だとわかりにくい点はどうしてもあります(単純に隠喩等をいかに理解できるか、という本人の国語力の勝負になります)。

とはいえ、一度舞台に入ってしまえば展開は一本道で、いわゆる「ハズレルート」(行くだけ無駄なルート)等もなければ一本道でわかりやすいというのは明確な利点で(ベイビーブローカーもそうですが、こちらは韓国地理が前提にされてしまっている)、減点幅はあるとしてもこの程度でしょう。
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yukispica