サバカン SABAKANのレビュー・感想・評価
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子供は子供なりにいろいろ考え気も回す
予告などで知った設定が STAND BY ME と被り(それとも映画「少年時代」と似た感じなのかな、なんて考えてました)、「そういうやつなんだろうね、きっと」と言うことでスルーしようと思ったのだが考えてみれば STAND BY ME は大好きな映画(「少年時代」もね)。だったら STAND BY ME から40年ぶり(なんと!)だし観てみようかと言うことで映画館に足を運んだ。
で、どうだったかと言うと、導入部があまりに STAND BY ME に似すぎているように思えてまず興醒め。成人して作家になった主人公の回想で始まる、夏休みの出来事、僕とやんちゃな男の子との関係、冒険のきっかけなど、それにしても似すぎじゃないか。
でも話が進む内に映画の世界にどっぷりはまり込んだ。イルカ云々は一緒に冒険するための口実?家で君のことをまるで友達であるかのように母ちゃんに話していたこと、君のことを友達と言っても構わないのか?(ああ見えて実は繊細な竹本くん)など、子供は子供なりに気を回したり考えたり。必ずしも単純なんかじゃないんだ。大人よりもある意味複雑な世界に生きてるんだ。
そして僕自身会わなくなった親友(会えなくなった友人も)や懐かしい少年時代の思い出を頭の中で再現、反芻し気がついたら涙ポロポロでした。映画の中の1986年の思い出(僕は既に成人していたけれど個人的にいろいろあった年だったので)もまた思いだしました。美しい長崎の景色、ノスタルジックな風景。映画館に足を運んで観て良かった。
(補足:確認したら STAND BY ME の製作年は1986年なんですね。この映画の設定が1986年だからSTAND BY MEへのオマージュなんだろうな)
夏の終わりのノスタルジー
今年の夏は邦画がちょっと不作だなぁ~と思っていたところに素敵な映画に出会えました。
この映画の魅力はなんといってもノスタルジー溢れるストーリーと映像、そして主人公の両親、ヤンキーカップル、みかん農園のおやじなどの人間味溢れる登場人物たちでしょう。
初監督作品とのことですが金沢監督これから注目ですね。
久しぶりにこういう映画を見たな。
大人になって こういう少年のひと夏の経験のような映画を見てなかったな、と思った。
少年二人の演技が秀逸で、引き込まれた。
子どもの頃に経験してみたかったな。
ホロッとくるシーンが何ヶ所かあって 不覚にも泣いてしまった。
竹原ピストルさんの演技を初めて見たが、上手い!
終わり方も好み。見終わってふわふわした温かい気持ちになった。
サバ缶の美味しさがわかる小学生
時代背景もキャストも凄くはまってた。
1人1人が魅力にあふれていて全員が気になる。
予告でもしかしたらたけちゃん亡くなってしまうんじゃないかと心配してたけど、ずっと仲良しで良かった。
眩しい少年時代の情景に感動!
草彅がゴーストライターの職で、いつかは自分の作品を上梓したいという設定です。愛娘とは会えるけれども、離婚状態。自分の作品を表すことによって、妻も認め始めるのです。その作品の内容が、メインストーリーとなります。少年時代の夏の期間だけの男の子らしい友情の形成の物語に心を掴まれました。誰しもが通ってきた友達の存在の大切さを、あくまでピュアに美しく描いています。タイトルのサバカンは、今でも庶民の食卓を彩ってくれますが、この作品の中では、寿司が大好きな主人公のために、友達がサバを乗せた寿司を握ってくれるのです。それがたまらなく美味しくて、おそらく忘れ難い食事だったのでしょう。私たちも、いろんな食事の思い出を持っています。それも大好きな人と食べたからこそ覚えているのでしょう。まして登場人物たちは貧困の中にいますから尚更なのでしょう。その大好きな友達との別れは辛いものです。父親の胸の中で泣いている主人公の姿に泣きました。思うに、貧乏や交通事故や、いろんなことが人生には起きますが、生きていること自体はこんなに幸せで美しいのか、ということを教えてくれる作品だと思います。そして人生に対する見方を変えれば、何が起ころうと、生きているだけで100%幸せであるということは、多分間違い無いと思いました。
「じゃあね」を「またね」に言い直したくなる
上映時間96分。スキマ時間を縫って映画館に来る社畜や奥様や受験生を始め全人類に優しい上映時間の長さ。最高。ぶっちゃけ最近時間ばかりが長くて中身の薄い邦画が量産されてるので、他の作品も見習って頂きたい。3時間とか正直どうかしてる。まあ他作品ディスは置いといて。
子ども向けジュブナイルかと思いきや、結構大人向けでもありました。斉藤由貴さんがアイドルだった頃に青春時代を送られた方にはガチで刺さるかと思います。なお私はわかる斉藤が斉藤壮馬と齋藤飛鳥なのでギリギリわかったようでわかりませんでしたが、アイドル時代の彼女が神の領域にあることは理解しました。ところでこの作品、尾野真千子さんが主人公のオカン役ですが過去最強に素晴らしい真千子です。強い。かっこいい。推せる。キン◯◯潰すとか言ってる。今後もこの路線で頑張っていただきたいもんです。
さて内容ですが、いわゆる一期一会的な話と言いますか。出会いと別れまでの時間と育む友情の深さは比例しない。スタンドバイミーで喩えるとゴーディとクリスみたいなもんですね。どうでも良いですが、この映画、ヤンキー3人出てくるんですけど設定が恐らく昭和ぽい中令和の風貌です。と言うか、なんかマリリンマンソンを思い出しました。マンソンさんに迫られる映画です。あと更にどうでもいいですが、主人公のスペックが長崎の海沿い住まいのクセして泳げねえしDIYに長けてません。悪友・タケモトは家はボロいし年中ランニング着てますが、絵うめえしケンカ強えしシュッとした風貌なんで、なんでタケモトがハブられて主人公が重宝されてんのかよくわかりません。ワシなら主人公じゃなくてタケモトを友達にします。ケンカ強えし。
全体的に子どもも大人も安心して観られる仕様です。別れ際の「じゃあね」と「またね」の重みがこの作品を観るだけで全然違うものになる。
もしかして、会えるのはこれが最後かもしれないよ?
そんな気持ちにさせてくれる。
子どもは誰かと会うことの大切さを知って、大人は子どもの成長を3歩離れたところで見守る。そんな素晴らしい作品でした。
なお、エンドロール後の映像がまた良い。タケモトの「ヴァカか」のちょっとした言い方の違いが絶妙。
いつまでも色あせない、あの夏の日
しがない物書きの孝明は、1986年のあの夏を忘れない。
こわーい母ちゃんと、ちょっとだらしない父ちゃん、小憎らしいけど可愛い弟や優しい従姉と囲む食卓は賑やかで楽しかったこと。
謎めいたクラスメイトと仲良くなったこと。その竹ちゃんと二人で冒険したこと。
初めて高い所から見た景色が格別だったこと。
人の思いを知ってちょっとだけ成長できたこと。
そして、人生には出会いもあれば別れもあると知ったこと。
子供たちも大人たちも演技が素晴らしいです。
「スタンド・バイ・ミー」が好きな人はハマります。特に、ちょっと疲れている方にはぜひ観て欲しいです。ファミリー層にもお勧めします。
でも、なんでサバ缶だったんだろう。
ひとことReview!
これは2020年代版『スタンド・バイ・ミー』かと思わせる大傑作。子役の2人の眩しい演技が印象的。尾野真千子と竹原ピストルの存在感も凄い。「またね!」の言葉にグッとくる。
眩しい少年時代の情景に胸打たれた!
草彅がゴーストライターの職で、いつかは自分の作品を上梓したいという設定です。愛娘とは会えるけれども、離婚状態。自分の作品を表すことによって、妻も認め始めるのです。その作品の内容が、メインストーリーとなります。少年時代の夏の期間だけの男の子らしい友情の形成の物語に心を掴まれました。誰しもが通ってきた友達の存在の大切さを、あくまでピュアに美しく描いています。タイトルのサバカンは、今でも庶民の食卓を彩ってくれますが、この作品の中では、寿司が大好きな主人公のために、友達がサバを乗せた寿司を握ってくれるのです。それがたまらなく美味しくて、おそらく忘れ難い食事だったのでしょう。私たちも、いろんな食事の思い出を持っています。それも大好きな人と食べたからこそ覚えているのでしょう。まして登場人物たちは貧困の中にいますから尚更なのでしょう。その大好きな友達との別れは辛いものです。父親の胸の中で泣いている主人公の姿に泣きました。思うに、貧乏や交通事故や、いろんなことが人生には起きますが、生きていること自体はこんなに幸せで美しいのか、ということを教えてくれる作品だと思います。そして人生に対する見方を変えれば、何が起ころうと、生きているだけで100%幸せであるということは、多分間違い無いと思いました。
一言「おばちゃん、泣いてまうやろー!!」
1986年夏長崎。少年2人が、島へ「イルカを見に行く」話。
今年もどこにも行かなかった分、長崎の自然が実に豊かで。
映画館の大スクリーンならではの、癒しモード。
後半は一転して現実的な話に戻っていくところが。
これも経験の一つだよね、って心で2人に話しかけてました。
長崎の方言たっぷりなのも、うれしい(九州弁大好き)。
セットとかも、あの頃夏は扇風機全開だったよねって、懐かしいなあ。
クライマックスは、かつての少年だったおじさん達が。
いい仕事してました。憎いねえ。
紹介してくれたラジオ局さんに、感謝。おすすめです。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「またね!」「またね!!」
冷蔵庫
124本目。
遅めの夏休み。
原風景を観ている様。
夏休みってホントこんな感じ、毎日が冒険の様。
あの経験が1つ大人に、いや男になっていくんだろうな。
監督、脚本の人が関わった演劇は10年以上も前に、何本か観て面白かったかったのも覚えてるし、長崎出身だったてのも、空覚え。
年も変わらないってのもあるから、色んなシーンが先述通り。
冷蔵庫は、舞台で確か彼が自身の事を例えて言ってと思う。
担任がまさにそうじゃんと思ったら、親戚までもか?
良い感じ、だけど惜しい
悪くは無い
少年の冒険といえば「スタンド・バイ・ミー」のイメージ。本作もそんな感じかと思っけど冒険部分は思ったより短めでその前後の物語が本質かなと。
主人公の家庭内の描写は昭和感も出ていて良い感じ。
多少あざとい演出もあるし、驚くような展開も無いけど基本的にはよく出来てるお話かなと。
ただいかんせん小役の演技がイマイチなのが残念。
昭和が刺さります。 グサグサきます。 イルカと言ったら海のトリトン...
昭和が刺さります。
グサグサきます。
イルカと言ったら海のトリトン。細かく刺さりました。
悪ガキのたけちゃんがすごく良い。
夏休みと言ったら冒険。
ものすごい大冒険。
行きは怖くて帰りはよいよい。そこは小説だから?
でも「またね-」は本物。
今日が終わってしまったけど、冒険が終わってしまったけど、、明日「またね」
多感な少年故に拗れそうになるけど、悲しい別れにならなくて良かった。
いや、その前にものすごく悲しい別れがあるんだけど。
エンドロールは最後までみましょう。
ん〜…
勿論、悪くない…悪くはないないんだが。
評価の星を目安に行くと期待値上がった分、過大評価に感じる。
好きな人には申し訳ないが、草彅フォロワー勢で異様に高得点になってる感があるので、これから見る人はそこを加味してフラットに観て欲しい。
少年の夏休み成長物語のジャンル。
良く言えば、奇をてらわず丁寧に作られていると思うが、
過去編は展開も既視感で、出来事のフラグも予想通り。
この手の映画のテンプレートを並べたようで、何処かで裏切りなり目新しさを欲している自分がいた。
2つあるポストクレジットは蛇足に感じ、どちらか本編に入れてもいいんじゃないかと。
比べるもんじゃ無いと分かってはいるが、是枝監督の奇跡と比べてどっちの少年達がキラキラしていたかと言われると奇跡に軍配が…。
迫る岩松了の件はもっとトラウマシーンだったら笑えたし、ラストにも効いてくるのでは?
竹原ピストルは歌がうますぎる以外は文句なしで最高でした。
竹原ピストルなら歌わせなきゃ勿体ないって事で歌わせてたんだったら安直だし、もっと雑に歌って欲しかった。
なかなか終わらない「またねー」の往復👍
話は昭和後半の長崎。2人の少年が夏休みに旅をしながら、成長して友情を深めていくロードムービー的な作品。早朝から日暮れまで子供だけで出掛ける。今の子供にはさせないでしょうが、当時は当たり前でした。子供の頃の1日は長かったことをしみじみ思い出す。
2人の少年、久田と竹本のイルカを見に行くというだけの全く無計画な旅。自分もこんなことやってきたなあと懐かしむ。案の定トラブル連続の旅だが、貧乏でクラスで笑い物の竹本が根性があり、久田を引っ張っていく。離島に浮き輪なしで泳いでいくなんて、やっぱり昭和だな。
旅の途中で出会う女子高生にほっぺを赤くするような感じ、その気持ち分かる分かる。でもおっぱい見過ぎ😂でもそれも分かる分かる❗️
なんとか家に帰ってきた2人。大冒険をクリアして完全に親友になった感じも良い。別れ際の「またねー」の繰り返し。このシーンはニヤニヤ。よくやったなあ自分も。あれいつ終わりにするか分からないから続いちゃうんだよなあ。何百メートル先、見えなくなるまで。でも、竹本の転校で本当の別れ際の「またねー」にはぐっとくるものがありました。少年時代に帰ったような心温まる作品でした。2人の少年を演じた番家くんと原田くんは演技経験が無いそうですが、仕上がった子役よりもリアルで良かった(でも演技お上手でしたよ)。久田の両親役の尾野真千子さん、竹原ピストルも昭和の父ちゃん母ちゃんを上手く演じてました。さすが、竹原ピストルは歌が上手い。草彅剛の出番は最初と最後10分もないが、彼のぼくとつなナレーションは好きです。こういう映画最近なかったので観れて良かったです。エンドロール最後まで見てねー。見てねー。見てねー。
全270件中、161~180件目を表示