ゴーストブック おばけずかんのレビュー・感想・評価
全109件中、101~109件目を表示
「絶対にあきらめるな」が響く 少年達の友情が美しい冒険ファンタジー映画だ
ひょんなことから、おばけの世界に迷い込んだ少年、少女、先生の冒険物語です。
タイトルにもある通り、この映画のキーワードは、「絶対にあきらめるな」です。物語が進むうちにある事故が判明してきます。
その事故の解決やおばけの世界から脱出するために、おばけ達と戦っていくわけです。
その戦いの過程での少年、少女、先生の友情を力強く描いており、とても美しいです。
このようにメッセージ性が強いので、子供も大人も胸に響くものがあると思います。
欠点としては、大人が観るとややタルい部分があるのとおばけがややショボいかなと感じました。
全体的には1話完結になっているので、上手く話をまとめた印象があります。結論としては、安定した良作です。エンドロール後に映像があるので忘れずに。
最後にガッキーは若く、輝いていました。私が最初に買ったパンフレットは、ガッキー主演の「フレフレ少女」です。人生山あり谷ありですが、この映画の先生のように、これからの活躍も期待したいと思います。
成長譚としての魅力に欠けるのは残念
一つ一つのミッションをクリアしていくRPG的な面白さはあるものの、逆にそれだけなのが物足りない。
何よりも、主役である子供たちに魅力が感じられないのは、致命的と言ってもいいだろう。特に、男子の3人組は、外見こそ異なるものの、ほぼ同じようなキャラクターなので、登場人物同士に化学反応が起こらない。得意・不得意の設定や、家庭環境の違いなどで、それぞれに、もっと個性を持たせることはできなかったのか?少年・少女の物語なのに、彼らの成長があまり感じられなかったのも残念というほかない。(むしろ、成長しているのは先生の方か・・・)
子供向けに作ったためなのか、ストーリー展開や結末が簡単に読めてしまうし、肝心かなめのVFXも、実写の人間とCGとの雑な合成が目についてしまった。
子供向けだからこそ、こういうところは手を抜かずに、しっかりと作り込むべきだったのではないだろうか?
【”仲良し三人組の少年が、祠に一生懸命願った事。”白組のVFXのレベルの高さは健在。久しぶりに拝見した新垣結衣さんの姿も嬉しきジュブナイル映画。一夏の少年少女と若き女性の成長物語でもある。】
ー 少年は何故、お化けとか、怪しい場所を怖がりながらも、好きなのだろうか。ー
■ストーリーは、シンプルである。仲良し三人組の少年が、祠に一生懸命願った想いを、”図鑑坊”が瓢箪の中に吸い込み、怪しい古書店の主(神木隆之介)に渡す。
そして、その姿を見た、少年達は古書店に入り込み、”GHOSTBOOK"と銘打たれた本を持ち出す。ついでに、彼らの臨時教師になった葉山先生(新垣由衣)も入り込むが、彼らは店を出た途端に、一見今までの世界に見えるが、どこかオカシイ異世界に放り出される。ー
◆感想
・神木隆之介演じる古書店の内装が、魅力的である。ラビリンスの様な無数の本が積まれた店内。一度入って見たくなる。美術で作り上げたとすれば、凄いと思う。
・派遣切りにあった、葉山先生の”一時的に教師をしながら他の仕事を見つける”という中途半端な思考が、彼らと異世界を経験する事で、変遷していく様も良い。
・一樹が幼い頃から密かに想いを寄せていた女の子、湊も何故か異世界にいる。
ー だが、彼女は時折色彩を失う姿になる。徐々に明らかになる、彼女が”こちら側の世界で事故に遭い、生死の境をさまよっている事。-
・登場する”山彦””一反木綿””百目””旅する雲梯””身代わりお化け”そして、ラスボス感が凄い、田中泯さんがあの凄みのある声で、声優を務めた”ジズリ”。
ー 異世界に閉じこめられた彼らは、最初は白紙であった”GHOSTBOOK"に、それらのお化けを取り入れる事で、元の世界に戻り、湊の事故を未然に防ごうとする設定も良い。-
・ラスト、見事に湊を救い、想いを告げる一樹。
そして、葉山先生の赴任時の冒頭での自信なさげな挨拶シーンと、ラスト、涙を一粒流しながら”立派な先生になりたいと思います。”と子供たちに頭を下げる姿の違いの見せ方も上手い。
彼女も、子供たちと共に、成長していたのである。
<今作は、夏休み、小さなお子さんと観ても面白い、ジュブナイル映画であると思います。>
小学生にはぴったり
我が家の6歳girlと公開初日に。
ずっと見てたトレーラーで、是非 夏休みに、と思っていたので スケジュールの都合上 公開日に行く事になりました。
面白かったです。
6歳(年長さん)が食いつくように見ていたので、高学年になると、どうなんでしょう?ちょっともう物足りないと思うかもしれませんが。
逆にもう少し小さいと今度は 意味がわからない部分も出て来るでしょうね。
ベストは小学生の中〜低学年かな。
ゲーム感覚での化け物退治があるので そのあたりはゲーム世代の子どもは面白く見るようです。
ストーリーも CGも まあまあ良かったと思うので
小学生をお持ちのご家族には おすすめです。
セリフがもう まさにイマドキ。
そうか こういう時はこう返すのね
なるほどね こうなるか。
と ホントかどうかわからないけれど いいセリフ満載で
新垣結衣も子役たちも総じて良かったです。
私一人でも行くか?と言われたら
たぶん 行かない ですが ちゃんと楽しめました。
女の子は まあよくあるタイプの言い回しの子(可もなく不可もなし)だったので
これがもうひとつ 違う個性の子なら なお良かった、とは思います。
主題歌が星野源で あらそうね、となりました。
『当たり』の山崎貴
結局もやもや
『グーニーズ』『E.T.』などを思い出すような、子どもたちの冒険映画として作ってあったと思います。
監督(山崎貴)側からの企画じゃなくて、東宝のプロデューサーが児童文学のヒット作を、(自分の子どもが「図書館で借りられないくらい人気」と知って)映画化企画したのに監督として要請されたから、卒なく作りました、って感じ。
主要登場人物を5名に絞っていたおかげで、山崎貴とは思えないテンポの良さだったんですよ、途中まで。
白組のCGも結構頑張っていたんですけども。
ところが最終決戦で、敵の妖怪が目の前にいて、タイムリミットもすぐそこまできてるのに、ずっと喋っているところは『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を思い出す羽目に。
どこかで観た模倣感にまみれ、大人にゃ読みやすすぎるラストの安易な展開。
終わってみれば、やっぱり山崎貴映画。
何にも残らないし、なんだかモヤモヤしました。
ガッキーと神木くんがかわいいのが救いか。
大人が見ても良い
全109件中、101~109件目を表示





