「よぉ、会いたかっただろ?」グリッドマン ユニバース ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
よぉ、会いたかっただろ?
「SSSS.GRIDMAN」「SSSS.DYNAZENON」共にリアルタイムでは視聴できず、配信サービスで観たのちに、総集編を観て衝撃を味わった人間です。公開日が近づくたびにソワソワしていました。特典はサイン入り色紙でシークレットのやつでした。いい組み合わせ〜。
ファン冥利に尽きる…!ファン向けムービーの中の最高到達点を記録してくれました。カッコよくて爽やかで、マルチバースがしっかり活きていて、キャラクターも楽しそうで素晴らしかったです。
メインは裕太が六花に告白するまでの流れを描きつつ、別宇宙と世界が入り混じったことによって、再び怪獣が現れ、また違う世界の住人たちもやってくる…といったものになっています。
マルチバースと銘打っていながらも、壮大な合流の仕方ではなく、DYNAZENONのメンバーのガウマさん以外は割とヌルっと登場してくるのがなんだか面白かったです。(カフェでまた喧嘩をしちゃってる蓬と夢芽、総集編のラストのタイミングでなんだかワープしてたなと思ったら、裕太の家の風呂場にワープしてた暦、バッティングセンターにてにゅっと参戦したちせ)
蓬と夢芽がささっと付き合ってる宣言をしたのもこいつめぇ…!と可愛く思えました。
ガウマさんが名前を変えながらも復活してくれたのが本当によかったです。ダイナゼノンでは不完全燃焼な別れ方だったので、蓬と再び会話をしてくれて本当に良かったです。蓬と同じタイミングで涙がポロポロ。
キャラクターが魅力的なのもこの2つの作品の素晴らしいところで、いくら脚本が素晴らしかろうとキャラが好きになれないと凡作に思えてしまうんですが、この作品はそこに隙がありません。裕太のウブな感じ、内海の自信なさげな感じ、六花の飄々とした感じ、蓬と夢芽のバカップル手前な感じ、暦が自信を手に入れた感じ、ちせちゃんのハツラツな感じ、ガウマさんの最強兄さんっぷり、新世紀中学生たちの掛け合いの面白さ、ナイト&2代目の息ぴったりのコンビ。やはり楽しいとしか言いようのないキャラクターたちに魅了されました。
グリッドマンシリーズの日常描写がとても好きなので、新世紀中学生の5人が六花家に居候してたり(マックスの風呂上がりに困り顔になってた六花が可愛すぎた)、ダイナゼノンメンバーを含めて焼肉したり、学園祭の演劇でグリッドマン物語をする際の試行錯誤の様子とかアイスの買い出しとか、非日常と日常が入り混じる作品ならではの緩急の付け方がとても良かったです。
テレビシリーズでも素晴らしかったバトルシーンはしっかりと劇場版仕様にグレードアップしていました。序盤、中盤、終盤にしっかりとどデカいアクションが待ち構えていて、ヌルヌル動くアクションに魅了されっぱなしです。特に終盤、ピンチの連続の最中、全員集結での超合体最終フォームでの全勢力突撃には痺れました。アカネにアレクシスまでも復活して見参してくれるんですから、グリッドマンからの時間が一気に報われた気がしました。プリキュアみたいな変身シーンは彼女らしいなと思いつつ笑
これでもかというくらいの熱量がふんだんに盛り込まれていて、ダイナゼノン全員での合体、ナイトと2代目が元の姿に戻り、それぞれ戦闘フォルムに変化し、新世紀中学生とナイトが合体、ゴルドバーンとグリッドマンとダイナゼノンでの最終形態、ノンストップで続くこの展開にオーイシマサヨシさんの主題歌たちまでも総集結してるもんですから否が応でも手に汗握っていました。
最後も裕太が六花に告白をして、無事に、無事に成就してくれて良かったです。2人とも恥ずかしがって目も合わせられない状況なの可愛すぎるよ…!と。学園祭で呼び出して告白、くぅ〜青春だなぁ。
エンドロール後の映像も蓬家でのカニパーティーでうまいじゃないんかい!というほのぼのっとした終わり方なのもグッドでした。
ファンとして観たかったものが全て観れました。ファン向けムービーである事には違いないですし、グリッドマン&ダイナゼノンを観てないと分からない展開や感動できるものも感動できないかもしれません。でも、それ前提で熱さに極振りした今作に自分は泣き笑いしました。とにかく前へ前へ進む少年少女たちの物語は美しいですね。現時点今年No.1の大傑作でした。
さぁ、皆さんご一緒に!
鑑賞日 3/25
鑑賞時間 13:50〜15:55
座席 I-9
返信ありがとうございます。
裕太の告白も、「男見せろよ、ほら、いけ!」と友人のような気持ちで見守ってました。笑
シークレット、検索してしまったのですが、一人省かれてるなぁと思ってたので安心した上に、まさかの“彼女”に驚きました。3人とも表情が良いですね。。