355のレビュー・感想・評価
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ヘレナの鬱憤 倍返し
ジェシカ・チャステインの最新作
100%の期待感で行ったら、300%の醍醐味
七人の侍 の系譜なのだが、とても良く出来た脚本
加えて 独仏英語を駆使するダイアン・クルーガー が 寒い国から来た設定を見事に演じて、あのトロイのヘレナの鬱憤を倍返し
この女優の可能性に挑んだ制作者の眼力にも感服 そして他の侍たちにも奥行を与えていて、ジェンダーへの視点も優れている。
あまり饒舌になるのは野暮だが、これだけは伝えたい
007の最高傑作である ロシアより愛を込めて に匹敵する快作なのだ!
世界を救った女性達の名前は消されて誰も知らない、当人たちは気にしない。
スピード感ありテンポよくダレることなくとても楽しめました!私生活や過去をちょっと見せることでそれぞれがリアルな人間として浮き上がるのも良かったです。コロンビア上空からの映像から始まりパリ、モロッコ、上海(撮影は台北?)と007みたい。上海に向かう貨物機の中で「でもボンドは孤独」という台詞がスパイスのごとく効いていた。彼女達の出会いは疑心暗鬼から始まるが頭いいから互いの位置付けと自分たちのミッションがすぐわかる。「私は違うんですが」と言ってたペネロペ・クルス、最後かましてくれました!
お互いの怪我はもちろん、メンタルや気持ちを思いやる言葉がとても自然で人間だった。涙を流しながら「仕事するから!」とハディージャ(ルピタ・ニョンゴ)がPCに向かい合うところは心が鷲掴みされました。ダイアン・クルーガー、アクションにガンに爆弾のプロとして一番かっこよかったです。メイス(ジェシカ・チャスティン)がメインの役どころでしたが私はクルーガー推しです💞走る、バイクで疾走、殴る、撃つなどサマになっていて説得力ありました。いつもほぼスッピンなのでオークション・パーティー会場のクルーガーはとても美しく映えていました。拳銃が山ほど並んだ部屋はマトリックスみたいで笑えた。エンディング・ロール前半の映像と音楽も良かったです。
女性ヒーローズ最高‼️
最初は誰が悪がイマイチ分からなかったが徐々に理解していく。ゆっくりと色んな主要人物が足されていき面白さが増す。飽きなく中弛みなくラストまで戦いがあり楽しませてくれる。
格好いい女性が活躍!圧巻!
今週公開分の幸先が良い映画でした。
女性アクションとしてはレベル高い!
なんとなく?やや期待外れになるかな?と思いつつも、結果は?予想外の展開で立ち上がりのアクションは女性版トムクルーズ?と思わせる小気味良さで、テンポもまずまず良く、先が読めないストーリー。
X-MENシリーズを散々壊してきたサイモン・キンバーグが手掛ける女性スパイアクション娯楽作!!
以前からジェシカ・チャステインが女性スパイアクションを製作したいという意識が強く、多方面にアプローチをかけていて、『AVA/エヴァ』という作品ができたわけだが、実は今作も元を辿ればジェシカの「やりたい意識」が生んだ作品といえるだろう。
女性目線のスパイアクションなんて2000年代から量産されているだけに、今更感もあるし、J・J・エイブラムスの『エイリアス』を観ていないのか!!と言いたくなる。
さらに先に言っておくが、サイモン・キンバーグという男が製作に関わった作品を信用することができない……「X-MEN」シリーズの中で、調子が悪い作品には、彼が全て脚本に関わっているからだ。
『X-MEN ダーク・フェニックス』は、FOXがディズニーに買収された影響もあって、ある程度の妥協はあったものの、物語構築力の低さを改めて痛感するばかりの作品であった。
今回は補助として、もうひとり脚本家が入っているが、テレサ・レベックは何を隠そう『キャットウーマン』の脚本家!!
娯楽映画の道を辿ってきただけのことはあって、画作りや演出力は、それなりにあるものの、やはりストーリーが…….追いついてこない。
シスターフッドものとしては、今さら何も新しくもない設定ではある。 キャストの素晴らしさもあって、ビジュアルセンスがあふれていることは認めるし、それぞれが別の機関に属していて、共通の敵に立ち向かうというあらすじだけ聞くと魅力的に思える
ところがその設定を活かしきれておらず、CIAやMI6あたりの知識はあるにしても、おそらく中国政府やコロンビアの諜報組織の設定がざっくりしていて、仲間が増えていくに従って、リアリティもどんどん薄まっていってしまう。
ベネロペ・クルス演じるグラシーも、ひとりだけ戦闘タイプではない素人感を出しているが、最後に大きな役割を果たすのは、この手のキャラクターだという教科書のような展開をちゃんとやっていて、その設定や展開は『チャーリーズ・エンジェル』でナオミ・スコットがすでにやっている。
娯楽アクションというのに、アクションシーンで印象に残るようなシーンがほとんどなく、このレベルであれば、テレビドラマでもできてしまう。
パーティなどに潜入した際にドレスで仕方なく戦闘にいたるのは理解できるが、冒頭のミッションで、ジェシカ・チャステインが襲われる危険性があるというのに、わざわざ動きにくいワンピースを着ているのが理解できなかった。
これが単発映画ではなくて、ドラマ版へのプロローグというのであれば、続きの展開によっては観たくなるかもしれないが、余韻という余韻も、なかなか中途半端であった。
試写で観た際に、ベタベタなコメディシーンでやたら笑っている人がいて、つられて周りで数人笑っているもいたが、声を出して笑うほど何がおもしろかったのか全く理解できない。コメディという概念が著しく退化した別世界のようだった……
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