屋根裏のラジャーのレビュー・感想・評価
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思い出しました
なぜこんなに泣けるんだろうと思ったら、私にも小さい頃にイマジナリーフレンドがいたからだったのかなと。アマンダのようにあそこまで大きな想像はしませんでしたが、そのお友達たちとよくお話していました。少し大人になった今、イマジナリーフレンドを作ろうとしても、見えることはないし、1人で話すなんて恥ずかしくなってしまって出来ないと思うけど、子供の頃は違ったんだなぁと思い出させてくれる映画で、大人になってしまうことを少し寂しくなりました。やはりマーニーもイマジナリーフレンドであるように、スタジオポノックはこのようなテーマがお好きなのかなぁと。私は大好きなお話です!上手く話が繋がっていて良かったと思う。ただ、あの貞子似の怖い女の子は他のキャラクターに比べ浮きすぎてたし、思ってた以上に怖すぎてびっくりしました笑笑。おじさんも笑笑。子供がみたら少しトラウマになっちゃうかもしれませんね。映像はとても綺麗だったけど、もう少しくっきりとした、んージブリとはまた違う個性のあるキャラクターとか、景色が見てみたかったです。あと想像力というテーマはとても難しいと思うけど、想像はもっと広げられるはず、あのおじさんを倒すときにおじさんの想像力を遥かに上回る、アマンダのもっと広い想像を見たかったです。私は映画の余韻に浸るのが好きなのですが、屋根裏のラジャーはあまり印象的なワンシーンや景色が思い浮かばず、見てる間はとっても感動したし楽しかったけど、映画を見終わったあとはあまり余韻に浸れなかったのが少し残念でした、。でも感動シーンやエンドロールに流れたテーマソングはとても感動しました。マーニーに続き、洋楽を使うあたりが大好きです!とっても良い曲でした。感動するし、見てて飽きないし、私はもう少し話題になってもいい映画だと思いました。
足りないものは何か
ジブリからポノックにアニメーター他入っていることが、宮崎駿がいるいないでこうなるのかという進化形態?新しいアニメの技法もジブリになかったモノを作ったと言えるかというと足りない。新海誠などの新旗手に勝てない。
キャラクターをもっといじることが出来なかったかな?悪役の女の子(ミスターバンティングの手下)をもっと今時の笑わない可愛いキャラにするだけでも良くなってくると思うのですが。なぜなら後ろで観ていた観客の子供が「怖い、怖い。」と声を出していたのです。バンティングの手下はもっと魅力的なキャラにしたらキャラ力が膨らんだって思うんですけど(だだの幽霊か?)。
なんかどちらかというとアニメオタクは切ったキャラ設定で、なおかつ子供にも受けがないですから誰に見せる為に作っているのよという感じ。
声の出演もジブリを継承して俳優ばかりでやるポノックのメリットはあったのかな?出演料ばかり破格にするだけでは名作になれない。
絵が綺麗!急に泣けてきた
絵がとにかく幻想的で美しくて素晴らしかった。ジブリアニメを思い出すキャラや映像が散りばめられていた。
楽しい場面からスタートしたが悲しい話で途中泣けてきた。周りも号泣してる人がかなりいた。久々に映画で泣けた。
ちょっとわからない部分もあったが、今までのポノック作品で1番好きだった。
この冬に見た話題作の中でも1番好き。
もう一度じっくり映像とストーリーを見たい作品だった。
微妙…
最初は楽しい雰囲気だったのですが…。
レビューも高くて期待していたのですが、その割には…でした。
観終わった後に、自分の座席より前にいたロングヘアの小さな女の子が冴えない表情をしていたのが、印象に残りました。
悪役の1人が似た感じの小柄な女の子だったので、この子はどう言う気持ちで観ていたのかなと考えてしまいました。
ただ単につまらなかったのかもしれませんが。
子供が観るそうていのアニメ映画だとは思うのですが。もし自分が母親なら小さな娘には見せたくないなと思いました。
そして、自分が小さな女の子でも見たことを後悔したと思います。
子供時代なら少しトラウマになったかもしれません。
子供の気持ちを考えると見せるのか迷う作品です。
楽しい雰囲気もあっただけに残念。
メアリは、とても楽しかったので、今回はたまたまだと思います。
次回、良い作品だと良いなと思いました。
予告では期待値はそれほどではなかったが非常に良作
ジブリ好きとしては後継とも言えるポノックがどのような作品を作って行くのか気になり鑑賞。1作目のメアリはジブリに対するリスペクトを強く感じるような作品であったが、今作はジブリとも違い、(これから先のポノックは今後の作品を観てからではあるが、)ジブリやディズニーの良さを含みながら他とは違う新たな会社の作品だと感じた。
ジブリは主に宮崎駿監督と高畑勲監督によるもので、宮崎監督は子供にも親しみやすいファンタジーでありながら、観る年齢に応じて受け取り方が変わっていくような面白さがあり、高畑監督は大人向けで、宮崎監督と同じく観る年齢に応じて受け取り方が変わる作品であったりと、他社とは大きく違う印象を持っている。
それに対しポノックの屋根裏のラジャーで百瀬監督、西村プロデューサーはシンプルに子供向けファンタジーとしての見方も出来るが、大人として観た時はかなり難解に感じる作品を作ったと思った。というのも、スピード感ある展開にこの意味はと考える時間があまり無い為、1回で全てを理解するのは難しい部分がある。何度も観たくなる、観るほどに魅力が増す作品だった。知的作品として非常に面白く、また子供より大人が涙する作品でもある。涙活にオススメ。
初見では安藤さんだけあまりに酷く、実写でそのように感じることのない女優さんだったので驚いたが、2回目は初回程は気になることなく、内容の良さが上回った。
他の俳優は皆さん非常に良く、特に杉咲さんに注目。(ネタバレなしでは難しい為このくらいで)他にも仲さん、山田さん、高畑さん、イッセーさんと演技力の高さを感じた。
少し怖いキャラクターがいるが、子供からご高齢の方まで楽しめる作品。実際、怖いシーンは小さい子供には大丈夫かと思いながら観たが、意外にも初回も2回目も観終わった後、楽しそうに話している子供達が多く、自身の経験からも大人が一緒であれば夢の国のアトラクションで悪役が出てきて怖く感じるのと同様の感じといったところだと感じた。
ポノックという会社の未来の明るさを感じることが出来た。
アニメーションは圧巻 ストーリーは……うーん……
自由な空想は自在に姿を変えて動き回る
そのことをどんな言葉より雄弁に動きで示すかのようなアニメーションは、一見して理不尽に感じるような変形や動作もダイナミックでありながら繊細に破綻のない説得力を以て示してくれたような気がする
この点で、映画館へ見に行ったのは正解だと思えた
ただ、それにもかかわらず視聴を終えたあとの感覚としては、どこを感情の置き場とすればよいのか、行き場をなくしたような、どうにもすっきりしないものだった
思い返してみると、ストーリーの軸がハッキリしていなかったところにその理由があったような気がする
イマジナリーにとって、消えないことが幸せであるのか、変わらないことが幸せであるのか
大切なのは空想の作り手である人間であるのか、イマジナリー自身なのか
空想の敵は現実であるのか、或いは別の空想が敵になるのか
そういった根幹に関わる部分が曖昧で、「想像してみてね」という作りとして考えてみてもどうも投げやりな印象になってしまう
そうした積み重ねの結果として、壮大な映像美にもかかわらず感動しきれない、という視聴後感になってしまったのかなと思う
せっかく見るなら映像美を余さず楽しめる映画館がいい
けれど手放しでオススメするにはストーリーにどうしても不完全燃焼感が残ってしまう
感情をどこに置いたものかどうにも迷ってしまう
なんとも言えない映画だった
いい話なんだけど、切なくなった
主人公の少年、ラジャーはアマンダという少女の想像から生まれた、他の誰にも見えない想像の友達。
アマンダのためだけに存在している。
だから、アマンダが彼を忘れたら消えてしまうし、ラジャー自身はアマンダの友達として想像から生まれたのだから、アマンダを深く愛している。
こういう一方的で絶対的なものを見ると、僕のようなおじさんは切なくなるのです。
例えばオートバイ。
おじさん世代にはバイクに乗る人も一定数いて、若くてまだ給料が少なかった頃には、自分の愛車を最高の相棒のように言って、そのバイクに乗ってどこへでも旅をします。
バイクにとっては、乗り物として目的地まで安全に人間を運ぶために作られていて、その安全に運ぶべき大切な人間が、エンジンキーを持っている唯一絶対の、そのバイクの所有者です。
でも、その唯一絶対の存在であるオーナーは、例えば結婚して家族ができればバイクより家族が大切になることもあるし、バイクに乗る趣味がずっと続くとしても、バイクは工業製品なので、10年後とかに店頭で売られている最新機種の性能には絶対に敵わないのです。
そのうえ、オーナーは年齢を重ねてお給料も増えて、より高額なハイエンドモデルを買うことができるようになっていきます。
最高の相棒だったはずの愛車はいつしかガレージで埃をかぶって、エンジンオイルは古くなってドロドロベタベタに固まり、なんなら調子のいい中古車を買えるくらいの金額をかけてオーバーホールしてもらわないと乗れないとか、あるいは最新の上位機種への乗り換えで下取りに出されて二束三文のお金に変わります。
今までどんなに大切にされてきたとしても、「前のオーナーがどんな乗り方をしていたかわからない、急発信急加速でエンジンに負担をかけてきたか、オイルはきちんと管理されて定期的に交換していたのかもわからない」と、大切にされた過去まで否定されて、「初めてだからぶつけてもいいように安い中古を」なんて、ろくに大切にしてくれそうもない他人に買われていく。
そういう人間にとって都合のいい宝物が、映画の中の想像の友達と重なって、大人にはツラい映画だと感じました。
アマンダの母親リジーがずっと前に忘れ去った空想の友達、冷蔵庫という名の犬なんか、とうの昔に忘れられていても、それでもリジーを想っていて、映画のクライマックスでリジーが冷蔵庫を思い出したときには窮地を救いに現れるなんて、表面だけ見ればいい話なんだけど、おじさん的には「冷蔵庫、都合良く使われて腹を立てることもできない。自分をずっと忘れていたリジーに対して、子供ができて幸せそうで、良かったなんて喜んでいる不幸な犬」というふうに見えてしまいます。
表面的には「子供が生み出した想像の友達を食べることで想像の力を維持している、怪物みたいなおじさんが悪役として登場して、そいつに狙われたラジャーが、友達の力を借りてアマンダと一緒に悪役をやっつけてめでたしめでたし」という話なので、子供向けに単純で、誰でも楽しめると思います。
でも、想像の友達の存在について考えてしまうと、途端にかわいそうになります。
思ったより大作だが、明るさでコーティングされた根暗さを伴う
映像はとても綺麗です。ですがやはり、メアリと同じように、入り込めない不思議さを備えています。ポノックの作品は絵がジブリなので、ジブリレベルの人物描写で観ている側が入り込める事を期待してしまう(絵の感覚としてもはやそうインプットされている)のですが、ポノックは人物描写やハートフルな展開の作りがとても苦手だと感じています。
これはメアリの時も感じたことですが、脚本をなぞる為に、キャラクターがもたもた動いたり、心理描写に人間味がなかったりする事があり、それが私をイラつかせます。私がポノック作品に対して感じることは、明るさでコーティングされているが滲み出てくる根暗さと言えます。オープンマインドの演出をしていながら、実際は出てくる人物は殆どが根暗です。
例えば、主人公は基本的に心から周りと打ち解けていません。よく泣き、行動力はあまり無く、必要以上にもたつきます。
なぜなのか?ポノック作品が宮崎駿のジブリ作品のハートフルさや冒険活劇のような皮をかぶりながら、実はいつも大した冒険にならず、いつも人物描写に根暗さを備えていて、なぜ必要以上にもたつき、ご都合主義的展開でのみ解決を図るしかなくなるのか、メアリの時から考えていて私が出した結論は、それが監督や社長の幼少期の過ごし方で、それが内向的なものだったからというものです。これが良い悪いでは無く、だからこそ、きっと同じようなタイプにはハマる映画なのだと思います。ただ、わりとハートフルな私にはとても違和感で、チグハグに感じられてしまうのです。私が思うのは、ポノックは冒険活劇のように振る舞う事を辞めた方が、ポノック的な人物描写にマッチしていくのではないかということです。
色々なインタビューを読むと、ポノックは子供のために映画を作っているとのことです。それならなぜ、滅びに対して軽い描写をしてしまう節があるのか疑問を感じるところです。アリエッティから共通して、滅びや消える事に対しての軽さと欲求が垣間見えています。子供が楽しめる映画を目指しているのに、そこに、大人である誰かの、内面で抱えている人に対する価値観が反映されているのが見えてきます。そのような根暗さをもっているのに、この映画は大人に対して、子供の心を忘れるなと説教じみた要素を取り入れてきます。ジブリに慣れ親しんだ元々ハートフルに生きている大人は、それならもっとちゃんと温かみのある人間らしい描写をしてくれ!と思わされてしまうのです。
映像は綺麗です
メアリと魔女の花とは別の映像手法です。2Dのセルライクだけど、人物が浮き上がってる感じ。2.5D?映像はキレイでした。
ストーリーは、思ったより大冒険するファンタジーではなかったけど、子ども達の想像力が実現するという、なんか夢のある話しで好きです。この話なら悪役もあれくらいのゆるさで丁度よい。イマジナリ達も、みな個性的で良かった。ホネの子かわいい。
1回見れば充分。
映像は本当に素晴らしい。シナリオも悪くない。俳優の演技が悪いわけでもない。演出だって悪くない。だけどつまらない。
何と言うか物語に奥行きが感じられない。キャラクターに深みが無い。
今までのスタジオポノックの作品にも言える事ですが、見たまま、それだけの物語になっている様に感じます。
唯一感動したシーンは、ガイコツのキャラクターのイマジナリーが新しい男の子のイマジナリーに選ばれる所だけ。
魅力的なはずのイマジナリーの仲間たちも、楽園で享楽的に暮らしている様に見えても本当は主たる友達を求めているのではないか。どんな過去や思いがあって、ミスターバウンディングはイマジナリーを食らってまで生き続けようとしているのか。
そういったキャラクターの奥行きを感じさせるセリフも演出も全く無いのです。
唯一、語られるのは最後に重要な役割を果たす老犬のイマジナリーの冷蔵庫だけ。その語られ方も非常にわかりやすく全部を見せてしまうので、それ以上を感じさせる余地が無いのです。
重要なキャラクターのはずのエミリが消されてしまっても、さらっとそのシーンは流されてしまう。
ミステリアスな黒猫のイマジナリーのジンザンも、何故か全くミステリアスに感じられない。エミリが消されるシーンでも何もできず、その後のシーンにはほとんど活躍どころか登場もしない。
監督はおそらくイマジナリー達の本質的なはかなさ、みたいなものを表現しようとしたのかな?とは思いますが、それも表現しきれていない。
はっきり言って監督の力不足なのだと思います。技術は素晴らしい。だけど物語を作る力は無い。
絵が上手なだけの秀才的な作品だと感じました。1回は観る価値はある。でも2回目は無いかな。ひまで他に観るものが無ければ観るかも。
ジブリ感が抜けた大作!!
ラジャーらイマジナリーが、アマンダを助けるために敵にたち向かう作品。ラジャーたちの個性が豊かで感情移入して鑑賞出来ました。声優も豪華で……!
ジブリ感は、かなり抜けていてスタジオポノック独自が出ていて感動しました。
子供と大人で感じることが変わる優しいアニメーション。
とても良い映画だったと思う。
アニメーションも煌びやかで綺麗だった。
子供の時と大人の時で感じることが変わる優しい映画だったと思う。
ラストはいろいろ意見が分かれるけど、
ラジャーとのお別れというより、アマンダ自身の子供時代とのお別れだと感じた。
つまり、ラジャーとの冒険は終わりだけど、大人としての自分の冒険はスタートするし、
ラジャーという存在はいつも自分を見守ってくれて、困った時は相談にも乗ってくれる。
ある意味ラジャーに依存していたアマンダが本当の友達としてラジャーを受け入れるって読み取った。
そして、それができない人間はミスターバンティングみたいになってしまうのだと思う。
バンティングのイマジナリーの背景はよく分からないけど、たぶん自分の娘とか幼馴染とか大切な人を亡くして、それをイマジナリーにしたんだと思う。
だけど、大人になるにつれて、イマジナリーの力は衰えていく。そのために他の人のイマジナリーを吸収することで自分のイマジナリーを保とうとした。
最期は自分自身のイマジナリーによって崩壊してしまう。
この作品の伝えたいことを個人的に考えてみたんだけど、
バンティングという人物はクリエイティブに生きる人の『成れの果て』なんだと思う。
少しずつ衰えていくイマジネーションをどう保つか、どう表現するか。
いろんなものを吸収して作品に活かしていきたい、だけど、少しずつほつれが出てしまい、衰えが生まれる焦燥感。
そして、どこかで自分の目指した世界に決定的な食い違いが生まれて、最期は自分を崩壊させてしまう。
本当はアマンダのように子供の感性のままで作品作りができれば、
どんなに素敵な作品ができるのかもしれない。
でも、それでは社会で不適合扱いを受けてしまうし、
人と人との繋がりがなければ、世の中に出す作品は作り出せない。
大なり、小なり、大人としての成長は必要だけど、
でも、子供の時の感性を捨ててはいけない。
ある意味、大人と子供の境目の世界で生き続けることを決意した
クリエイティブな世界で生きる人の「産みの苦しみ」を表現した一作でもあるように感じた。
そして、アマンダもその世界で生きることを決意した一人なんだと思う。
だから、ラストは「アマンダはラジャーを一生の友人として生きていくんだ」と結論づけた。
あまり高評価をされていない映画だけど、ぜひ、まずは観てほしいなと思います。
ジブリよりわかりやすく面白い
アーニャにハマっていない息子のリクエストで鑑賞しました。チケット買ったあとに上映回数の少なさに気づいて、いろいろ調べていると「爆死」?…すごく不安に…
が、ものすごく面白かったし観てよかったです。本家ジブリにいくつかある独り善がりな迷作よりはオススメできます。ファミリー向けの良作です。
台詞回しや展開が少し目まぐるしい気もしましたが、隣の息子は身を乗り出してずっと夢中で観てました。エンドロールでも滿足した顔で「面白かった!」と言っていました。この息子の反応が評価としては全てだと思います。
宮崎翁もカリオストロではお金の面で苦労したというのもありますし、ポノックもなんとか乗り越えて頑張って欲しいです。
応援の意味も込めて星5で。
観た人の宝物になるような作品
6歳の息子と観てきました。結論から言うと、映画館で観ることができて本当に良かったと思いました。
まず純粋に、映画に出てくるたくさんのイマジナリフレンドがかわいい!!
イマジナリたちがイマジナリワールドで過ごすシーンは、観ているだけで楽しくワクワクした気持ちになります。
息子は小雪ちゃん推し、私はサムライエッグ推しです(笑)
物語のストーリーとしてはファンタジー要素だけでなく、しっかりと現実世界の厳しさも描かれていて、母親の私としてはリジーの姿に何度も泣かされました。
そして謎の男バンティングのセリフには哲学的な要素もあり、深く考えさせられました。
ラジャーは、子供時代の気持ちを思い出させてくれて懐かしい気持ちになり、バンティングや現実世界のストーリーには生きる厳しさをつきつけられる。
子供の心にも大人の心にも残る作品だと思います。
絵はとても綺麗です。
光の表現、温もりを感じるキャラクターの質感、芸術的とも思える想像力が生み出す描写の数々。
日本が誇る手描きのアニメーションの、新しい世界が拓けた気がします。
そしてかわいいイマジナリたちの姿には、どんな子が生み出したイマジナリなのかなとこちらの想像力をかき立てられます。
まだ小さい息子でも飽きずに最後まで観れたのは、やはりこの魅力的な絵とキャラクターがあったからだと思います。
さらに音楽が壮大で、映画全体に厚みをもたらしていると感じました。
最後の主題歌「Nothing's Impossible」がたまらなく良かったです。
この曲を聴きながらのエンドロールは、ちょっと言葉では表現しがたいほどの感動でした。
ストーリー、キャラクター、映像、音楽、どれをとっても素晴らしくて、映画館に観に行って大正解の作品でした。
まだ映画館デビューして間もない息子と私にとって、宝物のような作品になりました。
息子にも、成長と共に何度も見返して欲しいと思うので、Blu-rayが出たら買う予定です!
”大人になるということ”
大人になると、なぜイマジナリーといられなくなってしまうのだろうか。
なんとなく、そんなものだよなと受け入れてしまっている自分がいる。
日々が忙しくなり、時間がなくなるからだろうか。
現実を知ってしまうからだろうか。
想像の世界を楽しめなくなってしまうのだろうか。
子供には何故想像する力があるのだろうか。
自分も小さいときは色々なことを想像していたように思う。
しかし、スマホを持つようになってから想像する”時間”というのが格段に減ったような気がする。”暇な時間”に色々なことを想像していたのが、暇なときにはスマホを触るようになった。
今では、暇な時間に何かをやっていないと落ち着かなくなってしまった。
大人は想像の世界に浸らない。そんな考えが自分の中にはあるのではないか。
「想像が絶対に勝てないものがある、それは現実だよ」
Mr.バンティングは言う。現実によって想像は消えてしまうのか。
自分の世界に浸ることは楽しい。
想像によって、自分は自分の世界を作ることができる。
英国と思しき外国の町。 数か月前に父を亡くした少女アマンダ(声:鈴...
英国と思しき外国の町。
数か月前に父を亡くした少女アマンダ(声:鈴木梨央)は、空想上の友だちラジャー(声:寺田心)との冒険で心の隙間を埋めていた。
空想での冒険が繰り広げられるのは屋根裏部屋。
時間も場所も超えての冒険だ。
しかし、空想上の友だちはいつかは忘れ去られるもの。
それは現実の子どもたちが大人になることなのかもしれないが、空想上の友だちを食べる怪物がいるのかもしれない。
いやいや、実際いるのだ。
子どもたちの空想を食って何百年も生き続けるミスター・バンティングという名の怪物(イッセー尾形)が。
アマンダの自動車事故をきっかけにラジャーは消えようとしているが、ミスター・バンティングはラジャーが消える前にを食ってしまおうと執拗に付け狙ってくる・・・
といった物語。
そこへ、忘れ去られた/忘れ去られそうになった空想上の友だちたちがかろうじて生き残れる世界の物語がラッピングされているので、映画の構成としては甚だ複雑。
この構成の複雑さに加えて、舞台を外国の町に設定したために(児童小説の原作があるので、原作踏襲と思えるが)、日本のアニメファンの関心を殺ぐことになってしまった。
加えて、画面上に登場する文字類が英語と日本語が混在していて、どこの国のハナシ?となっている。
これは明らかに失敗。
現実世界の舞台は日本の街に設定して(西洋風の雰囲気を出したければ、小樽なり札幌なりの西洋建築が残る地方都市にすればよかったと思うが)、空想の世界はまるっきりの異国風に設定するなど、現実と空想の差別化を図るべきだった。
もうひとつの手痛い失敗はタイトル。
「屋根裏」という語感にワクワク感が乏しい(というか、薄暗いイメージが付きまとっている)。
『そうぞうのラジャー』とか、原作小説を踏襲して『ぼくが消えないうちに 空想のラジャー』とか、もっと明朗でわかりやすいタイトルがよかったのではなかろうか。
上記二点はクリエイター側ではなくプロデューサー側の範疇だろう。
とまぁ欠点はあるのだけれど、作品としては上々の出来。
キャラクターをはじめとする影のつけ方の秀逸さ、細かいところまで動くアニメーション、終盤食われそうになるラジャーのムンク的な質感・・・などアニメーション作品としては優秀。
物語的には、裏読みも可能で、空想を食らって何百年も生き続ける敵役のミスター・バンティングがジブリの御大・宮崎駿監督に見えて仕方がなかった。
あれほどのイマジネーションを食べて生き続けてきたアニメ監督。
彼に戦いを挑んでいる物語とも裏読みできる。
(その伝でいくと、生き延びた空想上の友だちたちは、旧ジブリのスタッフたちと見ることも可能なのだが)
ジブリに戦いを挑みつつも、ジブリのイメージを引きずっているところもあり(「れいぞうこ」という名の老犬は『ハウルの動く城』のヒンの年老いた姿に見える)、そこいらあたりは痛しかゆし。
とはいえ、結構面白く、アマンダとラジャーの三つの約束、「忘れないこと。守ること。泣かないこと」の由来がわかるシーンなどは胸が熱くなりましたよ。
本当は4.5を付けたい!
予告が気になっていた本作!先日観てきました。
良作です!ただ、知らなかったのですが、原作があるという…(将来日本は、映像屋になるんだろうなと確信ですね…)
一部キャラの掘り下げが浅いですが、恐らく原作ではしっかり補完されていると思います。
ファミリーで観に行くと良い作品です♪私はジンザン推しです!是非、映画館でご観賞ください!!
全165件中、21~40件目を表示