「恋全肯定」恋は光 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
恋全肯定
公式様からありがたいことにムビチケを頂いたので仕事終わり久々にレイトショーへ直行しました。
なんて可愛い作品なんでしょう…!自分はくすぐられるようなあどけなさの残る作品が好きなんですが、そこにドンピシャぶっ刺さる作品でした。
ヒロイン3人の可愛さがそれぞれ表立っていてとても好きでした。東雲さんはザ・清純といった感じではありますがどこか浮世離れしていて、それでいて冗談を全部信じ込んじゃう素直さがとても良かったです。北代は幼馴染という美味しいけど成就しにくいポジションという独特な距離感ですが、こんな幼馴染がいたらきっと幸せだろうなと常々思えるフランクさが最高でした。宿木嬢はダメ女感が滲み出ていて清々しくて好きでした。人の彼氏を略奪することを恋として見立てているというイケナイ事を楽しんでいる姿がまた良い。遠目でぶりっ子しているのもシュールな絵面でしたが可愛かった〜。
恋をしている人が発する光が見えるという特異体質な主人公・西条の設定が変に浮いておらず、実写にする際にチープにもなっていないというのが表現としてとても上手だなと思いました。それまで発してなかった光を発した瞬間に恋をしたんだ!と視覚的に分かるのも良かったです。恋模様の様子もラブコメとしての王道を行きつつもそこにファンタジーが混ざって丁度いい塩梅になっていました。物語の終わりの瞬間も恋愛漫画の最終話をドキドキしながら見ているようでした。これは原作も読まないと…!
心の底から好きと思える恋、一目惚れに落ちた恋、憧れとしての恋、欲にまみれた恋、多くの形の恋をこの作品は語り合いますが、その全てを否定せず様々な形で肯定してくれるとても優しい作品でした。オチで1人が救われなくてちょっぴり残念って感じも茶目っ気があって非常に好きです。聖地巡礼に赴きたい…。
鑑賞日 6/18
鑑賞時間 21:15〜23:15
座席 G-8