バブルのレビュー・感想・評価
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いかにも虚淵玄的な切なさを纏ったパルクール版『E.T.』
劇中で早々に明かされますがアノお伽噺をベースにした物語で、いかにも虚淵玄的な切なさがじんわり胸に染みる物語。廃墟となった東京を縦横無尽に駆け抜けるパルクールバトルの表現は人物も背景もガンガン移動するテクニカルかつスリリングなもの、これはスクリーンで観る方が断然のめり込めます。不安要素だった志尊淳、広瀬アリスの起用は全然正解でした。
発想良し膨らませ方に難あり?
他の方も書いてる通り目玉のパルクールアクションは臨場感あり酔いそうな映像もありながら没入感あって素晴らしかった。
ところが、それ以外の設定が甘い。
例えばパルクールバトルの設定。
バトルで勝った方が負けた方の物資を奪えるそうだが、最初のバブルから5年、少年たちが住み始めてから2年は経っていると推測されるのに食料があるのはなぜなんだろう。
鶏とか動物系をかけるならまだわかるのだがポッキーとかが明らかに賭けられていたのでそのポッキーばどこから調達したんだろうか?
例えば、例えばであるが、パルクールバトルを政府ないしは企業主催の競馬のようなものにしてしまい、選手は政府から送られた物資を懸けて戦い、政府はその模様を配信して他の大衆からお金を稼ぐみたいなものだったらまだ納得できるのだが。
他にも触れると泡になってしまう「うた」がなぜ最初に主人公を救えたんだろうか?
最後の創造と破壊の所はよかっただけにもっとしっかり設定を詰めて欲しかった。
それにしてもこの映画を見てると薄汚い大人の思惑が少し見えてきて嫌になる。
例えばパルクールバトル。
これなんか絶対ゲーム化とか他のメディアミックス狙ってるだろと思ったし、最初の予告編や全体的な世界観、絵柄が新海監督っぽく思えてしまうのも嫌悪感。
まあ君の名は。も携わってる川村元気さん企画だからある程度は仕方ないのかもしれないが。
ゲームで出したらそれなりに売れるかもしれませんね。
視覚で快感が味わえる快作
普通に面白かったですよ?
泡に包まれた都市の異様な美しさと、流麗なアクションが、観ているだけでも気持ちよく、この映像体験だけでチケット代の元が取れた。1日経っても、「あの映画気持ちよかったー」という余韻が残っている。
かといって、ストーリーに脈絡が無いビデオドラッグ的な作品、というわけでもなく、筋の通ったストーリーと、スピーディーな展開、盛り上げるところは盛り上げ、オチも綺麗につけている。名脚本とは言えない。人によっては消化不良感もあるかもしれない。が、及第点には達していると思う。
一方、たしかに手放しで絶賛できない瑕疵もある。例えば声優。いわゆる素人声優の棒読み演技が嫌いという人もいれば、アニメ声優の過剰な演技が嫌いという人もいるので、素人声優というだけで否定はしないが、今作の主人公に関して言えば、感情を爆発させる場面があるため、やはりプロを使ってほしかった。クライマックスの○○が素人丸出しの棒演技なのはちょっと…。また、広瀬アリスが演じたマコトも、切れ者の女性研究者という役であり、重要な設定を説明する役であるので、それを滑舌の甘い鼻声で聞かされるのはきつい。
ヒロインのウタも素人声優だったが、設定上、上手く話せない方が自然であり、歌手だけあって、声に鈴のような響きがある。この配役は良かった。
他にも、映像だけで伝わるものを台詞で説明しているような演出などあり、満点評価がつかないのもわかる。が、ぼろくそに貶されるような出来ではない。劇場で見る価値は十分ある。
おそらく辛口評価してるのは、スマホ・タブレットで見た配信勢ではないかと。
この映画の評価ポイントは8割がた映像なので。小さな画面で見ると、及第点ギリギリのストーリーにしょぼい演技が目立つ。駄作よりの印象になるのもむべないかと。
プロ中のプロが仕事で作ったという感じ
悪評を耳にすることが多く、ある意味(クソ映画を)期待して観に行きましたが全然クソではなく、逆にガッカリ。
でも、クォリティは凄く高いものの全然面白くない。
さすがにビッグネームが揃い踏みでそれぞれは外注として自分の仕事は果たしているのですが・・・
ネトフリは見てないけど映画は良かった
ネトフリで先行配信されてて割と酷評多いけど実際映画館で見てみるとそんなに言われてるほど酷い作品じゃないと思う。なんならとても好きな映画だった。ストーリーは好き嫌いがわかれると思うけど作画と音響がとても良かった。見るならぜひ映画館でって作品。
言うほどひどいか?
映画館で観ましたが、世間の一部の人々が言うほどひどくはない様に感じました。
勿論色々言われてるように良くない部分もありますが、パルクールのアニメーションや人魚姫モチーフの恋愛模様など、楽しめた部分もありました。
まあ今から観る人は先入観なしで楽しんで欲しいですね。
映画館だからこそ映える映画
作品として非常に楽しめました。
ストーリーのとばし感、消化不良感は否めないですが
かといって物語も言われるほど悪くなかったです。
行間を読む部分も上映後に楽しむことが出来て良いと思っています。
(帰ってすぐ、配信で確認できるところがありがたい)
音と動きの迫力が配信と比べてやはり段違い。
これは、映画館だからこそ映えるもの、体験だと思います。
レビューの星の数に左右されず、気になる方は映画館に足を運んで見て欲しい作品です。
キレイ
映像がとにかくキレイな映画でした。
世界観は謎設定が多いので、そこにどれだけ馴染めるかが楽しめるかの鍵になりそうです。
複雑な伏線や裏をかくようなシナリオはなく、素直に流れるストーリーです。
あれこれ考えるよりは疾走感や喉ごしを味わう映画…というところでしょうか
ひとつの物語としては好きです
あまりアニメ映画は見ないのですが、ヒビキ役の志尊淳さんの活躍を応援したいので見に行きました。
人気俳優起用系のなんともな映画でしたが、Netflixをからめたプロモーションは成功したのではと思っています。ファンじゃなくても見てみようかなって思いますし。
内容は切なく美しいストーリーと捉えれば◎だと思います。
アニオタ脳になっちゃうと、あ、あのキャラあれに似てるなとか思っちゃって、、、
どういう気持ちでキャラ作ったのかなって。寄せ集め感がひどい
時折でる美イラストがめちゃめちゃ良かったです!あと、音の調子がすごく良いですね、音楽と声と効果音のバランスが良かったように思います。
私は、俳優さんの活躍を見ている方なので、ああ、感情の入れ方上手くなったなとか、声の乗せ方素敵だなとかいう方面で楽しめました。
ウタ役のりりあ。さんも素敵な雰囲気を出す方だなと思います。
話の主題としては。周りにはなじめずいる個性についてどう共感できるかがポイントかなと思ったり。
人形姫は泡になって消えてしまう切ない救いのない物語だと思って生きてきましたが、大きな見方や解釈が入るとまた違って見えるんだなと思いました。マコトと同じで、好きな物語だけど、悲しくてあまり読みたくない物語としての位置付けでした。(広瀬アリスさんの語り口調結構好きでした!
良くも悪くもストーリー展開に複雑性は無いので、Netflixでも何回か楽しんで欲しい作品です。新しい発見があるかも。
みればみるほど好きになる切なく美しいストーリー。
Netflixでも観ましたが、ぜったいに映画館で観なきゃいけない作品。映像も音もケタ違いで別物です。
みればみるほどにストーリーも好き。カッコいいパルクールが傷つけ合うアクションではないところも好きです。
登場人物が多いのでシリーズ化されたら、ヒビキやウタ以外のキャラクターをもっともっと好きになれるだろうなと思いました。シリーズ化を期待してます。
やっぱり映画館で観ました
評判が悪いのでNetflixで観れば良いかな、とも思ったのですが映画館で観ました。
ワクワクしました。映像も音楽も良かった。
でも、キャラクターに感情移入出来ません。声優が原因かな?宮野真守が主役すればいいのに。逆に宮野真守だけ目立ってしまう。
ストーリーもぼやけている。泣くとか感動するとかは無理かな。
良いところは、パルクールシーンの迫力。キャラクターが中央で動かず、背景がどんどん変わるのはとても迫力があります。進撃の巨人のシーズン2を思い出した。
これだけ豪華な監督脚本音楽なのに。
圧倒的に「映像美」でしてね。 パルクールのシーンも躍動感あって、ネ...
圧倒的に「映像美」でしてね。
パルクールのシーンも躍動感あって、ネトフリで配信したますがスクリーンで見る価値あると思います。
個人的に身体が欠損してるのは苦手なのでちょい注意。泡が集まって動いたりするので、集合体恐怖症の人もちょい注意です。
一言で言えば100分尺のプロモーション映像を見せられた感じ。
タイトルに書いた一文でぼぼ以上、なのだがまあ蛇足で感想。(期待値高かった分かなり長くなってしまった。)
事前告知やプロモーション映像で期待して待ってました。何より映画オリジナルシナリオで、錚々たるあの制作陣。コケ映画フラグの可能性も若干感じられつつも、ネットフリックス先行勢の評価が出始めるまではシンウルトラマンより期待値は高かったです、が。
先行勢の「絵は綺麗()」という酷評は知った上で、劇場で見て納得した。
パートごとの映像は確かに綺麗。可愛いキャラがグリグリうごく格好良い映像が次から次へと繋がっていくのは壮観ではある。アップになると絵柄が変わって気持ち悪いという意見があったが、昨今のテレビクールアニメで多用されてる技法なので、演出の一つとして全然ありだろう。(記憶ではPAWORKSのVIVIでよく見た)
ただパルクールの動きはCG使いまくりで、カメラワークはどこかでみたような映像(まあ、進撃が下敷きなのは自明だが)なので感心はするが感動までではなかった。ドローン映像をアニメ化したようなといえば分かりやすいか。
人魚姫を下敷きにしていることを全編で訴えてるので(喋れないウタが人魚姫の一節だけは明らかに内容を理解した上で話すのはちと違和感。これくらいしかセリフつけられないのでしょうがないのかもしれないが影ナレの方が良かった気も)、虚淵演出という事前情報もあってラストの悲劇にどう持っていくのか、という点に収束してしまっている。
人魚姫オマージュしてますアピールはもう少しぼかしてもよかった。序盤からくどい。
個人的にはバブルの説明が少ないとか、世界観が分かりにくいとか。そういうのはあまり気にならなかった。むしろよよアニメオリジナルで新規設定でよくここまで作り上げたな、という感想。足りない箇所は全然脳内補完できる程度には材料は揃ってたと思う。ここら辺は流石の虚淵。
むしろ気になってストーリー(ある意味無いのだから気にする必要もないのかもだが)に没入できなかったのは、細かい設定や登場人物の行動の整合性が取れてない点。
例えば、最初にウタがチームに入れてもらう下りはいくら恩人?としても違和感あるし、全員何の疑問なく受け入れるご都合主義で済ませている。
誘拐された見返りに試合を申し込む悪役も行動原理(そもそも普通に申し込めば良かったのでは?それとも主役チームが断ったから?その辺の説明無)が不明だし、その誘拐犯相手にルール通りにパルクールの試合を受ける主人公はじめ他チームの連中の行動も受け入れがたい。何か説明されていない〝バブル内の独自ルール〝があるのかも知れないがそれがないので、見てる方はストレスが溜まる。マンガ版だとその辺しっかりいくようになつてるのかも知れないが。
超常現象的な回想シーンはまあそういうもんだと納得できるのだが、ウタの左手を掴んだ瞬間に明らかにおかしい描写があったにも関わらず、その後夜の花壇シーンで本気で気づいてないのか垂れ下がった袖には目もくれず、主人公ヒビキが好意を丸出しで近寄るのはどうなんだ?恋は盲目?という伏線なのか?それにしてはパルクールで一緒に飛んでいる横顔を見ただけで恋に落ちる演出はチープすぎはしないかと。
また、主人公が悪役チームに勝った祝勝会でデレる台詞があるが、勝ったのは贔屓目抜きにウタの功績大なのにリーダーの肩を持ちすぎでは。よく試合を振り返ると、ヒビキがチームとの結びつきを強めた描写ってリーダー踏み台にして渦を、飛び越えたくらいしか無かった気が。
他にも登場人物の台詞や行動に整合性取れない(説明不足)があるが、それらが積もり積もってストーリーのテンポを削ぐことになってたと思うんでふよね。
シンウルトラマンは逆にそういう細かいところが、後で振り返ってみるとすごく作り込まれていて、例えば主人公が未知の文化を学習する描写が、どちらの映画にも同じ演出で出てくるのだけど、両方見ると説得力の差が如実に出ていた。実写の役者の演技力とアニメ絵のハンデはあるが。
ただ全般的にそういう細かいところを気にしないでウタ可愛い&可哀想、主人公のツンデレ良き!でみる分には、おもしろい映画だと、なら尚更他人も書いてたがなぜネットフリックス先行なんだ。
横にそれるが、グッバイドングリーズに続いて劇場オリジナルシナリオの映画の難しさが一層明らかになったと思う。ジブリやシンカイの凄さが改めて再認識される。オープニングの東京は天気の子?だし、エンディングの赤→青の演出はナウシカか?だし、アイコン的な演出は手垢がついたのが多かった。
渦と輪廻の連想からのラストの救いと再生への前振りだけは、綺麗に成立したかな、とは思う。ただしこれも渦の話くどく出し過ぎでパヤオならもうちょいクールに伏線回収したとは思う。戦争の映像要らん、キャシャーンの二の舞になるぞ。
因みに本家パルクールに映画で出てきたようなビーチフラッグス的な競技は見つけられなかった。劇中の5対5対人戦はオリジナルルールなのだろう。冒頭の棒説明がなぜ棒なのかはそれで納得した。
挑戦的な取り組みだからしょうがないとは思うが、このコケカタだと、ネットフリックス先行配信は今後流行らないのではないかと危惧する。もしかすると製作費のかなりな部分をネットフリックスから供給受けてるのかもしれないが。
ラストパートは無い方が良いかな、と見た直後は思ったが、輪廻の伏線回収の意味で(もう少し余韻のある演出に寄せた方がよかったが)あれはあれで良いかなと思いなおした。
期待高かったのと、コナン、シンウルトラマンと良質な映画を、見たあとだったので星2としたが、映画オリジナルシナリオの作品としてはよく睡眠はとった上で、劇場で見るべきとおすすめする。
胸の高鳴りが止まらない!あの時の歌は優しい泡だった!
私の想像を遥かに超えていました。電影少女のようなヒロインとの出会い。盛り上げる音楽。フラッグを取る喜び。そう、あの時の歌は優しい泡だったのです。ラストは切なくてウルッときました。
特に音楽が素晴らしく、サントラのCDがほしいぐらいですが、売ってなかったです。
低評価の原因は非現実的な世界観だと思います。あの世界観に入り込めるかで、評価が変わってきます。
個人的には超力作だと思います。
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